女神様から同情された結果こうなった

回復師

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王都街道編 1~3日目

2-2-5 おこちゃま沙希ちゃん?ハティのスキル?

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 野営地から少し離れた場所に再度お風呂を召喚している。最初に出したエリアはちょっとした水溜りができてしまったからだ。

 掛け流し用の水口も2つ減らして湯量も少なくした。湯船の中に浄化用の魔道具が2つ設置してあるので、掛け流しにする必要はないのだが、表面に浮いている垢や埃はお湯を出しっぱなしにして流してしまった方が水質は綺麗に保てる。

 さて、今の現状なのだが、なぜだか婚約者全員が入ってきている。雅と沙希ちゃんと3人で入るつもりだったのだが、そこに菜奈が私も絶対入ると言い出して、そこからはフィリアが参戦し、それならと穂香が加わった。そうなると穂香の親友の沙織も加わり、肌を重ねた桜も黙ってはいなかった。

 これまで一度も裸を見た事もなかった未来と美弥ちゃん先生まで、皆と一緒なら恥ずかしさも半減すると言って便乗してきた。喜んだのは俺と沙希ちゃんだ。雅の為に恥ずかしいのを我慢していたのに、一気に人数が増え、皆と一緒になれたので恥ずかしさが紛れたという点では未来や美弥ちゃん先生と同じだろう。

 だが、この状況は非常にマズイ。とてもじゃないが湯船から立ち上がれない。桜1人でも十分なのに、未来と美弥ちゃん先生の破壊力は凄かった! この世の天国はここにあった。

 美弥ちゃん……ロリ巨乳だ。
 未来ちゃん……完璧なボディーだ! おっぱいだけで言えば1番好きかもしれない。
 桜は全部総合で見るなら断トツだが、未来のおっぱいは俺の好みにどんぴしゃだ!
 美弥ちゃんも素晴らしい! ちみっこなので、より大きさが強調されて色も形も申し分ない。

 沙希ちゃん? うん……それなりのサイズだね。雅より大きく菜奈より小さい。今正に成長中ってな感じで、それはそれで可愛いよ。

「兄様、目がいやらしいです!」
「仕方がないだろ。どの娘をとっても誰もが羨むほどの美少女だぞ? 俺、今死んでもいいと思うくらい幸せだ」

「そこまでですか! 困った兄様です!」
「菜奈とお風呂に入るのも久しぶりだが、ちゃんと成長してたんだな……うん、菜奈も凄く可愛いぞ」

「本当ですか!? えへへ……嬉しいです」

 菜奈は頭はいいが、単純思考で扱いやすくて良い。

「あの龍馬君! 先生可笑しくないよね、ネ? ネ?」
「美弥ちゃん先生、とっても可愛いです! 俺、幸せです!」

「そう!? 良かった~! 皆より一回りも歳が違うので、おばさん扱いされないか心配だったの」
「むしろ中学生に混じっても全く違和感ないのは可笑しいんですけどね。それと未来ちゃん、ありがとう! 思っていた以上に良いおっぱいだ! マジありがとう!」

「もう! もっと良い言い方はないのですか? 褒めてくれるのは嬉しいのですが、恥ずかしすぎます」

「沙希よ、其方も龍馬の嫁になりたいのかのぅ?」
「ごめんなさい。私、そういうのは分かりません。龍馬先輩の事は好きですけど、結婚とかまだ考えた事ないです」

「ん、沙希は私の為に恥ずかしいのを我慢して龍馬をお風呂に誘ってくれたの。優しい娘」
「あはは、雅にはばれちゃってたね」

「普通はそれくらいの理由で男と裸でお風呂に入る? 沙希ちゃんちょっともう少し自分が可愛い女の子ってのを自覚しないと危険だよ? いつまでも小学生気分でいたら男の子に酷い目に遭うよ?」

「これ穂香、沙希はそれほどバカではないぞ。ちゃんとそれくらいの分別は持っておる。龍馬の事は結婚までは考えてないにしても裸を見せても良いと思うくらいには好意は持っておる。そうじゃろ?」

「うん。恥ずかしいけど龍馬先輩になら見られても別にいいよ。でも好きだけど、これが恋なのかとかは分かんない……でも私も皆と一緒に居たいです」

「沙希はまだ心も体も幼い。慌てて皆に合わせるように背伸びする必要はないのじゃ。2、3年もすればおのずと心も体も成長する。その間に他で素敵な出会いがあるかもしれぬし、そのまま龍馬に皆のように惹かれてもっと好きになるやもしれぬ。その時がくれば抑えきれないほどの心の衝動があるからそれに従えばよい」

 沙希ちゃんはフィリアの元に行き抱き着いて礼をいった。

「フィリア様ありがとう! もう龍馬先輩には裸も見られちゃったし、お風呂はまたみんなで一緒に入りたいかな。皆と入る方が楽しい」

『……沙希はナビーお薦めの娘です。他の男に絶対取られちゃダメですよ! 大事にしてあげてくださいね』
『うん。俺も沙希はお気に入りだ。何せあのハティが一番懐いているからな』

『……そういえば、マスターが設計されたハティのおもちゃが出来上がりました。気に入ってくれるといいのですが、遊ばない犬は全く興味を示さないですからね』

『興味を示さなかったら残念だが仕方がないだろう。性格とかもあるんだし試してみるしかないよ』

『……そろそろ、上位種にしてもいい頃かもしれないですね。その子、ナビーがちょっと構いすぎたせいでマスターなしでも王種に成っちゃいましたしね。この分だと独自でフェンリルに至るやもしれないですね』

『ちょい待て! 王種ってどういう事だ?』
『……その子、王種の条件をほぼ独学でクリアしちゃってます。残る条件はあと2つ、500体以上の魔獣を狩る事と3つ以上の上級魔法の習得です。これもマスターの狩りに同行していた時の分があるので残り17体程でクリアです。上級魔法は種族レベルが足らないだけで、おそらくレベル上げを再開すれば、自分で勝手に覚えちゃうでしょう』 

『もし俺との経験値共有を遮断してなかったら既に王種になっていたのか?』
『……そうなりますね』

 俺は何気にハティのステータスを覗いてみた。
 なんじゃこりゃ!

『ナビーどういう事だ! お前が成長に影響が出るかもっていうから、経験値の共有は遮断してただろ? それに戦闘も一切させてないのに、なんでスキルがこんなに大量に増えてるんだ!?』

『……今頃何を言っているのですか!? こっちがびっくりですよ。自分の可愛い従魔の事でしょ? もっと関心を持って毎日観察してあげてください』

『何言ってるんだ。毎日可愛がっていただろ?』
『……ハティは従魔なんですよ? 犬とは違います。ただ撫でて可愛がるのでは従魔の主として失格です!』

 そりゃそうだ……ハティはレベルこそそのままだが、いろいろスキルが増えていた。

「ハティちょっとおいで、お前自分で魔法を独学で覚えるんだろ? ちょっとこの魔法を真似てみろ」

 俺は【フロート】を近くにあった石にかけて上下左右に動かして見せた。
 闇系は聖属性のホワイトウルフのハティとは相性が悪い反属性なのだが、あえて試してみる。

「この魔法は闇属性の重力魔法なんだが、それほど難しくはない。俺の魔力の流れを良く見て感じるんだ。どうだ分かるか? 自分に掛けたら体を浮かせて空中を移動できるようになる。速度は出ないが、足音が全くでないので、狩りとかには使えるぞ。後、こういう水場があっても大回りしなくても浮いて移動できるので時間の節約にもなる」

「ミャン!」

 ハティは自分で【魔力操作】Lv1→Lv5【魔力感知】Lv1→Lv6までこの短期間に上げていたのだ。狩りを禁止されていたハティは暇つぶしに魔法を使いまくっていたようだ。


 ハティから魔力を感じたと思ったら、ハティは浮き上がった。どうやら俺が言ったように自分自身に【フロート】をかけたようだ。

 水面スレスレをわざとバシャバシャと浮遊移動して遊んでいる。可愛い!

「「「ハティちゃん凄い! 自己習得!」」」

 褒められて嬉しいのか尻尾を振りまくっているが、水面下で振るから尻尾で水が弾かれて周囲の人にかけているような感じになている。

「兄様、ハティちゃんは最近菜奈が近付くと逃げちゃうのですよ。どうしてでしょうか?」
「お前は可愛さ余っていつも犬や猫も抱きしめて撫でまわして気が済むまで離さないだろ? うざいんだよ」

「だって可愛いんですもん!」
「構いすぎるのもダメなんだよ。嫌われてはいないけど、捕まるとしつこいから逃げるんだよ」

「先生はハティちゃんに好かれてるみたいですよ。ハティちゃんそうだよね? ね、ね」
「ミャン!」

「好かれてると言うなら俺を外せば、お気に入りは沙希>雅>未来>美弥ちゃんの順かな。桜や沙織ちゃん穂香、薫ちゃんの側にもよく行ってるよね。茜にも懐いてるみたいだけど、勝手におやつやってないか心配だ」

「妾の名がなかったのはなぜじゃ! 妾は嫌われてはおらぬぞ!」
「フィリアはハティにとって別格なんだよ。俺たちには分からない気配をフィリアから感じ取ってるんだろうと思う。いつもフィリアの側に行くけど腹を見せて絶対服従のポーズをとるよね」

「ハティは可愛いのぅ、皆が癒される」

「ハティ、そろそろ狩りを再開して、王種を目指すか?」
「ミャン!」

 余程嬉しいのか俺に浮遊したまま飛びついてきた。
 衝撃でそのまま後ろに引っ繰り返ったのだが、皆にひかれてしまった……。

「兄様最低です!」
「ん! 汚らわしい!」
「龍馬君雰囲気台無し!」
「先生もそれはどうかと思うな……スゴッ」

「「…………」」

 どういう事かというと、後ろに引っ繰り返ったのでナニが潜望鏡状態になってしまったのだ。
 そうです、シリアスな会話中も俺のナニは治まる事もなく水中で天を向いていたのです! ごめんなさい!

「皆が魅力的すぎるからいけないんだよ! 我慢できるわけないだろ! 三田村先輩なんか連れてきてみろ、鼻血だしてぶっ倒れて気絶するぞ!」

 そこに新たに声が掛けられた……。

「何を騒いでるの? 私たちも一緒して良いかな? って! 何でみんな裸なの! ウソでしょ! 信じらんない!」
「エッ!? 裸なの!? マジで! 小鳥遊君いい加減にしなさいよ! って森里先生まで裸で何してるんですか!」

 この騒がしいのは水着を着てやってきた大影先輩と柴崎先輩だ。
 スクール水着じゃなく、ビキニタイプの肌の露出度の高いなかなかセクシーな水着だ。

 どうやら残ってた料理部の娘たちにお風呂に行ったと聞いて、水着を着て皆で入ってると勘違いしたようだ。それならという感じで、2人は遊び感覚で水着を着て、ドギマギする俺を見てからかおうとやってきたのだろう。グラマーな胸をこれでもかと寄せ上げた感じでとても魅力的だ。

 だが、ここには、桜・未来・美弥ちゃんの三強が素っ裸でその胸を晒しているのだ……問題外だな。

「ケッ、風呂場に水着なんか着てきて何言ってるんですか? 水着なんか野暮な物は風呂に無用です。水泳がしたいのならその前の川で泳いで来てください! ここは温水プールじゃありません、体を洗う浴場です!」

「この冬に川で泳げるわけないでしょ! あなたマジムカつくわ! いいわよ! これで良いんでしょ!」
「ちょっと大影さん! あなた、なに挑発にのっているの!?」

 大影先輩はさっさと水着を脱ぎ捨てて掛け湯をしてお風呂に入ってきた。この人も凄く魅力的な体なんだよな。思わず見惚れてしまった。

「あら? 少し温めね? 柴崎先輩は残念ですけど戻った方が良いですね……」

 大影先輩が作り出した場の雰囲気に当てられたのか、柴崎先輩まで水着を取って入って来た。俺は11人の美少女に囲まれてお風呂に浸かっている。あの時自殺をしなかったとしても、この世界に来なければこんな素敵なことは一生無かっただろう。おそらく俺は菜奈でさえ避けてしまって、結婚もしないまま一生を終えていたかもしれない。それを思うと、なんて幸せな光景なんだろうと思ってしまう。


「ちょっと! 先輩たち頭大丈夫ですか? 何考えているのです? 男が居るのに裸でお風呂に一緒に入るなんて! 出て行ってください!」

「城崎さんだって裸で入っているじゃない。それに他の娘たちも皆、裸でしょ。皆、料理部の娘たちだよね? 小鳥遊君、中学生を洗脳とかしちゃダメよ」

「何を言っているのですか! ここにいる女子は、私も含めて全員龍馬君の婚約者です! あなたたちと立場が違うのです! 付き合ってもいないのに、裸でお風呂に入る痴女とは違います!」

「「え!? そうなの?」」

 彼女たちは問うように俺を見た。

「ええ、そうです。王都に着いたら16歳になってる女子と即結婚式を挙げます。他の娘たちも16歳の誕生日に合わせて順次式を挙げる予定です。この世界では重婚もOKなので、俺を慕ってくれている彼女たちと全員結婚して幸せにするつもりです」

「「えええ~~!」」

 2人の絶叫が夜の露天風呂から響き渡った。

 *****************************************************
 お読みくださりありがとうございます。

 ただ綺麗どころを集めてお風呂に入りたかったのです!
 と言うのは冗談で、いろんな今後の想定を見越した伏線回です。
 少し場を荒らそうかなと……
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