助兵衛さん、転職は手に『食』をつけてからだよ

調理スキルを学べ！！

調理スキルは魔法でない

「勝司おやっさん、お願いします。

調理について教えて欲しいです。」

とある木曜のランチタイムが終わった時の事、助兵衛は勝司に頼み込んでいた。

「あのな、助兵衛さん・・・」

と説き伏せるように勝司は語り始めた。

☆彡

小学4年生の夏休み、勝司は「有馬海ホテル・満喫」に家族で旅行に行っていた。

一番の楽しみの地元料理のフルコースに感動し、こっそり料理場に行って、どうやったらそんなに美味い料理ができるのか尋ねていた。

そうすると料理人は頭をかきながら、

「料理の技術は魔法でないんだよ。君も努力で何とでもなる。君のお父さんもスーツ着る時ネクタイするだろ？

あれができるくらいの感覚で料理が身に付けばお店が開けるよ」

と。

☆彡

勝司は

「助兵衛さんには助兵衛さんのいいところがある。

俺は本当はあのホテルの料理食べるまでは、占い師になりたかったんだ。

ただ、直観で料理人の道を選んだ。

今でも占い師の夢諦めていないんだぜ。」

と。

助兵衛は「素敵なお話ありがとうございました。

ちなみにおやっさんの占い何が占えるんですか？」

と聞くと当然のことのように

「今日のラッキー料理メニュー」

と言って笑った。