97 / 166
Present For You…
Present For You…3
しおりを挟む
「…なんだ?これ…」
辺りを見回したが、それらしき物も見つからない。
そう言えば、家に帰ってから一度も瀾を見ていない事に気が付いた。
乙は携帯を取り出すと、コールをかけた。
「おかけになった電話は電波の届かない所にあるか、電源が入っていない為かかりません…」
「…なんだって?電源が入っていない…?」
そんな時、ドアのノックが聞こえた。
『瀾のやつ、電話に出なかったぐらいで電源を切るなんて』
乙は、急ぎ足にドアを開けた。
「きゃ!!」
「ッ!!」
ティーセットのカートを押したメイドが驚き小さく悲鳴をあげる。
「わ、悪い…」
「い、いえ…」
乙は、ソファーに腰を掛けるとティーセットを持ってきたのが瀾じゃないことに疑問を抱きメイドに言葉を投げた。
「野中 瀾はどうしたんだ?」
「…それが…昼過ぎから姿が見当たらなくて…」
「昼過ぎだって?」
「はい…」
メイドも困り果てた顔を覗かせた。
昼過ぎといえば着信があったあたりだ。
瀾が何の連絡もなしに行方が解らない?
いくらヘソを曲げたにしても行き過ぎている。
そして…
あのメッセージカード…
…嫌な予感がした。
乙は静かに口を開く。
「…おい…俺の留守中に、この屋敷に誰か来なかったか…?」
「来客はなかった気が致しましたが…。
そう言えば…輝李様をお見かけしたような…」
「ッ!!!!」
途端に乙の顔の血の気が一気に引いていった。
『…輝李…だって!!
アイツ帰ってきてたのか!!…まさか!!』
乙は素早くソファーから立ち上がるとジャケットを羽織り、ドアの方へ歩きだした。
「あ、あの!!乙様!!お紅茶は…!!」
「そんなものは、もう良い!!
出掛けてくる!!」
屋敷を出ると別宅へ向かいバイクを走らせた。
同じ敷地内でも走って行ける距離ではない。
半ばバイクスタンドもそこそこに、バイクが倒れたが気にも止めず別宅のドアを開け、室内を走る。
一部屋、一部屋開けて見るが中は誰もいない。
そして…
あの日、瀾と過ごした部屋のドアノブに手をかけると鍵がかかっていた。
部屋の中からは人の気配がする。
『この中にいる!!』
辺りを見回したが、それらしき物も見つからない。
そう言えば、家に帰ってから一度も瀾を見ていない事に気が付いた。
乙は携帯を取り出すと、コールをかけた。
「おかけになった電話は電波の届かない所にあるか、電源が入っていない為かかりません…」
「…なんだって?電源が入っていない…?」
そんな時、ドアのノックが聞こえた。
『瀾のやつ、電話に出なかったぐらいで電源を切るなんて』
乙は、急ぎ足にドアを開けた。
「きゃ!!」
「ッ!!」
ティーセットのカートを押したメイドが驚き小さく悲鳴をあげる。
「わ、悪い…」
「い、いえ…」
乙は、ソファーに腰を掛けるとティーセットを持ってきたのが瀾じゃないことに疑問を抱きメイドに言葉を投げた。
「野中 瀾はどうしたんだ?」
「…それが…昼過ぎから姿が見当たらなくて…」
「昼過ぎだって?」
「はい…」
メイドも困り果てた顔を覗かせた。
昼過ぎといえば着信があったあたりだ。
瀾が何の連絡もなしに行方が解らない?
いくらヘソを曲げたにしても行き過ぎている。
そして…
あのメッセージカード…
…嫌な予感がした。
乙は静かに口を開く。
「…おい…俺の留守中に、この屋敷に誰か来なかったか…?」
「来客はなかった気が致しましたが…。
そう言えば…輝李様をお見かけしたような…」
「ッ!!!!」
途端に乙の顔の血の気が一気に引いていった。
『…輝李…だって!!
アイツ帰ってきてたのか!!…まさか!!』
乙は素早くソファーから立ち上がるとジャケットを羽織り、ドアの方へ歩きだした。
「あ、あの!!乙様!!お紅茶は…!!」
「そんなものは、もう良い!!
出掛けてくる!!」
屋敷を出ると別宅へ向かいバイクを走らせた。
同じ敷地内でも走って行ける距離ではない。
半ばバイクスタンドもそこそこに、バイクが倒れたが気にも止めず別宅のドアを開け、室内を走る。
一部屋、一部屋開けて見るが中は誰もいない。
そして…
あの日、瀾と過ごした部屋のドアノブに手をかけると鍵がかかっていた。
部屋の中からは人の気配がする。
『この中にいる!!』
0
あなたにおすすめの小説
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件
楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。
※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
さくらと遥香(ショートストーリー)
youmery
恋愛
「さくらと遥香」46時間TV編で両想いになり、周りには内緒で付き合い始めたさくちゃんとかっきー。
その後のメインストーリーとはあまり関係してこない、単発で読めるショートストーリー集です。
※さくちゃん目線です。
※さくちゃんとかっきーは周りに内緒で付き合っています。メンバーにも事務所にも秘密にしています。
※メインストーリーの長編「さくらと遥香」を未読でも楽しめますが、46時間TV編だけでも読んでからお読みいただくことをおすすめします。
※ショートストーリーはpixivでもほぼ同内容で公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる