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ファミリー
サニー
しおりを挟むソニアさんから、ディナーに行こうってmailを貰ってから、鏡を見てメイクとヘアスタイルが崩れてないことを確認してから、枕元にあるそれを手に取った。
いつか、心から信仰していたそれは、12年前のあの日から家族を尊ぶための行為になっていった。
両手で優しく持ち、目を閉じて祈る。
2度と別れてしまわないように、絶対に忘れないように。
元の場所にそれを戻すと、内ポケットに自分とファミリーを守る為の獲物が入っていることを確認して、部屋を出た。
思っていたよりも風が冷たくて、上着を持ってくればよかったかもしれない、と少しだけ後悔の念を持ちながらふぅ、と息を吐いた。
何も言われていないけど、とりあえずケイブに行こう車に乗ると、再び自分のphoneが鳴った。
今度は電話の音だった。
最近お気に入りの顎髭の素敵なハンサムからの。
「Hi. どうしたの?」
機嫌よく電話に出ると、今日も会えないかと甘い言葉で囁くハンサムの誘いを断り、また来週、と次の約束を取り付けて、再び機嫌良さげにアクセルを踏み込んだ。
バックミラーにチラッと映る自分の目元を見て、今日もキマってるなと思って、微笑んだ。
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