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本編
第5話_食事会への招待-2
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そう同意すると、蒼矢は言い躊躇うようにふたりの顔を交互に見た後、少し頬を染めながら啓介へ視線を注いだ。
「君…沖本君だっけ? 昨日、今度食事行こうって言ってたよな」
「! ああ。…あー、まぁ…無理にとは言ってねぇよ? なんつーか、社交辞令っていうか…」
「誘ってくれたのを利用する感じになるんだけど、早速近い内にどうかなって」
「「えっ…!?」」
時折手元に視線を落としながら、恥ずかし気に食事のお誘いをし始めた蒼矢に、ふたり揃って目を丸くし、驚きの声をあげた。
対面の反応を受けた蒼矢は、少し引いてしまったのか焦った風に続ける。
「…あ…ごめん。昨日面識持ったばかりなのに、図々しいことを言ってしまった。"社交辞令"ってことだったなら、無理には――」
「!! 悪い、今のは言葉の綾だ…! すごく嬉しい! 行こう、是非行こう。お誘い、謹んでお受け致します!!」
改めかけた蒼矢だったが、啓介は青と赤が入り混じった形相で立ち上がり、前のめりになったままがばりと頭を下げた。
指先までぴんと伸ばして腰を90度折る啓介と、立て続けのオーバーリアクションを受けて目をぱちくりさせている蒼矢を見比べ、諒は小さく噴き出しながら答えた。
「俺も是非一席交えたいな。宜しくお願いします」
「…良かった。ありがとう」
了承を得られ、蒼矢は幾分かほっとしたような面持ちになった。
「君…沖本君だっけ? 昨日、今度食事行こうって言ってたよな」
「! ああ。…あー、まぁ…無理にとは言ってねぇよ? なんつーか、社交辞令っていうか…」
「誘ってくれたのを利用する感じになるんだけど、早速近い内にどうかなって」
「「えっ…!?」」
時折手元に視線を落としながら、恥ずかし気に食事のお誘いをし始めた蒼矢に、ふたり揃って目を丸くし、驚きの声をあげた。
対面の反応を受けた蒼矢は、少し引いてしまったのか焦った風に続ける。
「…あ…ごめん。昨日面識持ったばかりなのに、図々しいことを言ってしまった。"社交辞令"ってことだったなら、無理には――」
「!! 悪い、今のは言葉の綾だ…! すごく嬉しい! 行こう、是非行こう。お誘い、謹んでお受け致します!!」
改めかけた蒼矢だったが、啓介は青と赤が入り混じった形相で立ち上がり、前のめりになったままがばりと頭を下げた。
指先までぴんと伸ばして腰を90度折る啓介と、立て続けのオーバーリアクションを受けて目をぱちくりさせている蒼矢を見比べ、諒は小さく噴き出しながら答えた。
「俺も是非一席交えたいな。宜しくお願いします」
「…良かった。ありがとう」
了承を得られ、蒼矢は幾分かほっとしたような面持ちになった。
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