1 / 2
転生したら王だった。
しおりを挟む
俺は目を開けた。どうやら部屋の中らしい。地獄では無いらしい。良かった・・・ちょっと一安心。
「お気がつかれましたか」
俺に声を掛けてきたのは白い服を着た見知らぬ老人だった。白い服を着てるという事は医者なのかな?
「陛下、リューク陛下、大丈夫ですか」
今度は横から若い男が声を掛けて来た。茶色の髪にやはり茶色の目をした美青年。
(えっ? 外人?)
でも言葉分かるし・・・リュークって俺の事?
それに彼は甲冑らしきものを着ていた。
(中世?)
生き返ったは良いけど日本では無いらしい事はわかった。
「お熱を拝見」
医者らしきものを額に手をやり熱をはかり、手を取り脈を測る。
「大丈夫ですね。ではお怪我を拝見します」
頭に巻かれた包帯を取り傷を見ると、再び巻き直した。
「怪我も大した事なく大丈夫でしょう」
「そうですか。ありがとうケチャット医師」
美青年は俺を見つめ顔を近づけて来た。
「陛下、ご気分は如何ですか」
「ご気分は大丈夫だけど・・・」
「だけど・・・何でしょう?」
「あ・・あの、誰?」
二人は顔を見合わせた。それはそうなるよな。
「これはどういう事なのでしょうか」
「頭を打った事による記憶障害かもしれませんね」
まあ、そうなるよな。そう言う事にしておこう。
「しばらくすれば治ると思います」
「そうですか」
「私は傷薬と飲み薬を用意して参ります。あと、陛下が目を覚ました事を知らせて参ります」
そう言うと医者は部屋を出て行った。
美青年は俺を見つめて尋ねてきた。
「私の事分かりませんか?」
「ごめん。誰だっけ」
美青年は深くため息を吐くと、
「アンドルーです」と、答えた。
その時、部屋の中はドヤドヤと大勢の女性たちが入ってきた。
(おおー、美女軍団だ)
アンドルーを押しのけ、ベッドの周りを囲んだ。
「陛下、お気がつかれましたか」
「陛下、看病は私にお任せください」
「いいえ、私が致します」
「何を、私です」
美女達が周りで言い争っていると、後ろから凛とした声が聞こえて来た。
「何を騒いでいるのですか」
その声に美女達は我に返ると、サッと二手に分かれた。モーゼか。
背後には目を見張る程の美女が立っていた。彼女は静々と側に来た。
「気分はどうですか」
俺はアンドルーを見る。
「皇太后のコーデリア様です」
皇太后って・・・亡くなった王の奥さんの事だよね。と、言う事はオレのお母さん⁈
「ケチャット医師が言った事は本当にみたいなですね」
「本当に記憶が無いのですか」
皇太后の後ろから、俺好みの可愛い子が顔を出した。 よほど惚けた顔していたのか、皇太后が厳しい目をして俺を見た。
「妹のフィオナです」
妹なのか。残念。
「まあ、気が付いたなら安心ですね。看病は然るべき者がしますので、皆さんはお帰りを」
鶴の一声。美女達は不満を漏らしながらも、部屋を出て行った。それを見て、皇太后もフィオナちゃんを伴って出て行く。騒がしかった部屋が静かになる。
「あの美女達は何者?」
俺はアンドルーに尋ねて見る。
「陛下のお妃様達です」
「へっ?」
お妃って王の奥さんって事?
「この国って一夫多妻なの?」
何を言っているのだとばかりに、アンドルーはため息をつくと説明し始めた。
「お妃と言っても妾妃と言うのが本当で、俗に言う愛人の事です」
「えっー、二十人位いたよね?」
「以上です」
(オレってどんだけ絶倫なんだよ!)
「と、言う事は正式な奥さんは居ないっと事?」
「王妃様はいらっしゃいます」
「居るんだ・・・」
どんな女性かなと想像してたら、アンドルーがトドメの一言を放った。
「男性ですが」
(ドッヒャアーー!!)
ここにオレが居たら言いたい。どれだけいい加減なんだよーーー!
「お気がつかれましたか」
俺に声を掛けてきたのは白い服を着た見知らぬ老人だった。白い服を着てるという事は医者なのかな?
「陛下、リューク陛下、大丈夫ですか」
今度は横から若い男が声を掛けて来た。茶色の髪にやはり茶色の目をした美青年。
(えっ? 外人?)
でも言葉分かるし・・・リュークって俺の事?
それに彼は甲冑らしきものを着ていた。
(中世?)
生き返ったは良いけど日本では無いらしい事はわかった。
「お熱を拝見」
医者らしきものを額に手をやり熱をはかり、手を取り脈を測る。
「大丈夫ですね。ではお怪我を拝見します」
頭に巻かれた包帯を取り傷を見ると、再び巻き直した。
「怪我も大した事なく大丈夫でしょう」
「そうですか。ありがとうケチャット医師」
美青年は俺を見つめ顔を近づけて来た。
「陛下、ご気分は如何ですか」
「ご気分は大丈夫だけど・・・」
「だけど・・・何でしょう?」
「あ・・あの、誰?」
二人は顔を見合わせた。それはそうなるよな。
「これはどういう事なのでしょうか」
「頭を打った事による記憶障害かもしれませんね」
まあ、そうなるよな。そう言う事にしておこう。
「しばらくすれば治ると思います」
「そうですか」
「私は傷薬と飲み薬を用意して参ります。あと、陛下が目を覚ました事を知らせて参ります」
そう言うと医者は部屋を出て行った。
美青年は俺を見つめて尋ねてきた。
「私の事分かりませんか?」
「ごめん。誰だっけ」
美青年は深くため息を吐くと、
「アンドルーです」と、答えた。
その時、部屋の中はドヤドヤと大勢の女性たちが入ってきた。
(おおー、美女軍団だ)
アンドルーを押しのけ、ベッドの周りを囲んだ。
「陛下、お気がつかれましたか」
「陛下、看病は私にお任せください」
「いいえ、私が致します」
「何を、私です」
美女達が周りで言い争っていると、後ろから凛とした声が聞こえて来た。
「何を騒いでいるのですか」
その声に美女達は我に返ると、サッと二手に分かれた。モーゼか。
背後には目を見張る程の美女が立っていた。彼女は静々と側に来た。
「気分はどうですか」
俺はアンドルーを見る。
「皇太后のコーデリア様です」
皇太后って・・・亡くなった王の奥さんの事だよね。と、言う事はオレのお母さん⁈
「ケチャット医師が言った事は本当にみたいなですね」
「本当に記憶が無いのですか」
皇太后の後ろから、俺好みの可愛い子が顔を出した。 よほど惚けた顔していたのか、皇太后が厳しい目をして俺を見た。
「妹のフィオナです」
妹なのか。残念。
「まあ、気が付いたなら安心ですね。看病は然るべき者がしますので、皆さんはお帰りを」
鶴の一声。美女達は不満を漏らしながらも、部屋を出て行った。それを見て、皇太后もフィオナちゃんを伴って出て行く。騒がしかった部屋が静かになる。
「あの美女達は何者?」
俺はアンドルーに尋ねて見る。
「陛下のお妃様達です」
「へっ?」
お妃って王の奥さんって事?
「この国って一夫多妻なの?」
何を言っているのだとばかりに、アンドルーはため息をつくと説明し始めた。
「お妃と言っても妾妃と言うのが本当で、俗に言う愛人の事です」
「えっー、二十人位いたよね?」
「以上です」
(オレってどんだけ絶倫なんだよ!)
「と、言う事は正式な奥さんは居ないっと事?」
「王妃様はいらっしゃいます」
「居るんだ・・・」
どんな女性かなと想像してたら、アンドルーがトドメの一言を放った。
「男性ですが」
(ドッヒャアーー!!)
ここにオレが居たら言いたい。どれだけいい加減なんだよーーー!
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる