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Day26

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「お疲れ、手伝ってくれて助かったよ」
「こちらこそありがとう、お祭りみたいで楽しかった」
片付けを終えて店内に戻ろうとする紅葉を引き止める。
「紅葉君」
振り返った彼に栗栖は続ける。
「私ね、クリスマスが嫌いだった。みんな家族といるのに私は家でひとりぼっち。でも、今日で少し好きになれたよ」
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