真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一

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第五章 魔導帝国ベルゼリア編

第120話 決死、そして決着

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 「オラァァァッッ!!」



 鬼塚が咆哮した。

 それは全身の怒りと恐怖と焦燥をまとめて吐き出すような、魂の咆哮だった。

 その声に呼応するように──

 鬼塚の両拳と、宙に浮かぶ魔力製の二つの巨大アーマー拳が、一斉に疾駆する。

 四本の拳が同時に放たれる様は、まるで機関銃のような連撃。
 紫電を帯びた拳が空間を裂き、前方にいるリュナへと殺到していく。



 「へぇ……いいパンチ、してるじゃないっすか──ッ!」



 リュナは楽しげに笑いながら、黒銀の鱗に覆われた4本の竜腕を振るう。

 全方位からの拳に対し、正面からぶつけるという選択。

 回避も、受け流しも、後退も──しない。
 リュナもまた、拳で応じる。


 パァン! バキン! ゴッ、ゴッ、ガンッ!!


 轟音と衝撃波が夜の森を揺らす。

 竜の腕と、鬼塚の拳が火花を散らすたび、空気が震え、木の葉が舞い上がる。

 それはまるで、拳による会話。暴力の言語による、本能同士の対話だった。



 「ぐっ……! がっ……!」



 鬼塚の腕がじわじわと押し戻される。

 両腕は痺れ、骨の芯にまで震動が届いているのが分かる。

 浮遊するアーマー拳も、制御が僅かに乱れはじめていた。



 (負けられねぇ……っ!!)

 (俺が負けたら──この化け物は、天野と佐川の所に行っちまう……!)

 (あのチャラ男魔王と、この化け物女がまた組んじまったら……俺らは、全員、殺される……っ!!)



 激痛に歯を食いしばりながら、鬼塚は睨み続ける。

 目の前にいるのは少女の姿をした“災厄”。
 見下せば見誤る。怯めば殺される。

 “自分が立ちはだかるしかない”──それだけが、彼を支えていた。

 リュナの表情が、ほんのわずか揺れた。

 真っ直ぐに向けられる鬼塚の視線。その泥臭くて、不器用で、絶望的なまでの“覚悟”に、彼女はなにか一瞬、心を動かされたようだった。

 だが、拳の速度はむしろ加速する。

 竜の拳が唸りを上げ、容赦なく鬼塚を押し潰さんと迫る。


 「──ッ……!」


 そんな中で、鬼塚は一瞬の“隙”を見抜いた。



 (……このままじゃ、ジリ貧だ……!)

 (だが……! まだ、大技一発分──それだけの魔力は、残ってる……!)

 (だったら──)

 (ここで一気に、終わらせる!!)



 瞬間、鬼塚の瞳が、燃えるように光を帯びた。

 空中のアーマー拳が同時に降下。
 リュナの前腕を、がっしりと挟み込むように拘束する。



 「──っ、やった……!」



 その手応えに、鬼塚は思わず声を漏らした。

 だが──



 「……残念」



 リュナが冷たく言い放つ。



 「腕は──4本あるんすよ?」



 拘束されていない竜腕2本が、獣のように動いた。

 黒銀の爪が宙を切り裂き、アーマー拳の関節部を的確に撃ち抜く。

 ギギギギ……ッ! ガキィィン!!

 鋭い金属音と共に、魔力製の拳が砕け散り、空中で煙のように消えていった。



 「──いいや、それで十分だ!!」



 鬼塚は叫んだ。眼光は死んでいない。

 腰のベルト“獏羅天盤”に魔力を集中させる。



 「"特攻疾風モヴゼファー"ッ!!」



 直後──紫の閃光が森を貫いた。

 紫の雷のような光が一気に鬼塚の背後に集束し、そこから出現したのは一台の魔力バイク。

 低くうねるような咆哮と共に、無骨で獣じみたマシンが、その姿を夜に浮かび上がらせる。

 族車を思わせるボディに、マフラーから吹き上がる魔力の炎。

 それを見たリュナは、ふいに口を開く。



 「おおっ……」



 驚き半分、ワクワク半分の声だった。
 その表情は、拳を交える興奮を心から楽しむ格闘者のそれだ。



 「それもなかなかカッコいいじゃないっすか!」



 鬼塚は無言でバイクに跨り、フルスロットルで天を駆ける。

 夜空を、疾風のように走る黒紫の光跡。
 その軌道は月を背に描かれる流星のようだった。



 「──終わりだァァァッ!!」



 鬼塚は親指を"獏羅天盤"の歯車へ──強く、勢いよく、叩き込むように回す。



『必殺!!──特攻トッコー速攻ソッコー超特急チョートッキュー!!』



 轟くような音声と共に、バイクが変形する。

 車体が折り畳まれ、まるで背部装甲のように鬼塚の身体へ融合。
 脚部には衝撃吸収パーツ、背中には巨大なスラスター。

 紫の爆炎が噴き上がり、重力を無視した加速。

 そのまま鬼塚は、キックポーズのまま流星のように突進した。



 「──くらいやがれぇぇぇッッッ!!!」



 空すらも裂く一撃。

 森が唸り、木々が震える。

 それは──すべてを終わらせる“覚悟”のキックだった。



 ◇◆◇



 ──それは、本来なら“決着”の一撃になるはずだった。

 空を割るように駆ける紫の流星。

 鬼塚玲司が放つ、命を削る渾身の飛び蹴り。

 全身の魔力を燃焼させ、魂すら突撃させる覚悟の“特攻”。


 だが──


 プス……ッ


 突如、鋭い火花とともに背中のブースターが急停止した。

 ゴォォ……という爆音が、突然、掻き消える。

 紫の炎が縮まり、推進力がみるみるうちに弱まっていく。



 「──な、なにぃっ……!? 魔力が──切れっ……た……だと……!?」



 絶叫にも似た叫びが、夜空を震わせる。

 飛び蹴りの姿勢のまま、推力を失った鬼塚の身体は、まるで滑空するしかない投擲武器のように──無防備に宙を漂っていた。

 残像の軌跡が消え、ただの“人間”として空を飛んでいる姿に成り下がる。


 その様子を、リュナは静かに、冷ややかに見つめていた。

 感情の揺れも、焦りもない。

 ──まるで“最初から知っていた”かのように。



 「……あーしの番、っすね」



 その声は、夜風よりも静かだった。

 ゆっくりと、しかし確実に、リュナは両脚を地にめり込むほど強く踏みしめる。


 そして──


 4本の黒銀の竜腕が、交差し、広がり、“卍”の形を描くように構えられた。



 「──"黒阿修羅《くろあしゅら》"ッ!!」



 リュナの叫びと同時に、竜腕が旋風を生むように回転を始める。

 ドウッ!! ドウウウウン!!

 空気が巻き込まれ、魔力の竜巻が渦を巻き上げる。
 風が吠え、木々がうねり、雷鳴のような唸りが大地を震わせた。

 空中を滑る鬼塚は、その回転の中心へと一直線に突入していく。
 逃げる術も、止まる術も──もはや残されてはいない。



 「──っあああああああッッ!!!」



 爆音。

 衝突の瞬間、激しい閃光と衝撃波が周囲の木々を弾き飛ばし、地面がえぐれる。

 竜巻の内側で──鬼塚の魔装が砕けていく。


 バキィッ、バキバキバキィィィン!!


 魔力の装甲が一枚、また一枚と剥がれ、鉄が裂けるような音を立てて空中を舞う。

 その破片は火花となって空に散り、鬼塚の生身の身体があらわになっていった。

 ブースターが爆ぜ、背から吹き出した炎が消え失せ、残るは無力な肉体ひとつ。


 ──そして。


 ドガァンッッ!!!


 大地に叩きつけられた。

 地面が沈み込み、粉塵と土煙が数メートルも舞い上がる。
 木々がざわめきを止め、森の一角が、静寂の檻に包まれた。

 しばらくして、塵の向こうから、ぐらり……と倒れ伏す鬼塚の身体が姿を現す。

 全身の変身アーマーは完全に砕け、今の彼にまとわりつくのは破れた服と血のにじむ傷痕だけだった。

 無数の裂傷と打撲が肌を染め、片目は腫れ、口元から血が垂れていた。

 それでも──まだ、目を開いていた。

 薄く、かすかに、片目を開き、夜空を睨む。



 「……っくそ……が……」



 途切れ途切れの声。
 それは怒りとも、無念ともつかぬ、感情の坩堝だった。

 敗北を、屈辱を、絶望を飲み込むように、言葉にならない呻きが喉から漏れる。

 リュナは、その姿を見下ろしていた。

 近づくでもなく、攻撃を続けるでもなく。
 ただ無言で、じっと、立ち尽くす。

 竜腕の回転は止まり、風が静まり返った今──彼女の顔に浮かぶのは、勝者の笑みではなかった。

 瞳が、わずかに揺れている。

 憐れみか。
 躊躇いか。
 それとも、過去の何かを重ねてしまったか。

 けれど、その理由を彼女自身、まだ言葉にはできない。


 ただひとつ、確かなのは──


 “鬼塚玲司の特攻は、届かなかった”という事実だけだった。



 ◇◆◇



 ──夜の森が、静かに呼吸していた。


 木々はざわめきをやめ、虫の音も凪いでいた。

 まるで、この地に存在するすべてが、今しがたの戦いの終結を悟り、沈黙を選んだかのように。

 土煙がゆっくりと晴れていく中、倒れ伏した鬼塚玲司の身体の周囲には、冷えた空気だけが取り巻いていた。

 ボロボロになった装甲は、すでに役目を終えて砕け散り、その下の肉体は無惨なほどに傷ついていた。

 拳を握る力も残っていない。
 吐息すら痛みに満ちて、音にならない。

 ──だが、それでも。

 鬼塚の目は、まだ閉じていなかった。



 「……な……んで……だ……?」



 かすれた声が喉から漏れる。
 それは敗北の理由を、どうしても理解できないという、苦しげな問いだった。



 「……まだ……魔力は……残ってた……はずなのに……」



 搾り出すようにそう呟きながら、鬼塚は重たい視線をゆっくりと胸元へ落とした。

 確かに、あの時──全力を振り絞った飛び蹴りを放つ寸前までは、魔力は残っていた。

 残っていると、感じていた。
 それだけは、自信があった。

 なのに──なぜあの瞬間、あれほどあっけなく出力が落ちた?

 なぜ、こんなにも無様に叩き落とされた?

 その答えは、すぐに、ひょいと近づいてきた足音によってもたらされた。



 「ふんふふ~ん♪」



 鼻歌まじりに響く、軽やかで気の抜ける足音。

 鬼塚の横にぺたぺたと足を運んできたのは──リュナだった。

 変身を解いているのか、今は黒銀の竜腕も翼も消え、元の“本体”の姿に戻っていた。

 モデル体型の、黒のボディコンスーツに身を包んだ、黒ギャル。

 だが、ついさっきまで鬼塚を粉砕した、圧倒的な力の持ち主であることは変わらない。

 そのリュナが、鬼塚の隣にしゃがみこみ、なぜか楽しげな笑みを浮かべながら右手をぴょこりと動かす。



 「ちょん、ちょん」



 と、リズムよく、鬼塚の左肩と左足を指差す。



 「……は……?」



 鬼塚は反応が遅れた。

 だが、意味を察した瞬間、重たい首をどうにか動かし、言われた部位へと視線を落とした。

 ──そして、凍りついた。



 「……っ……!!?」



 見た。

 いや、“気づかされた”。

 左肩、左足のあたりに──
 黒い羽虫が、無数に、群がっていた。

 小さく、細かく、ねばつくように。

 肌に張りついた羽根。皮膚に食い込む針。
 ぞろぞろと這うその感触が、遅れて脳に届く。

 虫たちは、まるで生きた吸血器官のように鬼塚の魔力を吸い上げていた。

 ぞわぞわと肌を這う感触に、全身が粟立つ。



 「ぐ、あ……っ……!」



 声にならない声が喉から漏れる。
 自分の中から、確かに──魔力が“吸い出されていた”。

 しかも、さっきまで気づかないほど巧妙に。


 (……くそ……ッ)


 思い出す。

 あの時──リュナにアーマーを砕かれた、あの瞬間。

 肩と脚の装甲が剥がれ、わずかに素肌が露出したタイミング。



 (……まさか……あの時……!!)

 (……“魔力を吸う虫”どもを……アーマーの隙間から──俺の身体に……!!)



 理解した瞬間、全身から力が抜けた。

 もう、何もできない。

 何も──抗えない。



 「……虫まで操れるなんて……アリかよ……」



 呻くように、鬼塚が漏らすと、リュナはひょいと指を立てて言った。



 「言ったっしょ? あーし、この辺りの森をシメてたって」



 腰に手を当て、ニカッと得意げに笑う。



 「森だろーが、虫だろーが、ぜ~んぶ、あーしの“舎弟”なんすよ」



 サラッと、世紀末の不良みたいな発言をしてのけた。

 鬼塚は、微かに眉をしかめる。



 (……どこまで……化け物なんだ……こいつは……)



 だが、怒る力すらも残っていなかった。

 痛みと虚脱感に浸されたまま、鬼塚はただ、敗北を、静かに噛みしめていた。



 ◇◆◇



 静かに、目を伏せかけた──その時だった。

 鬼塚の脳裏に、ふとよぎった。

 あの姿。

 あの、少女のような容姿。

 獣のような腕を持ち、竜の力を秘めた化け物が、なぜ“その姿”で戦っていたのか。


 ──人間の姿で。



 「……それに……さっきの姿……」



 呟くように、問いを口にした瞬間──

 リュナの眉が、わずかに動いた。

 ぴくり、と反応したのが分かった。
 軽口でもなく、皮肉でもない。

 鬼塚の言葉に、本気で“何か”を感じ取ったような反応だった。

 鬼塚は、痛みを堪えながら続ける。



 「てめぇ……人間の姿になると……力が抑えられてんじゃねぇのか……?」



 リュナは何も言わない。

 表情の変化もない。
 ただ、視線を逸らさずにじっとこちらを見ている。



 「なんで……本当の姿で来なかった……? 竜のままで戦ってりゃ……もっと楽に、勝てたはずだろ……」



 声が、かすれていた。

 怒りというよりも、諦めと、理解したいという想いの混じった声だった。



 「……なんで……その姿に……人間の姿に、そんなに拘ってんだ……?」


 「……」


 「俺を、舐めてたのか……? “人間の姿で充分”って……そう思ってたのかよ……」



 問い詰める声に、リュナは──しばし、黙り込んだ。

 いつものように茶化すこともなく、見下ろすような態度もとらず、ただ、ほんの一瞬……何かを飲み込むように、ゆっくりと息を吐いた。

 そして。



 「……だって……」



 か細い声が、夜風に乗って零れ落ちる。



 「この姿……兄さんが、“可愛い”って言ってくれたから……」



 鬼塚は、まばたきすら忘れて、その言葉を聴いていた。



 「……は?」



 思わず漏らしたその声に、リュナは顔をかっと赤らめた。

 頬を染め、耳の先まで朱に染めて、全身で怒りにも似た照れを爆発させる。



 「だーかーらぁ!!」

 「あーしの"憧れの人”が!! この姿、可愛いって言ってくれたから!!」

 「だから! なるべくこの姿でいるようにしてんの!!!」

 「文句あるかコラッ!! 悪ぃかよ!!」



 地団駄を踏み、腕をばたばたと振りながら叫ぶその姿は──

 さっきまで鬼塚を地に叩き伏せた“竜の化身”とは、似ても似つかなかった。

 そこにいたのは、ただ。



 ──ただ、“好きな人に褒められたくて張り切ってる”恋する女の子だった。



 鬼塚は、呆然とその姿を見つめていた。

 怒鳴るリュナの声は、もはや剣にも矢にも聞こえなかった。

 ただ、まっすぐで。

 真剣で。

 そして、あまりにも人間らしかった。



 (……なんだよ、それ……)

 (……こいつは、“血も涙も無い化け物”なんかじゃ──)

 (──ねぇじゃねぇかよ)

 (そんなの……まるで、ただの、恋してる女じゃねぇか……)



 何かが、胸の奥で崩れる音がした。

 今まで積み上げていた恐怖。偏見。

 そして、“こいつは化け物だ”と信じてきた、自分なりの正義。



 ──俺はまた、間違ったんじゃねぇのか。



 鬼塚は、静かに目を閉じた。

 冷たい夜風が、頬を撫でた。

 その風の向こうで、リュナはまだ顔を赤くしたまま、口を尖らせていた。

 上空には、変わらぬ光。

 ──月だけは、何も知らない顔で、森を見下ろしていた。
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