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初冬
「…………犬の歯型ねぇ」
夕凪に会いに来た二人は、学校での出来事や今ハマっていること。陰陽師の仕事についてなど。
様々な話をして盛り上がった。
昔から三人は仲が良く、今のようにお話を沢山していた。
このように話すようになったのは、夕凪が神通力を扱うのに苦労していたのがきっかけ。
責任感の強い夕凪は、自身の陰陽寮を守るため、力を維持し続けなければならないと考えていた。
睡眠時間を削り、大学で過ごす時間以外は全て修行に当てていた。
それでは体を壊してしまうと、夕凪の当時の親友である愛華が、夫である銀の伝で九重家を紹介。
同じ陰陽寮なため、夕凪の苦しみや力の大事さなどを分かち合うことが出来るだろうと思ったらしい。
銀の思惑通り、悩みなどを打ち解け、今では九重家とのかかわりは深い物へとなっていた。
世間話をする事も多く、夕凪は優輝と神楽との話す時間を大事にするようになっていた。
今も、このように話していると昔を思い出し、時間を忘れてしまう程。
「それでね――――」
神楽がまた話し出そうとした時、スマホの着信音が部屋に鳴り響いた。
誰のだろうときょろきょろと顔を見回していると、優輝がポケットからスマホを取り出し耳に当てた。
「もしもっ――――」
『どこでなにをしとるんだぁぁぁぁぁぁぁあああ』
――――――――プツッ
優輝が耳に大ダメージを受けたのと同時に、咄嗟に通話を切る。
何が起きたのかすぐに理解出来ず唖然としていると、夕凪が戸惑いながらも問いかけた。
「…………今のって、開成さん?」
「いや、間違い電話だったみたい」
「…………にしては、今も鳴り続いているみたいだけど…………」
夕凪の言う通り、優輝のスマホは今だ着信音がなり続いている。
諦めてくれないかなぁと思いつつも、優輝は諦め立ち上がり廊下へと出て行った。
スマホの着信画面を開き、電話に出る。
「もしもし…………」
『やっと出たか、まったく。神楽も共にいるのか』
「いるよ、桜羽家にいる」
『もう八時すぎだ。早く戻れ』
「あぁ、もうそんな時間だったのか。わかった、姉さんにも伝える」
『それと、今日のニュースを見たか?』
「え? いや、見てないけど……。というか、興味ない」
『これからリンクを送る、少しでもいい、目を通せ』
「えぇ、わかった…………」
通話は繋げながら、送られてきたリンクを開く。
そこには、優輝が住む街で起こってしまった事件が表示された。
サラッと読むと、優輝は顎に手を当て考え始める。
「不自然な死体には、犬の歯形。死ぬ前には犬のような行動をしていて、家族は精神科などに行っても理由はわからなかった――か。これって、確実に俺達案件じゃない?」
『やはり、すぐわかったか』
「いや、わかりやすい。原因不明って、大体俺達案件じゃん。それで、これを送ってきたって事は、依頼、きたの?」
『いや、きてはいない。だが、知ってしまった以上、ほおっておくわけにはいかないぞ。協力、出来るな?』
「姉さんにも言っておくよ。夕凪姉さんにも一応伝えた方がいいよね。桜羽家も関わってくる可能性があるし」
『そうだな、任せた。それじゃ、大丈夫だとは思うが、気を付けて帰ってくるのだぞ』
「わかった、ありがとう」
そのまま通話を切る。
再度ニュースを見ると、一つのあやかしが頭に思い浮かんだ。
「…………犬の歯型ねぇ。もう、一つしかないね。はぁ、厄介」
そのまま部屋に戻り今の通話の内容を二人に話すと、桜羽家も動くことを約束してくれた。
すぐに話し合おうとした神楽を止め、優輝は帰るため立ち上がる。
まだ居たいと駄々をこねる彼女を夕凪が諌め、やっと帰ると言ってくれた。
夕凪は途中まで送ると言ったが、二人は大丈夫だと断り、手を振りあい帰路へとついた。
二人は暗い町を歩きながら、ニュースの件を話し合っていた。
「これってさ、”狗神”の仕業だよね」
「だろうね。まさか、狗神がこの町に現れるなんて思っていなかったよ。ちょっと、調べた方がいいかもしれないね」
「そうだね。確実に狗神とは言えないから、そこも調べないと。勝手な決めつけで視野を狭めてしまうのは避けたい」
「うん」
二人は話し合いながら無事に陰陽寮に辿り着くことが出来た。
様々な話をして盛り上がった。
昔から三人は仲が良く、今のようにお話を沢山していた。
このように話すようになったのは、夕凪が神通力を扱うのに苦労していたのがきっかけ。
責任感の強い夕凪は、自身の陰陽寮を守るため、力を維持し続けなければならないと考えていた。
睡眠時間を削り、大学で過ごす時間以外は全て修行に当てていた。
それでは体を壊してしまうと、夕凪の当時の親友である愛華が、夫である銀の伝で九重家を紹介。
同じ陰陽寮なため、夕凪の苦しみや力の大事さなどを分かち合うことが出来るだろうと思ったらしい。
銀の思惑通り、悩みなどを打ち解け、今では九重家とのかかわりは深い物へとなっていた。
世間話をする事も多く、夕凪は優輝と神楽との話す時間を大事にするようになっていた。
今も、このように話していると昔を思い出し、時間を忘れてしまう程。
「それでね――――」
神楽がまた話し出そうとした時、スマホの着信音が部屋に鳴り響いた。
誰のだろうときょろきょろと顔を見回していると、優輝がポケットからスマホを取り出し耳に当てた。
「もしもっ――――」
『どこでなにをしとるんだぁぁぁぁぁぁぁあああ』
――――――――プツッ
優輝が耳に大ダメージを受けたのと同時に、咄嗟に通話を切る。
何が起きたのかすぐに理解出来ず唖然としていると、夕凪が戸惑いながらも問いかけた。
「…………今のって、開成さん?」
「いや、間違い電話だったみたい」
「…………にしては、今も鳴り続いているみたいだけど…………」
夕凪の言う通り、優輝のスマホは今だ着信音がなり続いている。
諦めてくれないかなぁと思いつつも、優輝は諦め立ち上がり廊下へと出て行った。
スマホの着信画面を開き、電話に出る。
「もしもし…………」
『やっと出たか、まったく。神楽も共にいるのか』
「いるよ、桜羽家にいる」
『もう八時すぎだ。早く戻れ』
「あぁ、もうそんな時間だったのか。わかった、姉さんにも伝える」
『それと、今日のニュースを見たか?』
「え? いや、見てないけど……。というか、興味ない」
『これからリンクを送る、少しでもいい、目を通せ』
「えぇ、わかった…………」
通話は繋げながら、送られてきたリンクを開く。
そこには、優輝が住む街で起こってしまった事件が表示された。
サラッと読むと、優輝は顎に手を当て考え始める。
「不自然な死体には、犬の歯形。死ぬ前には犬のような行動をしていて、家族は精神科などに行っても理由はわからなかった――か。これって、確実に俺達案件じゃない?」
『やはり、すぐわかったか』
「いや、わかりやすい。原因不明って、大体俺達案件じゃん。それで、これを送ってきたって事は、依頼、きたの?」
『いや、きてはいない。だが、知ってしまった以上、ほおっておくわけにはいかないぞ。協力、出来るな?』
「姉さんにも言っておくよ。夕凪姉さんにも一応伝えた方がいいよね。桜羽家も関わってくる可能性があるし」
『そうだな、任せた。それじゃ、大丈夫だとは思うが、気を付けて帰ってくるのだぞ』
「わかった、ありがとう」
そのまま通話を切る。
再度ニュースを見ると、一つのあやかしが頭に思い浮かんだ。
「…………犬の歯型ねぇ。もう、一つしかないね。はぁ、厄介」
そのまま部屋に戻り今の通話の内容を二人に話すと、桜羽家も動くことを約束してくれた。
すぐに話し合おうとした神楽を止め、優輝は帰るため立ち上がる。
まだ居たいと駄々をこねる彼女を夕凪が諌め、やっと帰ると言ってくれた。
夕凪は途中まで送ると言ったが、二人は大丈夫だと断り、手を振りあい帰路へとついた。
二人は暗い町を歩きながら、ニュースの件を話し合っていた。
「これってさ、”狗神”の仕業だよね」
「だろうね。まさか、狗神がこの町に現れるなんて思っていなかったよ。ちょっと、調べた方がいいかもしれないね」
「そうだね。確実に狗神とは言えないから、そこも調べないと。勝手な決めつけで視野を狭めてしまうのは避けたい」
「うん」
二人は話し合いながら無事に陰陽寮に辿り着くことが出来た。
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