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崩れかけのジェンガみたいなものだ。どうにか婚約破棄イベントはおこったものの、乙女ゲーム『ビューティープリンス・ヴァイデンライヒ恋歌』のシナリオは、すでに崩壊寸前だった。
「エリーゼ・フォン・アードルング!貴様との婚約は今日限り破棄するっ」
いさましく宣言したのは攻略対象キャラにして悪役令嬢エリーゼの婚約者、ディートハルト皇子である。白銀の髪がまばゆく輝き、生意気そうな顔立ちが見る者の嗜虐心をそそる美男子だ。
『学園』の生徒たちが見守るなか、講堂の真ん中に立ちすくんでエリーゼは震えた。黄金の髪の下で白磁の肌が青ざめる。
「ディートハルトさま、なにゆえのお沙汰なのですか…?私がなにか、貴方のご機嫌を損ねるようなことをいたしましたでしょうか」
もっともな疑問だった。なにせこの世界線におけるエリーゼはなにもやっていない。皇子の前では尽くす女を演じてきたし、主人公のハンナ・フォン・グレッツナーをイジメてなどいないのだ。むしろハンナとエリーゼは良き友人だった。どうして自分が婚約を破棄されるのか、エリーゼには意味不明だっただろう。
「それは、そのう…」
ディートハルトが口ごもる。そのそばに控えている近衛騎士団長の息子、ケヴィン・バルツァーが気まずそうにエリーゼから目をそらした。
なぜ婚約破棄をするのか━━言えるわけがなかった。
ディートハルトとケヴィンは恋仲だったのだ。
ブラウンの髪を短めに刈り、いかにも強者らしい引き締まった肉体をもつケヴィンは、すでにディートハルトをベッドの中で征服済みだった。本来なら彼もまた、攻略対象キャラのひとりだったはずなのだが。
「と、とにかく、この婚約はなかったことにしてもらいたい!」
ディートハルトにはそれしか言えなかった。まさかケヴィンと結ばれるためにエリーゼが邪魔になったなどとは、口が裂けても言えない。それは父親である皇帝や、アードルング公爵に対しても同じことだった。誰もが同性愛に理解をもつ世界ではないのだから。
ゆえにこの婚約破棄イベントなのだ。こうして『学園』に通う貴族の子女たちの前で公言してしまえば、婚約破棄を既成事実化できるとディートハルトは考えた。エリーゼに迷惑がかかることもわかっていたが、このまま結婚するよりマシだった。
その意味では、ディートハルトは真面目で誠実だろう。エリーゼと仮面夫婦を続け、ケヴィンを愛人として囲うことだってできたのだから。しかしそれではエリーゼがあまりにも可哀想だとディートハルトは思った。帝国三大美女とうたわれたエリーゼが、いちども男性から愛されないまま、老い朽ちていくのは忍びない。
だからこれは、エリーゼのための婚約破棄なのだ。
と、言い訳をしてみたところでエリーゼの負債が減るわけもない。これから先、エリーゼは『皇子に婚約破棄された女』という不名誉な称号をはりつけられたまま、生きてゆかねばならないのだから。
帝国三大美女の呼び声は伊達ではない。この世界の女性としてエリーゼは今日まで、ずっと最高値をつけられてきたのだ。ところがこの日、エリーゼの価値は大暴落した。こうしたとき、男性側より女性側に問題があったと見なされがちなのが男性社会の常で、それが皇族ともなればなおさらだ。
いまやエリーゼは、女として不良品だった。実家のアードルング公爵家で一生飼い殺しにされても文句は言えず、評判のしごく悪い男に嫁がされることになっても受け入れるしかない。
事情を知らない『学園』の生徒たちは、すでにヒソヒソ噂話をはじめていた。こうなると、エリーゼを華やかに飾ってきたすべてが反転する。公爵家の出身であることも、皇子の婚約者だったことも、その美しささえも━━妬み嫉みの感情が裏返しになって、人々は悪意を増大させて陰口をたたく。
エリーゼばぎゅっと目をつむり、ふくらんでゆく悪意にたえた。それでもこれから待ち受ける過酷な運命を思うと、とうてい正気を保てそうになかった。
「助けて、ハンナ…!」
思わずこの場にいない友人の名を呼んだのは、それが彼女が弱さをさらけだせる、唯一の存在だったからだろう。
その瞬間、講堂の扉が大きな音たてて開いた。扉の向こうには赤い髪とルビーの瞳をもつ少女が、仁王立ちで存在感をあらわしていた。
「このアタシに断りもなく、勝手なことをしたモンだねぇ、ディートハルトォ!」
その友人の正体が何者であるか、エリーゼは知らなかった。だがいま、怖気をふるうほどの凶相を表情に浮かべ、全身から闇のオーラを漂わせている、小柄なひとりの少女が、エリーゼのよく知るハンナ・フォン・グレッツナーだった。
乙女ゲームの主人公である。
「かよわい女をよってたかって追い詰めて、善人気取りたぁ、どういう了見だっ」
すべてを見透かすハンナの姿に、ディートハルトは気圧された。彼はこの少女の正体を知っていた。ハンナは━━『鎌倉の御前』は、けっして怒らせてはならない存在だった。
帝国の真の支配者。
闇の黒幕。
最後のフィクサー。
ヴァイデンライヒに巣食う悪魔。
魑魅魍魎。
悪鬼羅刹。
逆らえば帝国が終わる━━皇子として、皇帝からそう聞かされてはいたが、こうしてその圧力を目の当たりにすると、ディートハルトはすでに失禁寸前だった。
「第3皇子とはいえ皇族が、こういう真似をするのかい。そりゃあ、エリーゼがこのアタシの友人だと知ってのことだろうねぇ?」
怒っている。ハンナが怒っている。獣のような殺意を、この国の皇子である俺に向けて放っている━━ディートハルトは恐怖のあまり半笑いになった。ハンナの赤い髪は血で染めあげたものだと言ったのは誰だったか。彼女の丸く愛らしい瞳には、地獄の炎が宿っている。
勇士であるケヴィンすら、身じろぎもできないありさまだった。ケヴィンは騎士として将来を嘱望され、16歳にしてモンスター討伐にも幾度となく参加してきたが、これほどの強敵をいまだ知らなかった。殺気だけでこの私をすくませるとは━━せめてディートハルトだけは護らねばならない。ケヴィンは覚悟を決めたが、覚悟だけで終わった。実際のケヴィンは奥歯をガチガチ鳴らして、その場に棒立ちしているだけだった。
ハンナがフン、と鼻を鳴らした。
これが乙女ゲームの主人公だったものだ。幼いころグレッツナー伯爵家に庶子として引き取られた、平民出身の貴族令嬢。健気で頑張り屋。さまざまな問題を抱えた攻略対象キャラの心を癒やし、『学園』で恋に勉強に奮闘する、素敵な女の子。
その成れの果てが、いまのハンナだった。彼女の魂には、前世で暗黒街の顔役だった『金貸しのしらみ』が宿っている。このハンナは悪役令嬢などよりも、はるかに悪役なのだ。
「エリーゼ、暗い顔をするんじゃないよ。せっかくの美人がだいなしだ」
ハンナに言われて、エリーゼの身体に生気が戻った。むしろその頬には赤みがさしている。ハンナに美人と言われたからだ。
そのハンナは、さっきまでの凶暴なオーラが嘘のように鳴りを潜め、柔らかい声でエリーゼに語りかけるのだった。
「あんなロクデナシに嫁ぐこたぁない、アタシと一緒に来な」
エリーゼはハンナの手をとった。そうすることが唯一、エリーゼが選びうる選択肢だった。彼女は未来をつかみ取るためにそうしたのだ。なぜならば━━ハンナは言ったのだから。
「アタシがあんたを幸せにしてやる」
こうしてふたりの少女は、手に手を取り合って講堂から走り去った。まるで天使がふたり舞い降りたような━━人々の心に暖かな余韻を残す後ろ姿だった。その場に取り残されたディートハルトたちが良い面の皮だ。
…なぜこんなことになってしまったのか。それは誰にもわからないのだ。ディートハルトにもケヴィンにもエリーゼにもわからない。彼らは物語の登場人物であって、作者でもなければ読者でもない。ゆえに元の物語を知らないのである。
唯一、ハンナだけはこちら側の人間だったが、彼女は転生前『ビューティープリンス・ヴァイデンライヒ恋歌』をプレイしたことがない。だからハンナは無自覚なまま、ゲームシナリオをめちゃくちゃにしてしまった。
なぜこんなことになったのか。その疑問に応えるため、作者としてはこの婚約破棄イベントからさかのぼること数カ月前━━彼らが『学園』に入学したところから物語をはじめようと思う。
「エリーゼ・フォン・アードルング!貴様との婚約は今日限り破棄するっ」
いさましく宣言したのは攻略対象キャラにして悪役令嬢エリーゼの婚約者、ディートハルト皇子である。白銀の髪がまばゆく輝き、生意気そうな顔立ちが見る者の嗜虐心をそそる美男子だ。
『学園』の生徒たちが見守るなか、講堂の真ん中に立ちすくんでエリーゼは震えた。黄金の髪の下で白磁の肌が青ざめる。
「ディートハルトさま、なにゆえのお沙汰なのですか…?私がなにか、貴方のご機嫌を損ねるようなことをいたしましたでしょうか」
もっともな疑問だった。なにせこの世界線におけるエリーゼはなにもやっていない。皇子の前では尽くす女を演じてきたし、主人公のハンナ・フォン・グレッツナーをイジメてなどいないのだ。むしろハンナとエリーゼは良き友人だった。どうして自分が婚約を破棄されるのか、エリーゼには意味不明だっただろう。
「それは、そのう…」
ディートハルトが口ごもる。そのそばに控えている近衛騎士団長の息子、ケヴィン・バルツァーが気まずそうにエリーゼから目をそらした。
なぜ婚約破棄をするのか━━言えるわけがなかった。
ディートハルトとケヴィンは恋仲だったのだ。
ブラウンの髪を短めに刈り、いかにも強者らしい引き締まった肉体をもつケヴィンは、すでにディートハルトをベッドの中で征服済みだった。本来なら彼もまた、攻略対象キャラのひとりだったはずなのだが。
「と、とにかく、この婚約はなかったことにしてもらいたい!」
ディートハルトにはそれしか言えなかった。まさかケヴィンと結ばれるためにエリーゼが邪魔になったなどとは、口が裂けても言えない。それは父親である皇帝や、アードルング公爵に対しても同じことだった。誰もが同性愛に理解をもつ世界ではないのだから。
ゆえにこの婚約破棄イベントなのだ。こうして『学園』に通う貴族の子女たちの前で公言してしまえば、婚約破棄を既成事実化できるとディートハルトは考えた。エリーゼに迷惑がかかることもわかっていたが、このまま結婚するよりマシだった。
その意味では、ディートハルトは真面目で誠実だろう。エリーゼと仮面夫婦を続け、ケヴィンを愛人として囲うことだってできたのだから。しかしそれではエリーゼがあまりにも可哀想だとディートハルトは思った。帝国三大美女とうたわれたエリーゼが、いちども男性から愛されないまま、老い朽ちていくのは忍びない。
だからこれは、エリーゼのための婚約破棄なのだ。
と、言い訳をしてみたところでエリーゼの負債が減るわけもない。これから先、エリーゼは『皇子に婚約破棄された女』という不名誉な称号をはりつけられたまま、生きてゆかねばならないのだから。
帝国三大美女の呼び声は伊達ではない。この世界の女性としてエリーゼは今日まで、ずっと最高値をつけられてきたのだ。ところがこの日、エリーゼの価値は大暴落した。こうしたとき、男性側より女性側に問題があったと見なされがちなのが男性社会の常で、それが皇族ともなればなおさらだ。
いまやエリーゼは、女として不良品だった。実家のアードルング公爵家で一生飼い殺しにされても文句は言えず、評判のしごく悪い男に嫁がされることになっても受け入れるしかない。
事情を知らない『学園』の生徒たちは、すでにヒソヒソ噂話をはじめていた。こうなると、エリーゼを華やかに飾ってきたすべてが反転する。公爵家の出身であることも、皇子の婚約者だったことも、その美しささえも━━妬み嫉みの感情が裏返しになって、人々は悪意を増大させて陰口をたたく。
エリーゼばぎゅっと目をつむり、ふくらんでゆく悪意にたえた。それでもこれから待ち受ける過酷な運命を思うと、とうてい正気を保てそうになかった。
「助けて、ハンナ…!」
思わずこの場にいない友人の名を呼んだのは、それが彼女が弱さをさらけだせる、唯一の存在だったからだろう。
その瞬間、講堂の扉が大きな音たてて開いた。扉の向こうには赤い髪とルビーの瞳をもつ少女が、仁王立ちで存在感をあらわしていた。
「このアタシに断りもなく、勝手なことをしたモンだねぇ、ディートハルトォ!」
その友人の正体が何者であるか、エリーゼは知らなかった。だがいま、怖気をふるうほどの凶相を表情に浮かべ、全身から闇のオーラを漂わせている、小柄なひとりの少女が、エリーゼのよく知るハンナ・フォン・グレッツナーだった。
乙女ゲームの主人公である。
「かよわい女をよってたかって追い詰めて、善人気取りたぁ、どういう了見だっ」
すべてを見透かすハンナの姿に、ディートハルトは気圧された。彼はこの少女の正体を知っていた。ハンナは━━『鎌倉の御前』は、けっして怒らせてはならない存在だった。
帝国の真の支配者。
闇の黒幕。
最後のフィクサー。
ヴァイデンライヒに巣食う悪魔。
魑魅魍魎。
悪鬼羅刹。
逆らえば帝国が終わる━━皇子として、皇帝からそう聞かされてはいたが、こうしてその圧力を目の当たりにすると、ディートハルトはすでに失禁寸前だった。
「第3皇子とはいえ皇族が、こういう真似をするのかい。そりゃあ、エリーゼがこのアタシの友人だと知ってのことだろうねぇ?」
怒っている。ハンナが怒っている。獣のような殺意を、この国の皇子である俺に向けて放っている━━ディートハルトは恐怖のあまり半笑いになった。ハンナの赤い髪は血で染めあげたものだと言ったのは誰だったか。彼女の丸く愛らしい瞳には、地獄の炎が宿っている。
勇士であるケヴィンすら、身じろぎもできないありさまだった。ケヴィンは騎士として将来を嘱望され、16歳にしてモンスター討伐にも幾度となく参加してきたが、これほどの強敵をいまだ知らなかった。殺気だけでこの私をすくませるとは━━せめてディートハルトだけは護らねばならない。ケヴィンは覚悟を決めたが、覚悟だけで終わった。実際のケヴィンは奥歯をガチガチ鳴らして、その場に棒立ちしているだけだった。
ハンナがフン、と鼻を鳴らした。
これが乙女ゲームの主人公だったものだ。幼いころグレッツナー伯爵家に庶子として引き取られた、平民出身の貴族令嬢。健気で頑張り屋。さまざまな問題を抱えた攻略対象キャラの心を癒やし、『学園』で恋に勉強に奮闘する、素敵な女の子。
その成れの果てが、いまのハンナだった。彼女の魂には、前世で暗黒街の顔役だった『金貸しのしらみ』が宿っている。このハンナは悪役令嬢などよりも、はるかに悪役なのだ。
「エリーゼ、暗い顔をするんじゃないよ。せっかくの美人がだいなしだ」
ハンナに言われて、エリーゼの身体に生気が戻った。むしろその頬には赤みがさしている。ハンナに美人と言われたからだ。
そのハンナは、さっきまでの凶暴なオーラが嘘のように鳴りを潜め、柔らかい声でエリーゼに語りかけるのだった。
「あんなロクデナシに嫁ぐこたぁない、アタシと一緒に来な」
エリーゼはハンナの手をとった。そうすることが唯一、エリーゼが選びうる選択肢だった。彼女は未来をつかみ取るためにそうしたのだ。なぜならば━━ハンナは言ったのだから。
「アタシがあんたを幸せにしてやる」
こうしてふたりの少女は、手に手を取り合って講堂から走り去った。まるで天使がふたり舞い降りたような━━人々の心に暖かな余韻を残す後ろ姿だった。その場に取り残されたディートハルトたちが良い面の皮だ。
…なぜこんなことになってしまったのか。それは誰にもわからないのだ。ディートハルトにもケヴィンにもエリーゼにもわからない。彼らは物語の登場人物であって、作者でもなければ読者でもない。ゆえに元の物語を知らないのである。
唯一、ハンナだけはこちら側の人間だったが、彼女は転生前『ビューティープリンス・ヴァイデンライヒ恋歌』をプレイしたことがない。だからハンナは無自覚なまま、ゲームシナリオをめちゃくちゃにしてしまった。
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