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新たなる時代

憂鬱は続く

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~お茶会当日~

「...はぁ///」
「愛らしいお姿ですわ...」
「あぁヴィクトリア様...なんて美しいのでしょう...」
「まるで天使の様ですわ...」
「...女神様だわ」

真っ白な布とレースでフワフワとしたドレスと
ヴィクトリアの瞳と同じ良く晴れた空の色のリボンを纏ったヴィクトリアを見て使用人達が惚けた、ため息をついた。


それにつられてヴィクトリアも「また始まった」という表情で深い溜め息をついた。


コンコン
「失礼するわね~」
明るい母の声と共に扉が開いた。

「まぁ!ヴィーちゃん!可愛いわぁ!!」
母がキャッキャと手を叩き
「あぁ、可愛いらしいな私達の天使は」
父もこちらに微笑んでいる
「ヴィー!凄く可愛いよ!」
兄に関しては駆け寄って来た。


「お父様、お母様、お兄様、おはようございます」


「あぁ、今日も声まで可愛いねヴィー声も性格も顔もスタイルも彩色だって頭の先から足の先まで可愛いよ!」
お兄様は瞳をキラキラさせて微笑んできますが...

「お兄様もだいたい同じ様な彩色じゃないですか」
兄は私と同じプラチナブロンドに翠瞳なのだ。
ちなみに母は茶髪に翠瞳、父がプラチナブロンドに碧眼だ。

「ヴィーは特別綺麗な色なんだよ?」
と兄が言っているがシカトさせて貰う。


「さぁ2人共!時間よお庭に行きましょう」


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