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アリシア編
87.なんて酷いことを言うの!
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プティルテアトルを満足顔で出てきた三人は、アリシアの提案で王宮に戻ることになった。ルティーとゆっくり話すには、外よりも遮断された場所の方がいいと思ったからだ。アリシアは、ルティーが宿舎に移った理由がどうしても気になっていた。
「春とはいえ、夜は寒いな。筆頭、ルティー、寒くない」
「寒いと言ったらどうしてくれるの?」
「その辺で羽織るものでも見繕ってくる」
「ジャンのお給金って、そんなものですぐ飛んでそうね。私はいいわ。そこまで寒くないもの」
「わ、私も大丈夫です! あったかいくらいですので!」
ルティーの頬は紅潮していた、本当に温かそうだ。ジャンは「寒いのは俺だけか」と言って、自身の手にハァッと息を吹きかけている。
「ジャン、自分のコートを買ってくれば? 私たちはここで待ってるわよ」
「いいよ。早く筆頭の部屋に行ってミルクティーを飲みたい」
そう言ってジャンは先ほどより少し早く歩き始めた。早く建物の中に入りたいらしい。そんなジャンを見て、アリシアは部屋の鍵を取り出す。
「先に行ってていいわよ。鍵を渡しておくわ」
「わかった。先に行って飲み物を用意しておくよ。筆頭は紅茶でいいよね。ルティーはなに飲む」
「あ、私も紅茶で!」
ジャンは首肯し、鍵を受け取ると足早に去って行った。ジャンの姿が見えなくなると、アリシアはルティーの顔を覗く。
「お茶請けでも買っていきましょうか。ちょっとお店に寄っていきましょう」
「はい!」
向かったのは、いつもアリシアが利用するドーナツ店だ。その隣には、チョコレート専門店もある。
「ルティー、ドーナツとチョコレート、どっちが食べたい?」
「えーと、ドーナツでしょうか。あ、でもチョコも捨てがたいです……」
「そうよねぇ、いつも迷うのよね。今日は両方買っちゃいましょうか!」
甘い物を控えると決めていたアリシアは、いつもはどちらか片方しか買わなかったが、今日はルティーもいるんだしという言い訳をして両方買うことに決めた。
しかしガラス張りの中を覗いてみると、中はどっちもそこそこに混んでいるようだ。ジャンを先に行かせているし、あまり待たせるのも気の毒である。
「ルティー、あなたはドーナツを買ってきてくれる? 私はチョコレートを買ってくるわ」
「わかりました」
アリシアは時間短縮のためにそれぞれわけて買い物をすることにした。ルティーに二千ジェイアを渡し、アリシアはチョコレート専門店の方に入っていく。ショーケースの中のチョコレートはかなり減っていて、アリシアの好きなチョコレートは残念ながら売り切れていた。
「適当に三千ジェイア分、詰めてくれる? あ、お酒の入ったチョコレートと入ってないチョコレートは、別々に入れてちょうだい」
店の人に頼むと、手慣れた様子で箱に詰めてくれる。二つの箱に詰め終わると、そのうちの一つにはアルコール入りとペンで書いてくれた。
お金を払って外に出るも、まだルティーはいなかった。ドーナツ店の方が混んでいるのだろう。
入り口で待っていると、一人の少年が店の前でドーナツ店を覗き込んでいる。そしてニシシと意地悪そうな笑みを浮かべたかと思うと、身を隠すように看板にへばりついた。
こんな時間にかくれんぼでもしているのだろうか。そう思いながらもアリシアはなにも言わずにルティーが出てくるのを待つ。
ふと中を覗くと、ルティーが買い物を終えて出てくるのが見えた。無事に買えたようで、手には紙袋を下げている。
そしてそのルティーが、扉を開けて出てきた直後。
「ガーーーーーーーーーーッッ!!!!」
「きゃーーーーーーーーーっ!?」
ルティーの悲鳴が響いた。先ほど看板に隠れていた少年が、ルティーに飛びかかるようにして驚かしたのである。ルティーの友人だろうか。
「ギャハハ!! きゃー、だって!」
「……エ、エリク……」
「ルティー、ビビり過ぎ! ほら!」
「きゃ、きゃあっ」
エリクと呼ばれた少年は、大きくかざした手を、ルティーの顔の横の空気を切るように動かしている。その度にルティーはビクッと震え、小さな悲鳴を上げた。
「こら、なにをやっているの!! やめなさい!!」
これは友人同士のコミュニケーションではないと理解したアリシアは、止めに入った。ルティーをかばって少年を睨みつける。すると少年は生意気にもアリシアを睨み返してきた。
「どうしてこんなことをするの! ルティーが怯えてるでしょう!」
「ただちょっと脅かすだけで泣くなんて、バッカみてぇ!」
「脅かす方が悪いわよ!」
「やーーいやーーい泣き虫ルティー! バーーカブーース泣っき虫毛っ虫ッ!」
思わずカッとなったアリシアは、エリクの腕を捻り上げた。エリクはギャッと短い悲鳴を上げる。
「なんて酷いことを言うの!! ルティーに謝りなさい!!」
「離せ!! デカ女ーー!!」
デカ女と言われたところでアリシアは気にしない。しかし、さらに少年を諌めようとした瞬間、パチンと小君いい音が辺りに響いた。
ルティーが、エリクの頬を張った音である。
「いって……」
頬を押さえるエリクに、ルティーは怒りの表情で訴える。
「アリシア様に、謝って!!」
その目には、涙が浮かんでいた。エリクを睨みつけ、今にも零れ落ちそうな涙は、強くアリシアの胸を打った。ルティーが怒ってくれている。今まで恐れていた少年に、平手打ちを食らわせて。誰でもない、アリシアのために。
「アリシア様に謝ってよ、エリク!!」
急に強気になったルティーの態度が気に食わなかったのか、少年はムッとして反論を始める。
「やーーだよーー! デカ女にデカ女って言って、なにが悪いんだよッ」
「アリシア様に失礼でしょ!! 謝ってよ!!」
「ルティー! 私はいいから」
もう一発平手打ちをしそうな勢いである。アリシアはエリクの手を放し、逆にルティーを止めるようにそっと抱きしめた。
手を解放されたエリクは一歩下がって、さらに続ける。
「ルティーだって、このデカ女のせいで学校に来れなくなったんだろー!? 言ってやれよ! あんたのせいで迷惑してるってさー!!」
「エリク!!」
「水の書を習得したせいで、家に帰れなくなりましたーってさ!!」
「エリクッ!!!!」
エリクを黙らせるために、アリシアの拘束から抜け出そうとするルティー。しかしアリシアは、愕然としながらもその手は解放しなかった。
(家に、帰れなく……? 水の書を習得したせいで……?)
手の中のルティーを見ると、彼女はエグエグと涙を流している。
「ルティー……どういうこと……?」
「ち、違うんです……アリシア様は、関係なくって、エリクが、勝手に……」
否定しようとするルティーの言葉を、またもエリクが重ねてくる。
「関係ないわけねーだろ、泣き虫ブス!! あんたのせいで、ルティーは一人になってんだぞ、デカ女!! そんな女と絶交して、さっさと学校戻ってこいよ! 泣き虫ルティー!!」
それだけ言うと、少年は逃げるようにどこかに去ってしまった。
アリシアは、手の中で「違うんです」を連呼するルティーを抱き締める。
ショックだった。あんたのせいでルティーは一人になっていると言われて。家に帰れなくなっていると知って。
「違うんです……違うんです、アリシア様……違うんです……」
「ルティー、話を聞かせて……とにかく、私の部屋に戻りましょう」
温かかったはずのルティーの体は、いつの間にか冷え切っていた。そんな彼女の肩を支えて、アリシアは歩き出す。
さっきまでの楽しかった気分が一転してしまった。二人は会話のないまま、ジャンの待つアリシアの部屋へと帰ることとなった。
「春とはいえ、夜は寒いな。筆頭、ルティー、寒くない」
「寒いと言ったらどうしてくれるの?」
「その辺で羽織るものでも見繕ってくる」
「ジャンのお給金って、そんなものですぐ飛んでそうね。私はいいわ。そこまで寒くないもの」
「わ、私も大丈夫です! あったかいくらいですので!」
ルティーの頬は紅潮していた、本当に温かそうだ。ジャンは「寒いのは俺だけか」と言って、自身の手にハァッと息を吹きかけている。
「ジャン、自分のコートを買ってくれば? 私たちはここで待ってるわよ」
「いいよ。早く筆頭の部屋に行ってミルクティーを飲みたい」
そう言ってジャンは先ほどより少し早く歩き始めた。早く建物の中に入りたいらしい。そんなジャンを見て、アリシアは部屋の鍵を取り出す。
「先に行ってていいわよ。鍵を渡しておくわ」
「わかった。先に行って飲み物を用意しておくよ。筆頭は紅茶でいいよね。ルティーはなに飲む」
「あ、私も紅茶で!」
ジャンは首肯し、鍵を受け取ると足早に去って行った。ジャンの姿が見えなくなると、アリシアはルティーの顔を覗く。
「お茶請けでも買っていきましょうか。ちょっとお店に寄っていきましょう」
「はい!」
向かったのは、いつもアリシアが利用するドーナツ店だ。その隣には、チョコレート専門店もある。
「ルティー、ドーナツとチョコレート、どっちが食べたい?」
「えーと、ドーナツでしょうか。あ、でもチョコも捨てがたいです……」
「そうよねぇ、いつも迷うのよね。今日は両方買っちゃいましょうか!」
甘い物を控えると決めていたアリシアは、いつもはどちらか片方しか買わなかったが、今日はルティーもいるんだしという言い訳をして両方買うことに決めた。
しかしガラス張りの中を覗いてみると、中はどっちもそこそこに混んでいるようだ。ジャンを先に行かせているし、あまり待たせるのも気の毒である。
「ルティー、あなたはドーナツを買ってきてくれる? 私はチョコレートを買ってくるわ」
「わかりました」
アリシアは時間短縮のためにそれぞれわけて買い物をすることにした。ルティーに二千ジェイアを渡し、アリシアはチョコレート専門店の方に入っていく。ショーケースの中のチョコレートはかなり減っていて、アリシアの好きなチョコレートは残念ながら売り切れていた。
「適当に三千ジェイア分、詰めてくれる? あ、お酒の入ったチョコレートと入ってないチョコレートは、別々に入れてちょうだい」
店の人に頼むと、手慣れた様子で箱に詰めてくれる。二つの箱に詰め終わると、そのうちの一つにはアルコール入りとペンで書いてくれた。
お金を払って外に出るも、まだルティーはいなかった。ドーナツ店の方が混んでいるのだろう。
入り口で待っていると、一人の少年が店の前でドーナツ店を覗き込んでいる。そしてニシシと意地悪そうな笑みを浮かべたかと思うと、身を隠すように看板にへばりついた。
こんな時間にかくれんぼでもしているのだろうか。そう思いながらもアリシアはなにも言わずにルティーが出てくるのを待つ。
ふと中を覗くと、ルティーが買い物を終えて出てくるのが見えた。無事に買えたようで、手には紙袋を下げている。
そしてそのルティーが、扉を開けて出てきた直後。
「ガーーーーーーーーーーッッ!!!!」
「きゃーーーーーーーーーっ!?」
ルティーの悲鳴が響いた。先ほど看板に隠れていた少年が、ルティーに飛びかかるようにして驚かしたのである。ルティーの友人だろうか。
「ギャハハ!! きゃー、だって!」
「……エ、エリク……」
「ルティー、ビビり過ぎ! ほら!」
「きゃ、きゃあっ」
エリクと呼ばれた少年は、大きくかざした手を、ルティーの顔の横の空気を切るように動かしている。その度にルティーはビクッと震え、小さな悲鳴を上げた。
「こら、なにをやっているの!! やめなさい!!」
これは友人同士のコミュニケーションではないと理解したアリシアは、止めに入った。ルティーをかばって少年を睨みつける。すると少年は生意気にもアリシアを睨み返してきた。
「どうしてこんなことをするの! ルティーが怯えてるでしょう!」
「ただちょっと脅かすだけで泣くなんて、バッカみてぇ!」
「脅かす方が悪いわよ!」
「やーーいやーーい泣き虫ルティー! バーーカブーース泣っき虫毛っ虫ッ!」
思わずカッとなったアリシアは、エリクの腕を捻り上げた。エリクはギャッと短い悲鳴を上げる。
「なんて酷いことを言うの!! ルティーに謝りなさい!!」
「離せ!! デカ女ーー!!」
デカ女と言われたところでアリシアは気にしない。しかし、さらに少年を諌めようとした瞬間、パチンと小君いい音が辺りに響いた。
ルティーが、エリクの頬を張った音である。
「いって……」
頬を押さえるエリクに、ルティーは怒りの表情で訴える。
「アリシア様に、謝って!!」
その目には、涙が浮かんでいた。エリクを睨みつけ、今にも零れ落ちそうな涙は、強くアリシアの胸を打った。ルティーが怒ってくれている。今まで恐れていた少年に、平手打ちを食らわせて。誰でもない、アリシアのために。
「アリシア様に謝ってよ、エリク!!」
急に強気になったルティーの態度が気に食わなかったのか、少年はムッとして反論を始める。
「やーーだよーー! デカ女にデカ女って言って、なにが悪いんだよッ」
「アリシア様に失礼でしょ!! 謝ってよ!!」
「ルティー! 私はいいから」
もう一発平手打ちをしそうな勢いである。アリシアはエリクの手を放し、逆にルティーを止めるようにそっと抱きしめた。
手を解放されたエリクは一歩下がって、さらに続ける。
「ルティーだって、このデカ女のせいで学校に来れなくなったんだろー!? 言ってやれよ! あんたのせいで迷惑してるってさー!!」
「エリク!!」
「水の書を習得したせいで、家に帰れなくなりましたーってさ!!」
「エリクッ!!!!」
エリクを黙らせるために、アリシアの拘束から抜け出そうとするルティー。しかしアリシアは、愕然としながらもその手は解放しなかった。
(家に、帰れなく……? 水の書を習得したせいで……?)
手の中のルティーを見ると、彼女はエグエグと涙を流している。
「ルティー……どういうこと……?」
「ち、違うんです……アリシア様は、関係なくって、エリクが、勝手に……」
否定しようとするルティーの言葉を、またもエリクが重ねてくる。
「関係ないわけねーだろ、泣き虫ブス!! あんたのせいで、ルティーは一人になってんだぞ、デカ女!! そんな女と絶交して、さっさと学校戻ってこいよ! 泣き虫ルティー!!」
それだけ言うと、少年は逃げるようにどこかに去ってしまった。
アリシアは、手の中で「違うんです」を連呼するルティーを抱き締める。
ショックだった。あんたのせいでルティーは一人になっていると言われて。家に帰れなくなっていると知って。
「違うんです……違うんです、アリシア様……違うんです……」
「ルティー、話を聞かせて……とにかく、私の部屋に戻りましょう」
温かかったはずのルティーの体は、いつの間にか冷え切っていた。そんな彼女の肩を支えて、アリシアは歩き出す。
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