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叱られたら
転生したら王だった
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ガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミ・・・。
アンドルーの小言は尽きる気配が無い。その間俺は頭を項垂れて聞き入る。
ガミガミガミガミガミガミ!
同じ文言が何度も繰り返される。
(それさっき聞いたよ)
「聞いてますか!」
「は、はい」
再び姿勢を正す。アンドルーは大きく溜息を吐いた。
「何で抜け出したのですか」
「あ~、バルコニーに縄がぶら下がっていて・・」
「どうして抜け出したのですか!」
「あ~、退屈で・・・ちょっと運動でもしようかなぁって・・・ハハハ」
「ハハハじゃありません! 貴方は命を狙われているという自覚は無いのですか⁈」
「それ、コーデリアさんって噂があるんだって?
ウフフ」
「笑い事ではありませんか‼︎」
「はい! すみません」
ふぅと再び溜息を吐くと諭す様に言った。
「今度からは私におっしゃって下さい。何処へでもお供致しますから」
「・・・はい」
早速俺はベッドの上での食事は嫌だと申し出た。
「それでは昼食は食堂で致しましょう」
「いいね。食堂」
俺の家は小さかったから食事は皆んなの集まる居間か台所だった。
俺はワクワクした食堂へ移動した。
「おおーーー!」
そこにはテレビでしか見たことの無い、長ーいテーブルがあった。
(本当にあるんだ、こんなテーブル)
その端っこに置いてある豪華な椅子に座らされた。しばらくしてフィオナが入って来た。俺は思わず手を振った。ニコリと笑ってフィオナは離れた席に座った。
(遠い!)
兄弟なのにこんなに離れて食事するのか?
食事が運ばれて来た。当然の如く食事は離れた場所に。これでは話も出来ない、アンドルーは食事も取らず立ったままだし。
俺はトライに食べ物を乗せるとフィオナの隣に移動した。
「お、お兄様?」
「いやぁ、離れて食事するなんて味気無いじゃん」
「は、はぁ~」
でもアンドルーは目を釣り上げて、
「陛下! 席にお戻り下さい!」
と、また怒りモードに突入した様だ。
「いいじゃん。アンちゃんも食事まだなんだろう。一緒に食べよう」
俺は給仕係に人にアンドルーの食事も運ぶ様に頼んだ。
「私の仕事は陛下の警護です」
「隣で食べてれば敵が来ても直ぐに対応できるだろう」
「ムゥゥ~」
俺は隣の席を叩いた。渋々アンドルーが隣に座る。「ねぇ、その甲冑重くない?」
「慣れてますから」
食事が運ばれて三人並んで食べる。テーブルがもう少し小さいと向かい側にも座って話をするのも楽なのにな。
「フィオナ様、申し訳ありません」
アンドルーはフィオナに申し訳無さそうに頭を下げた。
「いいえ。私は楽しいです」
フィオナはニッコリ笑って答えた。フィオナちゃん、やっぱり可愛い!
「スープ冷めてるね」
「何度も毒味しますから」
「そうなんだ」
命狙われてるのって大変だな。だから、生き返りたく無かったのかな、なんて考えてしまう。
でも食事は暖かい方が良いよな。
食事を終えると俺はアンドルーに告げた。
「食後の運動したいな」
「運動ですか」
「散歩行こうよ」
「・・・急にどうなさったのですか」
俺は腹を指した。プックリ膨らんだ腹。これは良くない。と、言うよりも俺的に許せない。
「今まで何度も体調管理の事言ってもしようとしなかったのに・・・」
ジトーとした目で俺を見つめる。
「そ、そう? 怪我して初めて気がついたのかな。ハ、ハハハ、ハハハ」
笑って誤魔化そう。
着替えて俺とアンドルーは散歩に出た。歩くのは気持ち良いが、運動不足否めない。以前の俺なら何とも無い距離で俺の身体は悲鳴を上げた。
「休憩致しますか」
「そうだね。俺から誘ってこんな有様で申し訳無い」
「これが私の仕事ですから」
俺は丘の大きな木の陰で坐りこんだ。
「何か持ってくればよかったね」
「明日からは飲み物とかお待ち致しましょう」
「そうだね」
俺は丘の上から広がる街並みを見下ろした。
「大きな街だね」
「この国は広大です。あの街の先には様々な農園が広がり、川や森が果てしなく広がってます」
「凄いね」
俺は見たことの無い遙か彼方に想いを巡らした。いつかは行ってみたいもんだと。王なのだから、知っておく必要はあるだろう。
「そろそろお戻りになりましょう」
「うん。明日も頼むよ」
「・・・」
返事が無い。三日坊主にはしないからな。
アンドルーの小言は尽きる気配が無い。その間俺は頭を項垂れて聞き入る。
ガミガミガミガミガミガミ!
同じ文言が何度も繰り返される。
(それさっき聞いたよ)
「聞いてますか!」
「は、はい」
再び姿勢を正す。アンドルーは大きく溜息を吐いた。
「何で抜け出したのですか」
「あ~、バルコニーに縄がぶら下がっていて・・」
「どうして抜け出したのですか!」
「あ~、退屈で・・・ちょっと運動でもしようかなぁって・・・ハハハ」
「ハハハじゃありません! 貴方は命を狙われているという自覚は無いのですか⁈」
「それ、コーデリアさんって噂があるんだって?
ウフフ」
「笑い事ではありませんか‼︎」
「はい! すみません」
ふぅと再び溜息を吐くと諭す様に言った。
「今度からは私におっしゃって下さい。何処へでもお供致しますから」
「・・・はい」
早速俺はベッドの上での食事は嫌だと申し出た。
「それでは昼食は食堂で致しましょう」
「いいね。食堂」
俺の家は小さかったから食事は皆んなの集まる居間か台所だった。
俺はワクワクした食堂へ移動した。
「おおーーー!」
そこにはテレビでしか見たことの無い、長ーいテーブルがあった。
(本当にあるんだ、こんなテーブル)
その端っこに置いてある豪華な椅子に座らされた。しばらくしてフィオナが入って来た。俺は思わず手を振った。ニコリと笑ってフィオナは離れた席に座った。
(遠い!)
兄弟なのにこんなに離れて食事するのか?
食事が運ばれて来た。当然の如く食事は離れた場所に。これでは話も出来ない、アンドルーは食事も取らず立ったままだし。
俺はトライに食べ物を乗せるとフィオナの隣に移動した。
「お、お兄様?」
「いやぁ、離れて食事するなんて味気無いじゃん」
「は、はぁ~」
でもアンドルーは目を釣り上げて、
「陛下! 席にお戻り下さい!」
と、また怒りモードに突入した様だ。
「いいじゃん。アンちゃんも食事まだなんだろう。一緒に食べよう」
俺は給仕係に人にアンドルーの食事も運ぶ様に頼んだ。
「私の仕事は陛下の警護です」
「隣で食べてれば敵が来ても直ぐに対応できるだろう」
「ムゥゥ~」
俺は隣の席を叩いた。渋々アンドルーが隣に座る。「ねぇ、その甲冑重くない?」
「慣れてますから」
食事が運ばれて三人並んで食べる。テーブルがもう少し小さいと向かい側にも座って話をするのも楽なのにな。
「フィオナ様、申し訳ありません」
アンドルーはフィオナに申し訳無さそうに頭を下げた。
「いいえ。私は楽しいです」
フィオナはニッコリ笑って答えた。フィオナちゃん、やっぱり可愛い!
「スープ冷めてるね」
「何度も毒味しますから」
「そうなんだ」
命狙われてるのって大変だな。だから、生き返りたく無かったのかな、なんて考えてしまう。
でも食事は暖かい方が良いよな。
食事を終えると俺はアンドルーに告げた。
「食後の運動したいな」
「運動ですか」
「散歩行こうよ」
「・・・急にどうなさったのですか」
俺は腹を指した。プックリ膨らんだ腹。これは良くない。と、言うよりも俺的に許せない。
「今まで何度も体調管理の事言ってもしようとしなかったのに・・・」
ジトーとした目で俺を見つめる。
「そ、そう? 怪我して初めて気がついたのかな。ハ、ハハハ、ハハハ」
笑って誤魔化そう。
着替えて俺とアンドルーは散歩に出た。歩くのは気持ち良いが、運動不足否めない。以前の俺なら何とも無い距離で俺の身体は悲鳴を上げた。
「休憩致しますか」
「そうだね。俺から誘ってこんな有様で申し訳無い」
「これが私の仕事ですから」
俺は丘の大きな木の陰で坐りこんだ。
「何か持ってくればよかったね」
「明日からは飲み物とかお待ち致しましょう」
「そうだね」
俺は丘の上から広がる街並みを見下ろした。
「大きな街だね」
「この国は広大です。あの街の先には様々な農園が広がり、川や森が果てしなく広がってます」
「凄いね」
俺は見たことの無い遙か彼方に想いを巡らした。いつかは行ってみたいもんだと。王なのだから、知っておく必要はあるだろう。
「そろそろお戻りになりましょう」
「うん。明日も頼むよ」
「・・・」
返事が無い。三日坊主にはしないからな。
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