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二章 再転生

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衝撃の事実を知った数日後、僕は違う面から調べて見ることにした。




だって、弟分が死んだことを受け入れたくは無かったから。


 
だが、





「どの本を調べても王国の詳しい歴史がない…」



5ヶ月もかけて館の図書館、国立図書館、街の古本屋など様々なところの本を見て回ったが、どこにもに関するは無かった。




もしかして、と嫌な想像が頭を何度もよぎった。だが、諦めずに一生かけて調べつくそうと決意したその日ーーー、

弟分の活躍は意外なところであっさり知ることが出来た。




「おぉ、またあの英雄様が…」

それは、食堂で朝の食事を終え、リビングホールのソファーへと移り食後のティータイムをし始めた時のことだった。

1人用のソファーに座っている父様が、新聞を広げながら思わずと言ったように声をあげた。

僕は、そんな声を気にせず、2人用のソファーで母様の横に腰掛け今日はどこの本屋を当たってみるかと模索中だった。

そんな時、
「なあ、サクヤは父様の味方だよな?」

唐突に父様に声をかけられた。

「?父様、すみません。よく聞いていませんでした。なんのことでしょうか?」

「いや、母様がだな。英雄様が凄くイケメンだと言うものだからな。父様の方がカッコイイと言ったら呆れた顔をするんだ。」

「あなた、誰と比べても英雄様は凄くカッコよくて素敵な紳士ですから、拗ねないで下さいませ。」

「あれ?なんか英雄様への褒め言葉増えてないかい?」

うちの両親は仲が良くていい事だ。とサクヤは心の中で思っていた。

「サクヤ!サク!サクは、そんな事思わないよな!?」

「父様、すみません。」

「えっ?サクヤも英雄様のほうが...!?」

「いえ、では、なくて...僕は英雄様のお姿を知りませんので、比べようがありません。というか英雄様とは誰ですか?」

「「えっ!?」」

父様、母様の2人の声が綺麗に重なった。

「サクヤ、この国、いや世間...いや世界ではな英雄様の顔を知られていなくても名前は知られているぐらいに有名なお人なんだよ?」

「そうなのですか?」

「あなた...サクヤは、生まれてからずっと本、それも大人が読むような本ばかり読んできているので...世間のことにきょうみ...いえ、とても疎かった、のですね...」

「あぁ...どうやら、そのようだ、ね」

愕然とする2人を見てその英雄様という人はとても有名な人なんだろということがわかった。

「いいかい、サクヤ。」

「はい、父様。」

「これは、多分、英雄様について教えていなかった。父様達の責任なのだろう」

「いえ、父様達のせいでは」

「まあ、話を聞きなさい。」

はいっと返し、父様へと真っ直ぐに視線向けた。

すると、父様は、バッと新聞の読んでいた面であろう所を僕に見せた。










息が止まりそうだった。だって、そこには






さらさらの光り輝くプラチナブロンドの髪に




「このお方は、アシュバト様と仰られる英雄様だ。なぜこのお方が英雄様と、皆が称えるかというと昔に魔王を倒した勇者様だからなんだよ。」








まるで本物の宝石のようなアメジストの瞳
















ずっと探し求めていた英雄の姿弟分の写真が載っていたから。



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下の文章は、完全なる蛇足です。

一応こんな設定もありますって感じの設定です。

気になる方は見てください。知るか、いらんって方は次のページへお進み下さい。

























主人公が二度目に転生したアズマ帝国は、12星座をもとに役職が決められています。

1番偉いとされている皇帝は、獅子座の役職。(皇帝=ライオン=獅子という安直)

そして、獅子座を抜かして1月から言っていくと、

山羊座が貴族(公爵と辺境伯以外の)

水瓶座が帝国の民

魚座が医療従事者

牡羊座が魔法団

牡牛座が魔法団長

双子座が宰相

蟹座が騎士団長

乙女座が騎士団

天秤座が教会関係者

蠍座が公爵

射手座が辺境伯

と、まあこんな感じの設定です。

そして、サクヤの前世のルークの時よりも日本テイストを加えています。

名前の漢字とか、食べ物とかも。

わかりやすくいうと、和と洋をミキシングした大正ロマンって感じです。(わかりますかね…?伝われ、このあやふやな感じの雰囲気。)

ちなみに、2章で出てくる国それぞれにも一応、大まかな設定はあります。(大まかっていってもアズマ帝国は12星座。みたいな感じの元ネタです。)
気になる方は、ぜひ、予想してみてください。(いるのかな?)

答え合わせは、気になる人がいるのであればやるかもしれないです。


ここまで読んでくださってる方々に感謝を込めて…。





もうちょっと、早めに更新できるように頑張ります…
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