魔王様と私の日常

さいだー

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ゆっくりと扉が開く。


『…………………綺麗に、なったね』


優しい声と、優しい目。今まで向けられたことがなかった暖かさ。


『ご飯は、食べられるかい?』


包帯に巻かれた、小さくて痩せきった私を慎重に持ち上げてくれる。


色白くて、目が綺麗で。とても儚い見た目。でもなんでだろう、少しだけ………………怖いような気もする。


……………………あ、耳についてるゆらゆらしたもの、キラキラしていてすごく綺麗。えっと…………ピアス?って言うんだっけ?


『…………………これが、気になるの?』


私があまりにもじっと見つめていたせいか、男の人は片手でそれをいじりながら聞いてきた。


『………女の子だからかな?気になるなら……………………………これは君にあげるね』


指の先でちょんと触れると、それは耳から外れて私の耳に寄ってきた。



男の人はにこっと笑うとぱちんと指を鳴らした。ピアスは私の耳にぴったりとくっついた。まるで元から付いていたかのように違和感がない。不思議と重さもなかった。


「魔王様っ!そのピアスはっ!」


女の人が慌ててた様子で声を荒げた。


──────『静かに。僕はうるさいのが嫌いだよ』


顔をしかめる訳でもない。その無表情が酷く恐ろしい。これは…………………怒ってる。よっぽど【静か】が好きなんだろう。


「っ!ですが!そのピアスを授けると言うことが、どれだけ重大なことかっ『分かっているよ。』


「……………本気ですか?それを授ければ、その子はもう、安全ではありませんよっ!」


『………そのために僕がいる。この子はこの先僕と生きていく。僕が一緒にいれば、怖いことは何もない』


「…………それはっ、そうかも知れませんが………。もし、もしその子になにかあればっ!」


『…………………その時は、害をなしたものに僕は容赦しない。大丈夫。この子は………僕の【特別】だから』








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