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番外編 小話
睦事の花嵐小話『貴腐人の嗜み』
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学園で設けている帰寮時間のほかに、四寮は各々で門限が設けられている。しかしそれは必ずしもではなく、夜間外出届を提出すれば許可されるくらいには緩いルールだ。
「――皆様、今宵もお集りいただき感謝申し上げます。本日欠席なのは『ダイアナ』様、『ヘスティア』様、『ヘラ』様、『アシュテリア』様です。そして『ヴィーナス』様、『ジュピター』様がゲストとしていらっしゃっています」
月に一度だけ活動がある『夜鳥の会』は活動場所を定めておらず、日が沈み、月が頂点に訪れた頃におのずと会員たちが集まる謎の会である。
名を明かさず、顔には仮面をつけ、扇子を持っていることが参加には必須な条件だ。
参加するにあたって与えられた仮初の名『ジュピター』――フィアナティアは、ワクワクとドキドキに胸が高鳴って仕方なかった。
『夜鳥の会』――またの名を『貴腐人の集い』
この集いの噂を聞いた時から、フィアナティアは参加したくてしたくて仕方なかった。入会するために転校しようかと思うくらいには、この会が羨ましかった。とある趣味嗜好について歓談する会なわけだが、フィアナティアの周囲、もとい大聖マリア女子學院には語らえる友人がいなかったのだ。
「それでは、今回のテーマでございますが――むしろ、これ以外にある!? と思ってしまいました」
「えぇ! 白百合様と白薔薇様でございますよね!」
来た……!!
えぇ、えぇ、もちろん予習済みですとも!
白百合様もといエドワード皇太子殿下、白薔薇様は四学年の儚げの君ことヴィンセント・ロズリア様ですわね!!
思わず荒くなりそうな息を根性で整えながら、溢れそうになる声を紅茶と一緒に流し込んだ。
「はぁ……やっぱり、わたくしは信じておりました……!」
「白百合様の一方的な恋心かと思っていましたが、ここ最近の白薔薇様を見ていると決してそうではない様子!」
「あぁん、どちらが攻めでも受けでも妄そ、こほんっ、想像が捗りますわぁ!」
主な活動内容と言えば、恋バナである。自分たちの淡く甘い恋について夜通し語らう――のではなく、学園内の見目麗しい紳士たちの恋模様を語らい、時に想像を広げ、会話に花を咲かせるのだ。
「リ、リバーシブルですの!? わたくしはそんなの認めませんわ……! 白百合様は細身に見えながらも騎士を目指すあの鍛え上げられた肉体美……! 対して白薔薇様は文官志望の月の花でございますので、ぜぇったいに、白薔薇様が受け入れる側に決まっておりますわ!」
「いえいえ、『アテネ』様はわかっておりません……! 鍛え上げているからこそ、白百合様が受け入れる側なのです! はぁ……白薔薇様が、あの麗しくも儚いご尊顔を愉悦に歪めながら白百合様を責める……! 滾ってしまいます……ッ!」
「貴女のフェティシズムを混ぜないでくださいまし」
これが俗に言う、カップリング戦争――!☆
ちなみにフィアナティアは、皇太子殿下×ロズリアが大正義。
ニヨニヨニヤニヤ、緩んでしまう口元を扇子で隠しながら、熱い議論を交わす会員たちを見る。
ギリギリの理性で名前は伏せてはいるが、もはや白百合と言えば皇太子殿下だし、白薔薇と言えばヴィンセントしかいないので隠せてもいない。
まだヴィンセントがエドワードにツンツンしていた頃は、アルティナ→エドワード→ヴィンセントというトライアングルが貴腐人の会でホットワードだった。それを語るにはベアトリーチェとレオナルド第二皇子の話も欠かせないのだが、一晩では語り切れない大恋愛物語(会員の妄想)が始まってしまうので割愛する。
「まぁ! 性癖だなんて! わたくしはただ、逞しい男性が快楽に蕩け、善がっているところが好きなだけですのよ!」
それを性癖として言わずなんと言う。
顔も、名前も、身分も何もかも隠しているからか、普段は粛然としたお嬢様に擬態している会員たちは明け透けもなくああだこうだと言い合う。
「せっかくですし、ゲストのお二人にもお聞きしたいわ! 『ヴィーナス』様はどうお思いになられます?」
「…………首輪が似合いそうだな、と思いましたね」
「首輪!? どっちに!?」
「白薔薇様です。色白で、首が細く、白百合様の手で覆ってしまえそうですよね」
「きゃぁ~~~! そうですよねぇ!!」
「ウッウッ……飼い主と、ペット……? なんて、貴い」
フィアナティアの脳裏に、首輪をつけたロズリアと、ご主人様プレイをするエドワードが思い浮かんだ。似合いすぎてるし、なんならもうヤッてそうで笑える。リアリティに溢れる想像だった。
この『ヴィーナス』の彼女とは話が合いそうだ。
「『ジュピター』様は? どうです?」
「押しの強い白百合様に過保護溺愛される白薔薇様って、素敵ですよねぇ。首輪をつけてしまうなら、監禁ルートもありだと思うんです」
「監、禁……!?」
次期聖女候補第一位・フィアナティア。意外と過激な性的思考(見る分には)をしている。
ソフトSMとか、ぜひやってもらいたい。ハードは多分皇太子殿下の性格的にできないと思う。ロズリア様はむしろ適正ありそうだけども。私は壁になります。天井でも可。
監禁? 監禁って……?
未知の生き物に出会ったときのような困惑具合。あら、お嬢様たちにはちょっと過激だったかしら。
紅茶を一口啜って、これ以上口を滑らせないように茶菓子へと手を伸ばした。
「私以外、誰にも触れさせない、的な……?」
「まぁ、そうですね」
「おはようからおやすみまで、白百合様がお世話をする……?」
「ふむ、そうなりますわね」
「お、お風呂も……!?」
「頭の天辺から足の爪の間まで、きっと丁寧に洗われるんじゃないでしょうか」
「………………排泄管理?」
「あら、貞操帯? とってもいいと思いますわ。むしろ、今も付けさせられていそうですわよね」
酷い偏見である。
もしこの場にヴィンセントがいたなら、次期聖女候補第一位をゴミを見る目で見ていただろう。
腐っても良いところのお嬢様たち。
己の妄想に浸ろうとも、読み物さえ制限されていたりする御令嬢もいて、フィアナティアから供給された新たな妄想への扉に頭を抱え、萌えを噛みしめている。
ず、と紅茶を啜って、空いてしまったカップにお代わりを注ごうと手を伸ばしたティーポットは隣の『ヴィーナス』に取られてしまう。
「聖なる乙女は、思ったよりも俗物的なのですね」
「あら。あらあら。そういう社長様も、次なる商品へのインスピレーションでも貰いに?」
「企業秘密です」
「うふふ、そうよね。でも私、白薔薇様には黒か赤い首輪が似合うかと」
「奇遇ですね。私もです」
自分たちだけに聞こえる声音で囁き合うフィアナティアとヴィクトリア。
名を偽り、顔を隠したところでチカラのあるものはすぐにわかってしまう。フィアナティアがその気になれば、この場にいる全員の正体を暴くことなど赤子の手をひねるよりも簡単だ。
「私はただ、己の趣味嗜好を満たすためにこの会に参加したんですのよ、『ヴィーナス』様」
「そうですね。私も、己の知的好奇心のためにここに居ます、『ジュピター』様」
もっと食い下がってくるかと思ったが、思いのほかすんなりと身を引いた『ヴィーナス』に仮面の裏側で目を瞬かせる。そうして、にんまり、と扇子で隠しているのをいいことに、口元に大きく笑みを浮かべた。
「ねぇ、『ヴィーナス』様。私たち、とっても良いお友達になれるとおもわないかしら?」
「――私も、同じことを思っていました。明日、ランチでもいかがですか?」
「あら、嬉しいですね。こちらから遣いの者を行かせます」
来客用のサロンにて、アクセサリーについて熱く議論するフィアナティアとヴィクトリアが見られ――後日、二人がプロデュース・監修したアクセサリーが目的の人物にお買い上げされた暁には両手を上げて喜ぶ姿が、それぞれの地元で見られることとなる。
「――皆様、今宵もお集りいただき感謝申し上げます。本日欠席なのは『ダイアナ』様、『ヘスティア』様、『ヘラ』様、『アシュテリア』様です。そして『ヴィーナス』様、『ジュピター』様がゲストとしていらっしゃっています」
月に一度だけ活動がある『夜鳥の会』は活動場所を定めておらず、日が沈み、月が頂点に訪れた頃におのずと会員たちが集まる謎の会である。
名を明かさず、顔には仮面をつけ、扇子を持っていることが参加には必須な条件だ。
参加するにあたって与えられた仮初の名『ジュピター』――フィアナティアは、ワクワクとドキドキに胸が高鳴って仕方なかった。
『夜鳥の会』――またの名を『貴腐人の集い』
この集いの噂を聞いた時から、フィアナティアは参加したくてしたくて仕方なかった。入会するために転校しようかと思うくらいには、この会が羨ましかった。とある趣味嗜好について歓談する会なわけだが、フィアナティアの周囲、もとい大聖マリア女子學院には語らえる友人がいなかったのだ。
「それでは、今回のテーマでございますが――むしろ、これ以外にある!? と思ってしまいました」
「えぇ! 白百合様と白薔薇様でございますよね!」
来た……!!
えぇ、えぇ、もちろん予習済みですとも!
白百合様もといエドワード皇太子殿下、白薔薇様は四学年の儚げの君ことヴィンセント・ロズリア様ですわね!!
思わず荒くなりそうな息を根性で整えながら、溢れそうになる声を紅茶と一緒に流し込んだ。
「はぁ……やっぱり、わたくしは信じておりました……!」
「白百合様の一方的な恋心かと思っていましたが、ここ最近の白薔薇様を見ていると決してそうではない様子!」
「あぁん、どちらが攻めでも受けでも妄そ、こほんっ、想像が捗りますわぁ!」
主な活動内容と言えば、恋バナである。自分たちの淡く甘い恋について夜通し語らう――のではなく、学園内の見目麗しい紳士たちの恋模様を語らい、時に想像を広げ、会話に花を咲かせるのだ。
「リ、リバーシブルですの!? わたくしはそんなの認めませんわ……! 白百合様は細身に見えながらも騎士を目指すあの鍛え上げられた肉体美……! 対して白薔薇様は文官志望の月の花でございますので、ぜぇったいに、白薔薇様が受け入れる側に決まっておりますわ!」
「いえいえ、『アテネ』様はわかっておりません……! 鍛え上げているからこそ、白百合様が受け入れる側なのです! はぁ……白薔薇様が、あの麗しくも儚いご尊顔を愉悦に歪めながら白百合様を責める……! 滾ってしまいます……ッ!」
「貴女のフェティシズムを混ぜないでくださいまし」
これが俗に言う、カップリング戦争――!☆
ちなみにフィアナティアは、皇太子殿下×ロズリアが大正義。
ニヨニヨニヤニヤ、緩んでしまう口元を扇子で隠しながら、熱い議論を交わす会員たちを見る。
ギリギリの理性で名前は伏せてはいるが、もはや白百合と言えば皇太子殿下だし、白薔薇と言えばヴィンセントしかいないので隠せてもいない。
まだヴィンセントがエドワードにツンツンしていた頃は、アルティナ→エドワード→ヴィンセントというトライアングルが貴腐人の会でホットワードだった。それを語るにはベアトリーチェとレオナルド第二皇子の話も欠かせないのだが、一晩では語り切れない大恋愛物語(会員の妄想)が始まってしまうので割愛する。
「まぁ! 性癖だなんて! わたくしはただ、逞しい男性が快楽に蕩け、善がっているところが好きなだけですのよ!」
それを性癖として言わずなんと言う。
顔も、名前も、身分も何もかも隠しているからか、普段は粛然としたお嬢様に擬態している会員たちは明け透けもなくああだこうだと言い合う。
「せっかくですし、ゲストのお二人にもお聞きしたいわ! 『ヴィーナス』様はどうお思いになられます?」
「…………首輪が似合いそうだな、と思いましたね」
「首輪!? どっちに!?」
「白薔薇様です。色白で、首が細く、白百合様の手で覆ってしまえそうですよね」
「きゃぁ~~~! そうですよねぇ!!」
「ウッウッ……飼い主と、ペット……? なんて、貴い」
フィアナティアの脳裏に、首輪をつけたロズリアと、ご主人様プレイをするエドワードが思い浮かんだ。似合いすぎてるし、なんならもうヤッてそうで笑える。リアリティに溢れる想像だった。
この『ヴィーナス』の彼女とは話が合いそうだ。
「『ジュピター』様は? どうです?」
「押しの強い白百合様に過保護溺愛される白薔薇様って、素敵ですよねぇ。首輪をつけてしまうなら、監禁ルートもありだと思うんです」
「監、禁……!?」
次期聖女候補第一位・フィアナティア。意外と過激な性的思考(見る分には)をしている。
ソフトSMとか、ぜひやってもらいたい。ハードは多分皇太子殿下の性格的にできないと思う。ロズリア様はむしろ適正ありそうだけども。私は壁になります。天井でも可。
監禁? 監禁って……?
未知の生き物に出会ったときのような困惑具合。あら、お嬢様たちにはちょっと過激だったかしら。
紅茶を一口啜って、これ以上口を滑らせないように茶菓子へと手を伸ばした。
「私以外、誰にも触れさせない、的な……?」
「まぁ、そうですね」
「おはようからおやすみまで、白百合様がお世話をする……?」
「ふむ、そうなりますわね」
「お、お風呂も……!?」
「頭の天辺から足の爪の間まで、きっと丁寧に洗われるんじゃないでしょうか」
「………………排泄管理?」
「あら、貞操帯? とってもいいと思いますわ。むしろ、今も付けさせられていそうですわよね」
酷い偏見である。
もしこの場にヴィンセントがいたなら、次期聖女候補第一位をゴミを見る目で見ていただろう。
腐っても良いところのお嬢様たち。
己の妄想に浸ろうとも、読み物さえ制限されていたりする御令嬢もいて、フィアナティアから供給された新たな妄想への扉に頭を抱え、萌えを噛みしめている。
ず、と紅茶を啜って、空いてしまったカップにお代わりを注ごうと手を伸ばしたティーポットは隣の『ヴィーナス』に取られてしまう。
「聖なる乙女は、思ったよりも俗物的なのですね」
「あら。あらあら。そういう社長様も、次なる商品へのインスピレーションでも貰いに?」
「企業秘密です」
「うふふ、そうよね。でも私、白薔薇様には黒か赤い首輪が似合うかと」
「奇遇ですね。私もです」
自分たちだけに聞こえる声音で囁き合うフィアナティアとヴィクトリア。
名を偽り、顔を隠したところでチカラのあるものはすぐにわかってしまう。フィアナティアがその気になれば、この場にいる全員の正体を暴くことなど赤子の手をひねるよりも簡単だ。
「私はただ、己の趣味嗜好を満たすためにこの会に参加したんですのよ、『ヴィーナス』様」
「そうですね。私も、己の知的好奇心のためにここに居ます、『ジュピター』様」
もっと食い下がってくるかと思ったが、思いのほかすんなりと身を引いた『ヴィーナス』に仮面の裏側で目を瞬かせる。そうして、にんまり、と扇子で隠しているのをいいことに、口元に大きく笑みを浮かべた。
「ねぇ、『ヴィーナス』様。私たち、とっても良いお友達になれるとおもわないかしら?」
「――私も、同じことを思っていました。明日、ランチでもいかがですか?」
「あら、嬉しいですね。こちらから遣いの者を行かせます」
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