クソ親に捨てられたが、いつの間にか家族ができてました。

甘夏かん

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本編

 31話 凶刃④

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「…そうですが?…すみませんがあなたは…?」
と聞くとスーツを着た男性はハッとした顔をして、
「た、大変申し訳ございません。私、こう言うものです。」
とその人は、一枚のカードを渡してきた。
「えっと…ハヤセ弁護士事務所…と言うことは弁護士さんと言うことであってますか?」
「は、はい。私、弁護士の三谷裕介みたにゆうすけと言います。あなたのお母様の鳴海美弥妃様の弁護人をさせていた相手います。」
と三谷さんは言った。
「はぁ。それであいつの弁護人がなんで僕のところにきたんですか?僕はあいつに何かしたわけでもないですし?何かあったんですか?」
と聞くと、
「実はあなた宛にお母様よりお手紙を預かっております。こちらをどうぞ。」
と一つの茶封筒を渡すと、
「では私はこれで。」
と言うと三谷さんは帰って行った。
「…変なの…」
と言うと、階段の方から、
「マコトく~ん、お風呂早く行っちゃって。洗濯機回せないから。」
と真由の声がしたので、
「ごめ~ん。今行く。」
と言い僕はドアを閉め、しっかり施錠をすると僕はお風呂に入った。
…その後のゲーム大会で3人から散々虐められたのはまた別のお話


・翌日…
「う~ん、よく寝た…そういえば、昨日のあの封筒なんて書いてあったんだろ?」
と僕は呟くと勉強机の上に置いていた茶封筒を開くと、一枚手紙が入っていた。えっと…要約すると
__________

なんで電話着信拒否にしてるの?
なんでそんなに冷たくするの?
なんでなんでなんでなんでなんで…………
そんなに冷たくするんなら貴方なんて産むんじゃなかった…
貴方にかけてきた金返せ!訴えてやるこの詐欺師!
__________

との事だった。
ハァと一つため息をつくと僕は、
「血のつながりってなんなんだろうな…」
と呟いた。時刻は午前4時30分…もうすぐ日が登ろうとする時間帯だ。僕は手紙を元通りに畳むと、机の引き出しに仕舞い、携帯端末を開くと、SNSアプリからの通知が来ていた。メッセージが届いたようだ。しかも個人用のアカウントにだ。確認してみると、
_________

手紙を読んだ?訴えられたくなかったら話し合いましょう。
明日の午後6時に大学前のジョイストに来なさい。
_________

とあった。
「はあ。めんどくさ。」
と言うと僕は一階に降りると、4人分の弁当を作りに一階に降りた。
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