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第一章 国立太平洋学園の潜伏者
第五話 サイバー攻撃
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~2100年4月9日 7:00 駐日アメリカ軍航空基地~
「いいかお前ら。これから太平洋上に浮かぶNPOCの護衛へと向かう。革命国軍からの軍事的攻撃の可能性もあるとのことだ。気を引き締めていけ」
司令官から作戦を聞かされた軍人たちの顔には緊張の色が見え隠れしている。
「スクランブル。ゴー。」
二十機ほどの戦闘機が離陸した。
~4月9日 7:00 NPOC US1 学生寮~
あの非常事態勧告の後、優芽の親父さんから正式に非常事態宣言が出された。学校や空港は閉鎖され、生徒はUS各層のみ移動が許可されている。俺は明衣を連れて寮に戻ってきた。
「ごめんな明衣。こんなことになっちゃって。高等部の案内できなかったし…」
俺が申し訳なさそうにしていると
「貴文君が謝ることてはないてす。私は一緒にお散歩てきて楽しかったてすよ?」
明衣が上目遣いで俺を見てくるので若干ドキドキしていると、
「貴くーん。」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おはよう優芽」
「おはようじゃないよ!どこ行ってたの?怖くて貴君の部屋行ったら居ないし心配したんだよ?」
本当に心配してくれていたのだろう。今にも泣きだしてしまいそうだ。
「貴文君。そちらは彼女さん?」
「ちっ、違うよ明衣、こいつは西郷 優芽。俺の幼馴染だ」
俺は慌てて否定した。
「あっ、昨日転入してきた一ノ瀬さんだ!私西郷 優芽!よろしくね」
優芽は明衣に自己紹介をした。
「私は一ノ瀬 明衣てす。よろしく西郷さん」
「もう、優芽でいいよ。私も明衣ちゃんって呼ぶね!」
「はい!ありがとうございます。優芽ちゃん」
優芽は友達作りの天才だ。明衣とも早速友達になったようだ。
「ても優芽ちゃんって西郷統括学園長と同じ苗字何てすね」
「私のお父さんだよ!」
「へぇー。そうなんてすね!」
明衣の目が一瞬怖くなった気がした。まぁ気のせいだろう。
「でも暇になっちゃったね。そうだUS2にあるショッピングモールに行こうよ」
「でも優芽、今電車動いてないんだろ?」
「私の自動運転車使えば行けるよ。そうだ!明衣ちゃんも一緒にいこうよ!」
「はい!楽しそうてす」
こうして俺たちはUS2のショッピングモールに行くこととなったのだ。
~4月9日 8:00 NPOCシステム管理部~
「どうだ!復旧できそうか?」
「まだ難しいです」
「サイバー攻撃元は判明したか?」
「まだです」
システム管理部長の東は今朝の一件の事態収拾に全力を挙げていた。が思うような成果は出ていない。
「くそ!どうすれば」
プルルルルプルルルル。ディスクの電話が鳴り東は受話器を上げた。
「はいシステム管理部・東です。へぇっ?あっ、申し訳ありません。お疲れ様です。はい、はい、それは本当なんですか?はい、はい、わかりました」
受話器を置いた東は電話の内容をもう一度頭の中で確認していた。そして覚悟を決めたように声を張って話し始めた。
「みんな、作業の手を止めて聞いてくれ。今UG3のシステム管理部から連絡が入った」
システム管理部の皆が驚いている。無理もない。彼らからの情報だ、いい話ではないことはみな見当がついているだろう。
「情報によると、サイバー攻撃元は…」
ーーーーーーーーーー
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「NPOC内からのようだ」。
「いいかお前ら。これから太平洋上に浮かぶNPOCの護衛へと向かう。革命国軍からの軍事的攻撃の可能性もあるとのことだ。気を引き締めていけ」
司令官から作戦を聞かされた軍人たちの顔には緊張の色が見え隠れしている。
「スクランブル。ゴー。」
二十機ほどの戦闘機が離陸した。
~4月9日 7:00 NPOC US1 学生寮~
あの非常事態勧告の後、優芽の親父さんから正式に非常事態宣言が出された。学校や空港は閉鎖され、生徒はUS各層のみ移動が許可されている。俺は明衣を連れて寮に戻ってきた。
「ごめんな明衣。こんなことになっちゃって。高等部の案内できなかったし…」
俺が申し訳なさそうにしていると
「貴文君が謝ることてはないてす。私は一緒にお散歩てきて楽しかったてすよ?」
明衣が上目遣いで俺を見てくるので若干ドキドキしていると、
「貴くーん。」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おはよう優芽」
「おはようじゃないよ!どこ行ってたの?怖くて貴君の部屋行ったら居ないし心配したんだよ?」
本当に心配してくれていたのだろう。今にも泣きだしてしまいそうだ。
「貴文君。そちらは彼女さん?」
「ちっ、違うよ明衣、こいつは西郷 優芽。俺の幼馴染だ」
俺は慌てて否定した。
「あっ、昨日転入してきた一ノ瀬さんだ!私西郷 優芽!よろしくね」
優芽は明衣に自己紹介をした。
「私は一ノ瀬 明衣てす。よろしく西郷さん」
「もう、優芽でいいよ。私も明衣ちゃんって呼ぶね!」
「はい!ありがとうございます。優芽ちゃん」
優芽は友達作りの天才だ。明衣とも早速友達になったようだ。
「ても優芽ちゃんって西郷統括学園長と同じ苗字何てすね」
「私のお父さんだよ!」
「へぇー。そうなんてすね!」
明衣の目が一瞬怖くなった気がした。まぁ気のせいだろう。
「でも暇になっちゃったね。そうだUS2にあるショッピングモールに行こうよ」
「でも優芽、今電車動いてないんだろ?」
「私の自動運転車使えば行けるよ。そうだ!明衣ちゃんも一緒にいこうよ!」
「はい!楽しそうてす」
こうして俺たちはUS2のショッピングモールに行くこととなったのだ。
~4月9日 8:00 NPOCシステム管理部~
「どうだ!復旧できそうか?」
「まだ難しいです」
「サイバー攻撃元は判明したか?」
「まだです」
システム管理部長の東は今朝の一件の事態収拾に全力を挙げていた。が思うような成果は出ていない。
「くそ!どうすれば」
プルルルルプルルルル。ディスクの電話が鳴り東は受話器を上げた。
「はいシステム管理部・東です。へぇっ?あっ、申し訳ありません。お疲れ様です。はい、はい、それは本当なんですか?はい、はい、わかりました」
受話器を置いた東は電話の内容をもう一度頭の中で確認していた。そして覚悟を決めたように声を張って話し始めた。
「みんな、作業の手を止めて聞いてくれ。今UG3のシステム管理部から連絡が入った」
システム管理部の皆が驚いている。無理もない。彼らからの情報だ、いい話ではないことはみな見当がついているだろう。
「情報によると、サイバー攻撃元は…」
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「NPOC内からのようだ」。
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