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……あれ?自慰で別れたセフレを思い出すなんて、今まで一度もなかった筈なのに。
まぁ、あれだけ散々交わって、お互い相性最高だという認識をしていたのだから、当たり前といえば当たり前なのかな?
でも、これからお見合いをする身としては、未練が残っているみたいで何となく罪悪感だ。
よし、もう少し無心で一人えっちしよう、と頭を切り替えて、私は再び身体を弄り出す。
乳首のオナグッズはスライドボタンを一番右に移動して、吸引&舐めの同時作動に変更して、乳首イキに期待を寄せた。
「あっ♡あっ♡」
吸われながら先っぽを弾かれるのはやっぱり、気持ち良い。けど本当は、両方の乳首を一緒に吸われたい。また三日前に別れた男の顔が脳裏に浮かんで、私は一度瞑っていた目を開けた。
自慰での物足りなさを埋める為に、ショーツのクロッチをずらして膣の襞を少し掻き分ければ、指先に蜜が絡み付く。
濡れた指で今度は直接クリに触れた。
「ん♡」
気持ちイイ。
クリの回りを、くるくると円を描くように指を滑らせる。ぷるぷると主張し出したクリは、にゅるにゅるとしたその滑ぬめりを歓迎し、ますます勃ち上がる。
そのまま皮を剥いて刺激したいところだが、同時に乳首も可愛がっていたので手が足りない。一度オナグッズの電源を切って、胸から離した。
吸引と疑似舐めの刺激で敏感になった乳首は、外気の刺激すらも切なそうに甘受する。ただそれはグッズを胸から離した瞬間だけのことで、乳首だけはピンと張ったままだが普段通りに戻ってしまった。
愛液をまぶして皮を剥いた陰核を片手で抑えれば、それは見ていなくても期待に赤く熟れていることがわかる。
胸から離した小さな機械を、剥き出しのクリにそっと被せた。
それだけで、ここから先の快感を知っている私の背中に、ゾクゾクと痺れが走る。
カチ、とスイッチを押せば、再び大きめの作動音をさせながら機械が吸引を開始する。
「~~ッッ♡♡」
勃起した陰核へのこの機械の刺激は抜群で、私は背を仰け反らせながら数秒で軽く達した。
口コミにも、あっという間に昇り詰めると書いてあっただけあり、私もこの機械で直ぐ様クリイキするようになった。
──でも。
それは呆気なく終わり、余韻もへったくれもない。
自分でコントロールするから、クリイキし過ぎて辛くて嫌がるのを無理矢理押さえ付けられて……なんていうSっ気たっぷり士楼がやりそうなことも起こる訳ではない。
……あれ?
いやいや、何でまた士楼のことを思い出しちゃっているんだ自分。
軽く自らに突っ込みを入れて、オナグッズをじっと見つめる。
オナグッズを使って自慰をするのは確実に、しかもあっという間にイけるから好きだけど、使用した後、手入れをする時間が一番虚しさを感じる。
その点、士楼……セフレなら、一時でも肌の温もりを感じることが出来るし、この瞬間自分が求められているという承認欲求みたいなものも満たされるし、考えてもいないような攻めに翻弄される楽しさもあるしで結構……いやかなり心と身体の隙間を埋めて貰えていた。
だから、お見合い相手とセックスするようになるまではこの虚しさと付き合わなければならないな、とその時の私はぼんやり考えていた。
まぁ、あれだけ散々交わって、お互い相性最高だという認識をしていたのだから、当たり前といえば当たり前なのかな?
でも、これからお見合いをする身としては、未練が残っているみたいで何となく罪悪感だ。
よし、もう少し無心で一人えっちしよう、と頭を切り替えて、私は再び身体を弄り出す。
乳首のオナグッズはスライドボタンを一番右に移動して、吸引&舐めの同時作動に変更して、乳首イキに期待を寄せた。
「あっ♡あっ♡」
吸われながら先っぽを弾かれるのはやっぱり、気持ち良い。けど本当は、両方の乳首を一緒に吸われたい。また三日前に別れた男の顔が脳裏に浮かんで、私は一度瞑っていた目を開けた。
自慰での物足りなさを埋める為に、ショーツのクロッチをずらして膣の襞を少し掻き分ければ、指先に蜜が絡み付く。
濡れた指で今度は直接クリに触れた。
「ん♡」
気持ちイイ。
クリの回りを、くるくると円を描くように指を滑らせる。ぷるぷると主張し出したクリは、にゅるにゅるとしたその滑ぬめりを歓迎し、ますます勃ち上がる。
そのまま皮を剥いて刺激したいところだが、同時に乳首も可愛がっていたので手が足りない。一度オナグッズの電源を切って、胸から離した。
吸引と疑似舐めの刺激で敏感になった乳首は、外気の刺激すらも切なそうに甘受する。ただそれはグッズを胸から離した瞬間だけのことで、乳首だけはピンと張ったままだが普段通りに戻ってしまった。
愛液をまぶして皮を剥いた陰核を片手で抑えれば、それは見ていなくても期待に赤く熟れていることがわかる。
胸から離した小さな機械を、剥き出しのクリにそっと被せた。
それだけで、ここから先の快感を知っている私の背中に、ゾクゾクと痺れが走る。
カチ、とスイッチを押せば、再び大きめの作動音をさせながら機械が吸引を開始する。
「~~ッッ♡♡」
勃起した陰核へのこの機械の刺激は抜群で、私は背を仰け反らせながら数秒で軽く達した。
口コミにも、あっという間に昇り詰めると書いてあっただけあり、私もこの機械で直ぐ様クリイキするようになった。
──でも。
それは呆気なく終わり、余韻もへったくれもない。
自分でコントロールするから、クリイキし過ぎて辛くて嫌がるのを無理矢理押さえ付けられて……なんていうSっ気たっぷり士楼がやりそうなことも起こる訳ではない。
……あれ?
いやいや、何でまた士楼のことを思い出しちゃっているんだ自分。
軽く自らに突っ込みを入れて、オナグッズをじっと見つめる。
オナグッズを使って自慰をするのは確実に、しかもあっという間にイけるから好きだけど、使用した後、手入れをする時間が一番虚しさを感じる。
その点、士楼……セフレなら、一時でも肌の温もりを感じることが出来るし、この瞬間自分が求められているという承認欲求みたいなものも満たされるし、考えてもいないような攻めに翻弄される楽しさもあるしで結構……いやかなり心と身体の隙間を埋めて貰えていた。
だから、お見合い相手とセックスするようになるまではこの虚しさと付き合わなければならないな、とその時の私はぼんやり考えていた。
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