33 / 48
仲冬
「破ってもいい約束も、あるんだよ」
しおりを挟む
次の日の朝。
優輝は、「約束がぁぁあ」と嘆き森に行くのを拒んでいた。
だが、その行動はまったくの無意味。神楽と開成により陰陽寮から追い出されてしまう。
夕凪だけは不安そうに眉を下げていたが、神楽が「今は優輝に任せるしかないと思うよ、悔しいけど」と、苦々しい顔を浮かべていたため、これ以上は何も言わず見送った。
・
・
・
・
・
「はぁぁあ、約束、約束を破らないといけないのか、俺……。でも、狗神の解決のため……でも…………」
銀籠が住む森に行く途中の畑で、ブツブツと呟く優輝。
周りで畑を耕している老人達は、いつものウキウキな彼を知っている為、顔を見合せ心配そうに耳打ちをしていた。
「はぁぁあ……」
「お兄さん、今日は何やら落ち込んでいるね。どうしたんだい?」
肩に白いタオルを巻き、汗を拭いながら一人の老人が優輝に声をかけた。
「あ、畑をいつも耕ししているおじいちゃん、こんにちわ…………」
「しっかり挨拶が出来てえらいな。それより、いつもウキウキな足取りで森に向かっているのに、今回はどうしたんだい? 空気が重たいように感じるのだが?」
「い、いえ。ちょっと、足が重たい状況なだけなのでお気になさらず…………。意図的に約束を破らなければならなくなってしまっただけなので」
「あははははは」と、壊れた人形のような笑い声を出す優輝に、老人は困った様に顔を引きつらせた。
「そ、そうかい、それは大変みたいだね。でも、今君がそのような思いを抱えながらも目的の場所へ向かっているという事は、約束を破ってでもやらなければならない事があるということだろう? 現状と君の気持ちを話せば、相手もわかってくれるんじゃないかな」
「でも…………、破るのは変わりないし……」
「約束を守りたいと思うのはいい事だよ。でも、約束を守っても、大事なものを見失ったら意味はない。時には、破ってもいい約束も、あるんだよ」
手に嵌めていた軍手を取り、皺のある手で優輝の頭を撫でる。
角ばっているたくましい手で撫でられ、重たかった優輝の気持ちは重りが無くなったかのように軽くなった。
「――そうだね。今回の件は、約束を守っていると取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。多分、この約束にも意味があるんだと思うけど、ちゃんと優先順位を考えないと……。ありがとう、おじいちゃん!」
「うむ、気持ちを立て直したようで良かったわい」
「うん、おじいちゃんのおかげだよ。本当にありがっ――……」
優輝が老人にお礼を伝えようとした時、突如目を大きく開きゆっくりと森の方へと顔を向けた。
驚いているような、困惑しているような。
そんな表情を浮かべた優輝に、老人は「どうした?」と問いかけた。
「…………この気配、まずいかも!」
「な、おい!」
老人の質問に答えず、優輝は突如走り出す。
腕を大きく振り、全速力で森の中へ。
普通の人より走るのが早い優輝は、すぐに銀籠達が住む小屋へと辿り着いた。
「……――そ、んな…………」
息を切らしつつ、小屋に辿り着いた優輝は、顔を真っ青にしその場に立ち尽くす。
それもそのはず。
銀籠と銀が住んでいる小屋が酷く荒らされていた。
ドアは無理やり開けられたのか半分に折れており、壁には大きな爪でひっかいたような跡。
窓は割られ、鍋や座布団は無残な姿で床に転がっている。
「ぎ、銀籠さん? 銀さん?」
二人の名前を呼びながら小屋の中に入るが、返答はない。
それでも、二人の無事を確認したい優輝は何度も名前を呼んだ。
「銀籠……さん? な、なんで返事しないの……。一体、何が…………」
小屋の中の酷い有様を見て、部屋の中心でまたしても立ち尽くす。
周りをぐるりと見回し、少しでも銀籠達の手がかりがないか探すと、何かに気づいた。
「…………そういえば、鋭い爪の痕とかはあるけど、争った形跡はない?」
仮に銀籠と銀が襲われていたとしても、全く争わないのはおかしい。
一方的にやられるような二人では無い。必ず、何かしらの争った形跡が残っているはず。
だが、何度部屋の中を見回しても、血痕とかはない。
小屋だけが酷く荒らされている状況。
「…………多分、ここまで荒らしたのは狗神。強い気配だから先に察知して、身を潜めたのかな」
どこかに避難でもしたのだろうかと考え、優輝は深呼吸をし落ち着きを取り戻す。
それでも、胸に渦巻く不安と焦りは消えない。
どこかで倒れていないか、襲われていないか。
そればかりが頭の中に駆け巡り、それが焦りとなり正常の判断が出来ずにいた。
「…………お、落ち着け。銀さんがいるんだ、大丈夫」
そう自分に言い聞かせ、小屋から出て周囲を見て回ろうと振り返った。
その時、優輝は気づいていなかった。
小屋に近付いている邪悪な気配、舌を出し近づいている影に。
優輝が振り向くと、小屋の中にはもう一人、男性が入り込んでいた。
「……――――っ」
優輝が声を出す暇すら与えず、犬のような鋭い牙を見せ笑った男性は、頭の上まで上げている、人とは思えない程鋭く尖っている手を、勢いよく振り下ろした――……
優輝は、「約束がぁぁあ」と嘆き森に行くのを拒んでいた。
だが、その行動はまったくの無意味。神楽と開成により陰陽寮から追い出されてしまう。
夕凪だけは不安そうに眉を下げていたが、神楽が「今は優輝に任せるしかないと思うよ、悔しいけど」と、苦々しい顔を浮かべていたため、これ以上は何も言わず見送った。
・
・
・
・
・
「はぁぁあ、約束、約束を破らないといけないのか、俺……。でも、狗神の解決のため……でも…………」
銀籠が住む森に行く途中の畑で、ブツブツと呟く優輝。
周りで畑を耕している老人達は、いつものウキウキな彼を知っている為、顔を見合せ心配そうに耳打ちをしていた。
「はぁぁあ……」
「お兄さん、今日は何やら落ち込んでいるね。どうしたんだい?」
肩に白いタオルを巻き、汗を拭いながら一人の老人が優輝に声をかけた。
「あ、畑をいつも耕ししているおじいちゃん、こんにちわ…………」
「しっかり挨拶が出来てえらいな。それより、いつもウキウキな足取りで森に向かっているのに、今回はどうしたんだい? 空気が重たいように感じるのだが?」
「い、いえ。ちょっと、足が重たい状況なだけなのでお気になさらず…………。意図的に約束を破らなければならなくなってしまっただけなので」
「あははははは」と、壊れた人形のような笑い声を出す優輝に、老人は困った様に顔を引きつらせた。
「そ、そうかい、それは大変みたいだね。でも、今君がそのような思いを抱えながらも目的の場所へ向かっているという事は、約束を破ってでもやらなければならない事があるということだろう? 現状と君の気持ちを話せば、相手もわかってくれるんじゃないかな」
「でも…………、破るのは変わりないし……」
「約束を守りたいと思うのはいい事だよ。でも、約束を守っても、大事なものを見失ったら意味はない。時には、破ってもいい約束も、あるんだよ」
手に嵌めていた軍手を取り、皺のある手で優輝の頭を撫でる。
角ばっているたくましい手で撫でられ、重たかった優輝の気持ちは重りが無くなったかのように軽くなった。
「――そうだね。今回の件は、約束を守っていると取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。多分、この約束にも意味があるんだと思うけど、ちゃんと優先順位を考えないと……。ありがとう、おじいちゃん!」
「うむ、気持ちを立て直したようで良かったわい」
「うん、おじいちゃんのおかげだよ。本当にありがっ――……」
優輝が老人にお礼を伝えようとした時、突如目を大きく開きゆっくりと森の方へと顔を向けた。
驚いているような、困惑しているような。
そんな表情を浮かべた優輝に、老人は「どうした?」と問いかけた。
「…………この気配、まずいかも!」
「な、おい!」
老人の質問に答えず、優輝は突如走り出す。
腕を大きく振り、全速力で森の中へ。
普通の人より走るのが早い優輝は、すぐに銀籠達が住む小屋へと辿り着いた。
「……――そ、んな…………」
息を切らしつつ、小屋に辿り着いた優輝は、顔を真っ青にしその場に立ち尽くす。
それもそのはず。
銀籠と銀が住んでいる小屋が酷く荒らされていた。
ドアは無理やり開けられたのか半分に折れており、壁には大きな爪でひっかいたような跡。
窓は割られ、鍋や座布団は無残な姿で床に転がっている。
「ぎ、銀籠さん? 銀さん?」
二人の名前を呼びながら小屋の中に入るが、返答はない。
それでも、二人の無事を確認したい優輝は何度も名前を呼んだ。
「銀籠……さん? な、なんで返事しないの……。一体、何が…………」
小屋の中の酷い有様を見て、部屋の中心でまたしても立ち尽くす。
周りをぐるりと見回し、少しでも銀籠達の手がかりがないか探すと、何かに気づいた。
「…………そういえば、鋭い爪の痕とかはあるけど、争った形跡はない?」
仮に銀籠と銀が襲われていたとしても、全く争わないのはおかしい。
一方的にやられるような二人では無い。必ず、何かしらの争った形跡が残っているはず。
だが、何度部屋の中を見回しても、血痕とかはない。
小屋だけが酷く荒らされている状況。
「…………多分、ここまで荒らしたのは狗神。強い気配だから先に察知して、身を潜めたのかな」
どこかに避難でもしたのだろうかと考え、優輝は深呼吸をし落ち着きを取り戻す。
それでも、胸に渦巻く不安と焦りは消えない。
どこかで倒れていないか、襲われていないか。
そればかりが頭の中に駆け巡り、それが焦りとなり正常の判断が出来ずにいた。
「…………お、落ち着け。銀さんがいるんだ、大丈夫」
そう自分に言い聞かせ、小屋から出て周囲を見て回ろうと振り返った。
その時、優輝は気づいていなかった。
小屋に近付いている邪悪な気配、舌を出し近づいている影に。
優輝が振り向くと、小屋の中にはもう一人、男性が入り込んでいた。
「……――――っ」
優輝が声を出す暇すら与えず、犬のような鋭い牙を見せ笑った男性は、頭の上まで上げている、人とは思えない程鋭く尖っている手を、勢いよく振り下ろした――……
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~
トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。
突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。
有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。
約束の10年後。
俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。
どこからでもかかってこいや!
と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。
そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変?
急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。
慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし!
このまま、俺は、絆されてしまうのか!?
カイタ、エブリスタにも掲載しています。
【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる