ミームについて考える

ノアキ光

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ただの犬なのに超有名! →Doge 柴犬

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Doge 柴犬とは、2013年にインターネット上で流行したミームの一種です。柴犬の写真にカラフルな文字で内心の独白を書き加えたもので、意図的に英語の文法を間違えたり、犬の名前を「doge」と呼んだりしています。読み方は「ドージ」です。

このミームの元になった柴犬は、日本の千葉県に住む「かぼす」という名前のメスの柴犬です。2008年に動物保護施設から引き取られた後、飼い主の佐藤敦子さんがブログに投稿した写真が、2010年に海外の掲示板やブログで拡散されました。その後、様々な文章やシチュエーションで派生したミームが作られました。

Doge 柴犬は、仮想通貨の「ドージコイン」のアイコンになったり、YoutubeやGoogleのイースターエッグになったり、ウィアード・アル・ヤンコビックのミュージック・ビデオに登場したりと、多方面に影響を与えました。2010年代の最高のインターネットミームの一つとして認められることもありました。

ちなみに、Doge 柴犬のミームには、もう一匹の柴犬が登場します。サンフランシスコの写真家が飼っている「スキ」という名前の柴犬で、スカーフを巻いた写真がミームに使われました。

またDoge 柴犬は、2024年にスペースX社が月に送る予定の衛星「Doge-1」の名前の由来にもなりました。この衛星は、ドージコインで支払われた初めての宇宙ミッションであり、初めての暗号通貨とミームの宇宙進出となります。
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