異世界帰りの勇者は現代社会に戦いを挑む

大沢 雅紀

文字の大きさ
38 / 69

弁明

しおりを挟む
世間では、太郎のテロにより不安に駆られた民衆によるデモが繰り広げられていた。
「『24人の愚か者』を捕まえて裁け!」
「テロリスト山田太郎に突き出せ」
そんな声が広がり、彼らの肩身が狭くなる。
「すまないが、君には会社を辞めてもらうよ。君みたいな社員を雇っていたら、わが社までテロリスト山田太郎の標的になってしまうからね」
「そんな!」
抗議しても聞き入れてもらえず、せっかく勤めていた会社を問答無用で辞めさせられてしまう。
「なんであんたなんか産んだんだろう。あんたみたいな子どもがいるから、近所の人からいろいろ言われてしまうんだよ。もしテロリスト山田太郎がうちの街を襲ってきたら、どう責任とるんだってね。出て行っておくれ」
傷心のあまり家にひきこもっていても、家族から追い出されてしまう。
「あんたなんかに売るものはないよ。さっさと出ていけ」
店で食べ物を買おうとしても、すでに全国に顔が広まっているので相手にされない。
以前は、クラスメイトという集団の同調圧力で、無力な太郎を虐めていた。彼に対してどんなひどい事をしても何の罰も与えられなかったし、むしろキモイ奴を排除する自分たちは正しいとすら思っていたのである。
それが太郎が力を得て日本に反逆すると状況は一変してしまい、無力な彼らはお前のせいで皆が困っているんだと、日本国民全員の同調圧力でいじめられるようになってしまったのである。
「なんで俺はあんな虐めなんてしてたんだろう……俺が悪かった。許してくれ」
日本中から嫌われ排除されるようになったクラスメイトたちは、路上生活をつづけながら虚しく後悔するのだった。
虚しく路上に座り込む彼らの前に、高級車が止まる。降りてきたのは、黒スーツにサングラスの男たちだった。
「元英倫学園3-Aに所属していた者に間違いないな」
「はっ。確認がとれました」
顔写真とホームレスを見比べて、確認をとる。
「なんだよぅ。お前たちも俺をいじめるのかよぅ。もういいさ。会社もクビになって、嫁にも逃げられ、親からも絶縁された。もう俺なんてどうなってもいいんだ」
「ふん。情けないな。だが、太郎をおびき寄せる「餌」としては使えるだろう。つれていけ」
ホームレスになっていた同級生たちは、問答無用で日本政府に連れ去られてしまうのだった。

「どういうことだ?同級生たちが一か所に集まっている」
追跡魔法『呪標(マーキング)』で同級生たちの位置を確認した太郎は困惑する。今まではバラバラに路上やネットカフェに点在していた者たちが、一か所に集まっていた。
「位置は……東京スカイツリーか。そこに集まって何をするつもりなんだろう」
ネットで調べてみると、入院していた時藤夏美がアイドルグループ「高嶺の薔薇」に復帰し、それを記念したイベントが行われるとのことだった。
そのイベントは全国放送され、そこで夏美以外にも新しく参加したメンバーの紹介と、何やら重大な発表があるらしい。
「主催は日本政府か。どうも胡散臭いな……ワナの匂いがする。だけど」
自らの力に自信を持つ太郎は、ニヤリと笑う。
「面白い。何ができるか、見てやろう」
そうつぶやいてスカイツリーに行こうとするが、美香たちに止められた。
「太郎さん。やめたほうがいいよ。スカイツリー周辺は交通規制されて、厳戒態勢が敷かれているみたいよ」
「そうだよタローにぃ。こんな見え透いたワナにわざわざ飛び込んでいかなくても」
「タロウさま。あなたは王ですわ。王は時に慎重な判断を取って、行動を起こさないことも重要なのです」
三人からそう忠告されるが、太郎は引かなかった。
「いや、いつまでもあいつらに関わるのも面倒だ。これを機会に全部すっきり終わらせる」
「なら、私たちもついていって……」
三人がそう提案するも、太郎は却下した。
「同級生への復讐は、異世界国家シャングリラの建国には関係のない俺の個人的な趣味だ。他の者の手を借りる必要はない」
そういうと、太郎は日本に転移していく。残された三人は、不安そうにその後ろ姿を見送るのだった。

スカイツリー展望室
政府によって貸し切られたその場所では、『高嶺の薔薇』による夏美復帰コンサートが行われていた。
ただし観客などは十数人しかおらず、他にいるのはカメラマンとプロディサーのみ。その代わりに地上波を通して全国に放送されており、多くの国民によって視聴されていた。
何曲か歌い終わった後、夏美が出てきてカメラの前にたつ。
「皆さま。私にこのような機会をあたえてくださいまして、本当に感謝しています」
美しく化粧をしてテレビに映る夏美。その姿は、確かにアイドルらしく美しく気高かった。
「その場をもちまして、私たちにかけられている『冤罪』についての真実を明らかにしたいと思います」
突然の夏美の発言に、テレビの前の視聴者たちはざわめいた。
「現在、わが日本は異世界帰りの勇者を名乗るテロリスト山田太郎に蹂躙されています」
テレビに破壊された大日本ホテルや防衛省などの画像が浮かぶ。
「彼のテロリズムを引き起こした原因は、私や同級生たちが行った『偽結婚式』のせいだという噂が広まっています。たしかに、私はそのようなことをいたしました」
ネットでささやかれている「24人の愚か者」が起こした偽結婚式について認める。
「しかし、それには理由があるのです」
涙をながしながら、夏美は理由を話し始めた。
「実は、私は高校生時代に太郎君にずっと付きまとわれていました。高校を卒業してからも、コンサートやイベントに現れ、自分と交際するように迫ってきました。ついには自宅まで押しかけてきて、ノイローゼ寸前にまで追い詰められていたのです」
夏美は涙を流しながら訴える。可憐で気高い美女のそんな姿をみて、国民は同情した。
「英雄さんと結婚を控えていた私は、何度も彼にストーカーをやめてくれとお願いしました。しかし、彼は絶対に認めようとしなかったのです。困った私は同級生たちと相談した結果、一計を案じました」
テレビに、偽結婚式の動画が流れる。
「私と英雄さんの結婚式の予行演習をすることで、私にはちゃんとした恋人がいるということを、勘違いして私をつけまわすストーカーである太郎君に理解してほしかったのです」
画面には、英雄と夏美の幸せそうな笑顔と、それを見て絶望する太郎の映像が流れた。どうみても幸せなカップルと、それをねたむもてない男の構図である。
「……確かに、太郎君を傷つけることになったかもしれのせん。ですが、こうでもしないと諦めてもらえなかったのです……」
夏美の声に嗚咽が混じる。今まで太郎に同情して偽結婚式に憤りを感じていた者たちも、その姿をみて考えを改めた。
「そうだったのか……」
「考えたら当り前だよな。工場勤務の平凡な男と、『高嶺の薔薇』のセンターだぜ。どう考えても住む世界が違うだろう。一方的にストーカーしていたと考えた方が納得できる」
次第に夏美に対する同情と、太郎に対する軽蔑の念が高まってくる。
「その後、太郎君のテロ行為のため、同級生たちは職場を解雇され、家族からも追われ、塗炭の苦しみを味わっています」
カメラは観客席を映す、そこに座っていたのは太郎の同級生たちだった。誰もがやつれ、疲れ切った様子である。それと同時に、番組では同級生たちがどれほど困窮して苦しい想いをしているかというドキュメンタリーが流された。
「それでも私たちだけに復讐するのなら、仕方がないのかもしれません。彼を傷つけたのは事実ですから。しかし、太郎君は復讐に関係ない人まで撒きこみ、大勢の人に迷惑かけています」
観客席からすすり泣きがわきあがる。視聴者たちはあらためて彼らに同情し、行き過ぎた復讐や無関係の人にまで迷惑をかける太郎に憎しみを燃やした。
「あのテロリストをやっつけろ!」
「奴がやっているのは復讐じゃない。ただの逆恨みだ」
そんな声がネットで湧き上がり、その反応を知らさせた夏美はしてやったりといった顔になる。
「しかし、悪が栄えた試しはありません。この世界には、奴のような魔王を倒すために使命をあたえられた者たちが……」
そこまで言った時、ガシャンという音とともに展望台の強化ガラスが割れ、黒い影が飛び込んできた。
「なかなか面白い三文芝居だったな。結構笑えたよ」
そういって鎧兜に黒マントの男、山田太郎が乱入してくるのだった。

しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...