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第2章・異世界に転生!王族としての新生活?

親子の絆~前世~

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アルスside

「……え?蒼波?」

「ええ!そうよっ!もしかして知ってる?」 

はい!もちろん!

「うん…」

「??」

「あ、なんでもないッス!」

「そお?」

しっかし…まさか、黒狼のお袋さんだったとは…

「アルスは?」

「え?」

「前世の時の名前よ!な・ま・え!」

そりゃ、そうなるよな。まぁ、隠す気もないけど。

「驚かないでくださいね?」

「大丈夫よっ!」

……ほんとかなぁ?まぁ、いっか。

「前世の名前は焔 黒牙ほむら こくがです。」

「へぇ~、焔……って、えぇぇぇーー!!」

……全然大丈夫じゃないじゃん。

「驚きすぎっすよー!」

「何歳で死んじゃったの?やっぱり当主になってからよね?」

「いや、色々あって高2の時切腹しましたね~!」

なんか、軽いな、俺。(気付くの遅いよっ!)

「ええ!?なんで?いじめ?いじめられたの?てゆうかなんで切腹っ!?追い詰められすぎてどうしようもなかった?!」

「え?いや…」

「友達は?助けてくれなかったの?なんでいじめられたの?おうちの人に相談しなかった?」

まずい……百合さんが暴走し始めてる。

「ストーップ!」

大声で叫ぶ。百合さんはキョトンとしている。
黒狼が言ってた通り、天然だな。

「1から話しますね!」

「お願いっ!」

「あ!その前に質問いいですか?」

「ええ!もちろん!」

一応、確認、確認!

「百合さんって…蒼波 黒狼あおば こくろうの実のお袋さん…ですよね?」

それを聞くと、百合さんは驚いた顔をして俺の両肩を掴んだ。

「黒狼のこと知ってるの!?」

「あ、やっぱりですか!」

「ええ…あの子がまだ5歳の頃だったわ。私は、清十郎さんのストーカーだった女性に殺されてしまったの。」

ああ、あの話か。

「ああ、黒狼に聞きました。俺とあいつ親友なんですよ!」

「えー!?蒼乱と焔が!?清十郎さんも陽炎さんもよく許したわね…」

あれ?親父のこと知ってんだ。

「許されては無かったですよ…」

「あ~、やっぱりかぁ…」

それから俺は百合さんに俺と黒狼の出会いから、高1までの事を話した。
冴子さんが黒狼にした事や、黒狼の暗所恐怖症についても話した。やっぱり母親だもんな…百合さんの目が潤んでた。

「ねぇ、黒狼はどうしているかしら。」

「……」

「アルス…ううん、黒牙君?」

この人に話さなくては…ちゃんと…
俺は決心を決めた。

「…俺たちが高2の時でした。抗争を止めるために俺ら、馬鹿な話っすけど、切腹したんすよね…」

それからその事について詳しく話した。

「……」

百合さんは何も言わない。

「黒狼に会いたいですか?」

「ええ!もちろん!会えるのなら!」

そうですよね…
俺は軽く深呼吸をする。

「黒狼が転生したのが、ここにいる、ガイアなんですよ…」

百合さんは驚きの表情を浮かべた。
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