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戸惑う者
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拠点内で言葉をなくし、
鏡の中の顔を見て呆然とするセブン。
そのセブンの顔を見て戸惑うサラ。
サラの胸中には複雑な思いがあった。
サラがこれまで見慣れていたセブンの顔は、
どこか諦めたような悲しげな目をしていた。
そんな目をしておきながらも、
たまに微妙な感じの笑みを浮かべる時がある。
その遠慮がちな笑みを浮かべた顔がサラは好きだった。
ずっとその顔で生きていける日が来ればと願いながら、
生きて戻ってくることを祈る日々が憂鬱だった。
まだ少年だった頃の武人の面影を残しながら
成人していれば、今のセブンの顔になるような
気がしていた。
紗良の、義姉のために、
武人は少年兵として、青春の全てを
血にまみれた戦場にかけることになってしまった。
電脳兵になるきっかけとなったのは、
配給作業をしていた時、携帯食料をもらいにきた
子供達に仕掛けられていた炸薬だった。
子供達の体の破片で武人の内臓も傷を負い、
電脳兵になるしか生き残る道がなくなったのだ。
その時の記憶は、
電脳兵になる時に消されているはずだ。
今のセブンを襲っているフラッシュバックは
電脳兵になってからの
少年兵との戦闘が原因のはずだ。
自分を許すことが出来なくなるくらい、
セブンは殲滅戦を繰り返し過ぎたのだ。
街の中でも居心地が悪そうにしていることも、
子供達との距離を置いて目を逸らしていることも、
サラやパイロが子供達に囲まれると、
反射的に銃口のある手を伸ばしてしまうことも、
自己嫌悪になって狩りに出ていくことも、
サラは知っている。
サラは、苦しむセブンに手を差し伸べることが出来ずにいた。
(泣きついてきてくれてもいいのだけれど。
それすら許すことが出来なくなっているのだわ。
自分で乗り越えて手を伸ばしてきて欲しいのだけれど、
このままだと、ここから出て行くのも時間の問題なのだわ。)
そう思っていると、セブンがゆっくりと近寄ってきていた。
「あー、信じてもらえないかもしれないけど、
俺がセブンなんだ。
電脳のリンクでもわかると思うんだけど、
ちょっと見てもらえないかな。」
「そうね、うん、セブンに間違いないようだわ。
と言うことは新型ボディに換装することを選んだのね。
いい傾向なのだわ。」
「いや、選ぶというか、
強制イベントみたいな感じだったんだけど。
この顔だと、もう周りの連中にも分からないか。
・・・ちょうどいい潮時かもしれないな。
サラ、俺ここを出て行くよ。
悪いけど調整ポッドだけ一基もらって行くよ。
バーニア錬成できるから、補助ユニット系は
置いて行くから使ってくれ。
不足しているものとかは、電脳リンクで連絡くれたら、
アイテムボックスの中に入れとくから、
自由に取り出して使ってくれ。
あとは、・・うん、そのくらいかな、今は。
善は急げだな。
また何かあったらくるから、他の連中には
魔物の討伐に出てるとでも言っといてくれ。
じゃ。」
「じゃって・・・、どこへ行こうと言うのかしら?
あなたのいるべき場所はここなのだわ。
一生フラッシュバックから
そうやって逃げて生きて行くのかしら?
セブン、あなたはまず自分と戦うべきよ。
どうしても苦しかったら私を頼ればいいのだわ。
そうね、アドバイスが欲しければ、
神殿に行ってシヴァ様にお話してみることをお勧めするわ。
と言ってもその姿だと怪しまれるから、私も一緒に行くわ。
これこそ善は急げよね?
さ、行きましょうセブン。」
サラに手をひかれ、子供のように神殿前まで
連れて行かれるセブンは、サラの手の柔らかさに
今まで感じたことのない精神状態になっていた。
ずっと忘れていた胸の奥が熱くなる、
苦しくなるような思いが、そこから生じていたのだった。
鏡の中の顔を見て呆然とするセブン。
そのセブンの顔を見て戸惑うサラ。
サラの胸中には複雑な思いがあった。
サラがこれまで見慣れていたセブンの顔は、
どこか諦めたような悲しげな目をしていた。
そんな目をしておきながらも、
たまに微妙な感じの笑みを浮かべる時がある。
その遠慮がちな笑みを浮かべた顔がサラは好きだった。
ずっとその顔で生きていける日が来ればと願いながら、
生きて戻ってくることを祈る日々が憂鬱だった。
まだ少年だった頃の武人の面影を残しながら
成人していれば、今のセブンの顔になるような
気がしていた。
紗良の、義姉のために、
武人は少年兵として、青春の全てを
血にまみれた戦場にかけることになってしまった。
電脳兵になるきっかけとなったのは、
配給作業をしていた時、携帯食料をもらいにきた
子供達に仕掛けられていた炸薬だった。
子供達の体の破片で武人の内臓も傷を負い、
電脳兵になるしか生き残る道がなくなったのだ。
その時の記憶は、
電脳兵になる時に消されているはずだ。
今のセブンを襲っているフラッシュバックは
電脳兵になってからの
少年兵との戦闘が原因のはずだ。
自分を許すことが出来なくなるくらい、
セブンは殲滅戦を繰り返し過ぎたのだ。
街の中でも居心地が悪そうにしていることも、
子供達との距離を置いて目を逸らしていることも、
サラやパイロが子供達に囲まれると、
反射的に銃口のある手を伸ばしてしまうことも、
自己嫌悪になって狩りに出ていくことも、
サラは知っている。
サラは、苦しむセブンに手を差し伸べることが出来ずにいた。
(泣きついてきてくれてもいいのだけれど。
それすら許すことが出来なくなっているのだわ。
自分で乗り越えて手を伸ばしてきて欲しいのだけれど、
このままだと、ここから出て行くのも時間の問題なのだわ。)
そう思っていると、セブンがゆっくりと近寄ってきていた。
「あー、信じてもらえないかもしれないけど、
俺がセブンなんだ。
電脳のリンクでもわかると思うんだけど、
ちょっと見てもらえないかな。」
「そうね、うん、セブンに間違いないようだわ。
と言うことは新型ボディに換装することを選んだのね。
いい傾向なのだわ。」
「いや、選ぶというか、
強制イベントみたいな感じだったんだけど。
この顔だと、もう周りの連中にも分からないか。
・・・ちょうどいい潮時かもしれないな。
サラ、俺ここを出て行くよ。
悪いけど調整ポッドだけ一基もらって行くよ。
バーニア錬成できるから、補助ユニット系は
置いて行くから使ってくれ。
不足しているものとかは、電脳リンクで連絡くれたら、
アイテムボックスの中に入れとくから、
自由に取り出して使ってくれ。
あとは、・・うん、そのくらいかな、今は。
善は急げだな。
また何かあったらくるから、他の連中には
魔物の討伐に出てるとでも言っといてくれ。
じゃ。」
「じゃって・・・、どこへ行こうと言うのかしら?
あなたのいるべき場所はここなのだわ。
一生フラッシュバックから
そうやって逃げて生きて行くのかしら?
セブン、あなたはまず自分と戦うべきよ。
どうしても苦しかったら私を頼ればいいのだわ。
そうね、アドバイスが欲しければ、
神殿に行ってシヴァ様にお話してみることをお勧めするわ。
と言ってもその姿だと怪しまれるから、私も一緒に行くわ。
これこそ善は急げよね?
さ、行きましょうセブン。」
サラに手をひかれ、子供のように神殿前まで
連れて行かれるセブンは、サラの手の柔らかさに
今まで感じたことのない精神状態になっていた。
ずっと忘れていた胸の奥が熱くなる、
苦しくなるような思いが、そこから生じていたのだった。
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