Mな俺は飼われたい

イセヤ レキ

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19 初めての外出 **

玄関で、思わずしゃがみ込む。
ほー、という安堵のため息と共に、呟いた。

「……帰って、きた……ただいま」
『おかえり。偉かったね、彬良』
ずっと俺の顔と肩に挟まれたままのスマホから、飾音の声が心地よく響く。

『初めての外出はどうだった?』
「凄く緊張したけど……気持ち、よかった」
『はは、彬良は本当に変態だなぁ。そんなところも可愛いけど』
「ありがとう、ございます」

俺は立ち上がろうとして、「あっ♡」と思わず嬌声をあげる。
『どうしたの?』
「ぬ、抜けそうになっただけ……」
『抜けた?』
「いや、きちんとストッパーバンドが仕事してくれた、と思う」
『そっか。じゃあ今度は、俺の前で手を使わずにアナルプラグをお尻の穴から出してよ』
「えっ?」
『無理?』
「や……やり、ます」

飾音は俺の羞恥心を煽るのが上手い。


――今回はきちんと、コンビニまで買い物に行くことが出来た。
俺の家はマンションの三階で、いつもはエレベーターを使うのだけど、飾音からの指示で行きも帰りも階段を使った。
ただでさえ、歩くだけで普段は感じないお尻の違和感でドキドキが止まらないのに、階段を登ったり降りたりした際にはより強い刺激を感じて、興奮が高まってしまう。

ゴムは買ったものの、とりたてて特別なことのない買い物なのに、店員さんや通行人と目が合っただけでバレているのではと勝手に想像してしまった。
上着も着ていることだし、そんな訳がないと頭ではわかっていても、身体は反応してしまうので一生懸命気を逸らすように心がけた。

そんな俺の耳元で、飾音は『彬良のえっちな音が聞こえちゃったかもね』『歩き方がぎこちないと思われたかもね』などと、たくさん囁いてくれた。
羞恥心が煽られるのに、俺はそんな飾音の声に、安堵する。

自分がアナルプラグを挿入したまま外を出歩くような変態だということを、世界で飾音だけが知っている。
何もかもが初めてで、少しの罪悪感と共に、達成感と自分のマゾッ気が満たされていくのをしっかりと認識した。


俺は部屋の中に戻ると、コートや部屋着を脱ぐ。
一度通話を切って、パソコンのビデオ通話に切り替えた。

「……飾音、見える?」
『うん、ばっちり』

パソコン画面に映った飾音は、自分も前を寛げて、大きくて太いイチモツを軽く扱いている。

「飾音、俺もしていい?」
『うん、いいよ。プラグ抜いたら、一緒にシよ』

俺の射精管理は自分がする、と宣言した飾音は、精子も適度に発散しないと身体に悪いとかで、多少なら俺が息子を扱くことを許してくれるようになった。
ただし、回数や頻度は飾音に管理されている。

そして、俺がする時は、大抵飾音もする。
というか、金曜日はほぼほぼ最後は飾音と一緒にオナってフィニッシュして、ビデオ通話も終えることが多かった。

飾音が俺の痴態を見ながら自慰をするのを見たら、なんだかとても堪らない気分になる。
もっと飾音に喜んで欲しくて、何を言われても従いたくなってしまう。

俺は裸になり、飾音の視線を感じながらストッパーバンドを取り外す。
興奮で俺のお尻の穴はひくひくと動き、垂れたローションが太腿を濡らしていた。

『本当は後ろから抱えてあげて、鏡の前でやらせたかったな』
「うん」

想像して、耳まで赤くなる。
今度会った時、して欲しい……なんて、言えないけど。

「後ろ向く?」
『いや、俺のほう向いて。片足を持ち上げるように抱えて、こっちにいやらしい穴しっかり見せて』
「う……はい♡」

俺は、自分の太腿を腕で引き寄せるようにして、片足を上げた。
クリップに挟まれたままの乳首も、元気すぎる息子も、きゅうきゅうと収縮する袋も、そしてプラグを咥え込んだままのアナルも、全部飾音に見られている。

「ん……っ♡」
下腹部に少しずつ、少しずつ、何回かに分けて力をいれた。
アナルが締まらないように、入り口の力を抜いて、プラグを腹圧で押し出していく。
プラグよりも先に、たっぷり仕込んだローションがとろり、と零れた感覚が下半身に広がる。

『あと少しだ。力も上手に抜けるようになったね』
「はぁ……♡んんっ」

プラグの一番太い引っ掛かりが外に出れば、あとはローションの滑りのお陰かコロリ、とそれは抜け落ちた。
ねと、とした液体を纏った卑猥なグッズを拾い上げることはせずに、閉じていた瞼を持ち上げ飾音に視線を移す。

『彬良、彬良……っ』
飾音は壮絶な色気を醸し出しながら、欲情に染まる瞳でこちらを真っ直ぐ見つめたまま、ひとりえっちをしていた。
自分の身体で飾音を発情させたことに、何とも言えない優越感と満足感、それと多好感が胸に広がっていく。

「飾音……っ」
『彬良……』
お互いのネチャネチャといういやらしい音が部屋を満たし、俺たちは直ぐ同時に達した。
はぁ、はぁ、とベッドに寝そべり息を整えていると、幸せな睡魔が俺を襲う。
半分寝ぼけながらも、乳首についていたオモチャを外す。

『彬良、起きて。そのまま寝ると、風邪引くよ』
「うん」

飾音に優しく声をかけられて、俺は目を擦った。
このまま風邪でも引けば、飾音に後悔させてしまう。
勝手に罪悪感を感じて、テレセをした自分を責めるだろう。

『来週は予定通り、そっちに戻れそうだよ』

そう声を掛けられて、すぅと睡魔が去っていった。
そうだ、テレセはこれが最後。
来週中に、飾音はこちらに戻って来る。

「うん。雅人にも声かけてるから。三カ月も飲み会しなかったのなんて、初めてだから寂しがってたよ」

二人で会っても良かったのだが、雅人から「飾音に怒られそうだから、三人揃う時でいいよ」と言われた。
仕事で忙しかったので、俺も助かったけど。

『雅人なら俺たちと会わなくても、他で飲んでるだろ』
「そだね。でも、酔った雅人から何回か電話来たから、話したいこと溜まっているんじゃないかな」
『そっか。じゃあ金曜は俺んちで飲む?』
「長期出張で疲れてるだろ?無理しないでいいよ、外で飲もう」
『ありがとう、わかった。……でも、彬良は連れて帰るからね』

真っ直ぐ見つめられながらそう言われ、俺は赤面しつつも頷いた。
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