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赤い目と黒い瞳
第2話 縁談
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いつものように本を読んでいた私が、何故か急に呼び出され、大広場へと向かうことになった。
緊張の面持ちで中に入ると母と父、美晴姉様と数人の女中が畳の上に座っていた。
「遅いわよ、美月」
「申し訳ありません、お母様」
空いている父の隣に腰を下ろすと、話し合いが始まった。
「少し前に、あの有名な名家、鬼神家から縁談の話が来たの。それは美晴はご存じよね」
「はい、お母様。その縁談はもちろん私が引き受けます」
なるほど、縁談の話か。
前置きもなく本題に入ったのには少し驚いたが、その話なら私が呼ばれたのも納得だ。
私も一応、桔梗家の家族。
姉が他の家に嫁ぐとなるのなら、一応耳には入れておいた方がいいのでしょう。
どちらにせよ、私には関係のない話だ。このまま話が終わるのを待とう。
そう思っていると、いつも二人のやり取りを傍観していた父上が珍しく、発言の意を見せるため手を上げた。
「少しいいか」
「何かしら」
母も怪訝そうな顔を浮かべている。
美晴姉様も一瞬にして不機嫌になり、眉に皺を寄せた。
そんな二人の態度など気にせず、父は話し出す。
「しっかり、相手の特徴などを見ておいた方が良くないか。鬼神家の若当主、鬼神雅は、少々癖のある人物らしいからな」
「…………それもそうね」
言いながら、先ほどから手に持っている茶封筒を母が開けた。
中から人物がわかる写真と、特徴が描かれている紙を取り出す。
写真は私がいる所からでも見る事が出来た。
薄花色の長い髪に、漆黒の瞳。整った顔立ちをしているけれど、少々怖い印象の男性。
その写真を見た瞬間、美晴姉様は一瞬たじろいだ。けれど、すぐに顔を振って「どのような性格かしら」と、母が持っている紙を奪い取る。
「えぇっと、口数が少なく、冷酷な発言が目立つ。すぐに部下を切り捨てるなどといった非道な一面を持つ――って、どんな紹介文よ!!」
途中まで読んで紙を放り投げた。
その紙は、ちょうど私の前に落ちる。
拾い上げ見てみると、さっき美晴姉様が口に出した内容が書かれていた。
私が紙を読んでいると、視界の端に美晴姉様の怪しい笑みが見えた。
嫌な予感がして顔を上げると、漆黒の瞳と目が合う。
「ねぇ、こんなに冷酷無常な人物なのなら、私よりも美月の方がお似合いじゃないかしら」
っ、やっぱりか。
そう来るとは思っていた。
「確かに、それもそうね。鬼神家との繋がりは途絶えさせたくはない。けれど、あまりに酷すぎる自己紹介文だわ。これでは、美晴を送り出すのは親として心配でなりませんものね」
私も一応、貴方の娘なのだけれどね。
そんなことを言ったら倍の暴言が降りかかるから言わないけれど。
「ねっ、それでいいじゃないかしら、あなた?」
圧を乗せ、父に逆らわせないように尋ねる母。
本当に、歪んでいる。
こんな母親と、何故父は婚約をしたのだろうか。
父は、どのような返答をするだろうか。
いや、賛同するだろう。
いつも、父はそうだ。
母にも、姉にも逆らえず頷く。
今回も、私を捨てることに、何も意見せず頷くだろう。
「今回の縁談に指定はなかった。美月でもいいだろう」
やっぱりだ。やっぱり、父も私を捨てる。
分かっていた、分かっていたのに。どうしてこんなにも、胸が痛いんだろう。
どうして、こんなにも苛立ってしまうのだろう。
その後の会話は、耳に入らない。
やっぱり、私には味方はいない。お払い箱にされた。
…………鬼神家。名家なのは知っている。
嫁げば、今とは大きく生活は変わるはず。
でも、絶対に幸せになど、なれる訳がない。
今回、父は縁談に指定はないと言っていた。
もしかしたら、相手は私の目を知らないのかもしれない。
赤い目を知らないから、指定がなかった。
なら、赤い目を見られたら、私は切り殺されてしまうのか。
こんな、呪いの根源のようなものを送るとはと、私は切り捨てられ、桔梗家も上から威圧されてしまうのではないだろうか。
私の目のせいで、桔梗家が無くなってしまうのではないだろうか。
────なんで、無くなっては駄目なのだろう。
私を家族として見てくれている人はいない。
誰も、私の味方にはなってくれない。
そんな家族を心配する必要、私にあるのだろうか。
それなら、私を孤立させた家族に最後、復讐するのもいいのではないか。
どうせ父も、私を捨てたのだ。
私を邪魔に思っていたに違いない。
なら、母や美晴姉様と同じように――……
「――――美月、どうした」
「っ、な、なんでもありません」
い、いけない。何を考えているの、私。
復讐? 何を馬鹿な事を考えているの。
そんな事をして、何が生まれるというの。
何が、私を満たしてくれるの。
馬鹿みたい。そんな事を考えたところで、私は満たされない。
復讐を考えたところで無駄。私はもう、この家とはさよならなんだ。
もう、この家とは関わりたくない。
私は、鬼神家に行って、良くて下僕のような生活を送る事となる。
いや、もしかしたら赤い目を見られた瞬間に切り捨てられるかもしれない。
今、何を考えても無駄だ。
私はもう、この縁談を受けるしかない。
美晴姉様の身代わりに、なるしかないんだ――……
緊張の面持ちで中に入ると母と父、美晴姉様と数人の女中が畳の上に座っていた。
「遅いわよ、美月」
「申し訳ありません、お母様」
空いている父の隣に腰を下ろすと、話し合いが始まった。
「少し前に、あの有名な名家、鬼神家から縁談の話が来たの。それは美晴はご存じよね」
「はい、お母様。その縁談はもちろん私が引き受けます」
なるほど、縁談の話か。
前置きもなく本題に入ったのには少し驚いたが、その話なら私が呼ばれたのも納得だ。
私も一応、桔梗家の家族。
姉が他の家に嫁ぐとなるのなら、一応耳には入れておいた方がいいのでしょう。
どちらにせよ、私には関係のない話だ。このまま話が終わるのを待とう。
そう思っていると、いつも二人のやり取りを傍観していた父上が珍しく、発言の意を見せるため手を上げた。
「少しいいか」
「何かしら」
母も怪訝そうな顔を浮かべている。
美晴姉様も一瞬にして不機嫌になり、眉に皺を寄せた。
そんな二人の態度など気にせず、父は話し出す。
「しっかり、相手の特徴などを見ておいた方が良くないか。鬼神家の若当主、鬼神雅は、少々癖のある人物らしいからな」
「…………それもそうね」
言いながら、先ほどから手に持っている茶封筒を母が開けた。
中から人物がわかる写真と、特徴が描かれている紙を取り出す。
写真は私がいる所からでも見る事が出来た。
薄花色の長い髪に、漆黒の瞳。整った顔立ちをしているけれど、少々怖い印象の男性。
その写真を見た瞬間、美晴姉様は一瞬たじろいだ。けれど、すぐに顔を振って「どのような性格かしら」と、母が持っている紙を奪い取る。
「えぇっと、口数が少なく、冷酷な発言が目立つ。すぐに部下を切り捨てるなどといった非道な一面を持つ――って、どんな紹介文よ!!」
途中まで読んで紙を放り投げた。
その紙は、ちょうど私の前に落ちる。
拾い上げ見てみると、さっき美晴姉様が口に出した内容が書かれていた。
私が紙を読んでいると、視界の端に美晴姉様の怪しい笑みが見えた。
嫌な予感がして顔を上げると、漆黒の瞳と目が合う。
「ねぇ、こんなに冷酷無常な人物なのなら、私よりも美月の方がお似合いじゃないかしら」
っ、やっぱりか。
そう来るとは思っていた。
「確かに、それもそうね。鬼神家との繋がりは途絶えさせたくはない。けれど、あまりに酷すぎる自己紹介文だわ。これでは、美晴を送り出すのは親として心配でなりませんものね」
私も一応、貴方の娘なのだけれどね。
そんなことを言ったら倍の暴言が降りかかるから言わないけれど。
「ねっ、それでいいじゃないかしら、あなた?」
圧を乗せ、父に逆らわせないように尋ねる母。
本当に、歪んでいる。
こんな母親と、何故父は婚約をしたのだろうか。
父は、どのような返答をするだろうか。
いや、賛同するだろう。
いつも、父はそうだ。
母にも、姉にも逆らえず頷く。
今回も、私を捨てることに、何も意見せず頷くだろう。
「今回の縁談に指定はなかった。美月でもいいだろう」
やっぱりだ。やっぱり、父も私を捨てる。
分かっていた、分かっていたのに。どうしてこんなにも、胸が痛いんだろう。
どうして、こんなにも苛立ってしまうのだろう。
その後の会話は、耳に入らない。
やっぱり、私には味方はいない。お払い箱にされた。
…………鬼神家。名家なのは知っている。
嫁げば、今とは大きく生活は変わるはず。
でも、絶対に幸せになど、なれる訳がない。
今回、父は縁談に指定はないと言っていた。
もしかしたら、相手は私の目を知らないのかもしれない。
赤い目を知らないから、指定がなかった。
なら、赤い目を見られたら、私は切り殺されてしまうのか。
こんな、呪いの根源のようなものを送るとはと、私は切り捨てられ、桔梗家も上から威圧されてしまうのではないだろうか。
私の目のせいで、桔梗家が無くなってしまうのではないだろうか。
────なんで、無くなっては駄目なのだろう。
私を家族として見てくれている人はいない。
誰も、私の味方にはなってくれない。
そんな家族を心配する必要、私にあるのだろうか。
それなら、私を孤立させた家族に最後、復讐するのもいいのではないか。
どうせ父も、私を捨てたのだ。
私を邪魔に思っていたに違いない。
なら、母や美晴姉様と同じように――……
「――――美月、どうした」
「っ、な、なんでもありません」
い、いけない。何を考えているの、私。
復讐? 何を馬鹿な事を考えているの。
そんな事をして、何が生まれるというの。
何が、私を満たしてくれるの。
馬鹿みたい。そんな事を考えたところで、私は満たされない。
復讐を考えたところで無駄。私はもう、この家とはさよならなんだ。
もう、この家とは関わりたくない。
私は、鬼神家に行って、良くて下僕のような生活を送る事となる。
いや、もしかしたら赤い目を見られた瞬間に切り捨てられるかもしれない。
今、何を考えても無駄だ。
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美晴姉様の身代わりに、なるしかないんだ――……
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