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第6話 初めての仲間、猫獣人の盗賊少女
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ギルドで新しい依頼を取るため、掲示板の前に立った。
昨日の件のせいで俺はすっかり町の目立つ存在だが、なんとか平常運転を装いたい。
冒険者登録が“特認扱い”とかいう不名誉なランクに上がってしまったが、少なくとも自由に仕事はできるらしい。
周囲の視線を極力避けながら、地味めな依頼を探す。
「採取系、Aランク依頼者と同行歓迎……あ、これ、無理なくできそう」
そうつぶやいた瞬間、横からぬっと手が伸びてきた。
「それ、いただきっ!」
ぴらりと紙を奪い取ったのは、耳の上に猫耳を生やした少女だった。
腰まで伸びる黒髪がしなやかに揺れ、尻尾が後ろでふわりと動く。
年は十代半ばくらい。大きな黄の瞳がいたずらっぽく笑っている。
「ちょ、取られた!」
「取ったんじゃなくて奪取したの。盗賊の基本にゃ!」
どんな理屈だそれ。
少女は奪った依頼票をくるくると指で回し、じっと俺を見た。
「にゃーるほど、噂の救世ユウ様じゃない?」
「……誰から聞いた」
「街中で話題だもん。目撃者の証言が一致しないのに、誰も顔覚えてないんだって。けど今日こうして実物と遭遇するとはね~」
猫耳が面白そうにぴくぴく動く。完全に俺の反応を楽しんでる。
「名前は?」
「ニア。獣人族の盗賊だにゃ。人間の町は退屈だから、面白い人を探してた」
「泥棒以外のスキルは?」
「鍵開け、罠発見、探索。……あと、猫語」
「最後いらない」
でも、盗賊系はパーティにいると助かる。
俺は一瞬考え、ため息交じりに言った。
「わかった。一緒に行こう。報酬は山分けだ」
「にゃっほー!決まりっ!救世様と一緒とか一生の思い出になりそう!」
違う、そんな大げさな……。
だが勢いに押され、俺たちは街を出ることになった。
* * *
依頼内容は、北の森で珍しい薬草“アルメリア草”を採取すること。
危険度は低く、軽めの仕事のはずだった。
森の入り口で、ニアがぴょんと木に登って見渡す。
「ふんふん、風の匂いが変だにゃ。ちょっと魔物が多そうだよ」
「先に言ってよ……」
「まあまあ、救世様なら大丈夫でしょ?」
からかわれている気しかしない。
道なき森を進むうち、俺はニアの身のこなしに感心していた。
木の枝を渡るように滑らかに進み、落ち葉の上でも音を立てない。
さすが獣人族、動きがしなやかで静かだ。
一方の俺は、木の根に何度もつまづき、枝に顔を引っかけて悲惨だった。
「ユウ、遅いにゃ~。これだから人間の足は」
「こっちは地味な一般人なんだよ……」
笑いながら先を進むニアの尻尾が、ひょこひょこと弾む。
しばらくして、視界が開けた。
小さな泉。水面に陽光が反射し、周囲には紫色の小花が咲いている。
そこに、例の薬草が生えていた。
「おお……これだな」
「にゃーん、やっとお仕事開始だねっ」
ニアがしゃがみこみ、器用に根元を掘る。
その姿を横目に見て、俺はふと穏やかな気分になっていた。
「……悪くないな、こういう日って」
「んにゃ?どうしたの?」
「いや、殺伐とした依頼ばかりじゃなくてもいいなと思って」
「へぇ、救世様も案外のんびり屋なんだにゃ」
そう、ほんの束の間の平和だったのだ。
* * *
草むらの奥から、低い唸り声。
灰色の体毛に赤い瞳の狼型魔獣――ブラッドウルフだ。
群れではなく一匹だけだが、牙の長さが普通じゃない。
「うわ、Bランク魔物じゃないか!?」
「たまたまエサ探し中だったんだろうね~。どうする?逃げる?」
「逃げ——」
言い切る前に、ウルフが飛びかかった。
反射的に木剣を構えると、周囲の光がざわめく。
やばい。あの力が起動する予感がした。
「だめだ、発動したら死ぬ……!」
間に入ったのはニアだった。
彼女は足元を滑らせるように回り込み、短剣を閃かせてウルフの脚を切り裂く。
動きを止め、一瞬の隙を作り出す。
「今だにゃっ!」
言われるまま木剣を振ると、光がほとばしる。
まるで閃光の刃が通ったように、ウルフが一瞬で倒れた。
地面が震え、土煙が舞い上がる。
「っ……またやっちまったか……」
「すげぇ……すげぇーっ!」
ニアが目を輝かせて跳ねた。
「なんだその力!? あたい、初めて見たにゃ!」
「いや、勝手に出るだけで俺にもわからなくて……」
「そんなの“神様チート”ってやつでしょ? ずるにゃ!」
からからと笑うニア。だがその目にはほんの少しの憧れもあった。
「……ありがとうな。助かった」
「なに、恩返しは報酬半分でいいよ」
「報酬もう山分けの約束だったろ」
「ちぇー、ケチにゃ」
尻尾をぶんぶん振りながら不満を言うが、その顔は楽しげだった。
少なくとも、恐れではなく純粋な興味の目で見てくれる存在。
それが妙に嬉しかった。
* * *
街への帰り道、夕暮れの赤が森を染める。
ニアは軽口を叩きながら時々後ろを振り返る。
「救世様、足元気をつけてよ」
「その呼び方本当にやめろ……」
「じゃあ“ユウ”でいい? 代わりに、あたいのこともニアって呼んでほしいにゃ」
「わかった。ニア」
「ふふん、よろしい」
その一瞬、彼女の尻尾がぱたぱたと嬉しそうに揺れた。
やがて森を抜け、街の門が見えたころ、遠くから鐘の音がした。
その音とともに、空気が少しざわつく。
見ると街道脇に馬車の隊列が現れ、神殿の紋章がはためいていた。
「……あれ、王都からの使者だ」
「え、まさかユウを迎えに来たんじゃ……?」
「たぶん、そうだな」
逃げ道がまた一つ減った。
ニアが眉をひそめる。
「めんどくさそうなの来たね。逃げるなら、あたいが手伝うよ?」
「いや、逃げてもたぶん追ってくる」
夕陽の中、馬車の先頭が街門前に止まった。
純白の装束をまとった使者が姿を現す。
そして俺たちの方を、まっすぐ見た。
「救世の光、ユウ・キリュウ殿ですね。女神教総本山よりお迎えに上がりました」
魔法でもなく幻でもなく、現実の声だった。
俺とニアは顔を見合わせ、同時に叫んだ。
「……だから、そういうのやめてくれーっ!」
(第6話 終)
昨日の件のせいで俺はすっかり町の目立つ存在だが、なんとか平常運転を装いたい。
冒険者登録が“特認扱い”とかいう不名誉なランクに上がってしまったが、少なくとも自由に仕事はできるらしい。
周囲の視線を極力避けながら、地味めな依頼を探す。
「採取系、Aランク依頼者と同行歓迎……あ、これ、無理なくできそう」
そうつぶやいた瞬間、横からぬっと手が伸びてきた。
「それ、いただきっ!」
ぴらりと紙を奪い取ったのは、耳の上に猫耳を生やした少女だった。
腰まで伸びる黒髪がしなやかに揺れ、尻尾が後ろでふわりと動く。
年は十代半ばくらい。大きな黄の瞳がいたずらっぽく笑っている。
「ちょ、取られた!」
「取ったんじゃなくて奪取したの。盗賊の基本にゃ!」
どんな理屈だそれ。
少女は奪った依頼票をくるくると指で回し、じっと俺を見た。
「にゃーるほど、噂の救世ユウ様じゃない?」
「……誰から聞いた」
「街中で話題だもん。目撃者の証言が一致しないのに、誰も顔覚えてないんだって。けど今日こうして実物と遭遇するとはね~」
猫耳が面白そうにぴくぴく動く。完全に俺の反応を楽しんでる。
「名前は?」
「ニア。獣人族の盗賊だにゃ。人間の町は退屈だから、面白い人を探してた」
「泥棒以外のスキルは?」
「鍵開け、罠発見、探索。……あと、猫語」
「最後いらない」
でも、盗賊系はパーティにいると助かる。
俺は一瞬考え、ため息交じりに言った。
「わかった。一緒に行こう。報酬は山分けだ」
「にゃっほー!決まりっ!救世様と一緒とか一生の思い出になりそう!」
違う、そんな大げさな……。
だが勢いに押され、俺たちは街を出ることになった。
* * *
依頼内容は、北の森で珍しい薬草“アルメリア草”を採取すること。
危険度は低く、軽めの仕事のはずだった。
森の入り口で、ニアがぴょんと木に登って見渡す。
「ふんふん、風の匂いが変だにゃ。ちょっと魔物が多そうだよ」
「先に言ってよ……」
「まあまあ、救世様なら大丈夫でしょ?」
からかわれている気しかしない。
道なき森を進むうち、俺はニアの身のこなしに感心していた。
木の枝を渡るように滑らかに進み、落ち葉の上でも音を立てない。
さすが獣人族、動きがしなやかで静かだ。
一方の俺は、木の根に何度もつまづき、枝に顔を引っかけて悲惨だった。
「ユウ、遅いにゃ~。これだから人間の足は」
「こっちは地味な一般人なんだよ……」
笑いながら先を進むニアの尻尾が、ひょこひょこと弾む。
しばらくして、視界が開けた。
小さな泉。水面に陽光が反射し、周囲には紫色の小花が咲いている。
そこに、例の薬草が生えていた。
「おお……これだな」
「にゃーん、やっとお仕事開始だねっ」
ニアがしゃがみこみ、器用に根元を掘る。
その姿を横目に見て、俺はふと穏やかな気分になっていた。
「……悪くないな、こういう日って」
「んにゃ?どうしたの?」
「いや、殺伐とした依頼ばかりじゃなくてもいいなと思って」
「へぇ、救世様も案外のんびり屋なんだにゃ」
そう、ほんの束の間の平和だったのだ。
* * *
草むらの奥から、低い唸り声。
灰色の体毛に赤い瞳の狼型魔獣――ブラッドウルフだ。
群れではなく一匹だけだが、牙の長さが普通じゃない。
「うわ、Bランク魔物じゃないか!?」
「たまたまエサ探し中だったんだろうね~。どうする?逃げる?」
「逃げ——」
言い切る前に、ウルフが飛びかかった。
反射的に木剣を構えると、周囲の光がざわめく。
やばい。あの力が起動する予感がした。
「だめだ、発動したら死ぬ……!」
間に入ったのはニアだった。
彼女は足元を滑らせるように回り込み、短剣を閃かせてウルフの脚を切り裂く。
動きを止め、一瞬の隙を作り出す。
「今だにゃっ!」
言われるまま木剣を振ると、光がほとばしる。
まるで閃光の刃が通ったように、ウルフが一瞬で倒れた。
地面が震え、土煙が舞い上がる。
「っ……またやっちまったか……」
「すげぇ……すげぇーっ!」
ニアが目を輝かせて跳ねた。
「なんだその力!? あたい、初めて見たにゃ!」
「いや、勝手に出るだけで俺にもわからなくて……」
「そんなの“神様チート”ってやつでしょ? ずるにゃ!」
からからと笑うニア。だがその目にはほんの少しの憧れもあった。
「……ありがとうな。助かった」
「なに、恩返しは報酬半分でいいよ」
「報酬もう山分けの約束だったろ」
「ちぇー、ケチにゃ」
尻尾をぶんぶん振りながら不満を言うが、その顔は楽しげだった。
少なくとも、恐れではなく純粋な興味の目で見てくれる存在。
それが妙に嬉しかった。
* * *
街への帰り道、夕暮れの赤が森を染める。
ニアは軽口を叩きながら時々後ろを振り返る。
「救世様、足元気をつけてよ」
「その呼び方本当にやめろ……」
「じゃあ“ユウ”でいい? 代わりに、あたいのこともニアって呼んでほしいにゃ」
「わかった。ニア」
「ふふん、よろしい」
その一瞬、彼女の尻尾がぱたぱたと嬉しそうに揺れた。
やがて森を抜け、街の門が見えたころ、遠くから鐘の音がした。
その音とともに、空気が少しざわつく。
見ると街道脇に馬車の隊列が現れ、神殿の紋章がはためいていた。
「……あれ、王都からの使者だ」
「え、まさかユウを迎えに来たんじゃ……?」
「たぶん、そうだな」
逃げ道がまた一つ減った。
ニアが眉をひそめる。
「めんどくさそうなの来たね。逃げるなら、あたいが手伝うよ?」
「いや、逃げてもたぶん追ってくる」
夕陽の中、馬車の先頭が街門前に止まった。
純白の装束をまとった使者が姿を現す。
そして俺たちの方を、まっすぐ見た。
「救世の光、ユウ・キリュウ殿ですね。女神教総本山よりお迎えに上がりました」
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