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第3章①
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ストリートピアノは誰でも弾ける。どんな人でもいいのだ。たとえ命がなくても。だからだろうか。清美さんの一件から、他の幽霊も寄ってくることがここ数日で増えた。そして、奏子さん経由で圧力をかけられ、幽霊達のリクエストを弾かされる。俺としては、奏子さんの練習に付き合って、早く思い出の曲を上達させたいのに。
でも、人前でピアノを弾くことが怖かったはずなのに、気がつけば当たり前のようにストリートピアノで弾いている。まぁ幽霊への恐怖心が、弾くことへの恐怖を乗り越えたのだろう。
そんな日々を過ごしていたが、今日はどうも様子が違った。大学帰りにいつものように駅のピアノに向かうと、アニメ主題歌のピアノ演奏が聞こえた。もちろん最近のアニメだし、弾いているのは奏子さんじゃない。ストリートピアノを弾きに来た普通の人だ。あ、生きているって意味の普通ってこと。
ここのピアノは幽霊には有名になっていても、生きてる人間で弾く人はあまりいない。数駅先のターミナル駅にもストリートピアノがあるから、そちらの方が有名だし交通の便も良いので、こちらが過疎ってしまうのだろう。
奏子さんはというと、演奏者の横に立って曲に会わせて手拍子している。とても楽しそうだ。今流行のアニメだから、奏子さんは知らないだろうに。
曲が終わり、演奏者が鍵盤から手を離した。奏子さんは大きな拍手でたたえているが、彼には見えも聞こえもしていない。そのまま奏子さんを素通りして立ち去ろうとしている。彼に悪気はないし仕方ないのだけど、なんだか奏子さんが無視されているようでむかっとした。
俺は奏子さんの代わりに拍手をする。すると、奏子さんと演奏者の彼がこちらを見た。演奏者は俺と同じく大学生のようだった。パーカーに黒パンツといったカジュアルな服装だが、なんといっても真っ青な髪色が目を引く。
「ふみくん! 今日も来てくれたんだな」
「あ、もしかして動画の人?」
奏子さんと先ほどの演奏者の人が同時にしゃべってきた。
「あ、えっと、はい……って、動画?」
奏子さんに返事しつつ、演奏者からの問いかけに首を傾げる。
「ふみくんはさっきの曲知っているか? 楽しい曲だったな」
「知らないのか? 先週上がった動画が話題になってるよ」
またしても同時にしゃべってきた。お願いだから一人一人しゃべってほしい。いや、見えてない彼には無理な話か。
「ええと、ちょっと待ってくださいね」
奏子さんの方を向き一声掛ける。彼にとってはどこに向かって喋ってるんだって感じだろうけど。奏子さんを無視したままだと絶対面倒くさいことになるから、これは必要な一言だ。
「それで動画ってなんです?」
彼に向き直って、改めて尋ねる。
「あ、やっぱりあれ勝手に上げられてた動画か。ちょっと遠目だったからさぁ、動画初心者だからなのか、勝手に通行人が撮ってたのか微妙だなって思ってたんだよ」
ぺらぺらと喋る彼は、人見知りなどとは無縁な笑顔を浮かべている。
「も、もしかして、俺、動画に上げられてるんですか?」
「そうなのそうなの、ぷちバズり中。心霊ピアニストって呼ばれてる」
心霊ピアニスト? なにそれ、めちゃくちゃ嫌な響きじゃん。
驚きすぎて固まってる俺の目の前に、スマホの画面が差し出された。そして彼が指し示す先にはサムネイル、ストリートピアノを弾いている俺の後ろ姿が映っている。
「見てみる?」
「……お願いします」
自分の動画なんて本当は見たくないけど、どんなものがあげられているのかは確認したい。それにさっき彼が言っていた心霊ピアニストって意味も気になる。
動画が始まった。曲の途中からだった。おそらくたまたま通りがかって録画を始めたのだろう。撮影者が少し動き、角度が変わった。その瞬間、そこに映っていたのは奏子さんと血みどろ幽霊の清美さんだった。
「ゔっ」
俺は思わず口元を押さえる。申し訳ないとは思うが、やはり清美さんのビジュアルは最恐だ。
「あ、なんか見えた? この辺りで見えるっていう人が結構いるんだよねぇ。俺には何も見えないのに」
だから『心霊ピアニスト』なのか。でも、別に俺がなんかしてるわけじゃないのに。むしろ、させられてる側なのに。
曲は進み、終わりへと向かう。あぁ、こんなふうに俺は弾いていたのか。フランチェスを必死に真似てはいるけれど、全然足元にも及ばないな。でも必死に弾いていたのだけは確かなんだ。
曲の最後、清美さんが顔を覆うような仕草を見せたと思ったら光りだし、そのまま少し浮いて消えていった。奏子さんはその光を眩しそうに見上げていた。
そうか、清美さんはこうやって逝ったのか。
弾き終わったらすでに逝った後だったので、あまり実感がなかったのだ。でもこうしてその瞬間を動画で見たことにより、俺でも何か出来たんだなって分かった。
だがしかし、だ。一言の断りもなく勝手に動画を撮って上げるなんてどこのどいつだ。顔がハッキリ映ってないのは不幸中の幸いだが。
「この動画さ、人によって見えるものが違うんだよ。血塗れの幽霊が見える人もいれば、聞いてる女の人がいるいないって論争もあるし、最後に不自然な発光が見えるって人も。そして何の変哲もない演奏動画だって人もね」
それは、もしや霊感の有無でどこまで見えるかが変わるのだろうか。霊感のある人は清美さんが見えたり、奏子さんも見えるのかもしれない。でも見えるって人の中でも見え方に違いがあるのは、相性とかそんなやつなのだろうか。例えば俺は霊感はないけれど、奏子さんと関わるものは見えるから。
「俺はね、最後の光だけ見えた。だから幽霊が見えるっていう話も嘘じゃないのかなって思ってさ。よくよく動画見返してここのストピだって特定して来たってわけ」
「えっ、わざわざ特定?」
どれだけ暇なのだろうか。そんなことしてる暇があるなら、バイトでもしてた方がよっぽど有意義だと思う。
「そうそう、だってもったいないじゃん。こんな途中からの動画じゃなくてさ、ちゃんとした演奏動画あげてみない?」
ニンマリと彼は笑みを浮かべた。
「あ、そういうのは結構です」
俺は即決で断った。そもそもピアノと関わるのは奏子さんのためであり、ひいてはそれは自分の平穏な生活のためだ。流行りの動画投稿なんて興味ないし、目立ちたくもない。
「何でだよ。あんたのピアノ、俺は良いと思った。なんか、グッと来たんだよ」
「ふみ君、良いじゃないか、やってみれば。動画ってさっきのだろう? 最近みんな小さな板を見ながら歩いてるから。よっぽど流行ってるんだな」
彼の横から奏子さんが顔を出してきた。
あぁ、面倒くさいことになってきたぞ。奏子さんが興味を持ち始めてしまった。しげしげと彼のスマホを眺めて、触ろうとしてすり抜けている。
「ふみ君、これをもう一回見たい。この人にお願いしてくれ」
嫌だと無言で首を振ると、奏子さんは俺の目の前に来て大声で駄々をこね始めた。
「えー、なんで。一言お願いするだけだろう? 私の声はこの人に聞こえないのだから言ってくれよ。ほら、早く!」
「ちょ、ちょっと静かにして!」
思わず奏子さんに向かって叫んでしまった。目の前で彼がびっくりしたとばかりに目を丸くしている。
「えーっと、今の俺に言った、のかな? その割には目線が合ってなかったような気も……」
「いやいや、あなたに言いました、はい。その、ええと、急な申し出に驚いちゃいまして」
「そ、そう? でも俺は本気で誘ってる。やり方分かんないなら教えるよ。俺、篠田珠樹(しのだたまき)。これでもそこそこ知名度のある配信者だし」
少し得意げに語った彼は、スマホの画面を操作して自分のチャンネルを見せてきた。
「あー画面が変わってしまった!」
奏子さんが叫ぶ。うん、うるさい。
俺はため息をつきながら、しぶしぶ申し出る。
「えっと、篠田くん? 申し訳ないけどさっきの動画をもう一回見てもいいですか」
「珠樹でいいよ、見た感じ歳そんなに変わらないでしょ。もちろん、どうぞ見ちゃって。俺はその間にちょっと作業するから」
珠樹はスマホごと俺に渡すと、鞄の中をごそごそと漁りだしている。
出会ったばかりの奴にスマホ渡すなんて、危機管理大丈夫かと思いつつ、画面をありがたくタップした。
奏子さんはじっと動画に見入っている。その真剣な眼差しの先には何が見えているのかなと思った。人によって見えるものが違うということは、もしかしたら俺とも違うものが見えたり、または聞こえているのかもしれない。
動画が終わりスマホを珠樹に返そうと顔をあげると、小さなカメラが三脚にセットしてあった。
「準備完了! さ、弾いてみてよ」
「ちょっと待て。俺やるなんて一言もいってないけど」
「えー! 動画もう一回見たいっていうから、やる気になったのかと思って準備したのに」
珠樹は口を尖らせてものすごく不満そうだ。
「ふみくん、せっかく準備してくれたんだぞ、弾いてあげたら良いじゃないか」
奏子さんまで不満そうに乗っかってくる。いや、奏子さんは関係ないよね。
「動画をアップするかは後で決めればいいからさ、撮るだけ撮ってみない? 準備しちゃったし」
珠樹が諦めずに再度粘ってくれば、奏子さんも隣に立って「うんうん」と大きく頷いている。結局、二人の期待に満ちた目に根負けし、俺は弾くことになってしまった。
でも、人前でピアノを弾くことが怖かったはずなのに、気がつけば当たり前のようにストリートピアノで弾いている。まぁ幽霊への恐怖心が、弾くことへの恐怖を乗り越えたのだろう。
そんな日々を過ごしていたが、今日はどうも様子が違った。大学帰りにいつものように駅のピアノに向かうと、アニメ主題歌のピアノ演奏が聞こえた。もちろん最近のアニメだし、弾いているのは奏子さんじゃない。ストリートピアノを弾きに来た普通の人だ。あ、生きているって意味の普通ってこと。
ここのピアノは幽霊には有名になっていても、生きてる人間で弾く人はあまりいない。数駅先のターミナル駅にもストリートピアノがあるから、そちらの方が有名だし交通の便も良いので、こちらが過疎ってしまうのだろう。
奏子さんはというと、演奏者の横に立って曲に会わせて手拍子している。とても楽しそうだ。今流行のアニメだから、奏子さんは知らないだろうに。
曲が終わり、演奏者が鍵盤から手を離した。奏子さんは大きな拍手でたたえているが、彼には見えも聞こえもしていない。そのまま奏子さんを素通りして立ち去ろうとしている。彼に悪気はないし仕方ないのだけど、なんだか奏子さんが無視されているようでむかっとした。
俺は奏子さんの代わりに拍手をする。すると、奏子さんと演奏者の彼がこちらを見た。演奏者は俺と同じく大学生のようだった。パーカーに黒パンツといったカジュアルな服装だが、なんといっても真っ青な髪色が目を引く。
「ふみくん! 今日も来てくれたんだな」
「あ、もしかして動画の人?」
奏子さんと先ほどの演奏者の人が同時にしゃべってきた。
「あ、えっと、はい……って、動画?」
奏子さんに返事しつつ、演奏者からの問いかけに首を傾げる。
「ふみくんはさっきの曲知っているか? 楽しい曲だったな」
「知らないのか? 先週上がった動画が話題になってるよ」
またしても同時にしゃべってきた。お願いだから一人一人しゃべってほしい。いや、見えてない彼には無理な話か。
「ええと、ちょっと待ってくださいね」
奏子さんの方を向き一声掛ける。彼にとってはどこに向かって喋ってるんだって感じだろうけど。奏子さんを無視したままだと絶対面倒くさいことになるから、これは必要な一言だ。
「それで動画ってなんです?」
彼に向き直って、改めて尋ねる。
「あ、やっぱりあれ勝手に上げられてた動画か。ちょっと遠目だったからさぁ、動画初心者だからなのか、勝手に通行人が撮ってたのか微妙だなって思ってたんだよ」
ぺらぺらと喋る彼は、人見知りなどとは無縁な笑顔を浮かべている。
「も、もしかして、俺、動画に上げられてるんですか?」
「そうなのそうなの、ぷちバズり中。心霊ピアニストって呼ばれてる」
心霊ピアニスト? なにそれ、めちゃくちゃ嫌な響きじゃん。
驚きすぎて固まってる俺の目の前に、スマホの画面が差し出された。そして彼が指し示す先にはサムネイル、ストリートピアノを弾いている俺の後ろ姿が映っている。
「見てみる?」
「……お願いします」
自分の動画なんて本当は見たくないけど、どんなものがあげられているのかは確認したい。それにさっき彼が言っていた心霊ピアニストって意味も気になる。
動画が始まった。曲の途中からだった。おそらくたまたま通りがかって録画を始めたのだろう。撮影者が少し動き、角度が変わった。その瞬間、そこに映っていたのは奏子さんと血みどろ幽霊の清美さんだった。
「ゔっ」
俺は思わず口元を押さえる。申し訳ないとは思うが、やはり清美さんのビジュアルは最恐だ。
「あ、なんか見えた? この辺りで見えるっていう人が結構いるんだよねぇ。俺には何も見えないのに」
だから『心霊ピアニスト』なのか。でも、別に俺がなんかしてるわけじゃないのに。むしろ、させられてる側なのに。
曲は進み、終わりへと向かう。あぁ、こんなふうに俺は弾いていたのか。フランチェスを必死に真似てはいるけれど、全然足元にも及ばないな。でも必死に弾いていたのだけは確かなんだ。
曲の最後、清美さんが顔を覆うような仕草を見せたと思ったら光りだし、そのまま少し浮いて消えていった。奏子さんはその光を眩しそうに見上げていた。
そうか、清美さんはこうやって逝ったのか。
弾き終わったらすでに逝った後だったので、あまり実感がなかったのだ。でもこうしてその瞬間を動画で見たことにより、俺でも何か出来たんだなって分かった。
だがしかし、だ。一言の断りもなく勝手に動画を撮って上げるなんてどこのどいつだ。顔がハッキリ映ってないのは不幸中の幸いだが。
「この動画さ、人によって見えるものが違うんだよ。血塗れの幽霊が見える人もいれば、聞いてる女の人がいるいないって論争もあるし、最後に不自然な発光が見えるって人も。そして何の変哲もない演奏動画だって人もね」
それは、もしや霊感の有無でどこまで見えるかが変わるのだろうか。霊感のある人は清美さんが見えたり、奏子さんも見えるのかもしれない。でも見えるって人の中でも見え方に違いがあるのは、相性とかそんなやつなのだろうか。例えば俺は霊感はないけれど、奏子さんと関わるものは見えるから。
「俺はね、最後の光だけ見えた。だから幽霊が見えるっていう話も嘘じゃないのかなって思ってさ。よくよく動画見返してここのストピだって特定して来たってわけ」
「えっ、わざわざ特定?」
どれだけ暇なのだろうか。そんなことしてる暇があるなら、バイトでもしてた方がよっぽど有意義だと思う。
「そうそう、だってもったいないじゃん。こんな途中からの動画じゃなくてさ、ちゃんとした演奏動画あげてみない?」
ニンマリと彼は笑みを浮かべた。
「あ、そういうのは結構です」
俺は即決で断った。そもそもピアノと関わるのは奏子さんのためであり、ひいてはそれは自分の平穏な生活のためだ。流行りの動画投稿なんて興味ないし、目立ちたくもない。
「何でだよ。あんたのピアノ、俺は良いと思った。なんか、グッと来たんだよ」
「ふみ君、良いじゃないか、やってみれば。動画ってさっきのだろう? 最近みんな小さな板を見ながら歩いてるから。よっぽど流行ってるんだな」
彼の横から奏子さんが顔を出してきた。
あぁ、面倒くさいことになってきたぞ。奏子さんが興味を持ち始めてしまった。しげしげと彼のスマホを眺めて、触ろうとしてすり抜けている。
「ふみ君、これをもう一回見たい。この人にお願いしてくれ」
嫌だと無言で首を振ると、奏子さんは俺の目の前に来て大声で駄々をこね始めた。
「えー、なんで。一言お願いするだけだろう? 私の声はこの人に聞こえないのだから言ってくれよ。ほら、早く!」
「ちょ、ちょっと静かにして!」
思わず奏子さんに向かって叫んでしまった。目の前で彼がびっくりしたとばかりに目を丸くしている。
「えーっと、今の俺に言った、のかな? その割には目線が合ってなかったような気も……」
「いやいや、あなたに言いました、はい。その、ええと、急な申し出に驚いちゃいまして」
「そ、そう? でも俺は本気で誘ってる。やり方分かんないなら教えるよ。俺、篠田珠樹(しのだたまき)。これでもそこそこ知名度のある配信者だし」
少し得意げに語った彼は、スマホの画面を操作して自分のチャンネルを見せてきた。
「あー画面が変わってしまった!」
奏子さんが叫ぶ。うん、うるさい。
俺はため息をつきながら、しぶしぶ申し出る。
「えっと、篠田くん? 申し訳ないけどさっきの動画をもう一回見てもいいですか」
「珠樹でいいよ、見た感じ歳そんなに変わらないでしょ。もちろん、どうぞ見ちゃって。俺はその間にちょっと作業するから」
珠樹はスマホごと俺に渡すと、鞄の中をごそごそと漁りだしている。
出会ったばかりの奴にスマホ渡すなんて、危機管理大丈夫かと思いつつ、画面をありがたくタップした。
奏子さんはじっと動画に見入っている。その真剣な眼差しの先には何が見えているのかなと思った。人によって見えるものが違うということは、もしかしたら俺とも違うものが見えたり、または聞こえているのかもしれない。
動画が終わりスマホを珠樹に返そうと顔をあげると、小さなカメラが三脚にセットしてあった。
「準備完了! さ、弾いてみてよ」
「ちょっと待て。俺やるなんて一言もいってないけど」
「えー! 動画もう一回見たいっていうから、やる気になったのかと思って準備したのに」
珠樹は口を尖らせてものすごく不満そうだ。
「ふみくん、せっかく準備してくれたんだぞ、弾いてあげたら良いじゃないか」
奏子さんまで不満そうに乗っかってくる。いや、奏子さんは関係ないよね。
「動画をアップするかは後で決めればいいからさ、撮るだけ撮ってみない? 準備しちゃったし」
珠樹が諦めずに再度粘ってくれば、奏子さんも隣に立って「うんうん」と大きく頷いている。結局、二人の期待に満ちた目に根負けし、俺は弾くことになってしまった。
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