プチ自給自足生活始めたら 何故か異世界の町に繋がった?

graypersona

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妙なダンジョンが出来たらしい

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 「えっ?隠身の潜在スキル?
  俺そんな能力あったんだ。

  言われてみれば、そうかも。
  中学、高校と誰にも気にされずに
  のんびり過ごせたけど、
  そうだったのか、スキルかぁ。
  気配も感情も隠せるスキルかぁ。」

女神シロミズチ様が作り出してくれた
温泉に入ってほっこりとした俺は、
今は広間でみんなとパンケーキを食べながら
女神ヘスティア様から潜在スキルについて
話を聞いて、少し納得していた。


 「スキルの中には使うほどに
  効果が高まるものもあったり、
  派生スキルができたりすることも
  あったりするわ。

  様々なスキルが木の枝のように
  広がっていくようなものね。」

みんな自分の潜在スキルについて、
色々聞いている中で、
ちょっと気になったことがあった。

 「あの、スキルってMPを消費して
  使えるものなんですよね?

  こっちの世界で使えるのは、
  こっちでもMPが存在するんですか?」

 「それはないわね。
  ここの土地は向こうと少し混ざりあった
  特別な空間なのよね。
  だから、ここでも使えるだけよ。
  
  そうそう、向こうの世界との壁だけど、
  カケル君以外にはあの草原の先は木立が
  鬱蒼と茂った森にしか見えていないわ。

  他の人が進んで行っても森の中に
  入りこんで迷ってしまうだけなの。」


 「うむ、
  ただ似通っているところもあるのだ。
  あの先の森を抜けていくと、湖があろう。
  あの湖の位置はほぼ重なっているのだ。
  我もあの湖には縁があるのだ。」

 「それでこの辺りにも薬草があるのにゃ?
  そうなると、ここでも調合で
  薬ができるのにゃ?」

 「そうね、ここなら出来るわね。
  そうねぇ、道具類はこっちの世界の方が
  いいものがあったりするから、
  この家の中でも作れるように
  揃えておいてもいいと思うわ。」

早速ココにタブレットの通販サイトを見せて、
道具類の調達を行うことにした。

 「あらあら、
  向こうから呼ばれてしまったわ。

  シロミズチ、
  あなたはもう少しゆっくりしてから
  カケル君達と戻ってらっしゃい。

  温泉で癒されたことだし、
  ひと頑張りしてくるわ。

  また誘ってね、カケル君。
  パンケーキと紅茶、ありがとう。
  美味しかったわ。
  じゃあね。」

そう言うと、ヘスティア様は細長い光になって
天井をすり抜けて登っていった。

 「うむ、ちょっと問題が起こったのだ。
  といっても、今すぐに対応が
  必要なことではないのだ。
  明日向こうに戻っても変わりがない。

  我も今日はここに泊めてもらって
  良いだろうか?」

 「全然構いませんけど、問題って何ですか?」

 「うむ、
  町外れの街道から少し入った草原に
  大きなダンジョンが出来たのだ。

  普通であれば、森の入り口付近に出来て
  森の魔物などを取り込んでから
  徐々に大きくなるものなのだ。

  草原にいきなり大きなダンジョンが
  出来たりしないものなのだ。」

それは妙なダンジョンだな。

 「それは大変なのにゃ。

  きっと王都からダンジョン討伐隊と
  聖女隊がこの街に入ってくるのにゃ。

  薬草や薬が大量に必要になるのにゃ。」


 「ダンジョン討伐隊?聖女隊?って何だろ?」

 「王都の冒険者ギルドと神殿に所属している
  対ダンジョンのエリート部隊にゃ。

  出来て間もないダンジョンなら
  ダンジョンマスターも成長していないから、
  出来るだけ早期に討伐すれば、
  巨大なダンジョンに成長しないのにゃ。

  ダンジョンマスターが成長してしまうと、
  より強力な魔物が中で生まれてしまって
  討伐が難しくなるのにゃ。

  討伐すると、数年は魔物が湧き出てくる
  資源ダンジョンになるのにゃ。

  ダンジョン内で
  魔物がどんどん増えていくから
  討伐で怪我をしたりするものが
  たくさん出るのにゃ。

  怪我を治すために王都の神殿から
  治療スキル持ちの聖女様達が
  派遣されてくるのにゃ。」

 「ダ、ダンジョンですって!?
  入らなきゃ!入って宝箱をゲットするのよ。」

 「ええっ?何で入るんですか?
  いや、宝箱とか別にいらないでしょ。
  討伐に参加しても足手まといにしか
  なりそうにないし、
  俺は薬作りを頑張りますよ。

  よーし、そのためにもこっちでは出来るだけ
  だらだらするとしましょう。
  メリハリが大事です、メリハリ。」

そんな悠長なことを言ってる場合でもないと
言われてしまったけど、向こうには
明日戻ればいいので今はここで出来ることを
しようという話になった。

俺とココは草原の先の向こうの世界に入って、
薬草採取をして製薬スキルで
薬を作ることにした。

目が覚めてパンケーキを頬張っているシルバも
ついていきたいから待ってというので、
リラックスしたスウェット姿から山登りルックに
着替えることにした。

シロミズチ様も護衛兼ねて
俺達についてきてくれるそうだ。

ソフィさんも向こうの家の薬草畑で
育てる予定があるので
採取に同行してくれるそうだ。

ザラさんがシロミズチ様のお付きとして
同行してくれるそうなので、家には
貴船さんとシフォンさんが残ることになった。

貴船さんは、一瞬で仕事モードになって、
買ってきた異世界の武器、装備を専用サイトに
アップする作業を始めるそうだ。

明日のドローン便の配達内容も確認して、
不足分を追加で購入手配してくれるそうだ。
亜空間収納から全部出して
渡してから家を出てきた。



 「カケル、
  いろいろな傷の薬が必要になるのにゃ。
  魔法を使う魔物がいるのにゃ。

  火、水、風、土、雷、闇、光の属性魔法が
  あるのにゃ。
  火傷、凍傷、裂傷、腐蝕、麻痺の傷薬と
  精神への状態異常回復薬が必要になるのにゃ。

  目に付くものから教えてあげるのにゃ。」

ココ師匠の指導のもと、
目に映るほぼ全ての薬草が
俺の亜空間収納に入れられていく。

どれだけあっても安心できないから
取れるだけ取るのだそうだ。

ソフィさんには薬草の根っこから
慎重に掘り起こす指示を出して、
スコップを持ったシルバと二人で
頑張って作業を始めていた。

シロミズチ様は俺たちの周りの
警戒をしてくれていて、
迫ってきていたワイルドウルフを
 威圧 で追いやったりしてくれていた。


薬草の種類が多すぎる!
薬草鑑定のスキルに頼っていると
MP切れしそうなので、
必死に覚えることにした。

・・・やばい、どの草も一緒に見えてきた。。
こんな調子で薬作りを頑張れるのか俺?
途中からタブレットで撮影しまくって
覚えるのを放棄したのは内緒。
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