茜の空の下で

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島での出会い編

島の生活1

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  僕 ワタル ユースケ‥‥日本かすら怪しい孤島で、国の保護を受けることになりました。
 これから、ここで暮らすらしいです。
ゲンさんの知り合いだという、徳間さんとやらに会いましたが、彼からは、ここでの暮らしの説明を詳しく受けました。
人類の希望やら、ほにゃららについてはあまり話してくれませんでした。
まずは、ここの生活に慣れろだそうです。

そんな、僕はフワミさんに連れられ、これから暮らすらしい、さっきの家に連れてかれました。

僕はこれからどうなることやら‥‥

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「徳間さん‥‥‥彼には、伝えなくてよかったのですか?」

「‥‥‥烏丸、彼をどう思う。」

「数日、彼と共にすごしましたが‥‥優しい子だとは思います。溺愛していた、妹を含め、家族を失っていますが、それも乗り越えて生きてますからね。強い子なのでしょう。」

「そうか‥‥神の子に畏怖を持たず悪魔に憑かれし子にも、恐れられない。普通の子供‥‥ワタル ユースケ。彼ならあの子達も、‥‥いや人類の助けになってくれると信じたいところだな。」

「あの子達って真っ先に言っちゃうあたり、すっかりお兄さんですね。」

「‥‥よせ。俺は任務を遂行しているだけなのだから」

「どうでしょうね。少なくとも、あの子達にとって貴方は、大切な人ですよ。」

「烏丸‥‥俺には性に合わないよ。本来、葉形が適任なはずなのだが‥‥」

「その、葉形さんが貴方を推薦したから今こうしているのでしょう‥‥。それにワタル君の件もね」

立場が逆ならば、あいつも今頃は‥‥本当にお人好しなのだからあの男は‥‥

自分とは真逆の馴れ馴れしくて、人をよく見えてる、そんな器用な男。

「‥葉形から、聞いているよりは、立ち直れていないかもしれないぞ、ワタル君は。」

「そりゃー、葉形さん曰くシスコンですからね。ワタル君。自分の目の前で、しかも自分のために死なせてしまったのですから‥‥胸のどこかでまだ抱えていてもおかしくないでしょう。」

「‥‥大切な人を失った傷はそうは、癒せないか‥‥彼も、あの子達のかけがえのない仲間になってもらえると嬉しいな。大切な物を、また作ってくれたら。」

「‥‥‥ワタル君のためにも、あの子達のためにもそうであって欲しいですね。
また、失ってしまうかもしれないですが‥‥」

「させないさ。そのためにも、俺たちが、子達達を守るのだから」

子達達の未来を守るのが大人の仕事だ!

あのお人好しが、かつてそうつぶやいていたように。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「「「ようこそ!ワタル君!」」」

まさか‥‥フワミ以外にも5人もいたとは。というか、みんな歓迎会なんか開いてくれて、優しすぎか!

もともと、仲の良い同級生など、親友しかいなかった僕だから。同い年6名に、こうも歓迎されると、照れる‥‥

「まずは、改めて!自己紹介しようか。」

そう口にしたのは、大人びた背の高い男の子だ。足長えな‥‥

「まず、僕ヨースケ。男の子が増えるのは嬉しいな。仲良くしてね。」

‥‥爽やかスマイルいただきました!
なんだ!この頼りがいのありそうなオーラは!

「ミズノだ‥‥‥‥ローマ字読みじゃないからな!漢字で水乃だ!」

‥‥‥スレンダーな人だな‥‥‥某スポーツメーカーのジャージでも着たら、本当に似合いそうだな。

「おい!今、イチロー選手が愛用してるどこぞのメーカーを想像したろ!」

「いや、想像してな‥‥したけど、似合いそうだなぁと‥‥水乃さん、女性だけど、引き締まってるし‥‥」

「‥‥カウンターで褒めるな!」

MIZUN‥‥違う!水乃さんは、結構ピュアらしい。

「ミズノンは嬉しかったんだね~。ワタル君は優しいね~。ええと~、ミヤビです。よろしくね~」

MIZUN‥違う!水乃さんとは、対照的なフンワリした人だな、なんかミズノもMIZUN‥ほにゃららもどうでもよくなってきたぞ。

なんか、体つきがフワフワである、スタイルはいい方なのだけれど、シルエットにすると多分、マルーン!って感じだ。何が言いたいかというと、可愛い!

「ミヤビ!嬉しくなどない!某スポーツメーカーに消されないか心配なだけだ!」


「ミズノン、そんなメタ発言満載なツンデレ他にいないよ~。ワタルン、ミズノンは照れ屋さんだけど仲良くしてね~。
もちろんわたしともだよー」

こんな、可愛い方にそう言われては!

「もちろんです!ミヤビさん!」

「こら!ミヤビー!勝手に話を進めるなー!」

「もう!水乃は素直になればいいんですよ。どうせ、某スポーツメーカーも、こんな孤島に来たりしませんしね」

そう口にするのは、とても気品溢れる黒髪ロングストレートの美しい女の子なんだけど‥‥同い年とは思えないくらい大人びてる!‥‥‥メタ発言1番してる気がするけど。

「申し遅れました。私、カナメと言います。何か困ったことがあったら言ってくださいね」

「うん、本当にいろいろありすぎて戸惑ってる事もあるから、迷惑かけるかもしれないけどよろしくねカナメさん。」

「次!ボクだね!ボクは、ドオン!怒に音って書いて怒音!男の子が、少なかったからボクも、ヨースケも嬉しいよ!」

ヤクザみたいな、名前なんだけど‥‥どこの組ですか?
と思うんだけど、僕の前にいる、怒音君とやらは、きめ細かい肌と、サラサラのショートカット、それに可愛らしいフードを被ってる、怒音っていうか、静ちゃん?とか、思っちゃまるで男の娘がいるんだが‥‥ていうか怒音の兄貴って女じゃないのか?

「一応聞くけど‥怒音の兄貴!男だよね?」


「‥‥‥気になる?‥内緒だよ!」

なんのフラグや!
そんな、ヒロインルートみたいなフラグいらんわ!

「‥‥そうか、とにかくよろしく!」

なんというか、個性豊かだな‥‥‥結局、僕はどこにいっても普通ってわけだ。

「最後わたし!フワミ!ワタル君の友達1号だよ!」

「フワミ‥‥その、僕が友達1人しかいないような言い方よせよ!少なくとも、親友はいるし、たかし君だっているよ?」

「誰よ!たかし君って!モブの名前持ってきてるあたり、親友しかいないじゃん!」

「‥‥親友がいれば満足です!量より質です!」

「もう!冗談だよ!ムキにならないでよね」

‥‥だって、なんかさ。うん。そんな、ケロッとされちゃあ反論できねぇ。

「すいません‥‥」

「冗談だって言ってるでしょ!そんなションボリしないの!自己紹介も終わったんだから!みんなでワイワイすれば元気になるでしょ!」

それも、そうか‥これから、彼女達と暮らしていくのだから。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

第一印象は、ぱっとしない子だなと思った。まぁ、いきなり孤島に連れてこられて、いろんな人間に出会ったのだから戸惑うのも仕方ないとは思う。フワミの友達1号のくだりや、その戸惑ってる話し方から、不器用な子かなと思った。
ただ、水乃にサラッとスレンダーだとか、言ったり。ミヤビのあの独自の可愛さに触れた後の態度から、純粋な男の子だなぁという印象も抱いた。

不器用で純粋な年頃の男の子。詰まる所普通の男の子という印象。

これから、彼とも暮らすことになる。そのうち彼の事をもっと知ってあげられるといいと思う。

この島には自分たち以外にも、たまに新しい子がやってくる。ただ、ここにいるワタルを除いた、ずっと一緒にいる6人以外は、大抵別れがすぐに訪れる。
その理由は様々だ。
ただ‥‥‥ワタルとは、長いこといれそう、ずっと一緒だった自分達にも普通に溶け込んでそのまま、仲良くなってる。そんな気がした。

それは、彼が別れの要因なんてない、普通に島にやって来た普通の男の子だからだろうか。

ともかく、これから馴染んでくれるように助けてあげよう。
そう彼女は思った。

彼女の名前はーカナメー

周りからは大人びているとよく言われる。自分でもそう思っている節があるが、それでも、まだ14歳の人に献身的な女の子である。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

なんと、美味な料理だろう!カレーライスだよ?僕も作れるよ?難しい料理ではないよ?

でも、こんな美味なカレーは作れるとは思えない!

このカレーにあって、他にはないもの!
それは‥‥一体感!

じっくり煮込まれているのであろう、ルーから、野菜のコクが溢れてくる!
カレーから溢れてくる野菜のコクに、具の野菜本体と合わさり、そこから、野菜本体からも、コクが生まれる!

コクコクカレーだ!これは!

「‥‥もう、3杯食べてもたよ。このカレー作ってくれた人は、恐ろしいものを作ってくれたね。どんな家庭力を持ってやがる‥‥」

きっとミヤビさんか、カナメさんが手間ひまかけて作ってくれたんだろうな~。

「ワタルン、カレーすごく食べるね~。見ていて微笑ましくなるよ~」

「はい!とても美味しいです!これを作れるなんて、人類の希望ですよ!‥‥できれば、僕もこの味を学ばせて欲しいです!」

「えへへ~、きっと徳間さんも喜ぶよ~、帰ってきたら教えてあげないとねぇ~」


‥‥‥‥‥徳間さんが喜ぶんだ!‥‥アレ?

あの、いかにも、軍人です見たいな人が作ったの?確かに男前で頼りがいありそうな人だけど、家庭力まで備えてると?
最強かよ!

「‥‥そうなんだ!ハハ!なんか、カレーのレシピというより、自衛の極意が、身につきそうだね‥!」

「徳間さんはなんでも極めちゃう人だからね~カレーの極意も教えてくれるよう」

‥カレーの極意「も」か
やっぱり自衛の極意も教わるってことじゃん

「それは素晴らしいね‥楽しみだ!」

ミヤビさん曰く、教える技術も極めちゃってるらしい‥
料理できる男になるとモテるらしい、それにふまえ、強くもなれるそうだ!

少年と少女漫画どちらの主人公にもなれる日は近いぜ!

ワタル本人は気がついていないがそこには、下心たるものが存在していた‥もちろん、強くなれる。この言葉にも、反応しての話だが。

どちらにせしとも、人類の希望になれと、言われやってきた島で、こんな何気ない日々が始まろうとしているとは、思いもしなかった。

この子達と出会い、徳間さんとやらとも、これから関わっていくのだろう。今まで自分に影響があった人物とは家族と親友、あとはゲンさんくらいである。

そんな僕は、この、初めてが沢山の日常で、何を学ぶのだろうか。
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