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第二章
愛と復讐②
しおりを挟む次のページは、最初の日付から二週間ほど経った後の日記になっていた。
ここから少しずつ、何かが明らかになっていく。
▽
あれから二週間が経っても、俺はあの日に見た女の子の事を忘れられなかった。
この気持ちを外に漏らせばきっと父に叱られると思い、黙って日記に綴っているが、傍から見たら俺はやばい獣人なのかもしれない。
日記を書く事でしか自分の気持ちを表せないなんて、情けなくて仕方がない。
子供の頃から父に否定ばかりされていた所為もあるのか、俺は自分の気持ちを表に出すのはあまり得意ではない。
ただ、この先に出来た愛しい者には感情を全面的に出せるようにしておきたい。
そう思ってはいけないだろうか…?
そう言えば、今日はあの女の子について少しの情報が入った。
近頃、娼婦館に新人が入ったらしい。
まだ子供だがΩ性の女の子だ、と。
代表である男は今その子を教育中で、12歳でも仕事をさせようとしている鬼畜だ、とも…。
街を出歩いていてその噂を小耳に挟んだ時、すぐにあの女の子だと思った。
12歳なのに、売春をさせられるのか…?
どう考えても犯罪だろう。
未成年で仕事をさせるなんて、違法じゃないのか。
それを警察に通報した際、本当に小さな女の子が連れ去られたという証拠はあるのか、と問い詰められた。
あの日、カメラの一つでも持っていれば証拠を写真に収める事が出来たのだろう。
だが、俺は有力になる証拠を一つも持っていなかった。
途方に暮れて家に戻れば、何処をほっつき歩いていのかと父に叱られ、殴られた。
その後、分かった事がある。
俺の話を聞いた警察官は、あの娼婦館の代表である男と一枚噛んでいたのだ。
警察官も娼婦館の客であり、良い思いをさせてもらっていた男だった、と。
情報屋を雇い、調べた結果がそれだった。
△
「…う、そ…、」
二枚目の日記を読み終えた後、私はまさかと思いながら最初のページに戻り、それを一言一句逃さず読み直す。
この日記に出てくる“女の子”の正体。それが自分だとわかった瞬間、顔面からサァーーッと血の気が引く。
あの日、とは…。
最初の日付を確認してみれば、私が追い出された日と被っていて、あまりの驚きで持っていた手帳を床に落としてしまった。
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