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第13話 情報
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クレール「ん~!ついた~!」
スポンド「結局昼過ぎちまったな。」
クープ「お腹すいた!」
キーコ「とりあえず今晩泊まれるところを探しましょう」
クレール「待って待って!一つづつやっていこう。とりあえず役場に行って炎龍の話のこの村について聞いてこよう。」
スポンド「そうだな…周りの人の目が…」
それは初めて王国に入った日のことを思い出させる雰囲気だった。好奇というか、警戒というか、そんなのが混ざり合ったような視線だ。このままヤバい奴のレッテルを貼られると色々面倒なのでとりあえず、という話にまとまった。
クレール「ごめん下さい!誰か!」
ギブリ「よく来てくれました…奥へ。」
スポンド「あ!お前!」
クレール「知り合い?」
スポンド「知り合いも何も、フィレッツで会ったギブリだ。」
キーコ「この方が…」
そう話していると奥から長老らしき人物が姿を現した。
「よくいらっしゃいました…ただいまお茶を…」
スポンド「まどろっこしい話は後だ。とりあえず簡潔に状況を説明してくれ。」
アズル「はい、私はこの村の長老、アズルと申します。最近、我が村の大魔導師セプラが近く、この村のはずれの湖に眠る水龍が目を覚ますとの予言を呈しまして、我が村の者ではどうにもできずギブリを使いに送ると、皆様を見つけたということです。」
「ごめんなさいねぇ~?遅れてしまったわぁ~。」
アズル「おぉ、よくぞ来てくれた。こちらが大魔導師セプラだ。」
すると、セプラと顔を合わせた瞬間、顔を曇らせる男が一名…
ブラエハム「お前…こんなところにおったのか。」
セプラ「あら~ブラエハムじゃない~。まさかあなたに会えるとは思ってなかったわ~。」
クレール「ブラエハムさんは知り合い?」
ブラエハム「知り合いも何も、こいつはわしの同門じゃ。昔からわしにまとわりつきよって、わしは男には興味ないと何度言ったら分かるんじゃ!」
セプラ「いいじゃな~い。一晩だけよ。」
スポンド「やっぱセプラさんって、そっち系か?」
クレール「そんなことより、水龍について教えてくれます?」
スポンド「…なんだろう。時々お前の適応力が怖いんだけど。」
セプラ「そうね~。まず~水龍は後3ヶ月以内に目を覚ますわ~。きっかけがあればそれより早いこともあるわよ~。レベルは小型だけど230ってところね~。あなたたちの装備を見る限りでは、ちょっと戦うのは辛そうね~?」
クレール「僕らは戦わないよ。水龍を仲間にする。土龍を捕まえて炎龍を仲間にして、それから水龍を。」
セプラ「あら、あらら~。そんなことができるの~?」
クレール「契約解除と緊縛魔法を使えばなんとかいけるかもしれない。僕は調教もできるから。」
セプラ「そうね~?あまり聞いたことがないやり方だけど、いいかもしれないわね~?」
アズル「どうか、この村を救ってはいただけませんか。」
スポンド「元からそのつもりだ。」
クレール「そうだね。計画も立ってるし、いけるでしょ。」
アズル「ありがとうございます。そういえば、まだ名前を聞いていませんでした。」
スポンド「俺はスポンドだ!」
クレール「僕はクレール、こっちの木霊がクープでギガントピーコックがキーコ。」
アズル「皆様は冒険者パーティか何かで?」
クレール「いいえ、農業職パーティです。」
アズル「農業!?そうには見えませんが。」
スポンド「まぁ、訳あってな…」
アズル「とにかく、今日は最高の食事を準備いたします。宿も全て手配しますので。」
クレール「ありがとうございます。それじゃあ、少し村を見てまわってますね。」
僕たちは建物を出て中心の大通りを歩いていた。
スポンド「いやぁ、宿まで手配してくれるとはな。資金がだいぶ浮いたな。」
クレール「そうだね。よかったよ。」
クープ「お腹すいた!」
スポンド「そうだな!夕飯まで時間あるし、なんか買い食いでもするか。」
クレール「なんか名産とかないかな?」
すると、一軒の屋台を見つけた。僕たちは何かいいものはないかと屋台のおじさんに聞いてみたのだ。
「この辺の名産はポレッタだよ!メイズの粉から作ってんだ!よかったらどうだい?」
クレール「それじゃあ、4っつください。」
「おう、お代はいいよ。お前さんたち水龍退治の一行だろ?頼んだよ!」
スポンド「おぉ、ありがとよ!」
その後も色々とよくしてくれる人が多くいた。これもきっと水龍退治で来たと伝わっているからだろう。しかし、そんな中に少し気になる話をしている人がいた。
「お前さんたちの話は聞いてるよ。魔獣を手懐けちまうんだろ?すげぇな!この力で王国の暴君も手懐けられりゃ楽なのにな。」
スポンド「王国の王ってそんなヤバいやつなのか?」
「お前さんたち、王国から来たんじゃないのかい?今の国王になってから税金も苦しいし徴兵や労役もすごいって、うちは小さい集落だからさほど影響はないが、いつ影響が来るかな。」
クレール「僕たちは国民じゃないから、その辺は心配ないけど。」
スポンド「そう考えると、あの王国に拠点を据えるのはちょっと怖いな。」
「でも、他の場所は厳しいと思うぞ?なんせこの辺の土地は全域あの王国の領土だどこへ行っても多かれ少なかれ影響はあるだろう。」
クレール「そっか、それにきっと、何も知らないだけで僕らの街もそのうち巻き込まれるかもしれない。」
スポンド「一回帰ったら、ちょっと考えないとな。」
クレール「そうだね。ミエルは、どこにいるんだろうな…」
僕はふと、故郷の友達の顔を思い出した。
スポンド「結局昼過ぎちまったな。」
クープ「お腹すいた!」
キーコ「とりあえず今晩泊まれるところを探しましょう」
クレール「待って待って!一つづつやっていこう。とりあえず役場に行って炎龍の話のこの村について聞いてこよう。」
スポンド「そうだな…周りの人の目が…」
それは初めて王国に入った日のことを思い出させる雰囲気だった。好奇というか、警戒というか、そんなのが混ざり合ったような視線だ。このままヤバい奴のレッテルを貼られると色々面倒なのでとりあえず、という話にまとまった。
クレール「ごめん下さい!誰か!」
ギブリ「よく来てくれました…奥へ。」
スポンド「あ!お前!」
クレール「知り合い?」
スポンド「知り合いも何も、フィレッツで会ったギブリだ。」
キーコ「この方が…」
そう話していると奥から長老らしき人物が姿を現した。
「よくいらっしゃいました…ただいまお茶を…」
スポンド「まどろっこしい話は後だ。とりあえず簡潔に状況を説明してくれ。」
アズル「はい、私はこの村の長老、アズルと申します。最近、我が村の大魔導師セプラが近く、この村のはずれの湖に眠る水龍が目を覚ますとの予言を呈しまして、我が村の者ではどうにもできずギブリを使いに送ると、皆様を見つけたということです。」
「ごめんなさいねぇ~?遅れてしまったわぁ~。」
アズル「おぉ、よくぞ来てくれた。こちらが大魔導師セプラだ。」
すると、セプラと顔を合わせた瞬間、顔を曇らせる男が一名…
ブラエハム「お前…こんなところにおったのか。」
セプラ「あら~ブラエハムじゃない~。まさかあなたに会えるとは思ってなかったわ~。」
クレール「ブラエハムさんは知り合い?」
ブラエハム「知り合いも何も、こいつはわしの同門じゃ。昔からわしにまとわりつきよって、わしは男には興味ないと何度言ったら分かるんじゃ!」
セプラ「いいじゃな~い。一晩だけよ。」
スポンド「やっぱセプラさんって、そっち系か?」
クレール「そんなことより、水龍について教えてくれます?」
スポンド「…なんだろう。時々お前の適応力が怖いんだけど。」
セプラ「そうね~。まず~水龍は後3ヶ月以内に目を覚ますわ~。きっかけがあればそれより早いこともあるわよ~。レベルは小型だけど230ってところね~。あなたたちの装備を見る限りでは、ちょっと戦うのは辛そうね~?」
クレール「僕らは戦わないよ。水龍を仲間にする。土龍を捕まえて炎龍を仲間にして、それから水龍を。」
セプラ「あら、あらら~。そんなことができるの~?」
クレール「契約解除と緊縛魔法を使えばなんとかいけるかもしれない。僕は調教もできるから。」
セプラ「そうね~?あまり聞いたことがないやり方だけど、いいかもしれないわね~?」
アズル「どうか、この村を救ってはいただけませんか。」
スポンド「元からそのつもりだ。」
クレール「そうだね。計画も立ってるし、いけるでしょ。」
アズル「ありがとうございます。そういえば、まだ名前を聞いていませんでした。」
スポンド「俺はスポンドだ!」
クレール「僕はクレール、こっちの木霊がクープでギガントピーコックがキーコ。」
アズル「皆様は冒険者パーティか何かで?」
クレール「いいえ、農業職パーティです。」
アズル「農業!?そうには見えませんが。」
スポンド「まぁ、訳あってな…」
アズル「とにかく、今日は最高の食事を準備いたします。宿も全て手配しますので。」
クレール「ありがとうございます。それじゃあ、少し村を見てまわってますね。」
僕たちは建物を出て中心の大通りを歩いていた。
スポンド「いやぁ、宿まで手配してくれるとはな。資金がだいぶ浮いたな。」
クレール「そうだね。よかったよ。」
クープ「お腹すいた!」
スポンド「そうだな!夕飯まで時間あるし、なんか買い食いでもするか。」
クレール「なんか名産とかないかな?」
すると、一軒の屋台を見つけた。僕たちは何かいいものはないかと屋台のおじさんに聞いてみたのだ。
「この辺の名産はポレッタだよ!メイズの粉から作ってんだ!よかったらどうだい?」
クレール「それじゃあ、4っつください。」
「おう、お代はいいよ。お前さんたち水龍退治の一行だろ?頼んだよ!」
スポンド「おぉ、ありがとよ!」
その後も色々とよくしてくれる人が多くいた。これもきっと水龍退治で来たと伝わっているからだろう。しかし、そんな中に少し気になる話をしている人がいた。
「お前さんたちの話は聞いてるよ。魔獣を手懐けちまうんだろ?すげぇな!この力で王国の暴君も手懐けられりゃ楽なのにな。」
スポンド「王国の王ってそんなヤバいやつなのか?」
「お前さんたち、王国から来たんじゃないのかい?今の国王になってから税金も苦しいし徴兵や労役もすごいって、うちは小さい集落だからさほど影響はないが、いつ影響が来るかな。」
クレール「僕たちは国民じゃないから、その辺は心配ないけど。」
スポンド「そう考えると、あの王国に拠点を据えるのはちょっと怖いな。」
「でも、他の場所は厳しいと思うぞ?なんせこの辺の土地は全域あの王国の領土だどこへ行っても多かれ少なかれ影響はあるだろう。」
クレール「そっか、それにきっと、何も知らないだけで僕らの街もそのうち巻き込まれるかもしれない。」
スポンド「一回帰ったら、ちょっと考えないとな。」
クレール「そうだね。ミエルは、どこにいるんだろうな…」
僕はふと、故郷の友達の顔を思い出した。
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