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SS No.2 旅立ちし乙女
反撃のヨモツ勢
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「このまんまやと、わてらがシコメどもにわやされてまうわ。」
ゲアシオは、シコメ・ヤカミにおされてあせっているのか額のあたりに汗を流し、挽回する機会がないか探った。
「そうや、あれを使うたら、必ずシコメは恐れおののいてひるむ。その間に、すばるの王妃に毒を仕込めば、わてらで一石二鳥に始末でけるわな。」
ゲアシオは、両手に長槍をもってヤカミ妃に立ち向かう最中、少々顔ににやけた表情を描いて作戦を考え出した。
「にやけよっても無駄や。おんどれらは、えげつないことばかりしかせぇへんし、べぼくて古臭い槍で立ち向かおうとしてる。そないなことしてる限りは、わてやシコメに勝てんで。」
ヤカミ妃は、顔に正義感が満ちあふれた様子を見せ、ゲアシオを揺さぶろうと言葉を発していた。
そして、彼は、一旦左の手を槍からはずし、それを用いて仲間のハイドたちに指示を下した。
なお、それは指による合図らしく、はじめは手を広げた状態からはじまり、親指・人差し指をぐるぐると動かした。
次に、薬指から小指までの二つつの指を手のひらの方向に寄せた。
その合図は、地球でいうフレミングの法則(左・右)を思わせるものであった。
それとともに、
「早くしろ!!」
ヤカミ妃・シコメ姫を取り囲んでいたゲアシオ以外のハイドは、掛け声をしながら戦から離脱した。
ハイドたちは、そそくさとした足取りで現場より離れ、近くに生えている林の中に向かった。
「何でやろ? ハイドたち、うちらの目の前から逃げていってしもうたんやけど。」
シコメ姫は、ハイドたちが撤退してゆく様子を見て、頭の中にもくもくと立ち上がる雲のごとく疑問符を浮かべた。
「あいつら、しょんべんしたかったんやろな。まぁ、逃げたことやし、お母様の助太刀に加わろ。」
彼女は、納得した顔で目の前にいたハイドたちが逃げたと解釈し、急ぎヤカミ妃の元に赴こうとしていた。
そのときだった。
空から何匹かのくねくねとした生き物があらわれ、シコメ姫のまわりにふってきた。
生き物は、身体にぼんやりとした黒と赤・褐色の地の縞があり、長さは二尺前後、紐のようにくねくねと動かしていた。
それは、ヤマノカガシという水田や湿地、森の暗所などにすみ、普段はおとなしいものの、興奮して噛まれたらいかなる生物でまひ、または、死に至る毒を持つ蛇であった。
「へっ、蛇や。うちのこと、かみ殺したヤマノカガシや!?」
長槍を構えていたシコメ姫は、にょろにょろと身体をのたうちまわす蛇ことヤマノカガシを見るなり、ぞっとした様子で顔を青ざめさせたまま、その場にてでくの坊のごとく動けなくなった。
顔や様子から察するに、彼女には毒蛇によるトラウマがあるようだ。
「シコメ、何してんねん。毒蛇にかまってる暇はないはずや。」
ヤカミ妃は、ゲアシオと槍・剣を交じえて戦っている最中、蛇により往生しているシコメ姫に対し、母親として注意をした。
そうしているなり、勾玉を思わせる星空の下に佇む木々の枝がぎしぎしと音をたてて上下に揺れ、その合間から四組の束にされた矢が放たれた。
矢は三本あり、藁や麻でたばねられ、くろがねの素材で作られたと思われる矢じりには、不気味な紫色の液体が塗られ、それはゲアシオとの交戦などに気をとられているヤカミ妃の方を向いていた。
放たれた矢の束は、軽やかに空気をきるはやぶさどりみたいに空間を進んでゆき、痛々しい音とともにヤカミ妃の右腕・両腹・左脚の四か所に命中した。
彼女のまとう紺・薄青の着衣・羽衣と王・王妃しか身に付けられない黄金色の腰帯、皮膚、地面などには、矢が命中し負傷したことにより、つつじの花のような色の液体が付着していた。
この戦いにおいて、シコメ姫が蛇により往生し、ヤカミ妃が負傷したという出来事は、すばるとヨモツの形勢が逆転したのを象徴するもののようであった。
「うぅ。おんどれら、図ったな!?」
ヤカミ妃は、顔をしかめてゲアシオを見つめ、恨むかのような物言いで声を発した。
このとき、彼女は、ふわふわと身体を地面から三尺強ほど宙に浮かせたまま動きを鈍らせ、全体にはしる鋭利な刃物でつらぬかれたのと同じ痛みをこらえた。
「あんた、女のくせに口は一人前やけど、注意力がえらく劣ってるやん。おかしな戯言をいうんのも、ええかげんにせいや!!」
ゲアシオは、すさまじい顔色でヤカミ妃をにらみつけ、鼓膜が破れるほどの大声で怒鳴った。
それとともに、彼は、衝動的に両腕をぴんと伸ばし、指先がヤカミ妃の細くて短い首に食い込むくらい強く握り、剣先みたいに尖った爪を皮膚に突き刺した。
「そないなことしよっても無駄や。たとえ、わてが殺されたとしても、娘のシコメや姪のトヨタマ、向こうの世界にいったタキリがあんたのことを追いつめに来るわな。」
ヤカミ妃は、ぎゅっと首を絞められて呼吸ができず、そこから赤い液体が流れて意識が遠のく状況下、渾身の力を振り絞り、ゲアシオに対して言葉を放った。
時同じくして、森の方から再びハイドの集団が姿を表し、往生しているシコメ姫を逃げられぬよう取り囲んだ。
取り囲んだハイドたちは、各々に武器の長槍を繰り出せるようにしており、顔の面を漆器みたいに赤々とさせてヤカノカガシの蛇を両手にもった。
「シコメ姫様。よくも、味方のわれわれのことを裏切りましたね。これは、ミタマ様やクイーン様を冒涜する行為であり、死罪に値するものである由、すぐにでも始末させてもらいます。」
ハイドらは、一気に殺気だった表情でシコメ姫を見つめ、口々に怒りのまじる言葉を放った。
そして、彼らは、ごりごりと押さえつけるように両手でつかんでいるヤカノカガシの蛇をシコメ姫に対して放った。
放たれた蛇は、強く握られて興奮したのか、落ち着きがない様子で、しゅるしゅると身体をくねらせ、シコメ姫に迫ってきた。
「やめろや、うちにかまうんやないわ!?」
シコメ姫は、顔を青く染めさせたまま、恐怖からか何も考えられずに叫びながらヤカノカガシの蛇に対して持っている長槍を振り回した。
彼女は、ただヤマノカガシの蛇をその場からよけたいがために長槍を動かしていたが、恐怖感からむやみにまわしているため、蛇に当たらなかった。
それどころか、蛇たちは、身体をにょろにょろと動かしてシコメ姫の元に迫り、うち二匹は長槍や足の部分に巻き付いた。
「うち、蛇に囲まれてしもうた。前と同じように、蛇に噛まれて死ぬんや。」
シコメ姫は、ついに蛇に取り囲まれた状況で氷柱みたいに身体が固まり、戦であることをいざ忘れ、天上の世界に届かんばかりの弱音をぶつぶつとつぶやいた。
そうしているなり、長槍をぐるぐるとまわり、のぼってきた一匹の蛇が大きく口を開けてためらう様子もなくシコメ姫の左腕に噛み付いた。
このとき、シコメ姫の身体全体に太き針で刺されたかのような激痛が走り、噛まれた傷口から濃くて鴇羽鳥の色の液体がたらたらと流れ出た。
「きゃあ!?」
シコメ姫は、全身に走る痛みに耐え切れず、叫び声とともに身体をうつぶせて地面に倒れこんだ。
「お母様のこと助け出すことできへんかった。うち、いっつもわがままで言ったことをやりとげられへんやつや。」
シコメ姫は、身体に毒がまわりしびれが生じている最中、目から水を溢れさせて自らの行いを悔いた。
「結局。お前は、強がりに見えてただのおつむが幼稚なちびだけじゃないか。」
ハイドらのうち、一人は、倒れているシコメ姫に対し、かわいそうという気持ちを抱く様子を見せず、身もぞっとするおぞましい口調で言葉を掛けた。
続けて、そのハイドは、身体を屈ませ、片手でシコメ姫の灰色の髪をぎゅっとつかみ、一気に持ち上げて落とした。
「シコメ、どないすればええの?このまんまやと、お母様ともどもハイドに皆殺しにされてまうわ。」
シコメ姫は、蛇の毒により全身にしびれがおよび、刻一刻と意識が遠のくのを認識しつつも、どうすべきか心の中で迷っていた。
ゲアシオは、シコメ・ヤカミにおされてあせっているのか額のあたりに汗を流し、挽回する機会がないか探った。
「そうや、あれを使うたら、必ずシコメは恐れおののいてひるむ。その間に、すばるの王妃に毒を仕込めば、わてらで一石二鳥に始末でけるわな。」
ゲアシオは、両手に長槍をもってヤカミ妃に立ち向かう最中、少々顔ににやけた表情を描いて作戦を考え出した。
「にやけよっても無駄や。おんどれらは、えげつないことばかりしかせぇへんし、べぼくて古臭い槍で立ち向かおうとしてる。そないなことしてる限りは、わてやシコメに勝てんで。」
ヤカミ妃は、顔に正義感が満ちあふれた様子を見せ、ゲアシオを揺さぶろうと言葉を発していた。
そして、彼は、一旦左の手を槍からはずし、それを用いて仲間のハイドたちに指示を下した。
なお、それは指による合図らしく、はじめは手を広げた状態からはじまり、親指・人差し指をぐるぐると動かした。
次に、薬指から小指までの二つつの指を手のひらの方向に寄せた。
その合図は、地球でいうフレミングの法則(左・右)を思わせるものであった。
それとともに、
「早くしろ!!」
ヤカミ妃・シコメ姫を取り囲んでいたゲアシオ以外のハイドは、掛け声をしながら戦から離脱した。
ハイドたちは、そそくさとした足取りで現場より離れ、近くに生えている林の中に向かった。
「何でやろ? ハイドたち、うちらの目の前から逃げていってしもうたんやけど。」
シコメ姫は、ハイドたちが撤退してゆく様子を見て、頭の中にもくもくと立ち上がる雲のごとく疑問符を浮かべた。
「あいつら、しょんべんしたかったんやろな。まぁ、逃げたことやし、お母様の助太刀に加わろ。」
彼女は、納得した顔で目の前にいたハイドたちが逃げたと解釈し、急ぎヤカミ妃の元に赴こうとしていた。
そのときだった。
空から何匹かのくねくねとした生き物があらわれ、シコメ姫のまわりにふってきた。
生き物は、身体にぼんやりとした黒と赤・褐色の地の縞があり、長さは二尺前後、紐のようにくねくねと動かしていた。
それは、ヤマノカガシという水田や湿地、森の暗所などにすみ、普段はおとなしいものの、興奮して噛まれたらいかなる生物でまひ、または、死に至る毒を持つ蛇であった。
「へっ、蛇や。うちのこと、かみ殺したヤマノカガシや!?」
長槍を構えていたシコメ姫は、にょろにょろと身体をのたうちまわす蛇ことヤマノカガシを見るなり、ぞっとした様子で顔を青ざめさせたまま、その場にてでくの坊のごとく動けなくなった。
顔や様子から察するに、彼女には毒蛇によるトラウマがあるようだ。
「シコメ、何してんねん。毒蛇にかまってる暇はないはずや。」
ヤカミ妃は、ゲアシオと槍・剣を交じえて戦っている最中、蛇により往生しているシコメ姫に対し、母親として注意をした。
そうしているなり、勾玉を思わせる星空の下に佇む木々の枝がぎしぎしと音をたてて上下に揺れ、その合間から四組の束にされた矢が放たれた。
矢は三本あり、藁や麻でたばねられ、くろがねの素材で作られたと思われる矢じりには、不気味な紫色の液体が塗られ、それはゲアシオとの交戦などに気をとられているヤカミ妃の方を向いていた。
放たれた矢の束は、軽やかに空気をきるはやぶさどりみたいに空間を進んでゆき、痛々しい音とともにヤカミ妃の右腕・両腹・左脚の四か所に命中した。
彼女のまとう紺・薄青の着衣・羽衣と王・王妃しか身に付けられない黄金色の腰帯、皮膚、地面などには、矢が命中し負傷したことにより、つつじの花のような色の液体が付着していた。
この戦いにおいて、シコメ姫が蛇により往生し、ヤカミ妃が負傷したという出来事は、すばるとヨモツの形勢が逆転したのを象徴するもののようであった。
「うぅ。おんどれら、図ったな!?」
ヤカミ妃は、顔をしかめてゲアシオを見つめ、恨むかのような物言いで声を発した。
このとき、彼女は、ふわふわと身体を地面から三尺強ほど宙に浮かせたまま動きを鈍らせ、全体にはしる鋭利な刃物でつらぬかれたのと同じ痛みをこらえた。
「あんた、女のくせに口は一人前やけど、注意力がえらく劣ってるやん。おかしな戯言をいうんのも、ええかげんにせいや!!」
ゲアシオは、すさまじい顔色でヤカミ妃をにらみつけ、鼓膜が破れるほどの大声で怒鳴った。
それとともに、彼は、衝動的に両腕をぴんと伸ばし、指先がヤカミ妃の細くて短い首に食い込むくらい強く握り、剣先みたいに尖った爪を皮膚に突き刺した。
「そないなことしよっても無駄や。たとえ、わてが殺されたとしても、娘のシコメや姪のトヨタマ、向こうの世界にいったタキリがあんたのことを追いつめに来るわな。」
ヤカミ妃は、ぎゅっと首を絞められて呼吸ができず、そこから赤い液体が流れて意識が遠のく状況下、渾身の力を振り絞り、ゲアシオに対して言葉を放った。
時同じくして、森の方から再びハイドの集団が姿を表し、往生しているシコメ姫を逃げられぬよう取り囲んだ。
取り囲んだハイドたちは、各々に武器の長槍を繰り出せるようにしており、顔の面を漆器みたいに赤々とさせてヤカノカガシの蛇を両手にもった。
「シコメ姫様。よくも、味方のわれわれのことを裏切りましたね。これは、ミタマ様やクイーン様を冒涜する行為であり、死罪に値するものである由、すぐにでも始末させてもらいます。」
ハイドらは、一気に殺気だった表情でシコメ姫を見つめ、口々に怒りのまじる言葉を放った。
そして、彼らは、ごりごりと押さえつけるように両手でつかんでいるヤカノカガシの蛇をシコメ姫に対して放った。
放たれた蛇は、強く握られて興奮したのか、落ち着きがない様子で、しゅるしゅると身体をくねらせ、シコメ姫に迫ってきた。
「やめろや、うちにかまうんやないわ!?」
シコメ姫は、顔を青く染めさせたまま、恐怖からか何も考えられずに叫びながらヤカノカガシの蛇に対して持っている長槍を振り回した。
彼女は、ただヤマノカガシの蛇をその場からよけたいがために長槍を動かしていたが、恐怖感からむやみにまわしているため、蛇に当たらなかった。
それどころか、蛇たちは、身体をにょろにょろと動かしてシコメ姫の元に迫り、うち二匹は長槍や足の部分に巻き付いた。
「うち、蛇に囲まれてしもうた。前と同じように、蛇に噛まれて死ぬんや。」
シコメ姫は、ついに蛇に取り囲まれた状況で氷柱みたいに身体が固まり、戦であることをいざ忘れ、天上の世界に届かんばかりの弱音をぶつぶつとつぶやいた。
そうしているなり、長槍をぐるぐるとまわり、のぼってきた一匹の蛇が大きく口を開けてためらう様子もなくシコメ姫の左腕に噛み付いた。
このとき、シコメ姫の身体全体に太き針で刺されたかのような激痛が走り、噛まれた傷口から濃くて鴇羽鳥の色の液体がたらたらと流れ出た。
「きゃあ!?」
シコメ姫は、全身に走る痛みに耐え切れず、叫び声とともに身体をうつぶせて地面に倒れこんだ。
「お母様のこと助け出すことできへんかった。うち、いっつもわがままで言ったことをやりとげられへんやつや。」
シコメ姫は、身体に毒がまわりしびれが生じている最中、目から水を溢れさせて自らの行いを悔いた。
「結局。お前は、強がりに見えてただのおつむが幼稚なちびだけじゃないか。」
ハイドらのうち、一人は、倒れているシコメ姫に対し、かわいそうという気持ちを抱く様子を見せず、身もぞっとするおぞましい口調で言葉を掛けた。
続けて、そのハイドは、身体を屈ませ、片手でシコメ姫の灰色の髪をぎゅっとつかみ、一気に持ち上げて落とした。
「シコメ、どないすればええの?このまんまやと、お母様ともどもハイドに皆殺しにされてまうわ。」
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