32 / 48
仲冬
「確認は優輝に任せるとする」
深夜、銀籠達が住む森の中に、一つの影が潜り込む。
カサカサと枯れ葉を踏み鳴らし、血走っている目を森の奥へと向けた。
「ガルルッ。ギ、ギン。アイツ、ダケハ、ユル、サナイ!」
黒い短髪の男性の口から発せられた名前は、銀。
涎を垂らし、威嚇するように歩く。
まだ扱い慣れていない人形を無理やり動かしているようぎこちなく、足を引きづっていた。
「ア、イツガ、ワレヲ、ユルサヌ、ユルサヌゾ」
憎悪の含まれた言葉を吐き出し、暗雲が立ち込める闇を目的の人物を探すため、ただひたすらに歩き続けた。
・
・
・
・
・
・
「――――っ」
銀籠が寝ている布団の隣で、体を丸くし狼姿で眠っていた銀が目を覚ました。
体をのそっと起こし、赤い瞳をドアへと向ける。
「…………嫌な気配が近づいて来ておるな」
目を細め、立ち上がる。
ドアを開け、外に出ると体に突き刺さるほど冷たい風が吹かれ、同時に悪い気配も流れ込んできた。
「この気配……。昔感じた事があるのぉ。こちらに来たのはいいが、今のワシでは太刀打ちできん。どうしたものか…………」
考えていると、後ろから足音が聞こえ、耳がピクリと動く。
「起こしてしまったか…………」
「いや、流れ込んできている気配で目が覚めただけだ、父上は悪くはない。それより、この気配は、まさか…………」
「あぁ、予想通りじゃよ。おそらく、昔の恨みを晴らしに来たのじゃろう。ワシを狙って来ているのは特に良いのじゃが、ここにはもうワシだけが住んでいるわけではない。まずい事になったぞ」
「我の事でしたら気にしないでよいぞ。我も半妖とはいえ、父上の血が流れておる。昔はよく模擬戦も行っていた、問題はない」
二人が寂しくなってきた森の中を探るように見ていると、気配が強くなるのを肌で感じ震わせた。
「こちらに近付いているみたいだが……」
不安げに銀籠は、横目で隣にいる銀を見た。
「今、鉢合わせするのは避けたい。ひとまず、ここから一度離れた方が良いじゃろう」
「行くところはあるのか?」
「奥に洞窟がある。今夜はそこで朝を迎えようぞ」
「わかった」
二人は銀を先頭に、森の奥へと姿を消した。
※
夕凪は九重家に泊まり、狗神の対策を話し合っていた。
今、和室には開成、夕凪、優輝、神楽の四人が丸テーブルを囲い座っている。
四人の手には複数の狗神の資料が握られており、確認し合っていた。
「やっぱり、狗神は世間を騒がせるほど強力なあやかしだったみたいだけれど、それが現代に進むにつれ世間から姿を消していますね」
「みたいだな。それがわしらの予想だと、銀の仕業となっている」
「なぜ銀様だと思うのでしょうか、開成様」
「たんなる勘だ。あやかしがあやかしを消滅させるなど普通ならありえん。だが、銀がやったのなら理解できる。あやつは、人間が好きだからな」
「父親である銀様は人間が好きなのに、息子である銀籠さんは人間が苦手なんて……」
「そればかりは仕方がないだろう。それに、銀籠については優輝に一任しておる、気にせんでいい」
神楽と共に資料に目を落としていた優輝は、名前を呼ばれ顔を上げる。
小さく頷き、「当たり前」と返した。
「銀籠さんについては俺に任せて、絶対に落とす」
「そういう事ではない」
開成と優輝の会話に、幻滅したように神楽が話を無理やり止めた。
「今はそんな話どうでもいいでしょ、早く狗神について考えよう」
口調が強く、怒気が込められている。
なぜ、今の会話で神楽が怒り出したのかわからず、二人はきょとんと目を丸くした。
夕凪は微かに目を開き、隣で眉を吊り上げている神楽を見る。
彼女の心情を察し目を細め、優しく微笑んだ。
「ありがとう、神楽ちゃん」
「別に。私はただ、女性心が全く分かっていない男共に嫌気がさしただけ」
何故そんなことを言われないといけないのか。
優輝と開成はお互い顔を見合せ、よく分からないまま「「ごめんなさい」」と謝罪した。
「誠意のない謝罪はいりません。早く話を進めるよ」
「「はい」」
これ以上何か言えばもっと怒らせてしまう。神楽を怒らせてしまえばめんどくさい。
そう知っている二人は体を小さくし、シュンと落ち込む。
家族の光景を見ていた夕凪はくすくすと笑い、神楽が怒りで握っていた資料を優しく取り、皺を伸ばした。
「狗神は一度、銀様によって消滅されている。もし、こちらの過程があっていた場合、恨みを持っている可能性、ありませんか?」
「……あぁ、確かに。一度封印され復活したあやかしが、封印した陰陽寮に襲い掛かると言う話はよく聞くね。ちゃんと学習して、力を増幅させてから来るんだよね」
夕凪の言葉に優輝は納得したように頷く。
開成が今の話を聞き腕を組み唸っていると、神楽は眉を顰めた。
「なら、一度事実を確認した方がいいんじゃないかな。優輝が行けば確実に聞けるでしょ? 人狼の方ならじじぃが適任だと思うけど。半妖がいるのなら話が出来るかすらもわからないし」
「それ、銀籠さんの事邪魔だって、遠回しに言ってない? 怒るよ」
「今はそんなことを言っている訳じゃないでしょ! 過激に反応しないで!」
姉弟でにらみ合っているのを無視し、開成は優輝に銀へ確認できないかお願いした。
「確かに神楽の言う通りだ。優輝よ、出来るか?」
「出来るけど、出来ない」
「? なぜだ?」
「約束が、約束があるの。狗神について解決するまで森に行ってはいけない。約束が…………」
絶望の顔を浮かべながら、優輝は震える体でそんなことを言っている。
何があったのかわからないが、今回はそんなことに話をそらしている時間はない。
三人は顔を見合せつつ、話を進めようと開成が説得した。
「狗神事件解決のためには協力が必要だ。それを伝えればわかってくれるだろう。銀の息子だからな」
「それだといいんだけど……。約束を破ったことにより『なぜ人間という物はこうも信用できないのだ!』と、今以上に距離が離れたりなんて……しない……かな」
「今のは、息子の真似か? すごい似ていたんだが…………」
「頑張った」
「その頑張りはまた違う所で生かしてほしいのだが……。今は関係ないから話を戻す。とりあえず、確認は優輝に任せるとする。良いな?」
これ以上の反論は認めない。
そう言いながら睨まれてしまい、さすが現当主と拍手を送りたくなる眼光に、普段はじじぃと呼んでいる優輝ですら頷くしかなかった。
カサカサと枯れ葉を踏み鳴らし、血走っている目を森の奥へと向けた。
「ガルルッ。ギ、ギン。アイツ、ダケハ、ユル、サナイ!」
黒い短髪の男性の口から発せられた名前は、銀。
涎を垂らし、威嚇するように歩く。
まだ扱い慣れていない人形を無理やり動かしているようぎこちなく、足を引きづっていた。
「ア、イツガ、ワレヲ、ユルサヌ、ユルサヌゾ」
憎悪の含まれた言葉を吐き出し、暗雲が立ち込める闇を目的の人物を探すため、ただひたすらに歩き続けた。
・
・
・
・
・
・
「――――っ」
銀籠が寝ている布団の隣で、体を丸くし狼姿で眠っていた銀が目を覚ました。
体をのそっと起こし、赤い瞳をドアへと向ける。
「…………嫌な気配が近づいて来ておるな」
目を細め、立ち上がる。
ドアを開け、外に出ると体に突き刺さるほど冷たい風が吹かれ、同時に悪い気配も流れ込んできた。
「この気配……。昔感じた事があるのぉ。こちらに来たのはいいが、今のワシでは太刀打ちできん。どうしたものか…………」
考えていると、後ろから足音が聞こえ、耳がピクリと動く。
「起こしてしまったか…………」
「いや、流れ込んできている気配で目が覚めただけだ、父上は悪くはない。それより、この気配は、まさか…………」
「あぁ、予想通りじゃよ。おそらく、昔の恨みを晴らしに来たのじゃろう。ワシを狙って来ているのは特に良いのじゃが、ここにはもうワシだけが住んでいるわけではない。まずい事になったぞ」
「我の事でしたら気にしないでよいぞ。我も半妖とはいえ、父上の血が流れておる。昔はよく模擬戦も行っていた、問題はない」
二人が寂しくなってきた森の中を探るように見ていると、気配が強くなるのを肌で感じ震わせた。
「こちらに近付いているみたいだが……」
不安げに銀籠は、横目で隣にいる銀を見た。
「今、鉢合わせするのは避けたい。ひとまず、ここから一度離れた方が良いじゃろう」
「行くところはあるのか?」
「奥に洞窟がある。今夜はそこで朝を迎えようぞ」
「わかった」
二人は銀を先頭に、森の奥へと姿を消した。
※
夕凪は九重家に泊まり、狗神の対策を話し合っていた。
今、和室には開成、夕凪、優輝、神楽の四人が丸テーブルを囲い座っている。
四人の手には複数の狗神の資料が握られており、確認し合っていた。
「やっぱり、狗神は世間を騒がせるほど強力なあやかしだったみたいだけれど、それが現代に進むにつれ世間から姿を消していますね」
「みたいだな。それがわしらの予想だと、銀の仕業となっている」
「なぜ銀様だと思うのでしょうか、開成様」
「たんなる勘だ。あやかしがあやかしを消滅させるなど普通ならありえん。だが、銀がやったのなら理解できる。あやつは、人間が好きだからな」
「父親である銀様は人間が好きなのに、息子である銀籠さんは人間が苦手なんて……」
「そればかりは仕方がないだろう。それに、銀籠については優輝に一任しておる、気にせんでいい」
神楽と共に資料に目を落としていた優輝は、名前を呼ばれ顔を上げる。
小さく頷き、「当たり前」と返した。
「銀籠さんについては俺に任せて、絶対に落とす」
「そういう事ではない」
開成と優輝の会話に、幻滅したように神楽が話を無理やり止めた。
「今はそんな話どうでもいいでしょ、早く狗神について考えよう」
口調が強く、怒気が込められている。
なぜ、今の会話で神楽が怒り出したのかわからず、二人はきょとんと目を丸くした。
夕凪は微かに目を開き、隣で眉を吊り上げている神楽を見る。
彼女の心情を察し目を細め、優しく微笑んだ。
「ありがとう、神楽ちゃん」
「別に。私はただ、女性心が全く分かっていない男共に嫌気がさしただけ」
何故そんなことを言われないといけないのか。
優輝と開成はお互い顔を見合せ、よく分からないまま「「ごめんなさい」」と謝罪した。
「誠意のない謝罪はいりません。早く話を進めるよ」
「「はい」」
これ以上何か言えばもっと怒らせてしまう。神楽を怒らせてしまえばめんどくさい。
そう知っている二人は体を小さくし、シュンと落ち込む。
家族の光景を見ていた夕凪はくすくすと笑い、神楽が怒りで握っていた資料を優しく取り、皺を伸ばした。
「狗神は一度、銀様によって消滅されている。もし、こちらの過程があっていた場合、恨みを持っている可能性、ありませんか?」
「……あぁ、確かに。一度封印され復活したあやかしが、封印した陰陽寮に襲い掛かると言う話はよく聞くね。ちゃんと学習して、力を増幅させてから来るんだよね」
夕凪の言葉に優輝は納得したように頷く。
開成が今の話を聞き腕を組み唸っていると、神楽は眉を顰めた。
「なら、一度事実を確認した方がいいんじゃないかな。優輝が行けば確実に聞けるでしょ? 人狼の方ならじじぃが適任だと思うけど。半妖がいるのなら話が出来るかすらもわからないし」
「それ、銀籠さんの事邪魔だって、遠回しに言ってない? 怒るよ」
「今はそんなことを言っている訳じゃないでしょ! 過激に反応しないで!」
姉弟でにらみ合っているのを無視し、開成は優輝に銀へ確認できないかお願いした。
「確かに神楽の言う通りだ。優輝よ、出来るか?」
「出来るけど、出来ない」
「? なぜだ?」
「約束が、約束があるの。狗神について解決するまで森に行ってはいけない。約束が…………」
絶望の顔を浮かべながら、優輝は震える体でそんなことを言っている。
何があったのかわからないが、今回はそんなことに話をそらしている時間はない。
三人は顔を見合せつつ、話を進めようと開成が説得した。
「狗神事件解決のためには協力が必要だ。それを伝えればわかってくれるだろう。銀の息子だからな」
「それだといいんだけど……。約束を破ったことにより『なぜ人間という物はこうも信用できないのだ!』と、今以上に距離が離れたりなんて……しない……かな」
「今のは、息子の真似か? すごい似ていたんだが…………」
「頑張った」
「その頑張りはまた違う所で生かしてほしいのだが……。今は関係ないから話を戻す。とりあえず、確認は優輝に任せるとする。良いな?」
これ以上の反論は認めない。
そう言いながら睨まれてしまい、さすが現当主と拍手を送りたくなる眼光に、普段はじじぃと呼んでいる優輝ですら頷くしかなかった。
あなたにおすすめの小説
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中
【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。
明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。
新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。
しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…?
冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。
恋をあきらめた美人上司、年下部下に“推し”認定されて逃げ場がない~「主任が笑うと、世界が綺麗になるんです」…やめて、好きになっちゃうから!
中岡 始
BL
30歳、広告代理店の主任・安藤理玖。
仕事は真面目に、私生活は質素に。美人系と言われても、恋愛はもう卒業した。
──そう、あの過去の失恋以来、自分の心は二度と動かないと決めていた。
そんな理玖の前に現れたのは、地方支社から異動してきた新入部下、中村大樹(25)。
高身長、高スペック、爽やかイケメン……だけど妙に距離が近い。
「主任って、本当に綺麗ですね」
「僕だけが気づいてるって、ちょっと嬉しいんです」
冗談でしょ。部下だし、年下だし──
なのに、毎日まっすぐに“推し活”みたいな視線で見つめられて、
いつの間にか平穏だったはずの心がざわつきはじめる。
手が触れたとき、雨の日の相合い傘、
ふと見せる優しい笑顔──
「安藤主任が笑ってくれれば、それでいいんです」
「でも…もし、少しでも僕を見てくれるなら──もっと、近づきたい」
これは恋?それともただの憧れ?
諦めたはずの心が、また熱を持ちはじめる。
愛されたいだけなのに
まさお
BL
我儘令息だったノアは一回目の人生で最愛の人からの裏切りの末、殺される。
気がつくと人生が巻き戻っていて人生二週目が始まる。
しかしまた殺される。
何度も何度も繰り返した人生の中で自分が愛されることを諦めてしまう。
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました
こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。
『2度目の世界で、あなたと……』 ― 魔法と番が支配する世界で、二度目の人生を ―
なの
BL
Ωとして生まれたリオナは、政略結婚の駒として生き、信じていた結婚相手に裏切られ、孤独の中で命を落とした。
――はずだった。
目を覚ますと、そこは同じ世界、同じ屋敷、同じ朝。
時間だけが巻き戻り、前世の記憶を持つのは自分だけ。
愛を知らないまま死んだ。今度こそ、本物の愛を知り、自ら選び取る人生を生きる。
これは、愛を知らず道具として生きてきたΩが、初めて出会った温もりに触れ、自らの意思で愛を選び直す物語。
「愛を知らず道具として生きてきたΩが転生を機に、
年上αの騎士と本物の愛を掴みます。
全6話+番外編完結済み!サクサク読めます。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。