真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一

文字の大きさ
242 / 249
第六章 学園編 ──白銀の婚約者──

第240話 大賢者と破邪勇者

しおりを挟む
ラグナは三人と別れ、ひとり静かにルセリア中央大学の構内を歩き出した。

昼下がりの風が、彼の金糸の髪を柔らかく撫でる。
太陽の光は王子の姿を照らし、まるで舞台照明のようにその存在を強調していた。

途端、通路脇にいた女学生達が「きゃっ……!」「ラグナ殿下だ……!」と声を震わせ、口元に手を当てて頬を染める。
男子学生達は一歩引き、ある者は尊敬の眼差しを、ある者は嫉妬と敵意を込めた視線を向け、またある者はただ畏れて目を逸らした。

ラグナはそれらすべてを、薄く微笑むだけで受け流す。

どれも彼にとっては、あまりに馴染み深い“反応”だった。



(僕は“主人公”なんだから、この程度の視線、当然だろう?)



表情は完璧な微笑を浮かべたまま。
しかし、その胸に宿るのは満足ではなく、むしろ乾いた確信だった。



(彼らは“キャラ”だ。僕の物語を彩るために存在する、背景……NPC……)



ラグナにとって、この世界の景色はどこまでも“ゲーム画面”の延長だった。
彼の歩く通路はフィールドマップであり、周囲で動く学生達はシナリオの演出に過ぎない。

彼がほほ笑むと、好感度が上がる。
睨めば、畏怖のパラメータが跳ね上がる。

それらはすべて、ラグナの中で「ゲームの仕様」として処理されていた。



(──確かに、セドリックは僕の昔からの“親友”だ。
リゼリアは、十五でスキルを授かったあの日から、ずっと僕に尽くしてくれる“可愛いメイド”だよ。)



そこまでは、まるで思い出を懐かしむかのような、柔らかな感情。

だが。



(でも、それも……『主人公ラグナにとって、そういう役割を与えられたキャラクター』だからだ。)



視線がふと遠くへ向いた。
芝生の広場を駆け回る学生達も、ベンチで楽しげに談笑する友人同士も、ラグナには薄い色彩の背景にしか見えない。



(この世界には、僕以外“人間”は存在しない。
僕以外は、すべて“キャラクター”だ。主人公の物語を構成するための、ピース……)



その確信は、ラグナを強くし、同時に孤独にし続けてきた。

足を運ぶたび、周囲はざわめき、黄色い声や歓声が舞い上がる。
だがそのすべてが"機能システム"として見えてしまうのだ。

人気というパラメータ。
恐怖というステータス異常。
嫉妬や羨望は対人関係のフラグ。

それらは彼を飾るエフェクトでしかない。



(──誰も、僕と真の意味で分かりあう事なんて、出来ないんだ。)



一瞬だけ。
本当に一瞬だけ、ラグナの青い瞳の奥に寂しげな光が宿った。

歩みがほんの少しだけ止まる。
だがすぐに、また凛とした微笑みが表情を整えた。

寂しさは、ラグナ自身すら気付かぬほど手早く心の奥へ押し込められた。



(……やはり、僕の心を癒せるのは……ブリジット。キミしかいない。)



ブリジットを思い浮かべたその瞬間、胸に灯る感情は先ほどの弱さではなく、強烈な執念へと姿を変える。

アルド・ラクシズの顔が脳裏に浮かぶ。

美しい色彩を汚す黒点のように。
 


(あの憎きモブ野郎……いや、バグ野郎・・・・
ヤツを倒し、排除し……消去して、僕はブリジットを取り戻す……!)



拳がじわりと握りしめられる。
指先に力が入り、白くなる。

周囲にいた学生達が、その気迫に当てられたように息を呑んだが、ラグナは気づきもしない。

その胸の奥で燃え上がる執念は、いつしか"恋慕"というより"執着"という名の炎に変わっていた。

だが、ラグナはまだ気付いていなかった。

自分が"ただのキャラクター"のはずのブリジットに、何故ここまで狂気染みた執念を抱いているのか──

その矛盾に目を向けることは、この時のラグナには、まだ出来なかった。

彼の歩みは、まるで運命へ向かうかのように、真っ直ぐに大学構内の奥へと続いていく。



 ◇◆◇



ラグナは構内を歩きながら、ふと先程のやり取り──特別異世界留学生たちの顔ぶれを思い返していた。

彼らの身体的特徴。
黒髪、茶髪、黒い瞳、やや控えめな佇まい。
そして、どこか"同じ文化圏"を共有する者特有の空気。



(……どう見ても、前世の僕と同じ"日本"の人間だ。)



名前も、顔立ちも、仕草も。



(間違いない。彼らは"このゲーム世界のキャラクター"ではない。僕と同じ……"外側"から来た存在だ。)



だからこそ──



(だからこそ、先程のアイツ……"鬼塚玲司"。
あの凄み、あれだけは……どうしても飲み込めなかったんだ……!)



脳裏に、鬼塚が鋭く睨みつけてきた瞬間の情景がフラッシュバックする。
それは、ただの威圧ではなかった。

"人間"の怒気だった。
スクリプト的な敵意ではなく、予定されたキャラの反応ではなく、あまりにも“現実”で、"生身"の視線。

胸のどこかが、わずかに震えた。
ラグナは眉根を寄せ、ブンッと首を振る。



(違う……!違う、違う……!
僕は……"あんなヤンキーごとき"にビビったりなんてしてない……!)



強く奥歯を噛みしめる。



(僕は“主人公”だ。この“世界”の……! 弱くて、一人ぼっちで、誰にも理解されなくて……自分の部屋に閉じこもるしかなかった“前世”とは違う……!)



一瞬、浮かびかけた前世の映像に、ラグナは胸の奥がざわつくのを感じた。

暗い部屋。
青白い光を放つモニター。
深夜に一人、黙々とゲームのレベル上げをする少年の背中。

だがそれらは、ラグナの意志によって即座に、まるで汚れを払うようにかき消された。



(僕は、ラグナ・ゼタ・エルディナス。
大賢者王子であり、この物語の主人公だ……!)



そう言い聞かせた瞬間──
前方から、特別異世界留学生の三人が歩いてくるのが視界に入った。

男女三人組。
名簿で顔と名前は確認してある。



(あ……佐川颯太、天野唯、そして……もう一人は……なんだっけ、ええと……地味な彼……)



──影山孝太郎である。

ラグナは少しだけ背筋を伸ばし、歩幅を整えた。
王族らしい威厳を保ちつつ、さりげなく距離を測る。



(……佐川颯太と天野唯。二人とも“神器使い”だったはずだ。それに──)



視線が自然と佐川へ向かう。



(──佐川颯太……“破邪勇者”。
『ラグヒス』シリーズ1~5の主人公と同じ、“勇者”か……)



その単語が胸の奥の何かを刺激する。

憧れに似ていて、嫉妬にも似ていて、
そしてどこか、自分の“役割”と重なる不思議な感覚。



(勇者……主人公……)



ラグナは思わず息をのみ、視線を落としそうになった。
すぐに持ち直して、わずかに顎を上げる。



(でも、“この世界の主人公”は……僕だ。)



三人が近づいてくる。
すれ違う、その一瞬。

天野唯と影山は、ラグナを見たとたんビクリと肩を震わせた。
明らかに怯えの色を浮かべている。

だが──

佐川だけは違った。

まっすぐな目。
真正面から人を見る目をしていた。

その視線が触れた瞬間、ラグナは内側からガツンと殴られたような衝撃を受けた。



(な……!?)



次の瞬間、佐川はぱっと笑った。



「あっ、ラグナ王子殿下。こんちは!」



軽く片手を上げる。
まるで、同じクラスの友達に声をかけるように。

天野と影山は「えっ!?」「え、ちょ……!」と目を丸くし、慌ててラグナにペコペコと会釈する。

ラグナは一瞬、完全に固まった。



(な……なんだ!?こ、コイツ……!?
ブリジット達の仲間のはずだろ……!?
この前の編入式で、僕とアルド・ラクシズのやり取りを見ていたはずだ……!?なのに……僕を恐れないのか……!?)



動揺しながらも、外面は保つ。
王族としての絶対的な作法が身体に染みついている。



「……あ、ああ。こんにちは。」



引きつった笑顔。
自分でも分かるほど、頬の筋肉が固い。
すると佐川は


「あ、やっぱ気軽に声かけすぎた?」


と笑いながら頭をかく。



「王子様相手にさ、つい同級生みたいなノリ出しちゃったかも。わりぃ!」



否定せざるを得なかった。



「い、いや! ルセリア中央大学の構内では、立場は関係ない。か、構わないよ。」



返した瞬間、佐川はぱっと笑った。



「ならよかった!」



その笑顔は、底の底まで“善性”でできているようだった。
人と壁を作らず、上下も作らず、素直に他人を受け入れるような光。

ラグナは、ほんの一瞬だけ胸がざわついた。



(……どうして……どうしてだ……?)



三人が通り過ぎる。
天野と影山はそそくさと距離をとっていく。
だが佐川だけが、最後にもう一度ラグナを見た。

その視線は──
『ラグナを“人間”として見ている目』だった。
ラグナの足が、ほんのわずか止まる。



(……なんなんだ、コイツ……
本当に……僕が怖くないのか……?)



胸の奥で、何かがかすかに揺れた。



 ◇◆◇



三人の特別留学生とすれ違い、ほんの数歩進んだ瞬間だった。

佐川颯太が「あ、そだ」と思い出したように立ち止まり、後ろを振り返って天野と影山へ声をかけた。



「悪ぃ! ちょっと二人で先に学生課行っててくれね?俺、すぐ追いつくから!」


「えっ!?」「で、でも……颯太くん……」



天野と影山は揃って困惑の声をあげ、視線をラグナへ向ける。

王子と二人きりになるという意味が、どれほどの緊張を伴うか。
二人は本能で察しているようだった。

だが佐川は、そんな二人の不安を軽く笑い飛ばすように、



「だーいじょぶだいじょぶ!な?
ちょっと用事思い出しただけだからさ!」



と明るく手を振った。
その軽さは、優しさの形でもある。
天野と影山は顔を見合わせ、ぎこちなく頷くと──



「し、失礼します……!」

「じゃ、じゃあ、颯太くん……あとで……!」



ラグナにペコリと頭を下げてから、足早に学生課へ向かっていった。

残されたのは──
ラグナと佐川颯太、ふたり。

ラグナの笑顔の裏側では、
内心の警戒心が急激に膨れ上がっていた。



(な、何なんだコイツ……!?
どういうつもりだ……!?)



今しがたまで天野と影山の後ろにいたはずの「陽キャ」男子が、気づけば自分の前に真っ直ぐ立っている。



(ま、まさか……この場で、僕と“る”つもりなのか……!?)



佐川は勇者のスキルを持つ。
それは確かに強い。
だが、ラグナの中では理屈が先に立つ。



(……いくら“勇者”とはいえ、僕に勝てるはずは……)



しかし、たった“はず”の一言の裏側で、
先ほど鬼塚に向けられた自分の弱い感情が蘇る。

気迫だけで心拍を乱された、あの瞬間。
あれを思い出す度、ラグナはどこか胸の奥がざわつく。



(……いや、違う。僕は……強い。僕は“主人公”だ。)



胸の内側で捻じ伏せるように思考を重ねたとき、
佐川がニッと笑い、気さくに歩み寄ってきた。



「せっかくだしさ。どっかでお茶でもしません?」



その瞬間だった。

佐川の右手が、ごく自然な動きでラグナの肩に触れた。



「……ッ!?」



ラグナの背筋がわずかに跳ねる。
王族として育てられた彼にとって、
“他者に突然触れられる”という体験は、限りなくイレギュラーだった。

そしてそのイレギュラーが、
“ヤンキーでもない”、
“陰キャでもない”、
“恐怖も威圧もない”、
“ただまっすぐな距離感”で行われることに──

ラグナは本能的に戦慄した。



(こ、コイツ……!
真の意味での『陽キャ』だ……!!)



ただのノリの良さでも、
スクールカースト上位という分類でもない。

誰にでも距離を縮められる。
上下関係を自然に無化する。
それが“彼”という人間の本質。

ラグナは、世界の理が狂ったような感覚を覚える。



(こんなの……こんなの、今まで会った誰とも違う……!)



驚愕の内心を押し隠し、
しかし興味は押し隠せなかった。

佐川颯太──“破邪勇者”。
アルドとは別種の「逸脱者」。
まるで、ゲームの過去作の主人公が、最新作にゲスト出演しているかの様な。
ゲームでは決して再現されなかった、予測不能の存在。

その本質を知りたいという欲求が、
ラグナの理性を上回った。



「そ、そうだね。
特別異世界留学生との親睦を深めるのも、生徒会長としての務め。ご一緒させてもらおうかな。」



笑顔で答えているつもりだが、
頬の筋肉がわずかに震えている。

佐川は迷いのない満面の笑顔で返した。



「マジっすか? やりぃ!!」



本当に嬉しそうなその笑顔に──
ラグナは、一瞬だけ自分の胸が軽くなるのを感じた。



(……ん?)



それが何故なのか。
自分のどの感情が反応したのか。
ラグナには、まだ判別できなかった。
すぐに王子としての仮面をかぶり直し、



「……ああ。それじゃ、どこで休もうか?」



と、穏やかな口調を作る。
佐川は「あー……」と少し困ったように頬を掻き、



「俺、まだこの大学の構内あんま分かってないんすよね。どこに何あるとか、全然覚えてなくて。」



そして、ふと顔を上げ、真正面からラグナへ言った。



「ラグナ殿下。構内に良いカフェとかありません?
知ってたら教えてもらいたいな、って!」



にこっ。

屈託のない笑顔。
その自然さに、ラグナは思わず──



「フッ……」



と、“素の笑み”を零してしまった。
自分でも驚くほど、自然に。



(……え……?)



王族である、主人公である自分が、
“素で笑う”ということは滅多にない。

それだけ、この少年の距離感は異質だった。

軽い戸惑いを胸に抱えながらも、
ラグナは指で奥の建物を示す。



「──ああ。この先の13号館の下に、
オープンテラスのカフェがあるんだ。
そこで話をしようじゃないか。」



佐川は即座に目を輝かせた。



「いっすね!そこ行きましょ!」



そして「あ!」と指を立てる。



「自己紹介まだだったっすね!
俺、佐川颯太。よろしくお願いしまっす!」



右手を上げ、軽く敬礼するその姿は、
勇者でありながら、どこまでも普通の少年だった。

ラグナも胸に手を当て、王族式の挨拶を返す。



「ラグナ・ゼタ・エルディナスだ。
よろしく頼むよ、佐川君。」



──そうして。

“破邪勇者”と“自称・物語の主人公”は、
並んで13号館へと歩き出した。

その距離感は、わずかにぎこちなく。
しかし確かに“並んで”いた。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い

☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。 「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」 そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。 スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。 これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。

白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!

ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。 ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!? 「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」 理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。 これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...