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第十五話 天才と天災
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「・・・・我が作るは氷の花・・咲き乱れるは百の花・・美を誇れ・・・・『百花繚乱』」
静かな詠唱と共に相手の男の周囲に魔法陣が展開される。
「この魔法陣は・・そこの女! 貴様が展開してるのか!!」
淡々とした態度を取っていた男から初めて焦りの感情が読み取れる。
だか、実際のところ焦らないのは無理な話だろう。
何故ならば、男の周囲に展開された魔法陣は優に百は超えているだろう。
「だが、いくら数があろうとも貴様の魔法は私には届かん!!」
男の言葉に今までだんまりだった姉貴が口を開く。
「確かに私の魔法はあんたに通じないかもね。でも、それはあんたが魔法を展開している範囲でのことでしょ? なら、範囲外から攻撃すればいい」
「範囲外などある訳が・・」
姉貴は男に小さく微笑む。
その表情を見た俺は背筋に悪寒が走る。
姉貴の今の表情はフレアが暴走している時、それを抑える際に見せる表情で、大体その後にはフレアが氷漬けで発見される。
要するにあの表情の姉貴には容赦など無い。
「確かに今までの結果から言ってあなたの魔法に死角はないわね」
姉貴はゆっくりと右手を上げ相手に向ける。
「でも、それは飽くまであんたの見えている範囲でのこと・・いえ、少し違ったわ見ている範囲の方が正しいかしら?」
「一体・・一体何の事だ!!」
「それがわからないのならあなたの負けは確定よ・・私達に喧嘩を売った事・・・・後悔するといいわ・・咲なさい私の氷の花達」
姉貴の言葉と共に魔法は発動する。
「こ、これは!! まさか地中から・・」
男の足元から無数の氷の花が現れる。
氷の花は絡みつくように伸びていき、瞬くうちに男が見えなくなるほど氷の花は増殖していった。
「全く・・男はいつもそうよ、目に見えるところでしか判断出来ないんだから」
そう言って姉貴は溜息をつく。
「それは実体験の話で?」
「うるさい、そもそも最初から百花繚乱使ってればこんな事考えずに済んだのよ」
「他にも敵がいるかもしれないからなぁ、手の内をやたらめったら見せる訳にはいかないだろ?」
「あんたは見せなすぎよ! 今回一回も魔法使ってないでしょ?」
「確かに使ってねぇわ」
「それで無様に捕まるようじゃまだまだね!」
「仰る通りです」
そんな会話をしながら神殿に向かっていると、ルナ達が走ってくるのが見えた。
「ハァ・・ハァ・・先生!! 今すぐ引き返して下さい!!」
ルナがそう言った直後、神殿の方で火柱が上がった。
「おいおい・・一体どうしたって言うんだ?!」
俺もルナ達と同じ方向に走り出す。
「あれ魔法よね?? 私達の中であれだけの規模の火属性の魔法撃てる子いた?!」
姉貴の質問にヤマトの使い魔が答える
「あれは魔法なんかじゃないわ・・ただの魔力よ」
「あれが魔力? あっちにはそんな化け物が待ってたの?!」
姉貴の質問にヤマトの使い魔が少し沈黙する。
「あれをやってるのは・・ヤマトよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「とんだバケモノだね君・・ヒヒッ」
「そう言うお前もあれを食らって無傷ってどう言う事だよ」
俺は焦土と化した神殿で目の前にいる化け物と対峙する。
俺は刀にもう一度魔力を込め、攻撃の準備をする。
「次は確実に消し炭にしてやるよ・・喰らえ!!」
刀に溜めた魔力を一気に相手に解放する。
魔力で出来た炎が相手を襲う。
「ヒヒッ・・『ゲート』」
しかし、炎は全て相手の魔法に吸収される。
「さっきは少し侮ったからな・・少し質をあげさせてもらったぞ・・ヒヒッ」
「チッ・・マジで何なんだよお前・・」
「ワタシは異端者を刈り取る者・・だからワタシはオマエを殺す」
化け物・・もとい大鎌を持った少女は鎌の刃の部分に魔力を纏わせる。
「俺も今はお前を目の前から消したくて仕方がないよ・・」
「・・・・」
「・・・・」
少しの間二人の間に沈黙が続くがその沈黙は直ぐに終わってしまう。
「行くぞ!!」
「ヒヒッ、死ね!!」
鉄と鉄がぶつかり甲高い音が神殿に響き渡る。
素早い斬撃が互いを襲う。
(こいつ・・こんなでかい鎌で俺の斬撃に合わせてくるなんて・・)
「イイねぇ!! イイねぇ!! そうこなくっちゃ!! ワタシの攻撃に耐えられる奴なんて久しぶりだよ!!」
少女の斬撃が徐々に重たくなっていく。
「クッソ・・化け物が・・」
「ヒヒッ・・私からしたら君もだけどね!!」
相手の斬撃の受け逃しが徐々に増えていき体に生傷が増えていく。
(このまま打ち合いを続けるのは部が悪いか・・」
俺は相手と間を取ろうとするがその様な隙は一切なく、追い詰められていく。
「ヒヒッ、逃がさないよ!!」
「逃げる気は毛頭ねぇよ!!」
一撃が致命傷になりそうな大鎌の斬撃は俺の体に負荷をかけ、腕の筋肉が所々切れ始めるのが実感できる。
どうすればこの状況を打破出来るのか考えていると、この世界に来た時のことを思い出した。
(・・・・時属性ならどうにか出来るはず・・)
しかし、スクルドに言われた世界にかかる負荷も同時に脳裏によぎる。
(どうすれば・・)
「君が時を止める必要は無いよ、僕が止めるからね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あれをヤマト君が?! 確かに彼は魔力量は多いけど・・あの量はギルドに登録した時を遥かに超えてるわよ?」
スクルドは少し悩んでから答えを返した。
「ヤマトはね・・場数を踏む度に強くなってるのよ」
「それはあの年齢の子ならみんなそうじゃない?」
「ええ・・でもね、ヤマトの成長速度は普通じゃないのよ・・」
スクルドは神殿の方角を向き再び言葉を続ける。
「ヤマトは元々・・人じゃないから」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これは・・スクルドがやってるのか?」
俺は一度刀を指輪に戻し周囲を確認する。
大鎌の少女は今にも切りかかってきそうな形相で止まっており、ユウナは不安そうな顔こちらを見ていた。
「君がヤマトだろ? 悪いね、スクルドじゃなくて」
声の主は俺の頭上から聞こえてきたので、俺は上を向くと、そこには・・
「初めましてだね、僕の名前はヴェルダンディ。
現在を司る女神であり、生成するものという意味を持つ女神だ」
「女神? ・・・・って事はスクルドの?」
「僕はスクルドの一個上のお姉さんにあたる女神だよ」
スクルドの姉さんはショートカットでボーイッシュな感じなのだが、そこには神聖さもしっかりと感じられ、何故か安心を覚える様な女神だった。
「ところでヤマト君? 君は今何を望んでいるの?」
「えっ?」
突然の質問に俺は返答に戸惑う。
(俺の今の望み?・・それは・・)
「・・奴を倒す事だ」
「本当にそうだった? ヤマトは誰かの為に戦おうとしてたんじゃないの?」
「誰かの為に・・?」
俺はユウナの方に視線を向ける。
「彼女のあの不安そうな顔は何に対してだろうね? 相手の実力についてかな? それともヤマトの傷? それか・・ヤマトが今までにないくらい怒りに身を任せていることかな?」
「俺は・・奴を殺すことしか考えてなかった・・ユウナの事は一切考えずに」
俺はヴェルダンディの質問で我に帰る。
「なぁ・・ヴェルダンディ?」
「どうしたの? ヤマト?」
「俺は・・どうしたらみんなを守れる?」
今まで無表情だったヴェルダンディは笑顔を向けて答えを返す。
「ヤマトがその気持ちを忘れない限り大丈夫だよ。それに君には・・私達がいる」
ヴェルダンディは俺の目の前に降りてきて俺の額に手のひらを向ける。
「また、さっきみたいに暴走されると本来の力を使えない私達じゃ止められないからヤマトの力、一つだけ解放してあげる」
ヴェルダンディが呪文を唱えると、体が少し軽くなる。
「さあ、その力で彼女を救ってあげて」
「彼女を救う? それは一体どうゆう事だ?」
「彼女もまた・・貴方と似た様な境遇なんだ。だから頼んだよ」
ヴェルダンディは手を挙げると再び時が動き出す。
「ヒヒッ!! っていないぞ? どこにいった?」
「俺ならここだぜ?」
俺は少女の背後に立つ
「っ!! いつの間に!!」
俺は体に魔力を回し始める。
「ヴェルダンディ!! ユウナを連れてスクルドと合流してくれ!!」
「でも、それじゃあ兄さんが!!」
俺はユウナの方を向き笑顔で答える。
「大丈夫だよユウナ、俺は死なない。それに・・俺には女神の加護があるからな」
「だって、だから行こうか? ユウナちゃん?」
「わかりました・・兄さん!! どうかご無事で!!」
そう言い残しユウナはヴェルダンディと共に戦線から離脱する。
ただ、去り際に「貴方は誰です?」とヴェルダンディに尋ねていたが、そこはどうか空気を読んでいただきたい。
「ヒヒッ、いいのかい? 一人じゃ厳しいんじゃないの? ワタシは君を殺してから彼女を殺しに行くから、逃しても意味ないよ」
「確かに、俺がやられたら今の行動に意味がなくなるよなぁ。でも、ヴェルダンディに頼まれたこともあるし、今、ユウナがここで戦って傷付いたら多分取り返しのつかないことになるからな。俺は一人でお前に挑むよ」
「・・ご立派なことで・・ヒヒッ」
「それに・・お前に負けない為に俺はこの力を解放して貰ったんだ・・」
俺の体から徐々に魔力が溢れ出す。
その魔力は次第に電気へと姿を変えていく。
俺の指輪はその魔力に呼応し、姿を変えていく。
指輪は二つに分かれ俺の手の中に収まる。
「さぁ、足を止めるなよ! 俺の銃弾はちょっとばかし痺れるぜ!!」
俺は二丁拳銃を少女に向けて構え再び戦闘体制に入った。
静かな詠唱と共に相手の男の周囲に魔法陣が展開される。
「この魔法陣は・・そこの女! 貴様が展開してるのか!!」
淡々とした態度を取っていた男から初めて焦りの感情が読み取れる。
だか、実際のところ焦らないのは無理な話だろう。
何故ならば、男の周囲に展開された魔法陣は優に百は超えているだろう。
「だが、いくら数があろうとも貴様の魔法は私には届かん!!」
男の言葉に今までだんまりだった姉貴が口を開く。
「確かに私の魔法はあんたに通じないかもね。でも、それはあんたが魔法を展開している範囲でのことでしょ? なら、範囲外から攻撃すればいい」
「範囲外などある訳が・・」
姉貴は男に小さく微笑む。
その表情を見た俺は背筋に悪寒が走る。
姉貴の今の表情はフレアが暴走している時、それを抑える際に見せる表情で、大体その後にはフレアが氷漬けで発見される。
要するにあの表情の姉貴には容赦など無い。
「確かに今までの結果から言ってあなたの魔法に死角はないわね」
姉貴はゆっくりと右手を上げ相手に向ける。
「でも、それは飽くまであんたの見えている範囲でのこと・・いえ、少し違ったわ見ている範囲の方が正しいかしら?」
「一体・・一体何の事だ!!」
「それがわからないのならあなたの負けは確定よ・・私達に喧嘩を売った事・・・・後悔するといいわ・・咲なさい私の氷の花達」
姉貴の言葉と共に魔法は発動する。
「こ、これは!! まさか地中から・・」
男の足元から無数の氷の花が現れる。
氷の花は絡みつくように伸びていき、瞬くうちに男が見えなくなるほど氷の花は増殖していった。
「全く・・男はいつもそうよ、目に見えるところでしか判断出来ないんだから」
そう言って姉貴は溜息をつく。
「それは実体験の話で?」
「うるさい、そもそも最初から百花繚乱使ってればこんな事考えずに済んだのよ」
「他にも敵がいるかもしれないからなぁ、手の内をやたらめったら見せる訳にはいかないだろ?」
「あんたは見せなすぎよ! 今回一回も魔法使ってないでしょ?」
「確かに使ってねぇわ」
「それで無様に捕まるようじゃまだまだね!」
「仰る通りです」
そんな会話をしながら神殿に向かっていると、ルナ達が走ってくるのが見えた。
「ハァ・・ハァ・・先生!! 今すぐ引き返して下さい!!」
ルナがそう言った直後、神殿の方で火柱が上がった。
「おいおい・・一体どうしたって言うんだ?!」
俺もルナ達と同じ方向に走り出す。
「あれ魔法よね?? 私達の中であれだけの規模の火属性の魔法撃てる子いた?!」
姉貴の質問にヤマトの使い魔が答える
「あれは魔法なんかじゃないわ・・ただの魔力よ」
「あれが魔力? あっちにはそんな化け物が待ってたの?!」
姉貴の質問にヤマトの使い魔が少し沈黙する。
「あれをやってるのは・・ヤマトよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「とんだバケモノだね君・・ヒヒッ」
「そう言うお前もあれを食らって無傷ってどう言う事だよ」
俺は焦土と化した神殿で目の前にいる化け物と対峙する。
俺は刀にもう一度魔力を込め、攻撃の準備をする。
「次は確実に消し炭にしてやるよ・・喰らえ!!」
刀に溜めた魔力を一気に相手に解放する。
魔力で出来た炎が相手を襲う。
「ヒヒッ・・『ゲート』」
しかし、炎は全て相手の魔法に吸収される。
「さっきは少し侮ったからな・・少し質をあげさせてもらったぞ・・ヒヒッ」
「チッ・・マジで何なんだよお前・・」
「ワタシは異端者を刈り取る者・・だからワタシはオマエを殺す」
化け物・・もとい大鎌を持った少女は鎌の刃の部分に魔力を纏わせる。
「俺も今はお前を目の前から消したくて仕方がないよ・・」
「・・・・」
「・・・・」
少しの間二人の間に沈黙が続くがその沈黙は直ぐに終わってしまう。
「行くぞ!!」
「ヒヒッ、死ね!!」
鉄と鉄がぶつかり甲高い音が神殿に響き渡る。
素早い斬撃が互いを襲う。
(こいつ・・こんなでかい鎌で俺の斬撃に合わせてくるなんて・・)
「イイねぇ!! イイねぇ!! そうこなくっちゃ!! ワタシの攻撃に耐えられる奴なんて久しぶりだよ!!」
少女の斬撃が徐々に重たくなっていく。
「クッソ・・化け物が・・」
「ヒヒッ・・私からしたら君もだけどね!!」
相手の斬撃の受け逃しが徐々に増えていき体に生傷が増えていく。
(このまま打ち合いを続けるのは部が悪いか・・」
俺は相手と間を取ろうとするがその様な隙は一切なく、追い詰められていく。
「ヒヒッ、逃がさないよ!!」
「逃げる気は毛頭ねぇよ!!」
一撃が致命傷になりそうな大鎌の斬撃は俺の体に負荷をかけ、腕の筋肉が所々切れ始めるのが実感できる。
どうすればこの状況を打破出来るのか考えていると、この世界に来た時のことを思い出した。
(・・・・時属性ならどうにか出来るはず・・)
しかし、スクルドに言われた世界にかかる負荷も同時に脳裏によぎる。
(どうすれば・・)
「君が時を止める必要は無いよ、僕が止めるからね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あれをヤマト君が?! 確かに彼は魔力量は多いけど・・あの量はギルドに登録した時を遥かに超えてるわよ?」
スクルドは少し悩んでから答えを返した。
「ヤマトはね・・場数を踏む度に強くなってるのよ」
「それはあの年齢の子ならみんなそうじゃない?」
「ええ・・でもね、ヤマトの成長速度は普通じゃないのよ・・」
スクルドは神殿の方角を向き再び言葉を続ける。
「ヤマトは元々・・人じゃないから」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これは・・スクルドがやってるのか?」
俺は一度刀を指輪に戻し周囲を確認する。
大鎌の少女は今にも切りかかってきそうな形相で止まっており、ユウナは不安そうな顔こちらを見ていた。
「君がヤマトだろ? 悪いね、スクルドじゃなくて」
声の主は俺の頭上から聞こえてきたので、俺は上を向くと、そこには・・
「初めましてだね、僕の名前はヴェルダンディ。
現在を司る女神であり、生成するものという意味を持つ女神だ」
「女神? ・・・・って事はスクルドの?」
「僕はスクルドの一個上のお姉さんにあたる女神だよ」
スクルドの姉さんはショートカットでボーイッシュな感じなのだが、そこには神聖さもしっかりと感じられ、何故か安心を覚える様な女神だった。
「ところでヤマト君? 君は今何を望んでいるの?」
「えっ?」
突然の質問に俺は返答に戸惑う。
(俺の今の望み?・・それは・・)
「・・奴を倒す事だ」
「本当にそうだった? ヤマトは誰かの為に戦おうとしてたんじゃないの?」
「誰かの為に・・?」
俺はユウナの方に視線を向ける。
「彼女のあの不安そうな顔は何に対してだろうね? 相手の実力についてかな? それともヤマトの傷? それか・・ヤマトが今までにないくらい怒りに身を任せていることかな?」
「俺は・・奴を殺すことしか考えてなかった・・ユウナの事は一切考えずに」
俺はヴェルダンディの質問で我に帰る。
「なぁ・・ヴェルダンディ?」
「どうしたの? ヤマト?」
「俺は・・どうしたらみんなを守れる?」
今まで無表情だったヴェルダンディは笑顔を向けて答えを返す。
「ヤマトがその気持ちを忘れない限り大丈夫だよ。それに君には・・私達がいる」
ヴェルダンディは俺の目の前に降りてきて俺の額に手のひらを向ける。
「また、さっきみたいに暴走されると本来の力を使えない私達じゃ止められないからヤマトの力、一つだけ解放してあげる」
ヴェルダンディが呪文を唱えると、体が少し軽くなる。
「さあ、その力で彼女を救ってあげて」
「彼女を救う? それは一体どうゆう事だ?」
「彼女もまた・・貴方と似た様な境遇なんだ。だから頼んだよ」
ヴェルダンディは手を挙げると再び時が動き出す。
「ヒヒッ!! っていないぞ? どこにいった?」
「俺ならここだぜ?」
俺は少女の背後に立つ
「っ!! いつの間に!!」
俺は体に魔力を回し始める。
「ヴェルダンディ!! ユウナを連れてスクルドと合流してくれ!!」
「でも、それじゃあ兄さんが!!」
俺はユウナの方を向き笑顔で答える。
「大丈夫だよユウナ、俺は死なない。それに・・俺には女神の加護があるからな」
「だって、だから行こうか? ユウナちゃん?」
「わかりました・・兄さん!! どうかご無事で!!」
そう言い残しユウナはヴェルダンディと共に戦線から離脱する。
ただ、去り際に「貴方は誰です?」とヴェルダンディに尋ねていたが、そこはどうか空気を読んでいただきたい。
「ヒヒッ、いいのかい? 一人じゃ厳しいんじゃないの? ワタシは君を殺してから彼女を殺しに行くから、逃しても意味ないよ」
「確かに、俺がやられたら今の行動に意味がなくなるよなぁ。でも、ヴェルダンディに頼まれたこともあるし、今、ユウナがここで戦って傷付いたら多分取り返しのつかないことになるからな。俺は一人でお前に挑むよ」
「・・ご立派なことで・・ヒヒッ」
「それに・・お前に負けない為に俺はこの力を解放して貰ったんだ・・」
俺の体から徐々に魔力が溢れ出す。
その魔力は次第に電気へと姿を変えていく。
俺の指輪はその魔力に呼応し、姿を変えていく。
指輪は二つに分かれ俺の手の中に収まる。
「さぁ、足を止めるなよ! 俺の銃弾はちょっとばかし痺れるぜ!!」
俺は二丁拳銃を少女に向けて構え再び戦闘体制に入った。
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それらの点を改善出来るように頑張っていきたいと思います。
これからもよろしければ読んでいってください。
感想ありがとうございました。
『よっかた』とか、『っ』の位置がおかしいんですが、世界特有の設定ですか?
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ご指摘ありがとうございます。
空白については、改行すると下に空白ができる事が分かっておらず、そういう仕様だと思ってました。
『よっかた』については、申し訳ないのですが、具体的な場所を教えて頂けると有難いです。
今回のご指摘で一つ疑問が解けました。
ありがとうございます。