上 下
1 / 1

ふとした発言

しおりを挟む
「ねぇ私たち何時までここに居ればいいの?」
それは目の前で本を読んでいた少女の不意の質問だった。赤い瞳をして黙って居ればお人形さんの様な顔は未知への不安と恐怖を隠しきれていなかった……
 俺達は『クローン』だ。作られた理由はごく単純。臓器生産ただそれだけ。そう、それだけなのだそれ以外に存在する意味が無い。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...