プチ自給自足生活始めたら 何故か異世界の町に繋がった?

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女神様の加護

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俺の拠点が大変な事になっている。

この国のトップ、国王陛下がいる。
神殿長がいる。
いや、本当ならもっと凄い事なんだけど、
女神ヘスティア様が降臨されている。
いつもより五割り増しの神々しさがある。。

普通にいる感じで、湖の守り神、
女神シロミズチ様もいる。

どう見ても可愛いキャラの小天狗様も
ふよふよと浮かんでいる。
森の精霊様って、こっちの世界では
呼ばれてるみたい。
見た目とは大違いで俺の何倍も力が強い。


この状況でかなりやばそうな邪神とやらが
別の世界から攻めてきている。
今の俺では勝てそうにないらしい。

そりゃそうだよな。
これまでもスキルのおかげで、
討伐出来ていただけで、
実力なんて無いに等しい。

それでも俺はこの世界の人達を
無性に守りたいと思う、いや、体の芯から
そういう思いが込み上げてくる。
これって、きっとご先祖様の
想いなんじゃないかと思うと、
もっと守る力をつけないとダメだなと
猛省しているところだ。

 『では、森の精霊様。
  カケルのことをお願いしますわ。

  バルザード国王、エレノア神殿長、
  あのダンジョンに見える門が閉じるまでは
  ここに逗留する方が安全よ。

  そうね、カケル。
  国王陛下が逗留してもいいような神殿を
  イメージして創建してみなさい。
  あの神殿の横に並び立つ感じが
  防衛面でもいいと思うわ。

  シロミズチ、
  ここにいる方々にあなたの癒しの加護を
  お願いね。』

そういって消えそうな女神ヘスティア様に
俺は不安に思うもう一つの内容を
聞いて見る事にした。

 「あ、女神ヘスティア様。
  あの異なる世界からの侵略って、
  あっちの世界にも起こり得る事ですか?」

 『・・・カケル、それは答えられないわ。
  これが私から言える内容よ。
  理解できたかしら?
  森の精霊様にしっかり鍛えてもらいなさい。』

そう言って、煌めく輝きの粒子を撒き散らして、
女神様の姿が消えていった。


そうか、そうだよな。
こっちにだけあって、向こうに無いなんて
そうそう都合のいい話じゃないよな。
よくわかったよ、俺が戦う理由が。
俺の引きこもり生活がピンチだって事だな。

あんな魔物に襲われたら、
通販生活も送れなくなるだろうな。
世界のためが5%くらいで俺の引きこもり
ぐうたら生活のためが95%くらいはあるな。

じゃあ、国王陛下用に神殿を作るかなと思ったら、
シロミズチ様が透明なガラスで出来たような
杖を手にして、抑揚だけの祝詞をあげはじめていた。

神殿長や聖女様方が感涙している。
杖を払う動作で光の帯が残り、
その帯の中で螺旋の渦が沸き起こり、
いくつもの光の帯が絡まって、
ホール一面に光の渦が煌めいていく。
すごく幻想的な光の明滅が
意識を高揚させていく。

前に見た時と同じく、光の渦が一際強く輝くと
放射状に破裂して、光の粒子が周りにいる人々の
体を突き抜けていった。

体の中から温かいものが満ちてくる。
そういえば、前にも加護をかけてもらったから、
より強くなったのかな。

 「いや、今度のは癒しの力を込めた加護なのだ。
  怪我をしても治りが早くなるのだ。」

女神様ーー!といって、神殿長と聖女様方が
シロミズチ様の足元にひれ伏している。
  
 「良いのだ、これはヘスティア様からの
  加護の力でもあるのだ。
  皆には、もうすぐ新たなスキルが
  いただける事になるのだ。

  体の中に入った加護の力が、
  皆の体に馴染んだら、
  会得しているはずなのだ。

  出来れば、我ではなく、
  女神ヘスティア様にお礼の方を
  述べて欲しいのだ。」

そうなんだ。
回復系のスキルか、いいな。
そう思っていたら、

 (ピロン
  HP自動回復のオートスキルを
  獲得しました。)

おおっ!HP自動回復はいいな!
戦いながらでも回復できると
少し安心だな。
女神様ありがとうございます。

そう思っていると、周りでは
討伐隊や近衛兵の皆さんも含めて
涙を流して女神様に感謝の言葉を
あげ始めていた。

ノブマサ隊長も興奮している。
地味にうちのメイドさん達も、
ココも潤んでいるみたいだ。

一番最初に我を取り戻したのは、
神殿長のエレノア様だった。

 「皆様、カケル様のご迷惑になります。
  騒がれませんように。
  女神様への感謝の言葉ですが、
  カケル様に隣に神殿を立てて頂いており、
  そちらで礼拝できます。

  カケル様、一度神殿の方で
  礼拝を先にさせていただいても
  よろしいでしょうか?

  この調子ですと、皆落ち着きませんので。」

 「うん、そうですね。
  聖女様方が頑張って綺麗にされていましたね。
  そうだ、俺も礼拝させて下さい。
  
  国王陛下には失礼かと思いますが、
  礼拝の後で、お泊まり頂けるような神殿を
  創建させて頂きます。ご容赦お願いします。」

 「いやいや、余までも、新たなスキルを
  女神様から頂けたのだ。
  感謝の礼拝の方を先にさせていただきたい。」

ココもメイドさん達も一緒に礼拝に行く事になった。
シルバがうとうとし始めたので、
抱っこして連れていく事にした。

少し歩くだけで神殿に入れるというのも
なんだか不思議な感じがした。

途中でも大泣きしている兵士の方々がいた。
スキルを初めていただいたみたいだ。
うーん、俺って恵まれすぎてるんだなって
今更ながら思い知った。

入り口の大きな扉を左右に押し開くと、
煌びやかなステンドグラスの窓から
色とりどりの光が差してきていて、
白い床がキャンバスになっているみたいだ。

奥には中央に大きな女神ヘスティア様の
白い像があって、右手に女神シロミズチ様の
像が並んで微笑んでいる。

俺の横に本人がいるからかもしれないけど、
何だかものすごく違和感がある。
もう本人に礼拝した方がいいような
気がするんだけど。
俺のイメージ力不足だろうけど、
本人の方が数倍綺麗だし。

 「そ、そんなことはないのだ。。
  わ、我などヘスティア様に比べたら
  普通なのだ。」

 「ご主人様、
  何か失礼なことをお考えになったのでは
  ありませんか?」

赤くなってオロオロするシロミズチ様を見て
ザラさんから厳しい目つきで嗜められてしまった。

いや、ほんとのことなんだけどな。
さっきの加護の儀を舞われている姿も
神秘的な美しさがあって見惚れていたくらいだし。

 「そ、そんな、見惚れるなどとか
  言われると困る。。」

より一層シロミズチ様が赤くなってしまった。

 「ご主人様!
  これ以上は容赦致しかねます。
  無心を通してくださいませ。」

うーん、かなりキツめに怒られた感がある。
スーッと無心の精神状態になって、
女神像を見上げた。

うん、やっぱり、本人の方が綺麗だ。

横でシロミズチ様がへたり込んでしまった。

 「ご・主・人・様!」

ザラさんがシロミズチ様とは違う感じで
赤くなっていた。

うん、ごめんなさい。
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