41 / 51
本編
39
上も下もなく、同じ線の上を歩く仲の良い貴族だった。
熱血なところのあるミラー閣下をなだめるのが落ち着いて物事を見れるデズモンド閣下の役目で、そんなふたりのじゃれあいを見るのがエインズワース閣下は大好きだった。
奴隷商人たちの摘発と、荒れた領土内の整地、食物の供給。貴族らをまとめて光も影も関係なく奔走するデズモンド閣下は、その冴えわたる素晴らしい頭脳で、最適解にたどり着いた。
自らが闇となり、悪となり、国の影となることで、裏側を牛耳れば良いのではないか。そして、それができてしまう手腕がデズモンド閣下にはあった。
もちろん、ミラー閣下は反対する。貴方だけが『悪』になる必要はないのだと。しかしデズモンド閣下は譲らなかった。
この中で最も『悪たらしめる存在』は自分だとわかっていた。
ミラー閣下に暗いところは似合わない。せめて光の下で、剣を振るって俺たちを守ってほしい。それはデズモンド閣下のエゴで、願いで、希望だった。剣を持つことができなかった自分の夢を、ミラー閣下に託したのだ。
そうして、光のミラー家と、悪のデズモンド家と、中立のエインズワース家という形が出来上がった。
デズモンド閣下が裏側を牛耳り始めると同時に、国政は安定していき、やがてミラー閣下が敵軍を打ち取り、国は勝利へと導かれた。
「俺は、デズモンドもミラーも、エインズワースも興味がありません。……否、アデルとカインに出会っていなければ、俺は永遠にデズモンドに縛られていたでしょう。ゴルディア・デズモンド閣下の人形として、国のためにもんらない悪行に加担していたに違いない」
「デズモンドの悪行を認めると?」
「認めるわけじゃありません。ただ、国にとってはなければならなかった、そういうことでしょう。俺よりも、ミラー閣下のほうがご存じなのでは?」
「……到底、許せる所業ではない」
「けれど、デズモンドにそういう役を与えたのは他ならない貴方たちです」
俺にはそうだとしか思えなかった。
自ら泥をかぶったデズモンド閣下も、光と剣を選んだミラー閣下も、見ていることしかしなかったエインズワース閣下も――戦争を引き起こした王様も。全部許せなかった。もっと他にいい方法があったはずなのに。
けど、結局は後世の跡継ぎたちが『悪役貴族』という立場に溺れなければよかっただけの話。
今ここでどうのこうの話したって解決はしない。
「私が聞きたいのは、君はこれからどうするつもりなのかということだ」
咳払いをひとつして、話を変えた閣下。
これ以上、この話題を広げても自分が不利になるとわかったのだろう。だって、本来なら当主を継いだ人間でなければ知らない話だ。読んでいるから知っていただけの俺は、それだけで優位に立てる。
「屋敷には、俺のきょうだいの遺体はなかったと聞きました」
「話したのか、お前たち」
「ノエルには知る権利があるでしょう」
「僕たちはノエルを助けにいったのだから」
「だから、言っているだろう。お前たちの勝手な行動のせいで、どれだけの被害が……!」
静かに凪いだ声は努めて出していたのか。冷静を装った内側は激情で燃え滾っていた。
ミラー閣下の怒鳴り声に近い大きな声に、ノアが目をまん丸に見開き、椅子を降りて俺の膝に抱きついてきた。過敏な子だから、びっくりしてしまったんだ。
頭を撫でて、背中を撫でて、脇に手を差し込んで膝の上に抱き上げた。
「す、すまない。驚かせるつもりは……君に、怒っているわけではないんだ」
「もう、貴方、ダメですよ。小さな子がいる前で大きな声を出してはいけないと言ったでしょう。ノア君、ごめんね。お詫びに、ケーキを用意させましょうね」
「ぁ……僕も、ごめんなさい。びっくり、しちゃって」
眉を下げて、チェリーピンクの瞳をうるうるさせる。シワがつかないように緩く服を握り締めるノアを抱き寄せて、額にキスをする。あ、これをやると双子が不機嫌に――?
「父上のせいでノア君が驚いてしまったじゃありませんか」
「ノア君は兄上やセラフィーナよりずっと繊細な子なんです。大きな声を出さないでください」
ならなかった!
フン、と不機嫌は不機嫌だが、怒りの矛先は父親に向かっている。
「お前たちが、勝手なことをするからだろう。もう少し親の顔を立てるということをしてくれないか?」
深々と溜め息を吐いてこめかみを指で揉む閣下は双子の扱いにとても苦労していらっしゃるらしい。だろうな、としか思えなかった。奔放に育てられたとか、自由に育てられたとか、この双子がどういう風に育ってきたのか、そういうのが思い浮かばないのだ。
俺はガッチガチに縛られて育てられた。だから表面上はとっても良い子ちゃんだ。イザベラにお人形ちゃんと呼ばれるくらい、従順な良い子だった。
「なぜ、父上のいうことを利かなければいけないので?」
「親と子だからだ」
「ただ血の繋がりがあるだけでしょう? 期待するのは兄上だけにしてください」
「私たちに勝手な思いを押し付けないでいただきたい」
――もしかして、俺が思っていたよりも親子の仲、悪い感じ?
ほとんど描写がなかったのはメインじゃなかったからだとか、そういうのじゃなくてただ単に家族仲が険悪だったから?
夫人は困り顔で夫と子の応酬を見つめているし、長男は何を考えてるかわからない顔でスコーンを食べ、末妹は険悪な雰囲気に顔色を悪くしている。この雰囲気でスコーンを食べている長男は鋼の心の持ち主だ。さすがメインキャラクター。
「――俺は、」
混沌と化したこの場に終止符を打つなら、俺しかいない。
ほとんど台風の目になっているんだもの。それに、双子はどんな時でも俺の言葉に耳を傾けてくれる。
「俺は、ただ、アデルとカインのそばにいられるなら、それでいいんです」
「君、は……」
「できることなら、生涯を添い遂げたい。穏やかに愛しい日々を過ごして、同じ墓……に入るのは不可能でしょうから、一緒に、時間を共にすることができるギリギリまで、ふたりと一緒にいたいんです」
プロポーズだ、と膝の上でノアが囁いた。
余計なことを言わなくっていいの、と頭を胸元に押さえつけた。
息子さんたちを俺にください、ってところかな。
これからを共にするのなら、俺の覚悟も見せたかった。離れていく気なんてないのだと、アデルとカインに示したかった。
「添い、遂げ……?」
「――ノエルさんは、アデルとカインでいいの?」
「アデルと、カインがいいんです。ふたりしか、俺にはいない」
「そう……。貴方、いいじゃありませんか。ノエルさん、とっても素敵な方よ。破天荒なあのふたりも、ノエルさんのことを常に気遣っていて、とっても良いパートナーじゃありませんか」
「いや、しかしだな、」
「もう、そうやってすぐに決断できないの、悪いところですよ」
ぷんぷん、とまろい頬を膨らませた夫人は、閣下の額を指先で突いてから、こちらに笑顔で向き直った。
「歓迎するわ、ノエルさん。うちのおバカな双子ちゃんをよろしくね」
「…………返品は受け付けないからな」
熱血なところのあるミラー閣下をなだめるのが落ち着いて物事を見れるデズモンド閣下の役目で、そんなふたりのじゃれあいを見るのがエインズワース閣下は大好きだった。
奴隷商人たちの摘発と、荒れた領土内の整地、食物の供給。貴族らをまとめて光も影も関係なく奔走するデズモンド閣下は、その冴えわたる素晴らしい頭脳で、最適解にたどり着いた。
自らが闇となり、悪となり、国の影となることで、裏側を牛耳れば良いのではないか。そして、それができてしまう手腕がデズモンド閣下にはあった。
もちろん、ミラー閣下は反対する。貴方だけが『悪』になる必要はないのだと。しかしデズモンド閣下は譲らなかった。
この中で最も『悪たらしめる存在』は自分だとわかっていた。
ミラー閣下に暗いところは似合わない。せめて光の下で、剣を振るって俺たちを守ってほしい。それはデズモンド閣下のエゴで、願いで、希望だった。剣を持つことができなかった自分の夢を、ミラー閣下に託したのだ。
そうして、光のミラー家と、悪のデズモンド家と、中立のエインズワース家という形が出来上がった。
デズモンド閣下が裏側を牛耳り始めると同時に、国政は安定していき、やがてミラー閣下が敵軍を打ち取り、国は勝利へと導かれた。
「俺は、デズモンドもミラーも、エインズワースも興味がありません。……否、アデルとカインに出会っていなければ、俺は永遠にデズモンドに縛られていたでしょう。ゴルディア・デズモンド閣下の人形として、国のためにもんらない悪行に加担していたに違いない」
「デズモンドの悪行を認めると?」
「認めるわけじゃありません。ただ、国にとってはなければならなかった、そういうことでしょう。俺よりも、ミラー閣下のほうがご存じなのでは?」
「……到底、許せる所業ではない」
「けれど、デズモンドにそういう役を与えたのは他ならない貴方たちです」
俺にはそうだとしか思えなかった。
自ら泥をかぶったデズモンド閣下も、光と剣を選んだミラー閣下も、見ていることしかしなかったエインズワース閣下も――戦争を引き起こした王様も。全部許せなかった。もっと他にいい方法があったはずなのに。
けど、結局は後世の跡継ぎたちが『悪役貴族』という立場に溺れなければよかっただけの話。
今ここでどうのこうの話したって解決はしない。
「私が聞きたいのは、君はこれからどうするつもりなのかということだ」
咳払いをひとつして、話を変えた閣下。
これ以上、この話題を広げても自分が不利になるとわかったのだろう。だって、本来なら当主を継いだ人間でなければ知らない話だ。読んでいるから知っていただけの俺は、それだけで優位に立てる。
「屋敷には、俺のきょうだいの遺体はなかったと聞きました」
「話したのか、お前たち」
「ノエルには知る権利があるでしょう」
「僕たちはノエルを助けにいったのだから」
「だから、言っているだろう。お前たちの勝手な行動のせいで、どれだけの被害が……!」
静かに凪いだ声は努めて出していたのか。冷静を装った内側は激情で燃え滾っていた。
ミラー閣下の怒鳴り声に近い大きな声に、ノアが目をまん丸に見開き、椅子を降りて俺の膝に抱きついてきた。過敏な子だから、びっくりしてしまったんだ。
頭を撫でて、背中を撫でて、脇に手を差し込んで膝の上に抱き上げた。
「す、すまない。驚かせるつもりは……君に、怒っているわけではないんだ」
「もう、貴方、ダメですよ。小さな子がいる前で大きな声を出してはいけないと言ったでしょう。ノア君、ごめんね。お詫びに、ケーキを用意させましょうね」
「ぁ……僕も、ごめんなさい。びっくり、しちゃって」
眉を下げて、チェリーピンクの瞳をうるうるさせる。シワがつかないように緩く服を握り締めるノアを抱き寄せて、額にキスをする。あ、これをやると双子が不機嫌に――?
「父上のせいでノア君が驚いてしまったじゃありませんか」
「ノア君は兄上やセラフィーナよりずっと繊細な子なんです。大きな声を出さないでください」
ならなかった!
フン、と不機嫌は不機嫌だが、怒りの矛先は父親に向かっている。
「お前たちが、勝手なことをするからだろう。もう少し親の顔を立てるということをしてくれないか?」
深々と溜め息を吐いてこめかみを指で揉む閣下は双子の扱いにとても苦労していらっしゃるらしい。だろうな、としか思えなかった。奔放に育てられたとか、自由に育てられたとか、この双子がどういう風に育ってきたのか、そういうのが思い浮かばないのだ。
俺はガッチガチに縛られて育てられた。だから表面上はとっても良い子ちゃんだ。イザベラにお人形ちゃんと呼ばれるくらい、従順な良い子だった。
「なぜ、父上のいうことを利かなければいけないので?」
「親と子だからだ」
「ただ血の繋がりがあるだけでしょう? 期待するのは兄上だけにしてください」
「私たちに勝手な思いを押し付けないでいただきたい」
――もしかして、俺が思っていたよりも親子の仲、悪い感じ?
ほとんど描写がなかったのはメインじゃなかったからだとか、そういうのじゃなくてただ単に家族仲が険悪だったから?
夫人は困り顔で夫と子の応酬を見つめているし、長男は何を考えてるかわからない顔でスコーンを食べ、末妹は険悪な雰囲気に顔色を悪くしている。この雰囲気でスコーンを食べている長男は鋼の心の持ち主だ。さすがメインキャラクター。
「――俺は、」
混沌と化したこの場に終止符を打つなら、俺しかいない。
ほとんど台風の目になっているんだもの。それに、双子はどんな時でも俺の言葉に耳を傾けてくれる。
「俺は、ただ、アデルとカインのそばにいられるなら、それでいいんです」
「君、は……」
「できることなら、生涯を添い遂げたい。穏やかに愛しい日々を過ごして、同じ墓……に入るのは不可能でしょうから、一緒に、時間を共にすることができるギリギリまで、ふたりと一緒にいたいんです」
プロポーズだ、と膝の上でノアが囁いた。
余計なことを言わなくっていいの、と頭を胸元に押さえつけた。
息子さんたちを俺にください、ってところかな。
これからを共にするのなら、俺の覚悟も見せたかった。離れていく気なんてないのだと、アデルとカインに示したかった。
「添い、遂げ……?」
「――ノエルさんは、アデルとカインでいいの?」
「アデルと、カインがいいんです。ふたりしか、俺にはいない」
「そう……。貴方、いいじゃありませんか。ノエルさん、とっても素敵な方よ。破天荒なあのふたりも、ノエルさんのことを常に気遣っていて、とっても良いパートナーじゃありませんか」
「いや、しかしだな、」
「もう、そうやってすぐに決断できないの、悪いところですよ」
ぷんぷん、とまろい頬を膨らませた夫人は、閣下の額を指先で突いてから、こちらに笑顔で向き直った。
「歓迎するわ、ノエルさん。うちのおバカな双子ちゃんをよろしくね」
「…………返品は受け付けないからな」
あなたにおすすめの小説
異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
生まれ変わったら知ってるモブだった
マロン
BL
僕はとある田舎に小さな領地を持つ貧乏男爵の3男として生まれた。
貧乏だけど一応貴族で本来なら王都の学園へ進学するんだけど、とある理由で進学していない。
毎日領民のお仕事のお手伝いをして平民の困り事を聞いて回るのが僕のしごとだ。
この日も牧場のお手伝いに向かっていたんだ。
その時そばに立っていた大きな樹に雷が落ちた。ビックリして転んで頭を打った。
その瞬間に思い出したんだ。
僕の前世のことを・・・この世界は僕の奥さんが描いてたBL漫画の世界でモーブル・テスカはその中に出てきたモブだったということを。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
クールな義兄の愛が重すぎる ~有能なおにいさまに次期当主の座を譲ったら、求婚されてしまいました~
槿 資紀
BL
イェント公爵令息のリエル・シャイデンは、生まれたときから虚弱体質を抱えていた。
公爵家の当主を継ぐ日まで生きていられるか分からないと、どの医師も口を揃えて言うほどだった。
そのため、リエルの代わりに当主を継ぐべく、分家筋から養子をとることになった。そうしてリエルの前に表れたのがアウレールだった。
アウレールはリエルに献身的に寄り添い、懸命の看病にあたった。
その甲斐あって、リエルは奇跡の回復を果たした。
そして、リエルは、誰よりも自分の生存を諦めなかった義兄の虜になった。
義兄は容姿も能力も完全無欠で、公爵家の次期当主として文句のつけようがない逸材だった。
そんな義兄に憧れ、その後を追って、難関の王立学院に合格を果たしたリエルだったが、入学直前のある日、現公爵の父に「跡継ぎをアウレールからお前に戻す」と告げられ――――。
完璧な義兄×虚弱受け すれ違いラブロマンス
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。