「あなたを愛することはない」と百日前に言った「私」の顛末

イセヤ レキ

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18 キスの先 ※

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私に宛がわれた部屋に入るなりリナートは私を強く抱き締め、顎を持ち上げて性急に口付ける。

「ん……っ」
「オレリア……」
リナートの平たく熱い舌が私の口内に入り込み、その先端で歯列をくすぐる。
おずおずとその場所を譲っていた私の舌は、口の中で悪戯をしていたリナートの舌に難なく絡め取られ、くちゅくちゅという恥ずかしい水音を響かせながら、抱き締められた。

口の端から零れ落ちそうになる唾液を何度もすすられ、ようやく口を離して貰えた時には、私は膝から崩れ落ちそうになり、リナートは慣れたようにそんな私を支える。

生誕祭の日に唇を付けるだけだったキスは、デートをするたびに馬車の中でその回数を増し、私が転居をすると舌が入るような濃厚なキスに変化した。
初めての深い口付けに目を白黒させていた私も、お腹のあたりのじくじくした疼きには慣れないものの、なんとか舌を絡ませ合える程度には成長した。

「は……、ぁ」
「そんな顔をされたら、止められません」
どんな顔だろうと思いながら、私はリナートに尋ねる。
「あの、今日も……なさるのですか?」
「ええ、勿論です。オレリアが起きている時間に帰って来れた日には、必ずしますよ。初夜に痛い思いはさせたくありませんから」


リナートはそう言って、私をベッドへ誘う。
これから施される快感を想像して、私のお腹のあたりのじくじくは、より強くなった。

「さあ、足を開いて、スカートを持ち上げてください」
「は、はい……」

一カ月前ほどから慣らされてきた行為なのに、毎回顔から火が噴くほどに恥ずかしい。
私はリナートに請われるまま、ベッドの上で両足を開くと、そっと寝間着の裾を持ち上げた。

「ああ、先程のキスだけで、ショーツに染みが出来てますね」
「い、言わないでください……!」
「なぜですか? 閨について何も知らなかったオレリアの身体が、きちんと初夜に向けて準備が出来ている証拠ですよ」
「そ、そうかもしれませんが、恥ずかしいです」
「今日もしっかりと、初夜当日には気持ち良くなれるように、勉強しましょうね」
「……はい」

リナートは濡れたショーツの上から、私の膣の入り口を長い指で上下に擦った。
「オレリアの陰核はすぐにとんがって主張して、本当に可愛いですね」
「あっ……♡んぅ♡」
ショーツ越しに、勃ち上がった陰核を指先で上下に弾かれ、私は悶える。
こんな場所で腰に響くような快感が味わえるなんて、リナートの屋敷に来るまで知らなかった。
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