真実の愛なんてクソ喰らえ

月宮雫

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第二章

愛と復讐③+

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「…っ、」




涙で濡れた頬を指先で撫でると、寝ている彼女の表情が少し和らいだ。だが、今日はそれだけではなく、ルビー自ら擦り寄ってきたのだ。

それに驚いて指を止めると、寝ながらも不安そうな表情をして涙を浮かべたルビーに、愛しさが増す。

愛しい…。



「…ん、むむ、」



ただ、俺の指をちゅぱちゅぱ吸うのは止めなさい…。

色々我慢が効かなくなるから。

指先に吸い付く舌の感触までダイレクトに伝わってきて、ニヤけそうになるのを必死に我慢する。

分かるだろう?

様々な場面で大人びた表情をすると思えば、こんな風に子供らしさも見せる時もあり、無性に甘やかしたくなるのだ。




「…ゴホン。」


 

ガチャリーー、




「…ただいまーって。アンタ、何してるの。」




咳払いをして飛びそうな理性を抑える中、時雨が部屋に戻ってきた。

当然入口に立つ時雨は目の前の状況を見て、白い目を俺に向けてくる。流石にまずいだろうと思い、指を抜き取ろうとしたら、またルビーに切ない表情をされた。

この小悪魔め…。

そんな顔をされたら指が抜けないだろう。




「……赤ちゃん返り?」

「いや、違う…、多分美味しいものを食べてる夢でも見てるんだろう、」




これは甘えているのではなく夢に影響されているのもあるのだろうと分かっているものの…。

指を吸われ続けていると勘違いしそうになり、その度に歯を食いしばり、ニヤけるのを必死に抑えている。

ああ、可愛い。

喰ってしまおうか…。

こんな状況で元々強い性欲が爆発しそうになっている獣人の性には呆れてしまうがな…。





「…怪我が治っても襲うんじゃないわよ」

「…ああ、分かっている」






時雨に釘を刺され、もう一度深呼吸をする事で俺は理性を抑える事に成功した。

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