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2章
93.誤魔化せない
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「アルト」
「なんですきゃっ!?」
振り向きざま、唇に押し当てられる冷たい感触に思わず跳ね上がった。
甘く、少し土の匂いもするそれがイチゴで、それを押しあててきたのが驚いた声に苦笑するジークフリートだとわかるまで少しかかった。背後に座り込んで、イチゴよりも赤い瞳を覗かせる。誰かから借りたのか、麦わら帽子をかぶっていた。
(いや、ちょっと待ってこれ口つけちゃったし……って食べろってこと?)
驚きでどうしていいかわからない。病人でもないのに食べさせてもらうなんて。というかさっきまで子供と遊んでませんでしたか。
色々と聞きたいことはあるが、食べてみろ、と言う彼の言葉と鼻先で香る甘い匂いに、目の前に差し出されたイチゴを遠慮がちにかじった。
「……美味いか?」
「はい、でも食べちゃっていいんですか……?」
「ひとつくらいいいだろう。手間賃だ。それにお前の好物だろ」
「よくご存知で……」
むぐぐ、と唸りながらも頬張る。おいしい。さすが国内有数の産地のイチゴだ。言うまでもない。
過去食べた時よりさらに甘く、少し酸っぱい。品種改良でもしたのかと思うほどだが、見た目は昔食べた時のままだ。
不思議に思うアルティーティを、彼はまた片眉を下げて笑った。
その笑顔が少し居心地が悪くて、アルティーティは慌てて立ち上がった。
「子どもたちはどうしたんですか?」
「ああ、他の子供に誘われて凧揚げに行ったぞ。オッサンの相手などつまらなくなったんだろ」
「オッサン、って?」
「……俺のことだ。説明させるな」
ジークフリートは少し不貞腐れたように言うと、少しだけ肩を落とした。
オッサン、と言われても彼の若々しく鍛え抜かれた外見にそんなイメージは微塵もない。たしかに、年相応に落ち着いているが、オッサンと呼ばれるに値するかと言うと違う。
(なんか……ちょっとおかしいかも)
そんな自分をオッサン呼ばわりし、自分で落ち込んでる姿を見て、アルティーティは思わずぷっと吹き出した。
「やっと笑ったな」
クスクス笑う彼女に、ジークフリートは頬を緩ませる。しかしすぐに「なんでもない」と眉間に皺をグッと寄せ、不機嫌そうな顔を作ったのは、アルティーティが小首を傾げたからだろうか。
「……ここは穏やかですね。人もあったかくて」
「そうだな」
「ヤミーさんも、ルーカス様や隊長のおかげだって言ってましたよ。ここまで手を回してくれる領主も気を配ってくれる貴族もいないって」
「先代と兄上のおかげだな。俺は何もしてない。俺よりもお前の方がよくやってくれた」
「わたし、ですか?」
リンザー領で何かしたっけ?
不意に自分が槍玉に上げられ、目を丸くする。
一度だけ滞在したことはあるが、その時も収穫の手伝いをしたくらいで特に何もしてない。もちろんそれも役に立っただろうが、定期的に見回っていただろうジークフリートよりもよくやったと評価されることだとは思えない。
首をひねるアルティーティの頭に、ポンとジークフリートの手がのせられた。ひそめた声が聞こえるようにと、彼との距離が縮められる。流し目を送られ、胸がどきりと音を立てた。
「……兄上が感謝していた。壊滅寸前だったイチゴがお前のおかげで持ち直したと」
(……あ、この間のクサクムシのことか)
「そんな、わたしはただ知ってたことをお伝えしただけです」
「だがお前しか知り得なかったことだ。お前がいなきゃここはもうダメだった。周辺領地もだ。お前がいれてくれたから農民たちは命拾いした。お前のおかげだ」
麦わら帽子から覗く赤い瞳がこちらを見つめる。「ありがとう」と付け加えられ、アルティーティは目を伏せた。
わからない。素直な言葉にどんな顔をすればいいのか。
感謝されるのも慣れていない。イェレックの空気もそうだ。平和で穏やかで永遠を感じさせる。自分もその中にいたいと思うのに、どこか居た堪れない気になる。
「逆らうんだぁ……おねえ様のくせに」と呟いたネルローザの顔が、声が浮かびあがる。目の前のこの風景から、過去虐げられていたあの塔の一室まで引き戻されてしまう。
髪を切られ、服を破かれ、食事は抜かれ、叩かれ、蹴られ、耳を塞ぎたくなるような言葉まで浴びせられ。
目の前の永遠に続きそうな平穏も、どこかで何かの拍子に一瞬に崩れてしまうかもしれない。そう疑ってしまう。永遠なんて存在しない。自分の居場所なんてものもない。あっても消える。なんてことはない日常というものが、一番信用できない。それを知っている。この身体と心に、嫌というほど叩き込まれた。
アルティーティは口をつぐんだ。
ひとことでも漏らせば、今まで胸に必死にしまい込んだ思いが全部ぶち撒けられてしまう。それはリンザー領にも、ジークフリートにも相応しくない。このドロドロとした感情の前では、小さなイチゴのきらめきなんて燻んでしまう。
そう、自分のようなすねに傷を持つ者にはこの平穏は場違いなのだ。居心地が悪いのも、後ろめたい気分なのも、彼の顔がまともに見れていないのもきっと、そのせいだ。
「…………アルト。何かあったな?」
黙り込んだアルティーティを、彼は見逃さない。そういう人だ。鈍感に見えて、人をよく見ている。
でも今は見逃して欲しい。
アルティーティは精一杯の笑みを浮かべた。
「な、何かって、何もないですよ?」
「朝出て行く時は普通だっただろう。今のお前は変だ」
「変って、な、なな、何言ってるんですかっ」
「いつもなら褒められたらもっと変な顔をするか照れるかしてる。今のお前は……苦しそうだ」
そんなことは、と否定の言葉が出てこず、代わりに呻き声が漏れた。
苦しそうだ、と言い当てられたからではない。この程度の苦しさなんて昔からずっとあった。だから苦しくない。自分にそう言い聞かせてきた。ただ生きているだけなのだ。苦しいはずがないと。
だが麦わら帽子から覗く赤眼が憂うように揺れると胸が詰まる。苦しさを自覚してしまう。見ないようにとしまい込んだ感情の蓋が開いてしまう。それはダメなのだ。感情を出したらもっとなぶられ、なじられ、削られるということなのだから。
大丈夫、なんてことはない。そんな顔をしておけば、苦しさなんて少し時間はかかっても感じなくなる。
アルティーティは「そんなことは」と微笑もうとする。しかしその前にジークフリートが制するように口を開いた。
「……第三区画の大通りに一台の馬車が不自然に停まっていたと報告を受けている。ガレンツェ辺境伯の馬車だ。ネルローザ・ストリウムが懇意にしている、な」
「…………!」
ネルローザの名に、アルティーティは微笑みかけた唇をこわばらせた。まさかここでネルローザのことを聞くとは。
いや、それよりも、ロンダルクのことを今言う意味だ。
おそらく、ジークフリートは知っている。その時アルティーティが姿を消したことも、報告に上がっているはずだ。
しかし馬車の中で何があったかまでは知らないだろう。
(どうしよう、誤魔化す?)
考える余地が生まれる。たまたま会って喋っただけだと言うか。いや、それだと正体がバレていると知られてしまう。道を聞かれた、だと馬車に乗った理由にならない。体調不良で、なんで言ったらそれこそジークフリートはイェレックまで連れてきた自分を責めるかもしれない。
ならば正直に言うか。ネルローザに取引を持ちかけられている、と。
そこまで考えてアルティーティは震えた。
正直に話したら、何が起こるのか。面倒くさがられるかもしれない。それならまだいい。もしかしたら見捨てられるかもしれない。
それが一番怖い。
ここは誤魔化すべきだ。笑って無理矢理でも何か理由をつければ、きっとジークフリートもわかってくれる。「何言ってんだ」と言っていつものあの困ったような笑顔を浮かべるに違いない。
だから笑え。自分も笑え。
青い顔のアルティーティは震える唇をキュッと結び、笑顔を作ろうとした。微笑もうと顔を上げると、ジークフリートの真っ直ぐな瞳と視線が交わる。夕日を受けて強い光を放つ赤い瞳。それはまるでこれからつく嘘を見透かされているようで、アルティーティは視線を逃した。
「……俺の気のせいなら謝る」
ジークフリートの意外な言葉に、思わず彼の顔を見る。
「話したくないならそれでもいい。だがそうじゃないなら……話してくれ。俺はお前の婚約者で……」
珍しくジークフリートが口ごもる。視線は真っ直ぐアルティーティを見つめているが、何かが歯に挟まったように端正な眉が歪む。
「あー……違う……クソッ……婚約者だからとか、そういうことを言いたいんじゃなくて、だな…………」
麦わら帽子を取ると、彼は髪をくしゃりと握った。イラついてるように見えるが、頬に差す赤みが、言い淀む口が、それは違うと主張している。
やがて意を決したように彼はぶっきらぼうに口を開いた。
「お前のことが心配なんだよ」
「なんですきゃっ!?」
振り向きざま、唇に押し当てられる冷たい感触に思わず跳ね上がった。
甘く、少し土の匂いもするそれがイチゴで、それを押しあててきたのが驚いた声に苦笑するジークフリートだとわかるまで少しかかった。背後に座り込んで、イチゴよりも赤い瞳を覗かせる。誰かから借りたのか、麦わら帽子をかぶっていた。
(いや、ちょっと待ってこれ口つけちゃったし……って食べろってこと?)
驚きでどうしていいかわからない。病人でもないのに食べさせてもらうなんて。というかさっきまで子供と遊んでませんでしたか。
色々と聞きたいことはあるが、食べてみろ、と言う彼の言葉と鼻先で香る甘い匂いに、目の前に差し出されたイチゴを遠慮がちにかじった。
「……美味いか?」
「はい、でも食べちゃっていいんですか……?」
「ひとつくらいいいだろう。手間賃だ。それにお前の好物だろ」
「よくご存知で……」
むぐぐ、と唸りながらも頬張る。おいしい。さすが国内有数の産地のイチゴだ。言うまでもない。
過去食べた時よりさらに甘く、少し酸っぱい。品種改良でもしたのかと思うほどだが、見た目は昔食べた時のままだ。
不思議に思うアルティーティを、彼はまた片眉を下げて笑った。
その笑顔が少し居心地が悪くて、アルティーティは慌てて立ち上がった。
「子どもたちはどうしたんですか?」
「ああ、他の子供に誘われて凧揚げに行ったぞ。オッサンの相手などつまらなくなったんだろ」
「オッサン、って?」
「……俺のことだ。説明させるな」
ジークフリートは少し不貞腐れたように言うと、少しだけ肩を落とした。
オッサン、と言われても彼の若々しく鍛え抜かれた外見にそんなイメージは微塵もない。たしかに、年相応に落ち着いているが、オッサンと呼ばれるに値するかと言うと違う。
(なんか……ちょっとおかしいかも)
そんな自分をオッサン呼ばわりし、自分で落ち込んでる姿を見て、アルティーティは思わずぷっと吹き出した。
「やっと笑ったな」
クスクス笑う彼女に、ジークフリートは頬を緩ませる。しかしすぐに「なんでもない」と眉間に皺をグッと寄せ、不機嫌そうな顔を作ったのは、アルティーティが小首を傾げたからだろうか。
「……ここは穏やかですね。人もあったかくて」
「そうだな」
「ヤミーさんも、ルーカス様や隊長のおかげだって言ってましたよ。ここまで手を回してくれる領主も気を配ってくれる貴族もいないって」
「先代と兄上のおかげだな。俺は何もしてない。俺よりもお前の方がよくやってくれた」
「わたし、ですか?」
リンザー領で何かしたっけ?
不意に自分が槍玉に上げられ、目を丸くする。
一度だけ滞在したことはあるが、その時も収穫の手伝いをしたくらいで特に何もしてない。もちろんそれも役に立っただろうが、定期的に見回っていただろうジークフリートよりもよくやったと評価されることだとは思えない。
首をひねるアルティーティの頭に、ポンとジークフリートの手がのせられた。ひそめた声が聞こえるようにと、彼との距離が縮められる。流し目を送られ、胸がどきりと音を立てた。
「……兄上が感謝していた。壊滅寸前だったイチゴがお前のおかげで持ち直したと」
(……あ、この間のクサクムシのことか)
「そんな、わたしはただ知ってたことをお伝えしただけです」
「だがお前しか知り得なかったことだ。お前がいなきゃここはもうダメだった。周辺領地もだ。お前がいれてくれたから農民たちは命拾いした。お前のおかげだ」
麦わら帽子から覗く赤い瞳がこちらを見つめる。「ありがとう」と付け加えられ、アルティーティは目を伏せた。
わからない。素直な言葉にどんな顔をすればいいのか。
感謝されるのも慣れていない。イェレックの空気もそうだ。平和で穏やかで永遠を感じさせる。自分もその中にいたいと思うのに、どこか居た堪れない気になる。
「逆らうんだぁ……おねえ様のくせに」と呟いたネルローザの顔が、声が浮かびあがる。目の前のこの風景から、過去虐げられていたあの塔の一室まで引き戻されてしまう。
髪を切られ、服を破かれ、食事は抜かれ、叩かれ、蹴られ、耳を塞ぎたくなるような言葉まで浴びせられ。
目の前の永遠に続きそうな平穏も、どこかで何かの拍子に一瞬に崩れてしまうかもしれない。そう疑ってしまう。永遠なんて存在しない。自分の居場所なんてものもない。あっても消える。なんてことはない日常というものが、一番信用できない。それを知っている。この身体と心に、嫌というほど叩き込まれた。
アルティーティは口をつぐんだ。
ひとことでも漏らせば、今まで胸に必死にしまい込んだ思いが全部ぶち撒けられてしまう。それはリンザー領にも、ジークフリートにも相応しくない。このドロドロとした感情の前では、小さなイチゴのきらめきなんて燻んでしまう。
そう、自分のようなすねに傷を持つ者にはこの平穏は場違いなのだ。居心地が悪いのも、後ろめたい気分なのも、彼の顔がまともに見れていないのもきっと、そのせいだ。
「…………アルト。何かあったな?」
黙り込んだアルティーティを、彼は見逃さない。そういう人だ。鈍感に見えて、人をよく見ている。
でも今は見逃して欲しい。
アルティーティは精一杯の笑みを浮かべた。
「な、何かって、何もないですよ?」
「朝出て行く時は普通だっただろう。今のお前は変だ」
「変って、な、なな、何言ってるんですかっ」
「いつもなら褒められたらもっと変な顔をするか照れるかしてる。今のお前は……苦しそうだ」
そんなことは、と否定の言葉が出てこず、代わりに呻き声が漏れた。
苦しそうだ、と言い当てられたからではない。この程度の苦しさなんて昔からずっとあった。だから苦しくない。自分にそう言い聞かせてきた。ただ生きているだけなのだ。苦しいはずがないと。
だが麦わら帽子から覗く赤眼が憂うように揺れると胸が詰まる。苦しさを自覚してしまう。見ないようにとしまい込んだ感情の蓋が開いてしまう。それはダメなのだ。感情を出したらもっとなぶられ、なじられ、削られるということなのだから。
大丈夫、なんてことはない。そんな顔をしておけば、苦しさなんて少し時間はかかっても感じなくなる。
アルティーティは「そんなことは」と微笑もうとする。しかしその前にジークフリートが制するように口を開いた。
「……第三区画の大通りに一台の馬車が不自然に停まっていたと報告を受けている。ガレンツェ辺境伯の馬車だ。ネルローザ・ストリウムが懇意にしている、な」
「…………!」
ネルローザの名に、アルティーティは微笑みかけた唇をこわばらせた。まさかここでネルローザのことを聞くとは。
いや、それよりも、ロンダルクのことを今言う意味だ。
おそらく、ジークフリートは知っている。その時アルティーティが姿を消したことも、報告に上がっているはずだ。
しかし馬車の中で何があったかまでは知らないだろう。
(どうしよう、誤魔化す?)
考える余地が生まれる。たまたま会って喋っただけだと言うか。いや、それだと正体がバレていると知られてしまう。道を聞かれた、だと馬車に乗った理由にならない。体調不良で、なんで言ったらそれこそジークフリートはイェレックまで連れてきた自分を責めるかもしれない。
ならば正直に言うか。ネルローザに取引を持ちかけられている、と。
そこまで考えてアルティーティは震えた。
正直に話したら、何が起こるのか。面倒くさがられるかもしれない。それならまだいい。もしかしたら見捨てられるかもしれない。
それが一番怖い。
ここは誤魔化すべきだ。笑って無理矢理でも何か理由をつければ、きっとジークフリートもわかってくれる。「何言ってんだ」と言っていつものあの困ったような笑顔を浮かべるに違いない。
だから笑え。自分も笑え。
青い顔のアルティーティは震える唇をキュッと結び、笑顔を作ろうとした。微笑もうと顔を上げると、ジークフリートの真っ直ぐな瞳と視線が交わる。夕日を受けて強い光を放つ赤い瞳。それはまるでこれからつく嘘を見透かされているようで、アルティーティは視線を逃した。
「……俺の気のせいなら謝る」
ジークフリートの意外な言葉に、思わず彼の顔を見る。
「話したくないならそれでもいい。だがそうじゃないなら……話してくれ。俺はお前の婚約者で……」
珍しくジークフリートが口ごもる。視線は真っ直ぐアルティーティを見つめているが、何かが歯に挟まったように端正な眉が歪む。
「あー……違う……クソッ……婚約者だからとか、そういうことを言いたいんじゃなくて、だな…………」
麦わら帽子を取ると、彼は髪をくしゃりと握った。イラついてるように見えるが、頬に差す赤みが、言い淀む口が、それは違うと主張している。
やがて意を決したように彼はぶっきらぼうに口を開いた。
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