クリーム

柑蜜

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もどかしい酔っ払い

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葵は携帯を離さない。

たまに見せてくれるが、覗いたことはない。

むしろ、慣れてしまっている。

葵は私より友達が大切なんだと思う。

嬉しそうに、テキーラとショットグラスを持ってきた。

相手の質問に対し、嘘だとおもったら、一気な!

どういうこと!?

俺が都合のいい女だって見てたらどうする?

仕方ないよ。それでも好きだもん。

ノーカウント。

じゃあ、私から。私のこと好き?

葵は怒った。

好きじゃなかったら、一緒にいないだろ?一気!

喉と胃が熱くなった。

こんな押し問答、やめよ?ね?

どんな形であれ、私の愛はかわらないよ。

都合のいい女にみられるなよ。

葵は、テキーラを一気した。

できるだけ、そばにいて欲しい。

何でも話してほしいし、無視されてもいい。

ただ、他に好きな人がいるならば、大切にしてあげて。

葵は鼻を鳴らし、気に入らない顔をした。

俺は、表現下手なバカだぞ!わかるよな?

なら、笑わせてよ!いつもみたいに。

葵は、おどけてみせた。

私は手を叩き笑っていた。

葵、愛してるって言ったら、テキーラ?

俺も愛してるよ。

テキーラを注いだ。

俺が嘘ついているって?正直者なのに?

テキーラを飲み干し、二人はフラフラに。

葵は、久しぶりに仕事の話をしてくれた。

肩にもたれかかり、ずっと話を聞いていた。

疑うなんて、やましいよね。

私は深く反省しながら、葵にキスをした。

答えるように長いキスは、

かけ違う二人を一つにして、眠らせた。

幸せなんだと、言い聞かせるように。

そんな夜も、覗かれたまま。

2人は抱き合い、眠りについた。



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