【R18】高飛車王女様はガチムチ聖騎士に娶られたい！

【挿絵あり】番外編 うれしはずかし夏休み

11 お仕置き

「あっ、あっ……！　ベイル、おねがいもう……ぁっ！」
「そんなふうに、欲しいって言ったらなんでも与えてもらえると思ったら大間違いですよ」

　そう言いながら、ベイルは自身をヒルデガルドのあわいへ擦りつけた。
　とろけきった蜜口は雄を求めてひくつき、ベイルの肉の棒へ媚びるように絡みつく。

「あぁんっ！　あっ、あっ、きもち……っ」
「っはぁ……濡らしすぎでしょ……どんだけコレが好きなんですか」

　そう言うベイルだって、興奮しているのはわかっている。
　ヒルデガルドを甘く責める声は微かに上ずっているし、ガチガチに勃起させた雄の先端は、ありえないほどの先走りで濡れている。
　それをヒルデガルドの敏感な花芽へ塗りつけ、ゆるゆると腰を揺らすのだ。極限まで高められていた官能は、たったそれだけの刺激で限界を迎えてしまう。

「あっ、だめ……！　も、いっちゃ……あっ、あぁ……！」

　背を弓なりにしならせて、ヒルデガルドはあっけなく絶頂に達した。だがそれでもまだ足りない。本当に欲しいのはそれじゃないのだ。
　ヒルデガルドの蜜窟が、物欲しげにずくりと疼く。

「んっ、ベイル、おねがいよ……はやく、あなたがほしいの」

　真っ白なシーツに顔を押しつけながら、彼女の滑らかな背中を撫でるベイルを盗み見る。
　男らしい輪郭には微かに朱が差していて、少しだけ吊り上がった碧眼が、狙うようにヒルデガルドへ向けられている。
　色欲のこもったその強いまなざしに、ヒルデガルドの女の部分がまたしても戦慄いた。
　我慢なんてもうできない。ヒルデガルドはあわいを行き来するベイルのそれに手を添えて、淫らな女の園へ誘導した。

「ふぁ……っ！」
「ダメですってば」

　つぷり、入り口に押しつけたはずの鈴口が、ヒルデガルドの肉襞をかき分けるより早く離れていく。たった今までシーツに顔を埋めていたはずなのに、次の瞬間には背をベッドに沈め、ベイルと舌を絡め合っていた。

「んぅっ、ふ……」

　首裏に腕を回し、縋るように口づける。もっともっと与えてほしい。熱い舌先がヒルデガルドの口内を蹂躙し、けれどもまたすぐに離れていく。

「や……ぁぅっ、あっ……あぁんっ！」

　抗議しようと開いた口からは、またしても言葉にならない嬌声が上がる。
　ふるりと揺れる自慢の美乳へ、ベイルが舌を這わせたからだ。
　硬くしこった乳嘴を舌先で弾き、かと思うと柔らかな舌の腹を押しつける。その緩急に翻弄されて、何度も身体を震わせた。だがそれでも疼くのは、もっと身体の奥深くで。

「ベイルぅ……！　おねがい、もう……がまんっ、できないの」
「だから。仕置きだっつってんでしょ。簡単に挿れてなんてやらないんで」
「ぁっ」

　そう言ってベイルはヒルデガルドの膝裏を持ち上げ、脚を大きく開かせる。
　そんな彼の行動で、そのままひとつに……と淡い期待を抱いてしまう。だがベイルはヒルデガルドの真っ赤に充血した陰核を剥き出しにして、そこへ躊躇うことなく口づけた。

「ひぅ……！　あっあっ、やぁっ、ん……っ！　そんなに吸った、ら……っ！」

　熱い舌で舐め転がされ、そして勢いよく吸い付かれてはたまらない。
　ヒルデガルドは急激に与えられたその刺激に、夢中でベイルの短い金髪を握りしめる。
　そうしてがくがくと身体を痙攣させ、大事な部分をベイルの顔へと押しつけた。

「あっ……！　あぁ…………っ」
「っは、吸われるの好きすぎでしょ。そんなに良かったですか？」
「んっ！　は、ぁ……すきぃ……ベイルにされるの、全部すき……」

　達してしまった余韻で頭が回らない。だが少しだけくちびるを尖らせてキスをせがめば、愛しい人の口づけが落ちてくる。
　抱きしめられた時の圧迫感が心地いい。次はもっと深くまで愛してほしいのに。
　ベイルはヒルデガルドの口内を貪りながら、硬い指先で再びぬるつく淫芯を捏ね回す。達したばかりのそこへの刺激は強すぎて、燃えるように熱くて辛い。

「あぅっ！　やめ……そこ、も……やぁん！　あっあっ、ベイルやだ……！」
「んー？」
「やめ……！　あっ、いやぁっ！　も、それでいきたくな……！」

　熱いものが体の中心から込み上げてくる。
　愛する人からのキスだけでも気持ちがいいのに、更に敏感な部分まで弄ばれ、ヒルデガルドは壊れたおもちゃのように盛大に身体を震わせた。