10 / 41
赤い目と黒い瞳
第10話 癖
しおりを挟む
「やっぱり、着物系がいいかしら。それか、お洋服? ドレスもいいわねぇ。どれも似合ってしまうから困ってしまうわぁ~」
ワクワクとしながら響さんが、私の着る服を選んでくださっている。
ものすごく楽しそうで良かったです。ですが、私はそれどころではありません!
さっきの、響さんが言っていた、雅様の言葉。
私を綺麗って、綺麗と言って下さっていた!?
そ、そんな事、あるわけがありません。
だって、私は根暗で、美晴姉様より醜くて、お払い箱なんです。
優しいから、そのようなことを言ってくださるのですよね。
私は、本当に幸せ者です。
こんなお優しい方と出会えて、嫁ぐことが出来て。
「決めたわよ、美月ちゃん!!」
「は、はい!!」
雅様を思い浮かべていると、響さんが私に服を見せて来た。
こ、これは? あの、近すぎて色しかわかりません。
「これを着てください!! さぁ、さぁ!!」
「は、はい!!」
あっ、試着室に入れ込まれてしまった。
『着方がわからなかったら教えてねぇ~』
「は、はい……」
え、えぇっと……?
※
わ、わぁ!!
薄紅色のドレス? なのかな。
本で見た、華やかなドレスだ。
両肩が出ている。あ、足も。ひざ丈だから見えてしまっている。
煌びやかなデザインですが、刻まれている柄は落ちていて、清楚な感じ。
こ、ここ、こんな素敵な服、私なんかに似合う訳がない!
『着たかしら?』
「着ました、着ましたが……ひゃっ!!」
私が言い終わる前に中に入られてしまった。
「きゃぁぁぁあ!! 可愛い、可愛いわよ美月ちゃん!!」
「で、ですがこれ、その、肌が出過ぎではありませんか……?」
「そんなことはないわ。凄く綺麗だもの、見せてなんぼよ!」
見せてなんぼとは、一体……。
「次は髪ね!」
「あっ……」
髪……。
この髪は、父と同じ猫っ毛。
嫌いではないのだけれど、やっぱり美晴姉様みたいな綺麗で、艶のある髪を見ていると劣ってしまう。
どんなに手入れしても、美晴姉様のようにはなれなかった髪……。
「この髪、柔らかくて、うまく内巻きになっている。綺麗にまとめる事が出来れば見違えるわ」
「ほ、本当ですか?」
「私に任せなさい!」
どーん、と胸を張られてしまった。
「お、お願いします」
次に案内されたのは、響さんの部屋。
鏡台の前に座ると、髪を櫛で梳かし始めてくれた。
「本当に、すごい綺麗な髪。父親似なのかしら」
「は、はい。父もすごい猫っ毛だったみたいで。髪は少しも伸ばせないと嘆いていました」
「ふふ、男性の場合は大変よねぇ~」
優しい手つき、痛くない。
今まで私は、このように髪を触られたことはなかった。
昔、美晴姉様が私の髪を引っ張って、床に転ばされたことはあったけど……。
他にも、無残に切られたこととかもあった。
それからは、誰にも髪を触られたくなくて、自分で梳かしていた
頭の中に残っている忌々しい記憶が蘇ると、かき消すように響さんの歓喜の声が耳にはいった。
「出来たわよ」
鏡に顔を向けると、赤い組紐が髪を一つにまとめている。
触ってみると、みつあみもされていた。
「すごい…………」
「貴方の髪は柔らかったから、変にいじり過ぎると良さを失ってしまうかもしれなかったの。簡単にしてしまったけれど、やっぱり可愛いわ!!」
目を輝かせ、響さんがまじまじと見る。
は、恥ずかしいです……。
「本当は、服が外注したものだから、組紐じゃない方がいいかもしれないのだけれど、私は髪を短くするから買わなかったのよぉ~。これからは美月ちゃん用に探してみるわね!」
「え、そ、そんな。申しわけないですよ!」
「遠慮しないで、私がやりたいの。嫌かしら?」
そ、そんな悲しいそうな顔を浮かべるのは反則だよぉ……。
なんとなく、雅様の影が見えました、今。
「い、いえ。嫌ではありません。むしろ、今までこのようなことを言われたことがなかったため、その――すっごく、嬉しいです!」
正直に言うと、響さんは頬を染め、満面な笑みを浮かべてくれた。
「嬉しいわ!!」
「え、きゃ!」
だ、だだだ、抱き着かれてしまいました!
頬をすりすりされている。これ、どうすればいいんだろう……。
「あ、あの、ひ。響さっ――……」
『母上、中にいるのか?』
あっ、襖の奥から雅様の声が聞こえてきた。
「いるわよ、入りなさい」
響さんが私を後ろに下げ前に立ち、雅様を出迎える。
この角度では私はもちろんだけれど、雅様からも私が見えないんじゃ……。
「? どこかに出かけるのか?」
「違うわ。少し、仕事で疲れた貴方を癒してあげようかと思って」
「疲れてなどいない」
「それはどうでもいいのだけれど」
「おい……」
急に冷めた響さんと、呆れた雅様。
こ、これが親子のやり取り?
なんか、お互いにそっけないというか。本当に、親子の会話?
変に疑っていると、響さんが私へと振り向いた。
ニコッと笑いかけられても、何をすればいいのかわからないですよ。
「実は、今回美月ちゃんにお願いして、私の趣味に付き合ってもらったのよ」
「母上の趣味となると――――っ!」
響さんが横にずれた事で、やっと私の存在に気づいたらしい雅様が、何故か言葉を途中で止めてしまった。
目を開き、私を見て固まっている。
そ、そんなに見られてしまうと、流石に照れてしまいます。
思わず顔を下げると、雅様が私に近付いて来た。
「美月」
名前を呼ばれゆっくり顔を上げると、雅様の顔が近くにっ!?
「――――美月、今すぐに顔を下げる癖は直せ」
「え」
「もっと、俺様に貴様の顔を見せろ」
「っ!?」
み、雅様!? い、いきなりそんなことを言われましても!
というか、私、そんなに顔を俯かせていましたか?
恥ずかしいのと困惑でうまく話せません!
ひとまず、今の私の顔は真っ赤になっていてだらしないような気がするので見ないでください!
雅様の漆黒の瞳から逃げるようにまた視線をさげっ――……
――――ガシッ
「ほれ、また下げようとする。俺様から逃げるな。もっと、貴様の美しい顔を見せろ」
目を細め、真面目な顔で雅様が私の顎を固定する。
も、もう、勘弁してください!!!!
ワクワクとしながら響さんが、私の着る服を選んでくださっている。
ものすごく楽しそうで良かったです。ですが、私はそれどころではありません!
さっきの、響さんが言っていた、雅様の言葉。
私を綺麗って、綺麗と言って下さっていた!?
そ、そんな事、あるわけがありません。
だって、私は根暗で、美晴姉様より醜くて、お払い箱なんです。
優しいから、そのようなことを言ってくださるのですよね。
私は、本当に幸せ者です。
こんなお優しい方と出会えて、嫁ぐことが出来て。
「決めたわよ、美月ちゃん!!」
「は、はい!!」
雅様を思い浮かべていると、響さんが私に服を見せて来た。
こ、これは? あの、近すぎて色しかわかりません。
「これを着てください!! さぁ、さぁ!!」
「は、はい!!」
あっ、試着室に入れ込まれてしまった。
『着方がわからなかったら教えてねぇ~』
「は、はい……」
え、えぇっと……?
※
わ、わぁ!!
薄紅色のドレス? なのかな。
本で見た、華やかなドレスだ。
両肩が出ている。あ、足も。ひざ丈だから見えてしまっている。
煌びやかなデザインですが、刻まれている柄は落ちていて、清楚な感じ。
こ、ここ、こんな素敵な服、私なんかに似合う訳がない!
『着たかしら?』
「着ました、着ましたが……ひゃっ!!」
私が言い終わる前に中に入られてしまった。
「きゃぁぁぁあ!! 可愛い、可愛いわよ美月ちゃん!!」
「で、ですがこれ、その、肌が出過ぎではありませんか……?」
「そんなことはないわ。凄く綺麗だもの、見せてなんぼよ!」
見せてなんぼとは、一体……。
「次は髪ね!」
「あっ……」
髪……。
この髪は、父と同じ猫っ毛。
嫌いではないのだけれど、やっぱり美晴姉様みたいな綺麗で、艶のある髪を見ていると劣ってしまう。
どんなに手入れしても、美晴姉様のようにはなれなかった髪……。
「この髪、柔らかくて、うまく内巻きになっている。綺麗にまとめる事が出来れば見違えるわ」
「ほ、本当ですか?」
「私に任せなさい!」
どーん、と胸を張られてしまった。
「お、お願いします」
次に案内されたのは、響さんの部屋。
鏡台の前に座ると、髪を櫛で梳かし始めてくれた。
「本当に、すごい綺麗な髪。父親似なのかしら」
「は、はい。父もすごい猫っ毛だったみたいで。髪は少しも伸ばせないと嘆いていました」
「ふふ、男性の場合は大変よねぇ~」
優しい手つき、痛くない。
今まで私は、このように髪を触られたことはなかった。
昔、美晴姉様が私の髪を引っ張って、床に転ばされたことはあったけど……。
他にも、無残に切られたこととかもあった。
それからは、誰にも髪を触られたくなくて、自分で梳かしていた
頭の中に残っている忌々しい記憶が蘇ると、かき消すように響さんの歓喜の声が耳にはいった。
「出来たわよ」
鏡に顔を向けると、赤い組紐が髪を一つにまとめている。
触ってみると、みつあみもされていた。
「すごい…………」
「貴方の髪は柔らかったから、変にいじり過ぎると良さを失ってしまうかもしれなかったの。簡単にしてしまったけれど、やっぱり可愛いわ!!」
目を輝かせ、響さんがまじまじと見る。
は、恥ずかしいです……。
「本当は、服が外注したものだから、組紐じゃない方がいいかもしれないのだけれど、私は髪を短くするから買わなかったのよぉ~。これからは美月ちゃん用に探してみるわね!」
「え、そ、そんな。申しわけないですよ!」
「遠慮しないで、私がやりたいの。嫌かしら?」
そ、そんな悲しいそうな顔を浮かべるのは反則だよぉ……。
なんとなく、雅様の影が見えました、今。
「い、いえ。嫌ではありません。むしろ、今までこのようなことを言われたことがなかったため、その――すっごく、嬉しいです!」
正直に言うと、響さんは頬を染め、満面な笑みを浮かべてくれた。
「嬉しいわ!!」
「え、きゃ!」
だ、だだだ、抱き着かれてしまいました!
頬をすりすりされている。これ、どうすればいいんだろう……。
「あ、あの、ひ。響さっ――……」
『母上、中にいるのか?』
あっ、襖の奥から雅様の声が聞こえてきた。
「いるわよ、入りなさい」
響さんが私を後ろに下げ前に立ち、雅様を出迎える。
この角度では私はもちろんだけれど、雅様からも私が見えないんじゃ……。
「? どこかに出かけるのか?」
「違うわ。少し、仕事で疲れた貴方を癒してあげようかと思って」
「疲れてなどいない」
「それはどうでもいいのだけれど」
「おい……」
急に冷めた響さんと、呆れた雅様。
こ、これが親子のやり取り?
なんか、お互いにそっけないというか。本当に、親子の会話?
変に疑っていると、響さんが私へと振り向いた。
ニコッと笑いかけられても、何をすればいいのかわからないですよ。
「実は、今回美月ちゃんにお願いして、私の趣味に付き合ってもらったのよ」
「母上の趣味となると――――っ!」
響さんが横にずれた事で、やっと私の存在に気づいたらしい雅様が、何故か言葉を途中で止めてしまった。
目を開き、私を見て固まっている。
そ、そんなに見られてしまうと、流石に照れてしまいます。
思わず顔を下げると、雅様が私に近付いて来た。
「美月」
名前を呼ばれゆっくり顔を上げると、雅様の顔が近くにっ!?
「――――美月、今すぐに顔を下げる癖は直せ」
「え」
「もっと、俺様に貴様の顔を見せろ」
「っ!?」
み、雅様!? い、いきなりそんなことを言われましても!
というか、私、そんなに顔を俯かせていましたか?
恥ずかしいのと困惑でうまく話せません!
ひとまず、今の私の顔は真っ赤になっていてだらしないような気がするので見ないでください!
雅様の漆黒の瞳から逃げるようにまた視線をさげっ――……
――――ガシッ
「ほれ、また下げようとする。俺様から逃げるな。もっと、貴様の美しい顔を見せろ」
目を細め、真面目な顔で雅様が私の顎を固定する。
も、もう、勘弁してください!!!!
11
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
銀狼の花嫁~動物の言葉がわかる獣医ですが、追放先の森で銀狼さんを介抱したら森の聖女と呼ばれるようになりました~
川上とむ
恋愛
森に囲まれた村で獣医として働くコルネリアは動物の言葉がわかる一方、その能力を気味悪がられていた。
そんなある日、コルネリアは村の習わしによって森の主である銀狼の花嫁に選ばれてしまう。
それは村からの追放を意味しており、彼女は絶望する。
村に助けてくれる者はおらず、銀狼の元へと送り込まれてしまう。
ところが出会った銀狼は怪我をしており、それを見たコルネリアは彼の傷の手当をする。
すると銀狼は彼女に一目惚れしたらしく、その場で結婚を申し込んでくる。
村に戻ることもできないコルネリアはそれを承諾。晴れて本当の銀狼の花嫁となる。
そのまま森で暮らすことになった彼女だが、動物と会話ができるという能力を活かし、第二の人生を謳歌していく。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
家族から邪魔者扱いされた私が契約婚した宰相閣下、実は完璧すぎるスパダリでした。仕事も家事も甘やかしも全部こなしてきます
さくら
恋愛
家族から「邪魔者」扱いされ、行き場を失った伯爵令嬢レイナ。
望まぬ結婚から逃げ出したはずの彼女が出会ったのは――冷徹無比と恐れられる宰相閣下アルベルト。
「契約でいい。君を妻として迎える」
そう告げられ始まった仮初めの結婚生活。
けれど、彼は噂とはまるで違っていた。
政務を完璧にこなし、家事も器用に手伝い、そして――妻をとことん甘やかす完璧なスパダリだったのだ。
「君はもう“邪魔者”ではない。私の誇りだ」
契約から始まった関係は、やがて真実の絆へ。
陰謀や噂に立ち向かいながら、互いを支え合う二人は、次第に心から惹かれ合っていく。
これは、冷徹宰相×追放令嬢の“契約婚”からはじまる、甘々すぎる愛の物語。
指輪に誓う未来は――永遠の「夫婦」。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる