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2.この地に、
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「明日は、薄紅梅色の桜が舞う。」
今年度高校生になる河野朝香は、自分のスマートフォンを手に布団にダイブする。針の示す方向は十一時の方向だ。それに気づいた朝香はスマートフォンを机に置き、寝る支度を済ませる。制服を着て寝たい朝香だが“新品の制服にしわがついては大変だ”と思い、クローゼットに掛け、ねむりにつく。いつも通り起床し、いつも通り朝食をとり、いつも通り勉強をする…。極々、普通の生活をおくっていた。
早朝、まだ朝にしては暗かった。四時半頃だろうか…?朝香は目を覚ます。『入学式』ということもあり、本人はいつも以上に張り切っている。朝食を食べ、支度を済まし…、かばんを持ったそのときだった。
「うっ…」
全身がしびれ始める。
朝香は自力で自分の身を支えるも、足が崩れ、そのまま意識を失う。
………
……
…、
「えっと、こ、ここは!?」
朝香は目を覚まし、周りを見渡す。
が、唐突の出来事だったため心当たりがなく、周辺をうろつくことにする。
何があったのだろう、と記憶をたどるも思い出せず、悩んでいると不意に後ろから声を掛けられる。
「き、君は?」
「えっ?」
振り向くと、目の前には同い年くらいの少年がたっていた。
「俺は龍夜、岸ノ上龍夜。この町の高校一年生。君は?」
「私は河野朝香。今年高校一年になったんだけど、あまり記憶が残ってなくて…。まぁ、よろしく!」
彼は私に近づくと何か呟く。
「世の中には不思議なことがたくさんあるんだな。」
「う、うん。そうだね。」
私はただ、頷くことしか出来なかった。
それから、彼に今まであったことを全て話した。
今年度高校生になる河野朝香は、自分のスマートフォンを手に布団にダイブする。針の示す方向は十一時の方向だ。それに気づいた朝香はスマートフォンを机に置き、寝る支度を済ませる。制服を着て寝たい朝香だが“新品の制服にしわがついては大変だ”と思い、クローゼットに掛け、ねむりにつく。いつも通り起床し、いつも通り朝食をとり、いつも通り勉強をする…。極々、普通の生活をおくっていた。
早朝、まだ朝にしては暗かった。四時半頃だろうか…?朝香は目を覚ます。『入学式』ということもあり、本人はいつも以上に張り切っている。朝食を食べ、支度を済まし…、かばんを持ったそのときだった。
「うっ…」
全身がしびれ始める。
朝香は自力で自分の身を支えるも、足が崩れ、そのまま意識を失う。
………
……
…、
「えっと、こ、ここは!?」
朝香は目を覚まし、周りを見渡す。
が、唐突の出来事だったため心当たりがなく、周辺をうろつくことにする。
何があったのだろう、と記憶をたどるも思い出せず、悩んでいると不意に後ろから声を掛けられる。
「き、君は?」
「えっ?」
振り向くと、目の前には同い年くらいの少年がたっていた。
「俺は龍夜、岸ノ上龍夜。この町の高校一年生。君は?」
「私は河野朝香。今年高校一年になったんだけど、あまり記憶が残ってなくて…。まぁ、よろしく!」
彼は私に近づくと何か呟く。
「世の中には不思議なことがたくさんあるんだな。」
「う、うん。そうだね。」
私はただ、頷くことしか出来なかった。
それから、彼に今まであったことを全て話した。
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