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メインストーリー3
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)球体編
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「オオカさん、次の部屋に向かいましょう」
今回の目的は緑色に光る理由を確認すること。
オオカさんは次が最後の部屋だというのならそこに原因があるはず。
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)球体編
「メムロちゃん、次が最後の部屋・・・と思う」
「え、次で最後じゃないんですか?」
オオカさんが珍しく自信なさげな発言になっているので思わず聞き返した。
「いや、いつもやったら最後ってわかるんやけど、さっきの部屋が特殊やったからなぁ」
「オオカさんも見たことがない部屋ですか」
「オレらの像のんはあるねんけど、アレは初めてやし・・・たぶんヤバイで」
ゴクリッ。
「ヤバイのですか・・・」
「知らんけど」
ガクッ。
「長年の勘ってやつですか?」
「そういうこっちゃ」
「触っていたらどうなってたんでしょうか?」
「知らん」
「でも、ヤバイって感じさせる何かがあるんでしょうね」
オオカさんは無言で頷いた。
「あれ?」
「どれや?」
「いや、そうじゃなくて、次の部屋に行った後に戻って像を見たらいいのでは?」
「それができたらくろーせんねんけどなぁ」
どういう意味だろう。
・・・できない?
「戻りたくても戻れないとかですか?」
「いつも通りならな」
やっぱりそうか。
最後の部屋に行くと、もう引き返せないということか。
「引き返すなら今のうちやでー」
「いえ、先に進みます」
「うんうん、今は前に進まんとなー」
念を押すようにオオカさんが言ってきた。
最後の部屋と思われる場所までの通路は真っ直ぐに伸びていたが長かった。
「もうちょいやでー、たぶんやけど」
「は、はい。がんばります」
と、言ったもののほとんど歩くだけだったとはいえ、気を緩めずに居続けるのはさすがにキツイ。
・・・
ようやく部屋の入り口っぽいものが見えてきた。
「いよいよやでー」
「はい!」
部屋の入り口に着くと、部屋の中は緑色の光に包まれていた。
「えっと・・・」
「しらんでー」
質問する前に答えが返ってきた。
オオカさんもさっかりわからない状況。
僕ももちろんわからない。
どんな物語にも描かれていない光景がそこにあった。
緑色の球体が部屋の真ん中に浮かんでいる。
「な、メムロちゃん、冒険ってえぇやろ?」
「そうですねぇ、たまには外に出るのもいいですね」
「いうやん」
頭をくしゃくしゃされた。
部屋の中に罠は無いようだ。
『コッチニキナサイ』
「オオカさん何かいいましたか?」
「へ?なんもゆーとらんで」
「でも、今確かに何か聞こえましたよ」
「メムロちゃん、お疲れのようやな」
「疲れていますけど、聞こえたものは聞こえたんです!」
茶化された感じがした。
「すまんすまん、ほんで、何が聞こえたんや?」
「それがはっきりとはわかりませんが、来なさいとかなんとか」
「こっからどこにいくっちゅーねん」
「わかりませんよぉ」
オオカさんは言葉は呆れた感じだが、顔つきは真剣のままだ。
『ハヤクコチラヘ』
「ほら!また聞こえましたよ!」
「だから何が聞こえたんか教えてーや」
「こちらへって」
「こっちってどこやねん」
「さぁ?そもそも声の主がわかりません」:
この部屋にいるのは僕とオオカさんのみだ。
他には誰も居ない。
・・・
え、まさか?
「メムロちゃん、何か気がついたんか?」
「確証はないのですが・・・」
「とりあえず言うてみ」
「えっと、声はその緑色の球体の方から聞こえてきてます」
「そんなアホな事あるかいな」
当然の反応だ。
「この部屋にはオオカさんと僕しかいません」
「そうやな」
「もちろん、幻聴でもありません」
「せやけど」
オオカさんは考え込んでしまった。
「メムロちゃん、どないする?」
「どうしましょう・・・」
僕が決める事か。
「とりあえず近寄ってみます」
「おう、慎重にな」
1歩また1歩とジリジリと近寄っていった。
『モットチカヨリナサイ』
「オオカさん!」
思わず大声を出してしまった。
「な、なんや?」
「もっと近寄れって・・・」
「そんなんで大声だすなや」
注意されてしまった。
手の伸ばすと届く位置まで近寄った。
『ソノママ、マッスグ』
その声に操られるかのように、僕は近寄って行った。
「メムロちゃん、触ったらアカン!」
オオカさんの声が聞こえた時、僕はもうすでにその球体を手にしていた。
ピカーッ!
緑色の光が僕の身体を包み込む。
「メムロちゃん!」
オオカさんの声がうっすらと聞こえてくる。
バタッ!
「どういうこっちゃ、おい、メムロちゃん!しっかりせーや!」
そのまま、僕は気を失った。
続々々々々・メムロの章つづく
今回の目的は緑色に光る理由を確認すること。
オオカさんは次が最後の部屋だというのならそこに原因があるはず。
続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)球体編
「メムロちゃん、次が最後の部屋・・・と思う」
「え、次で最後じゃないんですか?」
オオカさんが珍しく自信なさげな発言になっているので思わず聞き返した。
「いや、いつもやったら最後ってわかるんやけど、さっきの部屋が特殊やったからなぁ」
「オオカさんも見たことがない部屋ですか」
「オレらの像のんはあるねんけど、アレは初めてやし・・・たぶんヤバイで」
ゴクリッ。
「ヤバイのですか・・・」
「知らんけど」
ガクッ。
「長年の勘ってやつですか?」
「そういうこっちゃ」
「触っていたらどうなってたんでしょうか?」
「知らん」
「でも、ヤバイって感じさせる何かがあるんでしょうね」
オオカさんは無言で頷いた。
「あれ?」
「どれや?」
「いや、そうじゃなくて、次の部屋に行った後に戻って像を見たらいいのでは?」
「それができたらくろーせんねんけどなぁ」
どういう意味だろう。
・・・できない?
「戻りたくても戻れないとかですか?」
「いつも通りならな」
やっぱりそうか。
最後の部屋に行くと、もう引き返せないということか。
「引き返すなら今のうちやでー」
「いえ、先に進みます」
「うんうん、今は前に進まんとなー」
念を押すようにオオカさんが言ってきた。
最後の部屋と思われる場所までの通路は真っ直ぐに伸びていたが長かった。
「もうちょいやでー、たぶんやけど」
「は、はい。がんばります」
と、言ったもののほとんど歩くだけだったとはいえ、気を緩めずに居続けるのはさすがにキツイ。
・・・
ようやく部屋の入り口っぽいものが見えてきた。
「いよいよやでー」
「はい!」
部屋の入り口に着くと、部屋の中は緑色の光に包まれていた。
「えっと・・・」
「しらんでー」
質問する前に答えが返ってきた。
オオカさんもさっかりわからない状況。
僕ももちろんわからない。
どんな物語にも描かれていない光景がそこにあった。
緑色の球体が部屋の真ん中に浮かんでいる。
「な、メムロちゃん、冒険ってえぇやろ?」
「そうですねぇ、たまには外に出るのもいいですね」
「いうやん」
頭をくしゃくしゃされた。
部屋の中に罠は無いようだ。
『コッチニキナサイ』
「オオカさん何かいいましたか?」
「へ?なんもゆーとらんで」
「でも、今確かに何か聞こえましたよ」
「メムロちゃん、お疲れのようやな」
「疲れていますけど、聞こえたものは聞こえたんです!」
茶化された感じがした。
「すまんすまん、ほんで、何が聞こえたんや?」
「それがはっきりとはわかりませんが、来なさいとかなんとか」
「こっからどこにいくっちゅーねん」
「わかりませんよぉ」
オオカさんは言葉は呆れた感じだが、顔つきは真剣のままだ。
『ハヤクコチラヘ』
「ほら!また聞こえましたよ!」
「だから何が聞こえたんか教えてーや」
「こちらへって」
「こっちってどこやねん」
「さぁ?そもそも声の主がわかりません」:
この部屋にいるのは僕とオオカさんのみだ。
他には誰も居ない。
・・・
え、まさか?
「メムロちゃん、何か気がついたんか?」
「確証はないのですが・・・」
「とりあえず言うてみ」
「えっと、声はその緑色の球体の方から聞こえてきてます」
「そんなアホな事あるかいな」
当然の反応だ。
「この部屋にはオオカさんと僕しかいません」
「そうやな」
「もちろん、幻聴でもありません」
「せやけど」
オオカさんは考え込んでしまった。
「メムロちゃん、どないする?」
「どうしましょう・・・」
僕が決める事か。
「とりあえず近寄ってみます」
「おう、慎重にな」
1歩また1歩とジリジリと近寄っていった。
『モットチカヨリナサイ』
「オオカさん!」
思わず大声を出してしまった。
「な、なんや?」
「もっと近寄れって・・・」
「そんなんで大声だすなや」
注意されてしまった。
手の伸ばすと届く位置まで近寄った。
『ソノママ、マッスグ』
その声に操られるかのように、僕は近寄って行った。
「メムロちゃん、触ったらアカン!」
オオカさんの声が聞こえた時、僕はもうすでにその球体を手にしていた。
ピカーッ!
緑色の光が僕の身体を包み込む。
「メムロちゃん!」
オオカさんの声がうっすらと聞こえてくる。
バタッ!
「どういうこっちゃ、おい、メムロちゃん!しっかりせーや!」
そのまま、僕は気を失った。
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