痴漢の犯人、元彼だった件。

イセヤ レキ

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「ねぇ、何で僕から離れたの?伊桜里」
壱弥はそう言って、私の乳首を強めに捻った。
ビクッと身体が震えて、背が反り、軽く達する。
「少し距離を置きたいって、何?好きな男でも出来た?」
今度は謝るように優しく乳首を口に含まれ、上目遣いで問いかける。
「……っ♡違……っ、だって……♡♡」
壱弥に依存し過ぎて、ずっとずっと壱弥のことしか考えられない自分が本当に怖くて。だから、離れなきゃって思った。
「駄目だよ、伊桜里は僕が手塩に掛けて何年も可愛がって、何時でも発情出来る淫乱なコに育て上げたんだから。僕には寝取られ願望ないから、他の男に取られたら……って考えるだけで気が狂いそう」
ちろちろ、と勃ち上がった乳首を舐められて、ゾワゾワと痺れが広がった。

「……違うの。自分が好き過ぎるのが怖いの。きっと、これから壱弥の会社の何でもない同僚の女性にだって、嫉妬しちゃう」
「え?」
「嫌なの。壱弥が女の人に笑い掛けるのが、例え通りすがりの人でも……嫌なの。でも、嫌だって感じる自分が一番嫌で……っ、もっと、余裕のある彼女になりたかったのに……!!」

壱弥と付き合って初めて、自分がこんなに心の狭い女なんだって知った。
壱弥が愛してくれればくれる程、私の中で壱弥だけが特別になって、そして狂気じみたように彼を求める自分が浅ましくて。

そんな自分を彼が見限る前に、自分から別れを告げたんだ。


ポロポロ溢れる本音と涙を、壱弥は「そうだったんだ。……良かった」と安心したように受け止めた。すり、と目尻の涙を親指で拭かれる。
「伊桜里がそうなるように……僕だけを求めるように仕向けたのは僕だし。そんな伊桜里が、可愛くて仕方ないんだから、離れていかないで?」

そう言われて、私の心は震える。
「……いいの?壱弥が思っているよりずっと、私、重たい女になってるよ?」
「うん、勿論。僕も伊桜里が考えているよりずっと、重たい男だよ」
じゃあ似た者同士なんだね、と私達は笑った。

「でも、これからは一人で勝手に考えて悩んで離れていかないでね?次したら、監禁しちゃうから」
「うん、ごめんなさい」
私は謝りながら、壱弥に身体を擦り付ける。
「……おねだりしても、今はイかせてあげません」
「……うん」
私達は、もう一度深い口付けをした。
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