クソガキ、暴れます。

サイリウム

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原作開始前:聖戦編

72:ただいまダイブ

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「なるほど……。ティアラ、よく聞いておきなさい。」

「かしこまりました、神よ。」


ロリコン伯爵から出たのは、『アユティナ様を王国の神として新しく迎える』という話。

王国が保護している王国教会を一時保護対象外とし、新たに私たちアユティナ様を信じる教えを保護してくれる、つまり国教として扱ってくれるということ。これが本当なら、とても嬉しい話なんだけど……。発言者が変態というだけで、何か裏があるのではと考えてしまう。いや、裏は確実にあるかな? その裏がどれだけ私たちにとって不利益になるか、っての注意していかなきゃならない。


「さて、お前のことだ。それが何を意味しているのかは理解しているだろうが、あえて言葉にしておこう。今の教会とやり合う気か?」

「はっ、その通りでございます。」


何の迷いもなく、そういう伯爵。

現在変態が所属している陣営は、“五大臣”の中で唯一まともな人間である元宰相のマンティスという者がトップに立っている。そしてそのマンティスは現在行方知らずとなっている第二王子と、第二王女。原作では『すでに死んでいる』という存在と、メインヒロインの所在を把握し、保護している様子。

第一王子は現国王の狂乱によってすでに死亡済みなため……、王位継承権一位の存在を、マンティスは確保しているのだ。

彼らの目的は、王国の正常化。つまり他の“五大臣”を一掃し、その後現国王を退位させるというもの。そして必要があれば、教会勢力とも戦う。……おそらく、私が動いたことで生まれた新しい選択肢。


「確かに現在の教会の人間、そのすべてが悪人なわけではありません。先ほどのメメロのように、真に民を想い支えようとするものもいるでしょう。しかしその立場を利用し財を成す愚物もいれば、政治にその資金力と権威を持って口出しして来る聖職者もいます。そして何よりも、神は我ら人類を家畜か何かと思っている。」


淡々と私たちに説明し続ける伯爵。……おそらく原作では、教会を切り捨てるのではなくどうにかして上手く制御する方法を取ろうとしたのだろう。

原作では私が行動していないため、こいつらの知る神というのは王国以外だと、帝国の女神のみになる。つまり宗教は2つだけで、王国の教えを捨てるのならば、帝国のものしかない。しかし3000年も殺し合いし続けて来た相手の宗教に鞍替えするのは……、かなり難しいだろう。


(それに、クソ女神どもの人に対するスタンスは同じだからね。何も変わらない。)


故に原作での彼らの立ち回りとしては、政争で五大臣を切り崩しながら勢力を弱らせ、国王の崩御と共に隠しておいた第二王子を王に建て、奸臣を滅殺。教会との付き合い方を新王の元で変えていく、という道筋を通ろうとした。しかしどこかで失敗し、第二王子は死ぬし、五大臣の勢力はより強大化してしまった。

ゲームの中じゃそんな強大化した五大臣を主人公がぶっ潰していくんだけど……、多分それが起きることはもうないだろう。


(原作を、壊し過ぎた。これが良い方向に向いてくれれば良いのだけれど。)


原作開始の10年前に行動を起こしたことで、私がこいつらの根本をひっくり返してしまった。どこでどう知ったのかは解らない、いやまぁこの変態から聞いたのだろうけど……、3000年前の神とその使徒を見つけ出した彼らは信仰を切り替えるという選択肢が取れるようになった。

更に私が国境線の戦いで帝国をボコボコにしたことで歴史が変化。本来帝国側が有利だった停戦条約が王国有利に。そして私という存在が抑止力として機能し始めた今、帝国が王国に攻め込む可能性か消滅。外憂がいなくなった以上、内憂を叩くのは常道。彼らはこれを機に一気に改革を進めてしまうつもりなのだろう。

その一歩として、教会を潰す。


「変態、さっき助祭ちゃんに言ってた“対五大臣”っていうのは、ほんとは“対王国教会”だったの?」

「その通りだ、我が天使よ。教会内部には現在の状況、五大臣たちが互いに足を引っ張り合う状況で利益を出している存在がいる。五つすべての陣営に金を流し、争いをさらに激化させるような奴がな。故に我らは内憂の根を断つため、教会への攻撃を考えていたのだが……。」


黒騎士との戦いでも言ったが、神や神から力を分け与えられた存在は、こちらもそれ相応の存在でなければ真面に戦うことすら難しい。教会を潰そうとしたり、王国の女神のお気に入りを潰そうとした場合。本人、いや本神が出張ってくるのは間違いないだろう。

そうなれば人でしかない彼らの敗北は必至。

だからこそこいつらは、“私たち”を求める。神秘によって守られた存在を破壊できる私と、神と相対しても負けぬであろう神。ま、早い話。『王国教会&女神と殺し合いするからお前も来いよ! あとボスの女神はよろしくな! その代わりちゃんとお礼するから!』ってことなんだろうね。


【……どう思う、ティアラちゃん?】

(アリかナシかで言えば、アリだと思います。伯爵は使えるし、これを受ければ教会との戦いで不足すると考えていた戦力の拡充が出来ます。私たちが女神とやり合っている間、横やりが入らないように見張っててくれる仲間です。まぁこいつを仲間と呼ぶのは癪ですが。)


ウチの“宗教”としての外宗教への態度は『なるほど、そういうのもあるのね。特に何もしないからお互い仲良くやって行こう。あ、でも喧嘩売ってくるなら全力で買うよ?』というものになる。アユティナ様が考えていらっしゃる他の神との付き合い方と同じだ。こちらから喧嘩を売ることはないが、売ってくるなら買うし、お互いが手打ちにするまで決してそれを忘れない、

故に我らは女神だけ殺せればいいのだ。

まぁそれはそれで王国教会と結構面倒なことになりそうだが、もしこいつらと契約を結べばそういった面倒ごとを押し付けたり、何とかすることが出来るかもしれない。

それに、私たちが今一番欲しているレベリングのための時間稼ぎ、ってのをしてもらうこともできるだろう。小規模なグループである私たちにはできないことを、工作や王国教会へのごまかしを、その道のプロに任せることが出来る。

……とりあえず、前向きに話を進めようか。


「変態。アユティナ様からすれば元いた場所に戻ることに過ぎない。故に問題はないとおっしゃってくださっている。だけどこっちはこっちでやらないといけないことが有ってね。ちょっと条件を付け足させてもらうよ。」

「構わないとも我が天使よ。時間稼ぎだな? 先ほど言ったように、私はかの王都の大司教と仲が良いのだ。安心して任せてくれたまえ。だがおそらく……、2か月も持てばよい方だろう。最近少し教会内部の動きが怪しい。すでに挙兵の準備が進められている。」

「まーじか、でもそれだけあれば十分。」


2か月。あまり長い時間ではないが、私達だけで動いた場合確実に一月も持たずに喧嘩が始まる。それを考えればかなりいい方だろう。先の帝国との戦争で使い切ったストックを貯める時間もそれだけあれば何とかなるし、レベリングも多少無理をすれば可能性が見えてくる。

十分だ。

……にしても。コイツマジで変態じゃなきゃ優秀なのにな。下の棒切れ捥いで宦官にでもしてやった方が色々といいんじゃね? まぁ一回オリアナさんが潰したはずなのに元気にしてるから、切っても生やせるんだろうけどさ……。うへ、考えるんじゃなかった。気持ちわる。







 ◇◆◇◆◇





その後はちょっと大変だった。

アユティナ様に『これで大丈夫ですか?』と聞き、『応援してるから頑張っておいで、後何かあったら呼ぶんだよ?』と暖かいお言葉を貰った後。私たちは元の天幕へと戻って来た。そこから始まったのは“契約”に関する話し合い。たまにセクハラ発言をしてオリアナさんやナディさんに睨まれていた伯爵と簡単な取り決めを行った。

まぁ連絡手段はどうするかとか、合流と攻め込むタイミングはどうするのかとか、今回の戦いにおいてどっちが上位に置かれて、戦後はどのような取り決めを行うのか。そういうののお話だね。あちらさんのトップがこの場にいないってことでこちら側の要求を幾つか渡して持ち帰ってもらう、って感じだったけどこっちが望むのは『私たちを異端者としないこと』と『布教の自由』ぐらいだ。そうそう断られるものではないだろう。


(んでその話が終わった後は、私たちはレベリングのため迷宮都市に。伯爵は教会の足止めと先の戦争で共闘したユリアンお婆ちゃんを始めとした貴族連合の取り込みのため別れることになった。)


なのでもうそのまま強行軍してダンジョンに向かっても良かったんだけど……、少しややこしかったのは、ナディさんたちの扱いだ。

彼女率いる『天馬騎士団』という存在は私たちにとって非常に仲のいい存在ではあるのだけれど、私たちアユティナ様の一派という括りではない。王国に属する貴族の騎士団であり、全員が王国教会の信者。あまり信仰の篤い人はいないみたいだったけど……、最悪今回の戦いで敵対する相手だった。

ナディさん自身、かなり情に篤い人だ。武人然と振舞ってはいるが、家族や友人や部下への愛は強い。以前私に『オリアナと敵対することになったら』という問いを投げかけてくれたんだけど……。彼女はもし敵対せずに済む選択肢があれば迷わずそれを取ってしまうであろう人だ。

だからこそ、だったのか。彼女は私にこう言ってくれた。


『正直ここで別れ、自領に帰るというのが一番好ましいと言うことは理解している。それが貴族として正しいと言うことも。だがそれをすると私は今後ずっと胸に影を抱えたまま生きることになると思うのだ。……そもそも、姉上同様強い信仰を持っているわけではなかったしな。』

『ナディさん……。』

『それに、打算がないわけではないのだぞ? もし此度の戦いで勝ち、さらに五大臣も排除できるのなら我が家の格はどんと上がる。新たな王も所領の増加や、より上の爵位を与えねばなるまい。負けたとしてもまだ家には夫がいるし、娘もいる。私個人の暴走として扱えば何とかなるだろう。』


神を実際に見たことで、少し気圧されてしまったのかもしれないな、と少しはにかむ彼女。

いくら信仰が薄いと言っても彼女は王国教会の信者。これまで信じて来た物を捨てて戦うというのはどれほどの覚悟なのだろうか。そう考えてしまったが故にあの時の私は口を開けることが出来なかったが……。代わりにオリアナさんが、聞いてくれた。


『いいのかナディ。最悪死ぬどころじゃ済まんぞ。……別に、鞍替えしたわけではないんだろう?』

『えぇ。ですがいいのです姉上。……なんとなく、いえ確実に。この子が先の戦争に来てくれなければ、私も部下も全員死んでいたでしょう。その恩返しぐらいさせてください。それに、ティアラの眼。確かに厳しいとは考えているようですが、この眼は勝ちを確信している者の眼です。ならば幾ら分の悪い賭けでも、乗らねばならぬでしょう?』


……猶更、勝たなくちゃいけない理由が増えちゃったね。

そんな話があり、ナディさんが私たちに合流することになった。そしてナディさんが自分の部下たち天馬騎士団にも説明を行い、もし参加したくない者がいれば子爵領に帰ってもいいと言っていたのだが……。結果として離脱者は0人だった。

元々、天馬騎士団はナディさん自らが組織した騎士団で、そのメンバーたちも全てナディさんが選び訓練し、共に戦った人たち。思想も自然と似通っていたようで……、救援に来てくれた私たちに対する恩を返すために戦ってくれる人や、単純に教会に対していい想いをしてない人。まぁ色んな人がいて、私が“異教徒”である事も批判せずに受け止めてくれた。

まぁちょっとこれまでと違って私たちと一線を引いて話すようになった人がいなかったわけじゃないんだけど……。それでも一緒に戦ってくれるのは確か。背中を預けるのに相応しい人たちだった。あ、あと姉ちゃんの一人が『どんな神かあってみたい。団長たちもうあったんだろ? なら機会が有ったら呼んでくれ』と言われたので速攻全員をアユティナ様の元に送り込んで置いた。


(みんなとってもびっくりしてた!)

【私は別にいいけど、流石に事前説明はもうちょっとしっかりやってあげようね? お姉ちゃんたち腰抜かしてたよ?】

(はーい!)


驚き過ぎた姉ちゃんたちを収めるためだけに動いたせいで、信者自体の数は増えなかったけど……、アユティナ様の存在を認知している人は、各段に増えた。認知ってのは、その存在が実在することを“信じる”こと。信仰を捧げるのに比べるとあまりパワーにならないみたいだけど、それでも確実にアユティナ様のお力に成れている。

この嬉しさを胸に、レベリング頑張っていきましょう!

と言うことで私たちは“強者”が私、オリアナさん、ナディさんの三人。“兵数”がモヒカンズと姉妹の50に、天馬騎士団の400で合計450。この数で迷宮都市に戻ることになったのだ。


(んで迷宮都市までの道中でレベリングの際のローテーションと、物資発注に使う書類の作成。まぁその他諸々を詰めていたら……。)

「ティアラ。」

「お、もう着いた?」


ばっと頭を上げれば見慣れた迷宮都市の防壁が見えてくる。う~ん、戦争もほぼ数日で終わったようなもんだし、あんまり長い時間空けてなかったはずなんだけど、すごく久しぶりに見るような気がするな。まぁ戦場じゃ何かと色々あったし、その後も盛りだくさんだった。そう思ってしまうのも仕方ないのかもね。

そんなことを考えていると、オリアナさんから声を掛けられる。


「んで、どうするつもりだティアラ。色々と考え込んでいたみたいだが。」

「まぁ以前のローテをちょっとキツめに組み替えたぐらいかな。もちろんそれだけじゃないんだけど。」


まずレベリング目標だが……、私たち“強者”と“その他”に割り振られるメニューというのは違う。これは相手するだろう敵の違いによるものだ。“強者”はそれこそ神を相手取らなければならないため、神の持つ耐性を突破できるものの入手のため、かなり急ピッチでレベリングを進める必要がある。

最上級職へと至るか、ダンジョンでのドロップで神器を探すか、何かしらの実績を上げてアユティナ様から頂くか。まぁつまり一番きつい作業が待っているのが私達だ。んでそれ以外の子たちなんだけど……、彼が相対するだろう敵は、教会勢力の聖職者たちや、教会が保有する教会騎士団などになるだろう。

けれど私たちは教会勢力とそこまで敵対したいわけではないので……、目標は相手を殺すことではなく、生き残る事である。


「私たちが“撃破”、残りは“生存”を目的に成長させていくつもり。」


ま、そんな感じかな? でも今日明日はモヒカンズと姉妹以外はお休みの予定ね。

結構急いで迷宮都市に戻って来たから疲れているだろうし、私も準備がまだ終わってない。天馬騎士団の人たちに休息をとらせながら……、この間にモヒカンズと姉妹には“パワーレベリング”を行うつもりだけど。

ナディさんからすれば天馬騎士団のみんなは『まだ訓練の足りない奴ばかりだ』って評価らしいんだけど、それでも彼女たちは職業軍人。整った環境で訓練を積んでレベルもそれ相応に高い。モヒカンズと姉妹ちゃんたちがステータス的に遅れちゃってるのよね。

なので私が迷宮の中ボスとかを限界ギリギリまで弱らせて、『成長の宝玉』を持たせたあの子たちに止めを刺させるってことをするつもり。これで空いた穴を埋めて、一緒に鍛錬しやすくするってのが第一の目標だね。これが終わったらさっき言ってた“目的”に合わせてダンジョンに潜っていきます。


「なるほど、な。……まぁかなり急ぐことになりそうだが、頑張っていくとするか。」

「だね!」


二人でそう話しながら気合を入れていると……。迷宮都市の上空に、白い物体が見える。あれは……、ペガサスか。珍し、迷宮都市に居ないわけじゃないけど、あんまり見ないもんね。というかアレ、こっちに向かって……!


「ティアラぁぁぁあああああ!!!!!」

「え、エレナッ!? なんでここに居るの!?!?」



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