どうも、邪神です

満月丸

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冒険者編

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「…ハディ!?」
「…お!間に合ったみたいだな、ケルト!」

やれやれ、あの二人に転移を任せたとはいえ、まさしくタイミングのよい子供だな。私も少し感嘆してしまったぞ…………って、ちょいちょい待て待て!なんだあの力?おいおい……なんちゅーもんを覚醒してきたんだ、この小僧っ子は。

ニヤッとイタズラげに笑うハディの背には、異形の角を生やしてヤギに似た頭に黒い身体をした異形が影から現れ、まとわりついている。それは赤色の瞳でクレイビーを見て、楽しげに笑った。

『ほほぅ、随分と愉快な姿ではないか、クレイビー?』
「くっ…お主は…あの小僧の中に居た欠片か!?その姿は…そして何故にその小僧に力を貸しておるのだ!?虚無として、否!お主の存在理由としてはありえぬ行動ではないか!?ただの欠片ごときが…虚無の本能を遮るなぞ…ありえぬぅぅっっ!!」

「頭かきむしって怒ってるけど、大丈夫か?」
『随分と怒り心頭だな。よほど、虚無にとって相応しくない行動をしたのがお気に召さなかったようだな』

相変わらず軽い空気で私も安心するよ。
そんな最中、なんとか立ち上がったケルトへ、ハディと顕現しているレビが背中越しに叫ぶ。

「ケルト!いきなりで悪いんだけどさ!例のアレ、やってみよう!!」

なんだ、例のアレって。

「れ、例のアレって、特訓のですか!?しかしアレはまだ未完成で…」
「大丈夫!今の俺ならなんとか出来ると思う!」
『正確には我のお陰であるからな、その辺はしっかりと理解しておくのだぞ』
「わかってるって!」

そう掛け合いながらも、ケルトはため息交じりに無茶振りに応じようと両手を掲げた。無理難題ふっかけられてあいつも大変だな。あれ、私が言えたことじゃないか。

その合間、ハディとレビはクレイビーに肉薄し、その剣を思う存分に奮っている。

「くっ!?うぅぅっ…き、虚無の力を定命の者が使うなぞ…!!」
『ふはははっ!どうしたどうした同輩よ!?倒れるにはまだ早いぞ!!』
「ええい調子に乗りおって!!」

クレイビーは巨大な白い鱗の手でのガード一辺倒、ハディの猛攻に晒されっぱなしだ。
その合間に、ケルトは長々と詠唱をしている。
ふむふむ、詠唱はこれで…おお、なんかこれは…私が好きなアレっぽい!!
ワクワクしていれば、その合間にクレイビーがハディへ魔法を放っている。

『虚無魔法・滅!』
「無駄だっ!!」

ハディが全てを消滅させるはずの虚無魔法ごと、相手を斬り飛ばす。私でもできないことをやってるなぁ、あの子供。ハディの返す刃は鋭く、クレイビーの防御を貫いてその身に確実に傷をつける。
うむ、前世の自分と長らく相対し、その剣技を吸収したようだ。やっぱりあいつはスパルタが一番効率的なんだろうなぁ。

「こ、このっ…!雑兵風情が調子に乗りおって…!!」
「クレイビー、俺はあんたを許せない。ダーナの婆ちゃんを殺して、ダーナを苦しめて喜んでたあんたを、許すわけにはいかない!」
「抜かせ小童がっ!!」

クレイビーが大鎌を奮ってハディへ襲う。魔法道具の大鎌は、触れるだけで相手を切断する恐るべきもの。
しかし、今のハディは剣鬼と呼ばれた男に近い実力を持つ。
そんな素人の太刀筋など一瞬で見切り、避ける代わりにクレイビーの片腕を切り飛ばした。

「ぐはっ…!?」

「…ハディ!準備はできましたよ!!」
「よしっ!!」

クレイビーが怯んでいる合間、ケルトがハディへ向けて魔法を放つ。

「いきますよ!」

ケルトの手のひらから放たれた一閃は、ハディの剣に宿った。
あれは魔法剣か、ゲーティオとかも使ってた、武器に魔法を込めて威力をあげる代物。
しかし、ここでハディの剣に纏ったそれを、更にサポートするものが。

『…ふん!この程度の操作、我ならば造作もない!』

顕現したレビが剣に腕を掲げ、荒ぶる魔法を凝縮させ、鋭いブレードへと変えていた。
なるほど、魔法士が他人の剣に魔法を付与する場合、その制御にはかなりの労力が裂かれるはずなのだが…。ああ、過去にダーナちゃんたちの危機を前に、火事場のクソ力的な感じで成功させていたそれを、確実に成功させるために今まで特訓してたのか。なるほど納得。
そしてケルトが放出し、レビが凝縮し、ハディが振るう。
つまり三位一体の合体魔法剣というわけだ!わーお私好みのロマン技だなぁ!!

「…クレイビー!!」

ハディが輝ける虚無の剣を構えた。
その黒い切っ先はあまりに白く、澄んだように恐ろしく、クレイビーを睨めつけている。

「こ、の…我輩を、虚無を、舐めるなぁぁっ!!」

『虚無魔法・放!!』

クレイビーが放った巨大なレーザーの如きそれは、過たずハディへ向かい…、

「…はあああぁぁぁっ!!!」

しかしハディは恐れも知らず、地を蹴って、迫る魔法へと突き進む。
そして輝く剣の切っ先が魔法とぶつかり…、

「くっひひひひ…!!気が触れたであるか!?」

はいフラグー。

一瞬の拮抗の後、笑うクレイビーの眼前で、虚無魔法を貫いて現れるハディ。
驚愕に目を見開くクレイビーへ、ハディの一撃が容赦なく一閃した。

ピィン!

という、ガラスが擦れるような鋭い音。
切り払った残心のままのハディの前で、クレイビーがゆっくりとよろめき…、

その上半身と下半身が斜めに泣き別れしたのだ。

「…が、はっ…!?」

「…はぁっ…!!」

クレイビーの上半身が崩れ落ち、ハディもまた疲労したように膝をつく。まったく、力の分配がなっておらんなぁ。
と思っていれば、血が流れ出るクレイビーの上半身は、恨めしげに顔を上げた。

「…こ、の…裏切り者が…!我輩を、虚無を愚弄するか…!!」
「…ははっ、人を見下してるからじゃないのか…?」
「く…!!」

クレイビーが怒り心頭という様子で目を見開く。
…よく見れば、片目が空洞になっていた。怪我を負ったわけじゃなくて、見開かれていた左目は義眼だったのか。少し離れた場所に、コロコロと白い義眼が地面に落ちて転がっていた。

「せ、先生…!」

アズキエルが信じられないと言った様子でクレイビーに近づくが、それにケルトが掌を向ける。

「動かないでください!…さあ、もはや貴方がたに何ができますか?観念なさい」
「うっ…!」

掌を向けられれば、アズキエルも動けなくなるようだ。

「…ああ、ハディ、ケルティオ…」

メルがホッとした様子で息を吐いている。やはり見ているだけだと、何かと心労にくるんだろうなぁ、わかるぞぉ。

「って、おじい様がなさったことじゃありませんか!?毎回毎回アタクシをこんな目に合わせて…!!」
「なぁに言っとるんだ。放っておいたらお前が全部解決してしまうだろう?メルよ。お前は過保護なのだ」

ブラコン発症してるのはよく見てるからな、とジト目で言えば、メルはツーンとすまし顔。都合の良い耳だな。
そんな、気の抜けた会話をしている最中、


「…これはこれは、ゲームには負けてしまったようだね?」

「…が、はっ!?」


嫌な音が響いた。

視線を向ければ、クレイビーの上半身が宙吊りになり、胸から血の刃が突き出ていた。
痙攣するクレイビーの背後で、その赤い髪の吸血鬼は、穏やかな微笑みを浮かべて、こちらを見つめていたのだ。

それに、奴を知る二人が叫んだ。

「「アーメリーン!!?」」

「久しぶりだ、諸君」

いっそ清々しいほどにアルカイックスマイルで挨拶するアーメリーン。あの動じなさは少し感心するな。
などと思っていれば、アーメリーンへ、ハディとケルトが武器を突きつけて構えている。
…やれやれ、止めとくか。

「止めておけ、二人とも」
「でも!!」
「でもも何でもない。お前たちではまだ力不足だ」

そう、如何な虚無殺しの剣を手に入れ、如何な精霊の力を目覚めさせたといえど、それはまだ発展途上。既に完成しているアーメリーンにはまだ届かん。

その合間に、アーメリーンと串刺しのクレイビーは何事かを話している。

「こっぴどくやられたようだな、我が同輩」
「ぐっ…こ、の、笑いにでも来たであるか…!?」
「いや?それもあるが…今、ここで君を捕らえられるのは面倒なのだ。何より、あのご老人は…」

小さな囁き声。
それに、クレイビーの残った片目が見開かれ、こちらを凝視する。
次に現れたのは、憤怒の表情。

「…なんと、なんと…!!あれが、…あれが…我が殺すべき…!!」
「そう、我らが殺すべき相手だ。君が憎む存在そのものだよ」

クレイビーのこちらへの好感度が乱下降したようだ。どうやら、アーメリーンは私の正体をバラしてしまったようだな。つまらん奴だ。
私が前に出れば、クレイビーを貫いた刃はそのままに、アーメリーンは目を眇めて微笑んでくる。

「始めまして、月のお方。改めて挨拶申し上げたほうがよろしいかな?」
「結構だ。そんなことをする間柄ではあるまいに。…それより」

私も大鎌(Ver2)を取り出し、アーメリーンへ指し示す。

「それを処分するのであるなら、私が貰い受けたいのだがね」

ゲホッと血を吐いて痙攣するクレイビーである。
しかしアーメリーンは首を振って嘆息。

「生憎のところ、こいつの予約は来世まで一杯でしてね。我が主がこれを所望しているので、持って帰らねば私が食べられてしまう」
「知ったことではないなぁ」
「でしょうね」

笑みは変わらず、何を考えているのかわからない。
しかし、まあいっか。
私は密かに無言で発動していた魔法の準備を終える。どちらにせよ、今ここでこの二人を消し飛ばし、どちらかの魂を得るのも悪くはない。
そう思いながら、纏めて消し飛ばそうとしたところ、

「そうそう、月のお方。実は貴方にプレゼントがあってね」

プレゼント?

と、怪訝に手を止めてしまう…しまったのだ。

次にアーメリーンがしたのは、クレイビーの身体を上空へ放り投げたこと。

「さあ、虚無の道を通りし虚無の力よ。我が同輩の肉を糧に、顕現するがよい」
「…虚無の道を歩む虚無の力よ。我が道を通り、憎むべき敵を、爆殺せよ」

…って、しまった!?あれは…!

次の瞬間、クレイビーの身体が異音を発して変形し、内側から肉を弾き飛ばしながら膨張した。黒い塊に見えるそれは、しかし中央に異形の顔が張り付いている。白い1つ目だった。
肉の異形は地面に崩れ落ち、同時にカッと身体が凄まじく輝いたのだ。

自爆か!!

舌打ちしつつも準備していた魔法を使い、奴へ照準を合わせる。
横目で見れば、アーメリーンはアズキエルを引き寄せ、こちらへ愉悦の笑み。そして詠唱と同時に姿を消したのだ…あんのやろぉ~~~!?いや女だけど!

一本取られたことに、なんだか凄まじくムシャクシャする。私は騙すのは好きだが騙されるのは嫌いなのだ。しかもクレイビーは二度目だ。これはもう、あれだな。絶対ぶっ殺すリストに載せろってことだなオッケーわかった、もう載ってる。

それはそれとして、とりあえず大鎌に魔力を込めて空間を蹴る。
時間短縮で近接し、肉塊へ鎌をぶち当てて上空投げ。
高く浮遊した相手へ鎌先の照準を当てて、待機していた魔法を発動。

「邪悪なる者よ、消し飛べ」
『第10の闇精よ、我は汝へ乞い願う!』

なんかもう呪文考えるの面倒だからカットじゃオラァ!!
ほぼ無詠唱で発動した魔法は異音を発しながら鎌先に留まり、次の瞬間、

大空に向けて巨大なレーザー砲を発したのだ。

通過点に居た肉塊は巻き込まれながらそのまま上空へ吹っ飛んでいき、爆発する間もなく、一瞬でその存在ごと消滅したのであった。
で、最後に空から黒い破片がひらひらと舞ってくる。

「…まったく、この私を謀ろうなどとは」

空を見上げてぷんぷんしていると、雲を割った大空から陽光がキラキラと降り注いできた。場違いにも綺麗だなぁ~と見ていれば、後ろから声。

「…それで、おじい様。敵は倒せましたの?」

見れば、メルが立ち上がっていたのだ。どうやらクレイビーの肉体が死んだことで魔術が中断し、無効化されたようだな。儀式をしながら戦うなんて器用なことする奴だよな。
ともあれ、肩でも竦めて答えておこう。

「いや、案の定、クレイビーの魂はすり抜けていった。あれは奴の魂を引き寄せる方をどうにかしないと、無理だろうなぁ」
「…また、戦わねばなりませんのね」

メルはため息ついて嫌そうだ。まあ、気持ちはわかる。自傷行為も躊躇しない血みどろブシャーな爺さんと、誰が好き好んで戦いたがるというのか。私だって嫌だ。

「…ああ、そうでしたわ!ハディ!ハディ!貴方、戻ってきましたのね!」
「ああ、メル姉!なんとかお陰様で!」
『無論、我のお陰もあるがな』

感極まったようにメルがハディへ抱きついている。ハディは恥ずかしそうに照れてるが満更でもなさそうだ。レビは腕組んで偉そうだが。
そこへケルトも駆け寄って肩を叩いている。

「…ハディ、無事に戻ってきてくれてよかったです」
「うん、ケルトにも心配掛けたな。でもさ、おかげですっごい力が手に入った!これで俺もアーメリーン達と戦えるぞ!」
「…少し複雑な気分ですけど、まあよろしいですわ」

ま、ハディにとってアーメリーンは両親の仇だし、仲間はずれは嫌じゃないか、なぁ?
などと再会を祝っていれば、立ち直ったらしき周囲の者たちがガヤガヤし始めた。

「な、なんだったのだ…あれは?」
「虚無の者、邪教の手先だったのか?…だ、だが、あんなのが居るなど聞いたこともない」
「それよりもあの少年はいったい…!?あの角と言い、本当に人間なのか…!?」

おや、なんだか面倒ごとの予感。

「…皆様方、現状は混乱を脱することのほうが先決かと。外はまだ混乱の最中にあります。どうか学園の指導者として指示をお願いしたい」

と思っていれば、ラーツェルの鶴の一声。
それにハッとなった胡椒と塩…もとい、コルショーとシオルの両名が周囲へ指示を出し始める。それにわやわやしながら、混乱している人々は外へ向かって移動を始めた。外は魔物の被害も出てるし大混乱の局地だからなあ、大変そうだ、という他人事のような感想しか出ない。
それを見送っていれば、近づいてくる2つの人影…、

「…ケルティオ」

見れば、それは焦げてるゲーティオくんとコルティスくん兄弟である。ゲーティオくんは後ろめたげに、コルティスくんはやはり混乱している様子だった。
そんな兄弟に、ケルトもどこか居心地悪そうに、しかしそれでも口を開いた。

「…兄上、コルティス、お怪我はありませんか?」
「…あ、ああ、これしきならば問題はない」
「…それより!あの…貴方はどうして…」

「はい、ひとまずお待ちになって」

パン、とメルが手を叩いて一旦止めてから、怪我している彼らへ指をさす。

「積もる話はありますけど、まずはお怪我を治しましょう。一段落してからじっくり話をしたほうが、きっとよろしいですわ」
「…そう、ですね。いろいろと長い話になりそうですし」

気まず気な兄弟に肩を竦めつつ、とりあえず私はハディを呼ぶ。

「おいハディ、帰るぞ」
「え、帰るって…これ、このまんまにして帰っていいのか?」
「お前がここにいるほうが混乱するだろう。レビのこともあるし、それにお前を送ってくれたセイラ達やダーナも置いてけぼりだぞ。迎えに行ってやったらどうだ」
「…あ!?そうだった!」

ダーナちゃんは今頃プンスカしてるだろうな。ま、その取りなしはこいつにやってもらおうか。

「というわけで、メルよ。後のことは頼んだぞ」
「…なんだか逃げられた気分ですけど、まあよろしいですわ。しかし、おじい様が来てからアタクシ、ほとんど活躍できていない気がするんですけど?」
「良いじゃないか、楽で。お前はもっと気楽にしていろ」

などと手を振っておいてから、適当に詠唱してハディと一緒に転移する。
この後は双子とダーナちゃんを回収して、宿に戻って酒でも呷るか。仕事終わりの一杯はうまいに違いない。
う~ん、しかし見ているだけなのは精神的に疲れるものだ。

…以前なら思いもしなかったのに、不思議なものだな、本当に。


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